ドラゴンボールZ/改 魔人ブウ編 1 オレンジスターハイスクール~第25回天下一武道会 戦闘力

ドラゴンボール改 魔人ブウ編 Blu-ray BOX1



-オレンジスターハイスクール(サタンシティ)- 紫数字:完全推定数値

グレートサイヤマン(悟飯) 560(常人レベルに気を抑えた戦い方)13億5000万(基本最大)
金色の戦士(超1-4悟飯) 560(常人レベルに気を抑えた戦い方)675億(最大)

 16歳(もうじき17歳だが、精神と時の部屋で過ごした1年を加えると18歳間近)。自宅学習と通信教育に明け暮れていたため、戦闘力は多少さび付いている。とはいえ、体格的には少年から青年に成長しており、それほどの大幅減とはなっていまい。7年前の15億(通常時)→750億(超1-4)から1割減で、13億5000万(通常時)→675億(超1-4)で、全盛期の9割。セルゲーム時の悟空、12億(通常時)→600億(超1-4)よりはまだ強い。

 サタンシティのオレンジスターハイスクールに編入。同シティで「金色の戦士」として3回活躍した後、ニューヒーロー「グレートサイヤマン」としてデビュー。原作では翌日にはビーデルに正体がバレてしまったが、アニメでは少なくとも数週間は活動している。ポーズは不評だが、存在自体はマスコミから絶賛され、警察にも頼りにされ、映画の撮影も始まった。(映画のタイトルは「大空のグレートサイヤマン」。監督・助監督はレッド総帥とブラック参謀そっくり)

 「金色の戦士」は超サイヤ人(1-4)ではあるが、常人レベルに気を抑えた戦い方を可能とする。グレートサイヤマンの中身は金色の戦士(超サイヤ人)ではなく、通常時の悟飯が気を抑えて戦っている。

超究極武闘伝」では悟空がグレートサイヤマンの名前をスーパーサイバイマンと間違えている。



ビーデル 6.66(通常時)9.99(戦闘時)

 ミスター・サタンの娘、17歳。生まれた年は悟飯と同じエイジ757(大全集キャラ事典ではエイジ756生まれとなっているが、超全集の同項目ではエイジ757生まれに修正された)。7年前に開催された第24回天下一武道会・少年の部で優勝した経験がある(10歳)。無意識のうちに気をコントロールしており、悟飯は戦闘時の彼女の気を感じ取った。その戦闘力は通常時でミスターサタン(6.66)に匹敵し、戦闘時には数字が上下逆転するほどの強さとなる。初登場時の悟空(戦闘力 10)に限りなく近い実力があると評価できるレベルだ。グレートサイヤマンの正体を看破し、悟飯を第25回天下一武道会に誘うとともに、舞空術入門する。

 「正義の味方」は趣味だが、アニメでは「正義の味方のアルバイト」とも言っており、実益も兼ねているようだ。いつでも警察の連絡を受けられるように携帯電話を所持しており、何と天界の神殿からでも通話可能。アニメ第246話「バイバイ・バビティ!!魔人ブウ反逆」で、ドラゴンレーダーの場所が分からないトランクスに連絡を入れた。そのご褒美として、亀仙人のパイタッチの洗礼を受けた。(何食わぬ顔で逆平手打ちを返す)


シャプナー 5.5

 オレンジスターハイスクールに通う、長い金髪の青少年。ビーデルの友達。大全集(キャラクター事典)によれば、悟飯とビーデルより1年早いエイジ756生まれ(超全集でも変更なし)。ビーデルから金色の戦士ではないかと尋ねられると、「そんなくだらんことするほど暇じゃない」と答えた。「くだらんこと」とはビーデルも趣味とする「正義の味方」のことだが、ビーデル自体を否定しているわけではない。ボクシング選手としての自分の強さに自信を持っているが、ビーデルのことも「オレよりずっと上」と認めている。格闘技以外のスポーツ、体育の野球などではライバルとして張り合うこともあるようだ。

 アニメではビーデルに好意を寄せる姿も描かれている。第209話「危うしサイヤマン!激写に御用心!?」では、白いスーツ姿に赤いバラの花束を持って登場。ビーデルと親しげなグレートサイヤマンに嫉妬し、その正体をカメラで暴き撮ろうとした。ピッコロの念力で会場中のカメラが破壊されたが、ますますグレートサイヤマンの正体にこだわるようになる。スポポビッチにやられたビーデルが運び込まれた医務室に向かう時も、そのことばかりを気にしていた。悟飯があっさり正体をばらしたので「カメラ代返せ」と涙目になるが、悟飯のことは友達として応援。しかし、悟飯が金色の戦士になり、重傷だったはずのビーデルが平気な姿で現れ、おまけに二人で空を飛んでった。事態をどう理解していいのか分からず、サタンの真似をして「みんなトリック」と思い込もうとした。

 魔人ブウによる地球人絶滅に巻き込まれ、ドラゴンボールで生き返った時には学校の教室にいた。サタンの呼びかけに応じ、外に出て両手を挙げ、元気を送った(アニメ。原作での登場は武道会場が最後)。


イレーザ 4

 オレンジスターハイスクールに通う、短い金髪の少女。ビーデルの友達。大全集(キャラクター事典)によれば、悟飯とビーデルより1年早いエイジ756生まれ(超全集でも変更なし)。悟飯・ビーデルより1年早い。編入してきたばかりの悟飯を「可愛い好みのタイプ」と感じ、隣の空席に座らせた。「クルマに乗せて」と誘ったりしたが、それ以来悟飯へのアプローチはない模様? アニメでは武道会場でシャプナーとともに並んで走る姿が描かれ、そっちがお似合いの二人?? 武道会場の騒ぎで「悪い夢でも見てるのかしら」とつぶやくと、シャプナーに頬をつねられる。生き返った時もシャプナーと一緒にいた(アニメ。原作での登場は武道会場が最後)。


眼帯のアニキ 5.6
弟分 4.8


 原作でビーデルがその腕前を初めて披露した相手。サタンシティ隣のランドセルタウンで強盗を働き、ルート81を山に向かって逃走した。眼帯のアニキは筋肉モリモリの巨漢で、サタンにだって勝ってみせると自信ありげだった。しかし、ビーデルには手も足も出ずボコボコにされた。戦闘力は5.6で、ただのゴロツキとするのがいいだろう。弟分は煙玉と車で逃走を図るも、グレートサイヤマンに捕まった。戦闘力は一般人よりもちょっと4.8(よわ)そう。Zや改には未登場の原作のみのキャラクターだったが、ドラゴンボール超でアニメ初登場を果たした。こんなのでもポルンガには極悪人扱いされず、魔人ブウの地球人絶滅から生き返ることができたようだ。


バスジャック犯・アニキ 5.2
子分(大) 5.6
子分(小) 4.8


 アニメオリジナルキャラクター。第201話「愛と正義のグレートサイヤマン参上」に登場。原作では上記の眼帯のアニキとその弟分が登場するところ、アニメではバスジャック犯に置き換わった。東地区のバスターミナルで三人組の強盗が老人会のバスを乗っ取り、身代金を要求。身代金が手に入ると、そのまま老人たちを乗せてバスで逃亡を図った。長髪のアニキはちょっと5.2(ゴツ)イ程度で、銃を乱射して強がっている。大小の子分が原作眼帯のアニキ、弟分と体格的に相当する。三人とも当然ビーデルにボコボコにされた。運転手を失ったバスが崖から落下しそうになるが、それはグレートサイヤマンが食い止める。


エンジェラ 4

 アニメオリジナルキャラクター。Z第202話「悟飯のハチャメチャ初デート!?」に登場(改には未登場)。悟飯のオレンジスターハイスクールの同級生で、ザンギャに似た髪色・髪形の少女。ザンギャよりも表情は穏やかだが、ザンギャ以上に食えない女の子。エンジェル(天使)のように純粋な素振りで、男の子を引っかけていく(本人に悪意はない)。悟飯も、自分の秘密(グレートサイヤマンの正体)を握られたと思い、デートに誘われる(近眼。悟飯がグレートサイヤマンから戻った時にはコンタクトレンズをつけておらず、正体は知らない)。

 デートの日取りは決まっているようで、お気に入りの男の子に声をかけた週の日曜日にサタン駅前で待ち合わせ。悟飯とは日曜午前10時にサタン駅で待ち合わせをし、映画館、喫茶店と回った。デートをリードしたのはエンジェラだが、エンジェラ自身はリードされるのが好みのよう。悟飯を(不慣れな)恋愛映画に誘った(居眠りさせた)のもエンジェラ。喫茶店で悟飯を促し、自分のコーヒーに砂糖を(スプーン13杯も)入れさせたのもエンジェラだ。あま~い関係に浸りたいお年頃らしい。

 しかし、悟飯がビル火災救助に飛び出していったことで、ビーデルとの仲を疑う。ビーデルの前で悟飯の秘密をぶちまけ、悟飯とは破局した。ちなみに、エンジェラの握っていた悟飯の秘密とは、「小熊のパンツ」だった。たまたま男子更衣室の扉が開いており、エンジェラはたまたま悟飯の着替えを目撃。悟飯が言うにはたまたま母チチが買ってきたパンツで、たまたまそれしか穿けるパンツがなかったとのこと(悟飯を好きになった理由が小熊のパンツだった。見かけによらず可愛い趣味をしていると勘違い)。翌朝には教室で別の男の子に「あなたのことがずっと好きだった」と告白し、日曜のデートに誘っていた。


レッドシャーク団団員 5(下っ端)5.6(アニキ)

 アニメオリジナルキャラクター。第203話「悟飯、緊急出動!ビーデルを救え!!」に登場。ロック(ボス)をトップに、リーゼント筋肉野郎(アニキ)がナンバー2にいて、以下数名の団員で構成されるグループ。アニキと取り巻きが警察相手にカーチェイスし、サタンシティを牛耳るための下見をした。その際悟飯に突っかかり、某ウサギ団同様に「泣く子も黙るレッドシャーク団」を自称。確かに、平和で弱体化したといわれる警察相手にはアニキでもじゅうぶんにデカイ面をできた。しかし、アニキのデカイ面も、ビーデルの蹴り一発でノックダウンされてしまう。しかも、アニキの右拳(ビーデルいわく凄いパンチ)は悟飯カタイ面を殴ったせいでヒビが入った。翌日にはサタンシティの市長を人質にとって一騒動起こすが、ビーデルとグレートサイヤマンに鎮圧される。


ロック(レッドシャーク団ボス) 6.9

 アニメオリジナルキャラクター。第203話「悟飯、緊急出動!ビーデルを救え!!」に登場。レッドシャーク団のボスで、黒いトンガリ頭、ベストにショートパンツ姿の巨漢。サタンシティの市長を人質にとり、ミスター・サタンとの決闘を要求した。サタンを倒し名を上げ、サタンシティの名前もロックシティに改めようとたくらむ。ビーデルには「今までの人より少しは強そう」と言われ、悟飯には「相手の気は凄いぞ」と言わせた。確実にミスター・サタン(6.66)の上を行く実力の持ち主で、戦闘力はその名のとおり6.9(ロック)はあるだろう。しかし、グレートサイヤマンが駆けつけるまでもなくビーデルの圧勝に終わり、レッドシャーク団は御用となる(いや、ビーデルは少し危ない状況ではあったが、グレートサイヤマンの登場でライバル心に火がついたというか)。(サタンはそのような手合いに対する危機察知能力は敏感で、屋根裏に引きこもって事態をやり過ごした)


トト(青いプテラノドン) 8
トトの妻(赤いプテラノドン) 7
チビ(赤ん坊プテラノドン) 2


 アニメオリジナルキャラクター。第204話「盗難事件発生!!犯人はサイヤマン!?」に登場。孫家があるパオズ山付近に棲むプテラノドン一家で、悟飯が小さい頃から遊んでいたという。青いトトが一家を支えるお父さんプテラノドンで、奥さんは赤いプテラノドン(奥さんはカカ?)。そして、最近二匹の間に生まれたのが通称「チビ」の赤ん坊プテラノドンで、悟天とも仲良くしていた。その昔悟空が如意棒でたたき落としたもの(人語を話す)と同族かと思われるが、トト一家はしゃべれない。

 トト夫婦が留守の間に、ムスカ(サーカスのプロモーター)にチビが連れ去られてしまう。グレートサイヤマン(悟飯)はトト夫婦がサタンシティを襲撃する危険性を考え、チビを連れ戻そうとした。しかし、グレートサイヤマンは警察とビーデルに追われる身となり、気を荒立てたトト夫婦までが飛来する。グレートサイヤマンはビーデルを説得し、トトのことは仕方なく気絶させておとなしくした。トト一家は無事パオズ山に戻ったが、その時左頬に負った傷で、グレートサイヤマンの正体がばれてしまう。

 トト夫婦は基本的に「恐竜」(翼竜)だが「怪獣」とも表現され、警察の銃撃も効果がなかった。しかし、ビーデルでも倒せそうな自信はあったため、戦闘力は10以下に収まるだろう。その昔悟空が倒したプテラノドン(戦闘力 6 推定)よりは強いと見て、トト 8、奥さん 7とした。チビは赤ん坊でまだ飛べもしないが、戦闘力(生命力)的には普通の子供(2)並にはあるだろう。

 アニメ第288話「遅いぜ悟空!みんなでパーティ!!」には、トト夫婦とは別のプテラノドン夫婦が登場。悟空がみんなとのパーティそっちのけで、卵がかえるのを見守った。第220話「黒幕登場!!悪の魔導師バビディ」にもプテラノドン一家が登場し、ヤムーとスポポビッチに巣を破壊されそうになった。


ムスカ 5

 アニメオリジナルキャラクター。第204話「盗難事件発生!!犯人はサイヤマン!?」に登場。サーカスのプロモーター(興行主)。スーツ、サングラス、ハットに葉巻。まるでどこぞのマフィアのボス。金儲けが人生の全てのような男で、たまったコインや札束を数えるのが趣味。ムスカサーカスでかなり稼いでいるようだが、それでも飽き足らずチビをさらって見世物にした。嫌がるチビにムチで芸を強要し、ショーの時間が終われば狭い檻に閉じ込める。グレートサイヤマンとトト夫婦がチビを取り返しに来た時も、警官から銃を奪って追い返そうとした。いずれはトト親子ごと捕まえてやるとも息巻いたが、ビーデルの剣幕に押し黙る。戦闘力的には普通の男だろう。


大界王 7000万

 アニメ第206話「悟飯もビックリ!悟天の爆発パワー」に登場。ファンキーパンクな私服。あの世一武道会以来、何かと理由をつけては悟空に修行をつけるのを断り続けている。そのくせ、悟空が一日だけ下界に戻るのを聞くと「もう戻すのか?」と非難めいた物言いをする。占いババに「文句があるならすぐに稽古をつけてやれ」と言われると、口ごもってしまう。


南の界王 3900
パポイ 200億

 アニメ第207話「あっ飛べた!!ビーデルの舞空術入門」に登場。天下一武道会に向け、北の界王の下で修行する悟空の前に現れた。原作では南の界王のみの登場で、パポイは名前が紹介されただけ(南の界王は原作〔ジャンプ本誌〕への登場が先。アニメ「あの世一武道会編」の放映時期はその少し後)。アニメでは南の界王がパポイを引き連れて現れた。

 パポイは青い肌、筋肉モリモリの巨漢で、コック帽と一体化したようなマスクをかぶっている(ポパイ とブルートを合体させたような雰囲気で、もしかするとホウレン草を食べてパワーアップするかも?)。「ウガーウガー」と獣のように吼えるだけで、本人は言葉らしい言葉を一言も話さなかった。南の界王いわく、パポイはこの2000年のうちで南銀河エリア最大の英雄で、すんげー強い。この前のあの世一武道会に出ていればダントツで優勝したに違いないという(この7年で亡くなったか)。2トン×4の重りを着けて修行する悟空を見て、南の界王はちょっとあせるが、パポイは「ふーん」程度。しかし、10トン×4でも平気で動き回る超サイヤ人悟空には冷や汗を垂らし、あんぐり唖然。

 パポイは、通常時の悟空よりは強いが超サイヤ人(1-4)悟空よりは弱いということだ。悟空の戦闘力は後のお楽しみに取っておくとして、先にパポイの戦闘力を求めよう。2トン×4=8トン=8000kg。悟空の体重を60kgとすると、単純に133.333...倍の重力負荷に相当する。10トン×4=40トン=40000kg。同上で666.666...倍の重力負荷に相当する。悟空は100倍の重力を克服して基本戦闘力 9万。ベジータは300倍以上で修行して基本 1600万。この時点の悟空の戦闘力からすれば超サイヤ人に変身しなくとも40トンを振り回せたはずだ。しかし、気を抑えて修行しているとも考えられ、重力(重量)負荷からの戦闘力算出はあまり参考にならない。

 最初に立ち返ろう。パポイは、通常時の悟空よりは強いが超サイヤ人(1-4)悟空よりは弱い。そして、南の界王にはパポイの強さにそれなりの自信がある。ここを基準に考慮、評価するのがいちばんだろう。7年前のあの世一武道会決勝、10倍界王拳悟空(123億)と重りを着けたパイクーハン(105億)のズバリ倍近く。パポイはあの世3人目となる“百億越え”で、戦闘力 200億、つまり重りを着けたピッコロと並ぶ強さがある。超1-4悟空に恐れをなして天下一武道会への出場は見送ってしまったが、超サイヤ人なしルールならあるいは?



-第25回天下一武道会 少年の部- 紫数字:完全推定数値

バート(12歳) ?
ペペローネ(14歳) ?


 少年の部、第1試合で戦った二人。原作ではアナウンサーに名前が呼ばれただけ。アニメでは直後に空手着の少年と、昔のクリリンのように坊主頭の少年が戦ったが、その二人かは不明。その二人は互いの飛び蹴りが不発に終わり、武舞台に背中から落下した。観客には涙を流すほど可笑しがられる。


カドピー(?歳) 1

 アニメオリジナルキャラクター。第210話「ハンパじゃないぜ!!チビトランクス」に登場。少年の部、第6試合で戦った。初登場時の悟飯がボクサーパンツをはいてボクシンググローブをはめて出てきたような男の子。対戦相手の少し年上の男の子(名称不明・年齢不明)に額を小突かれただけで泣き出した。しかし、泣き喚きながらぐるぐるパンチを繰り出し、対戦相手を場外に追いやり逆転勝利。カドピーは大喜びしたが、クリリンには「あ~あ、これじゃホントに子供のケンカだよ」と呆れられる。


コウリュウ(10歳) 4
イマムー(8歳) 2


 アニメオリジナルキャラクター。第210話「ハンパじゃないぜ!!チビトランクス」に登場。少年の部、第7試合で戦った二人。コウリュウは力士スタイルの少年で、すでに横綱といった風格を漂わせる。イマムーはベジータ・ナッパ戦時の悟飯のような格好の少年で、コウリュウの迫力に戦う前から怯えていた。コウリュウは大人も顔負けの力の持ち主で、ツッパリでアナウンサーごとイマムーをリングアウトにする。イマムーは多少は鍛えてあっても、戦闘力はせいぜい普通の10歳児並。サタンが泣くイマムーを励まし、子供に優しい憧れのヒーロー像を演出した。


カラシニコフ(?歳) ?
ポスタット(?歳) 2

 少年の部、第8試合で戦った二人。カラシニコフは対戦相手を場外に落として勝利した少年だが、原作・アニメともに遠目で姿が確認できず。アニメでは場外に落とされた相手(茶髪の少年)だけが映り、トーナメント表と対戦順からするとその名前はポスタット。


イダーサ(15歳) 4.31

 少年の部、第9試合でトランクスと戦ったダサい髪型(金髪)の少年。総合格闘技のようなもので多少は鍛えているようだが、戦闘力もち(4)っとダサい(.31)。トランクスを半殺しにしようとして見事返り討ちにあう。


美十夢(?歳) 5 or ?

 少年の部、第10試合で戦ったと思われる子の名前。読み方不明。アニメのトーナメント表で、トランクス対イダーサ(第9試合)の後に名前が書かれていた。トランクスが2回戦で戦った可能性もあり、その場合は手と足が異様に長い黒人ボクサー風の少年。戦闘力的には普通の大人と変わらないくらい強そうだが、トランクスの両足蹴りを腹に喰らい気絶した。


ウェブリー(?歳) 2
ピョンタット(?歳) 2


 少年の部、第11試合から第14試合の間のどれかで戦ったと思われる二人。原作、アニメともに登場したが、名前は原作だけで呼ばれたもの。アニメでは名前を呼ばれていない。ウェブリーは茶髪を短く刈り込んだ少年で、ピョンタットは精悍な顔つきのボクサーパンツの黒髪少年。原作ではピョンタットがウェブリーを泣かしたことで、アナウンサーからピョンタットの勝ちが宣言された。アニメではウェブリーが泣きながらも反撃のパンチを当て、ピョンタットを気絶させた。戦闘力的にはともに10歳児の平均並で、互角だろう。


スエレス(?歳) 4 or ?

 少年の部、第15試合で戦った子の名前(対戦者不明)。アニメのトーナメント表で、悟天対イコーセ(第16試合)の前に書かれていた。悟天が2回戦で戦った可能性もあり、その場合は小太りの少年で力強そうな感じだった。青年トランクスを金髪にし、ヤジロベーと合体させたような雰囲気の少年。悟天のデコピン一発で場外に吹っ飛んでいった。


イコーセ(14歳) 3.51

 イダーサの弟。少年の部、第16試合で悟天と戦った。髪型(黒髪)はイダーサ同様にダサく、戦闘力は(3)らにセコい(.51)。セコい殺人パンチをあっさり受け止められ、いよいよ本気になって悟天にパンチ一発KOされた。


ハシーヤ(?歳) ?

 少年の部、第17試合で戦った子の名前(対戦者不明)。アニメのトーナメント表で、悟天対イコーセの後に書かれていた。


悟天(7歳) 0(気を消す)560(常人レベルに気を抑えた戦い方)
8億(基本最大)400億(超1-4)

 普通「超サイヤ人ってのは相当修行してだな、そんでもって怒りをきっかけにやっと」なれるもの。ところが、悟天は怒りをきっかけにしたわけではなく、自然と変身できるようになっていた。しかも、第一段階から第三段階(超1-1~超1-3)をすっとばし、いきなり第四段階(超1-4)に目覚めている。悟飯にも気付かれなかったということは、常人レベルに気を抑えた状態での切り替えが可能ということだ。アニメではチチ(戦闘力 130)との組み稽古中に超化して反撃しているが、大したダメージにはなっていない(「不良になっちまっただ~」と精神的ダメージのほうが大きかった)。

 最大限に気を高めた場合、セルゲーム時のベジータと並ぶ戦闘力となる。マイティマスクに化けて参加した大人の部では、通常状態で18号(9億)と渡り合った。天界の神殿では、超1-4状態の気の開放だけでピッコロ(セルゲーム時:250億)を圧倒した(アニメのピッコロは「ほう、いつの間にこんなに」と感心する程度だったが、原作では明らかに圧倒されている)。新世代のサイヤ人ハーフは何とも末恐ろしい才能を持って生まれてきたものだ。

 ある程度の気のコントロールはできていたものの、舞空術が使えないなどのハンデがあった。そのためトランクスとの「対決ごっこ」には一度も勝ったことがなかったが、戦闘力は僅差だ。悟飯との特訓で舞空術を身に着け、大幅に戦闘スキルを向上させ、トランクスに迫る(かめはめ波を「かめめ波」と言い間違え上に、コントロールも危うい場面もあったが)。

 原作では父・悟空との初対面はあっさりと流されてしまったが、アニメでは感動的な演出がなされた。


トランクス(8歳) 0(気を消す)560(常人レベルに気を抑えた戦い方)
8億4000万(基本最大)420億(超1-4)

 未来トランクスに対する「現代トランクス」。幼少期は特に「ちびドランクス」と呼ばれる(さらに略してチビンクス?)。悟天と同じく、ベジータにも気付かれずにいきなり超1-4に目覚めていた。最大限に気を高めれば、セルゲーム時のベジータ・未来トランクスを超える戦闘力となる。重力室での特訓でも、一瞬とはいえ現在のベジータを本気にさせる実力があることを示した。

 初登場時は自分のことを「ボク」と呼び、聞き分けのよさそうないい子だった。悟天のことは「悟天くん」、悟飯のことは「悟飯さん」、ベジータのことは「お父さん」と呼んでいた。しかし、武道会参加時には「オレ」「悟天」「悟天の兄ちゃん」「パパ」にそれぞれ変化。大人たちの前では猫をかぶっていたのか、性格もまるっきり生意気なお坊ちゃんになった。

 初めのうちはミスター・サタンのことを世界チャンピオンとして強いものと思っていた。実際に手合わせ(ちょんと「挨拶」した程度)した時にはよく分からないという印象を受ける。マイティマスクの姿になった時には、もはや眼中にはない存在に成り下がっていた。サイヤ人の血が騒ぐのか、やはり強い者と戦うことに興味を見出す性質がある。

 PSP用ゲーム「ドラゴンボールZ 真武道会 」では、フリーザに未来トランクスの子と勘違いされる。ちびトランクスはフリーザのことを知っており、「未来のオレに半分こにされたやつだ」と話していた。


イダーサママ 4.5

 イダーサ・イコーセ兄弟の母親。茶髪パーマの太ったメガネのオバサン(「イダーサママ」はアニメエンディングより)。自分や息子たちをお上品だと思い、悟天・トランクスやブルマたちをお下品軍団と蔑んだ。自慢の息子たちをあっさりやられてブチ切れるが、チチの左パンチ一発で気を失う。アニメでは息子たちに決勝(悟天対トランクス)は見せず、スクワットによる特訓に打ち込ませた。旦那さんはイコーセと同じ黒髪で、奥さんとは対照的に貧相な細身をしている。

 アニメ第244話「狙われた西の都!止まれ魔人ブウ!!」で一家再登場(旦那さんは不在)。トランクスの家が西の都にあることをバビディに告げ口した(原作では誰の仕業かは不明だった)。PTAの役員をしており不正を許せない性分とかで、天下一武道会で悟天・トランクスはインチキしたと訴える。息子たちの復讐をバビディに託してしまったのだ。

 ドラゴンボール改 魔人ブウ編の第27話では「ザーマスママ」という名前でクレジットされている(語尾に「ざます」を付けるのが口癖のため。第5話ではZと同じくイダーサママ)。



-第25回天下一武道会 大人の部- 紫数字:完全推定数値

ミスター・サタン(マーク) 6.66

 男盛りの38歳。ビーデルからは格闘技世界チャンピオンとして尊敬される反面、女性遊びが過ぎるのを咎められてもいる。「パパちょっとお調子に乗りすぎ」と言われたように、最近はトレーニングすらしていなかった。しかし、第25回天下一武道会の予選パンチマシンでたたき出した数値は137点。7年前の前大会からの最高記録である自己ベスト、139点と大差ない点数だ。アニメでは7年前も137点が最高記録となっており、サタン自身の戦闘力は変化していないと見ることができる。

 アニメでは、サタンシティ命名の詳しい由来が語られた(原作ではサタンが住んでいた町と説明されただけ)。英語(宇宙共通語以外にも、一応あるらしい)の教科書に取り上げられている。オレンジスターシティからサタンシティに改名されたのは、サタンが第24回天下一武道会に優勝した後のこと。サタンはチャンピオンになった後もトレーニングは欠かさず、毎朝のランニングが町の名物となったらしい。また、アニメでは第24回天下一武道会の1回戦(スポポビッチ戦)から人気があったことが分かる。


クリリン 0(気を消す)560(常人レベルに気を抑えた戦い方)130万(最大)

 サタンと同い年、幸せ盛りの38歳。4年前、34歳で18号と結婚。3年前、35歳の時に一人娘のマーロンが誕生。亀仙人やウミガメとともにカメハウスで暮らしている。

 鼻がないのは生まれつきだが、髪の毛は剃っていただけなので今は普通に生やしている。戦うことを止めておりここしばらくは修行もしていなかったが、天下一武道会までの一ヶ月を特訓に費やした。悟飯のように弱体化している可能性もあるが、特に変化なしということで問題ないだろう。予選パンチマシンは「チョン」とたたいて192点。本選第1試合でもプンターを軽く倒す。魔人ブウとの戦いの場にも一応着いていくが、役に立たないレベルだということは自覚していた。


マーロン 0.5

 クリリンと18号の娘。3歳。名前が明らかになったのは原作の最終回間近。最強の地球人と超サイヤ人(1-1)より強い人造人間の間に生まれたわけだが、普通の人間。名前の由来は栗(マロン)だが、一説にはクリリンの元恋人(マロンちゃん)だとか、ウーロンだとか。クリリンのことは原作では「お父さん」と呼び、アニメでは「父ちゃん」「パパ」とも呼んでいる。18号のことはアニメで「お母ちゃん」と呼び、どうも両親の呼び方に一貫性はないようだ。


プンター 6.5

 前大会の第24回天下一武道会で準決勝まで進み、惜しくも場外負けになったという戦歴の持ち主。アラビアンナイトに出てきそうな魔法の精(ジン)のような大男で、パワーとスピードを兼ね備えている。原作のキーラいわく「プンターが相手では無事な体では戻ってこれない」。アニメのキーラいわく「プンターの残虐ファイトは一度火がつくと容赦がない」。また、アニメのキーラの回想では、屈強そうな武闘家を圧倒的なパワーでねじ伏せ、いたぶった。戦闘力は常人最高レベル(?)の6.5で、予選パンチマシンの得点は130点台は行っただろう。今回の第25回大会では本選第1試合でクリリンと当たり、地球人最強の男に栄誉ある(?)敗北を受けた。

 なお、プンターの戦闘力はミスター・サタン同様に、7年前も今も大差ないと見て問題ないだろう。それは前大会出場者全般に当てはまることでもある(ビーデルや悟空たち以外。悟飯のみ例外)。鍛えていたとしても現状維持か、あるいは戦闘力には表れない技術面を磨いてきたかのどちらかだ。


マジュニア(ピッコロ) 0(気を消す)560(常人レベルに気を抑えた戦い方)
205億(重り)260億(重りを外す)

10億4000万(通常時)52億(ネイルと同化)260億(超ナメック星人:神と融合)

 21歳(精神と時の部屋で修行した1年を加えると22歳)。戦いの一線から退いているが、戦闘型という性格からして弱体化はありえない。かといって大きくパワーアップしていてもおかしく、やや強くなった程度が相応しいだろう。7年前の250億(最大)に+10億で260億、カタッツの子(推定 2600)のちょうど1000万倍とした。

 第25回天下一武道会、悟飯の提案した「超サイヤ人なしルール」で最も優勢なのはピッコロのはずだ。しかし、ベジータはピッコロを含めても自分の優勢には変わりがないと自信があった。もしかすると、ピッコロの超ナメック星人も超サイヤ人の一種としてルールに含まれていたのかもしれない。「神と融合」および「ネイルと同化」状態を解除したピッコロの戦闘力は1/25の10億4000万。こう考えれば、ベジータが自信たっぷりだったのもうなずける。

 ピッコロ(大魔王)の名を出すのはまずいと考え、マジュニアの名で出場(マジュニア=ピッコロであることも知られているはずだが)。予選パンチマシンは手の甲でやる気なさそうに「ビンッ」とたたいて210点。本選第2試合では、実力未知数のシン(界王神)に「次元が違いすぎる」と危険を感じ棄権。

 戦力的には超サイヤ人(1-4)悟空たちに引けを取らないはずだ。しかし、ダーブラにはクリリンとともに「使えないエネルギー」と判断され石にされてしまった。これは、界王神やキビトのエネルギーが魔人ブウ復活には使えないのと同じで、元「神」だからだろう。アニメではクリリンからバビディに操られる危険性、魔族出身であることを突っ込まれていた。本人は「昔とは違う」と否定したが、ゲームではそのとおりになってしまった。PSP用「ドラゴンボールZ 真武道会2 」において、未来トランクスの世界に魔人化(M化)ピッコロが登場している。


シン(東の界王神) 0(気を消す)560(常人レベルに気を抑えた戦い方)〔→260億以上??〕

 少年のように見えるが、実年齢は500万歳以上。第25回天下一武道会、予選パンチマシンは悟空たちに並ぶ200点台をたたき出せただろう(もちろん手加減して)。本選第2試合では、ピッコロを戦う前から戦意喪失の棄権に追い込んだ。超ナメック星人であるピッコロ(260億)に「次元が違いすぎる」と言わしめる強さとは? 第4試合では、超サイヤ人2に変身した悟飯(1400億)の動きを超能力で封じて見せた。ベジータにも「さっぱり見当が付かない」といわれたその戦闘力は、後ほど検証する。ブウ編当時の「シン」は武道会に出場するための仮の名だった可能性があるが、ドラゴンボール超の宇宙サバイバル編にて本名に昇格した。


ビーデル 7(通常時)10.5(戦闘時)

 サタンの強さに変化はなくとも、サタンの娘の強さは増している。悟飯の下で舞空術を覚えた後、サタン道場で独自のハードトレーニングに打ち込んだ。アニメでは道場門下生たちから「前よりもずっと強くなった」と評価されている。その戦闘力は通常時で7、戦闘時で10.5には達するだろう。初登場時の悟空(10)を超え、超人への階段をのぼりはじめたというところだ。

 第25回天下一武道会の予選パンチマシンでは、明らかにサタンを超える得点をたたき出したはずだ。悟空たちに並ぶ200点台にも届いたかもしれない(悟空たちは手加減していたわけだが)。本選第3試合では、敗れてしまったとはいえ実力的には魔人化(M化)スポポビッチを上回っていた。原作では前歯が何本か折れてしまったが、アニメでは折れていない(原作では仙豆で歯が戻った)。

 アニメのベジータには「低レベルな戦い」と一蹴されてしまったが、地球人女性としてはやはり侮ることはできない。悟飯に「気」を教わる前から、無意識のうちに気をコントロールしていたという素質は素晴らしい。それを裏付けるように、たった1日で浮かべるようになり、10日で舞空術をほぼ完璧にマスターした。

 原作やアニメ本編では気功波を撃つことはできないが、ゲームで気功波を撃つビーデルが登場する。「超ドラゴンボールZ」 「Sparking!」「同 NEO」「同 METEOR 」「レイジングブラスト」「レイジングブラスト2」「アルティメット武闘伝」「ゼンカイバトル(旧ZENKAIバトルロイヤル)」「ゼノバース」「ゼノバース2」。天界の神殿ではゴテンクスの気に驚いており、気を感知する能力にも目覚めつつあったようだ。本編でも描かれていないだけで、オーラを放出しての高速飛行や気功波もマスターしたかもしれない。

 「レイジングブラスト」ではピッコロの門下生となるIFストーリーがあり、悟飯よりも修行熱心。地球人ナンバー1をかけてクリリンと戦ったり、最強カップルの座をかけてクリリン&18号と戦ったりもする。中でも最も面白いのは「ボディガード ブウ」だろう。サタンの頼みでビーデルのボディガードとなった善ブウ。ビーデルはボディガードなど不要だと言うのに、善ブウは張り切って(誤解で)ヤムチャと悟飯を撃破。ビーデルは怒って善ブウを追い払うが、そこへ突如現れた純粋ブウ。危機一髪のビーデルを善ブウが救うのだった。


スポポビッチ 5.7(魔人化〔M化〕前)8.55(魔人化〔M化〕後)

 前大会、第24回天下一武道会では1回戦敗退。アニメではサタンに敗れたことになっている。長髪の大男で筋肉はあるが、大振りの攻撃はサタンに全てかわされ、蹴り一発で場外まで吹っ飛んだ。その頃の戦闘力は、サタン(6.66)と 1 近い開きはあるだろう。予選パンチマシンは110点以上120点未満で、ギリギリ予選通過というところと推定できる。

 7年後の今大会には大きくパワーアップして再登場。バビディよって魔人化(M化)され、1.5倍(推定)の力を得るとともに「気」を自由自在にコントロールできるようになった(予選パンチマシンは150~170点台はたたき出せるだろう)。アニメでは、試合直前に触れてきたキーラのバンテージと手のひらを焦がす場面がある。

 無理矢理に限界を超えたためか、肉体は生気を失い頭髪は抜け落ちてしまっている。だがそれが利点となり、戦闘力以上のタフさとなって本選第3試合、ビーデル(10.5)の猛攻を耐え抜いた。8.55という数値は「気を開放」した状態でのもの。よって、気功波での「気の一点集中」効果は得られない。ビーデルに撃った弱気功波は8.55以下の威力だろう。ビーデルが万全なら強気功波にも耐えられたはずだ。

 本編ではバビディから「ご用済み」に「ボンッ」されてしまったが、対戦ゲームには一件出演依頼があった。「ドラゴンボールZ Sparking! METEOR」に参戦し、女性キャラクターをいたぶることに快感を見出す台詞を吐く。魔人化される前から性格的に問題があり、ドラゴンボールで生き返れたかは疑問だ。


ナッキー 4

 天下一武道会を取材に来た女性リポーター。腕章にはHTVと書かれている。アニメ218話「バレちゃった!!サイヤマンは孫悟飯」で、ビーデルの運び込まれた医務室のドアをたたきながら名乗った。


キビト 0(気を消す)560(常人レベルに気を抑えた戦い方)9000万(最大)

 シン(東の界王神)の付き人。第25回天下一武道会、予選パンチマシンは悟空たちに並ぶ200点台をたたき出せただろう(もちろん手加減して)。本選第4試合、悟飯には「適当にごまかして勝てる相手じゃない」と言われている。界王神界のゼットソードでも、「私はおろか何人もの界王神様でも」と自分の力にそれなりの自信を持っている様子。実力的にはやはり未知数だが、「大界王などではない」「大界王すら」という台詞から戦闘力を判断したい。界王神のようにフリーザ(1億2000万)を一撃で倒す力はないが、大界王(7000万)以上の力はある。よって、キビトの戦闘力は9000万とするのが相応しい。

 大全集キャラクター事典では「戦闘力はかなり高く、悟飯も超サイヤ人にならないと苦戦してしまうほど」とある。しかし、通常悟飯が振り回せるゼットソードを持つこともできなかった。


グレートサイヤマン(悟飯) 0(気を消す)560(常人レベルに気を抑えた戦い方)
14億(基本最大)700億(超1-4)
1400億(超2)

 第25回天下一武道会開催までの1ヶ月間。10日で舞空術を覚えたビーデルが去り、残る20日を悟天との特訓に費やした。基本値および超1-4変身時の戦闘力は、ブロリーに並ぶほどには盛り返しただろう。

 武道会場では悟飯超2化の条件が整いつつあった。スポポビッチにビーデルをやられた怒り。そして、訳の分からない相手(キビト)の前で超サイヤ人にならなければならないという苛立ち。「学校は諦めるか」と吹っ切れた悟飯には、「今ならなれる」という確信があった。

 「超サイヤ人、おまけにさらにその壁を越えた超サイヤ人にまでなってあげましょうか?」

 普段の悟飯とは明らかに違う挑発的な態度と口調。悟飯は一気に超サイヤ人1の壁を越え、超サイヤ人2へと変身して見せる。ただし、怒りによるさらなる倍加(潜在能力爆発)は見られなかった。あくまで超2の基本パワーに留まっており、セル戦時ほどの迫力はない。怒りによる倍加が働いていれば、界王神の金縛りも効かなかったかもしれない?

 パワーダウンしているとはいえ超2悟飯のエネルギーは凄まじく、魔人ブウ復活に必要なエネルギーの半分近くにもなった。奪われたパワーをキビトに回復してもらった悟飯は、アニメで「前よりもパワーがついたみたいだ」とコメントしている。


人造人間18号 560(常人レベルにパワー値を下げた戦い方)9億(最大)

 クリリンの妻。マーロンの母。年齢不詳。人造人間であるため老化はせず、見た目は10代の少女のまま。名前は思い出せないのか、あるいは過去は捨てたのか、そのまま「18号」を名乗っている。結婚生活はクリリンも言ったように幸せの絶頂期。PSP用ゲーム「ドラゴンボールZ 真武道会」では面白い場面がある。現れた未来トランクスに現在の戦況を聞かれ、思わず自分の結婚生活状況を語ってしまうのだ。

 パワーレーダーを搭載していないため、以前は「気」を感じることはできなかった。魔人ブウ編となり、アニメでは魔人化(M化)したベジータの気を感じ取る描写がある。おそらくパワー値のコントロールもできるようになっているだろう。武道会では常人レベルにパワー値を下げて戦ったものと思われる。ドラゴンボールGTでは、トランクスが17号の「気」を感知し、「18号と同じ気」と言う場面がある。人造人間はスカウターには反応しないだろうが、パワーレーダーには反応する。普通の人間とは気の種類が違うだけで、人造人間のパワー値も感知可能なのかもしれない。

 第25回天下一武道会、予選パンチマシンは左前腕で軽く「ダンッ」とたたいて774点。クリリンに注意され、手加減に手加減して触るくらいに「タンッ」とたたいて203点。本選第5試合でミスター・サタンと戦う予定だったが、悟空たちが離脱したことでバトルロイヤルに変更。サタンにわざと負けるのを条件に、2000万ゼニーを要求した。この後日談が劇場版「超戦士撃破!!勝つのはオレだ」に描かれている。

 アニメでは、サタンに負けたことをブルマに「どこか故障でもしたの」と聞かれ、ムッとした。また、亀仙人に偶然パフパフする形となり「人間と同じじゃ」とご満悦にさせてしまったこともある。自ら「水を苦手とする」という場面もある。わずかな機械部(永久エネルギー炉など)への影響を恐れてのことか。ドラゴンボール超では入浴も食器洗いもお手の物。


マイティマスク 6

 とんがりマスクマン。素顔はハゲ頭のオッサンだが、体はごつくなかなか鍛えこんでいる。前大会の第24回天下一武道会では1回戦で敗退しているが、力はそれなりにありそうだ。今大会、第25回天下一武道会の予選パンチマシンでは、110点台後半から120点台前半は行ったのではないか。順当に行けば第7試合でキーラと戦うことになっていた。しかし、悟天とトランクスに襲われ、衣装を奪われる。


マイティマスク(悟天&トランクス) 560(常人レベルに気を抑えた戦い方)
8億8億4000万
(基本最大)400億420億(超1-4)

 悟天とトランクスがマイティマスクの衣装を奪い、なりすました姿。巧妙に気を隠していたのか、悟空にも正体を気づかれなかった(亀仙人だけが気付いた)。バトルロイヤルで18号(9億)と激戦を繰り広げる。

 上半身がトランクス、下半身が悟天だが、アニメでは上下を入れ替えて戦う場面もあった。そのままでは18号にはやや劣勢を強いられたため超サイヤ人(1-4)に変身。適当に手を抜いて撃ったエネルギー弾でも、18号を青ざめさせる威力がある。

 18号の気円斬で衣装を切り裂かれ、正体がバレる。原作ではすぐに失格を言い渡されたが、アニメでは悟天とトランクスが18号と少し戦った。ビーデルから魔人ブウのことを聞き、騒ぐサイヤ人の血、二人は新たな戦いの場を求めて飛び去った。


キーラ 6.2

 大柄の黒人で、ボクシングスタイルの格闘技を使う。前大会の第24回天下一武道会では2回戦敗退した。予選パンチマシンは120点台をたたき出す力はあるだろう。それに応じた戦闘力は6.2。今大会では、前大会出場者を知るちょっとした解説役となっている。プンターの恐ろしさを知り、スポポビッチが魔人化(M化)する前の姿を知っていた。アニメではクリリンがプンターに圧勝したことに驚愕するシーンが付け加えられている。

 順当に行けば第7試合でマイティマスクと戦うことになっていた。悟空たちが離脱したことで残る選手5名によるバトルロイヤルとなる。マイティマスク(悟天&トランクス)にミスター・サタンを先に倒してしまおうと持ちかけた。原作ではミスター・サタン「様」と敬っていたが、アニメでは普通にミスター・サタンと呼んだ。しかし断られ、マイティマスクのパンチ一発で気絶KO&場外負けが決定する。

 アニメでは、バトルロイヤル出場者として紹介された際、たくましい上腕筋をアピールするようにポージングした。あまり評判がよくないのか観客から「引っ込め」と罵声を浴びるが、本人は気にしていない様子だった。悪役として名を売っているのかもしれない。生意気なマイティマスクを許せず、飛びかかった。


ヤムー 5.74(魔人化〔M化〕前)8.61(魔人化〔M化〕後)

 バビディの術にかかり支配された地球人で、スポポビッチとともに第25回天下一武道会に出場した。「強いエネルギーを集めてこい」と命令を受け、強いエネルギーを持つ悟飯一人を標的にした。バビディは特に一人に限定しろと命じたわけではないようで、悟飯のエネルギーを何百人分と勘違いした。

 好戦的なスポポビッチに比べると冷静で、力関係もスポポビッチよりも上のようだ。戦闘力は魔人化(M化)後(通常時の1.5倍)を8.61(ヤム一〔いち〕)とし、そこから魔人化前の数値を逆算した。スポポビッチ(5.7→8.55)や初登場時のヤムチャ(8.6)よりやや強い程度の戦闘力だ。

 「ご用済み」となりプイプイのエネルギー弾で「ボ・・ン」と爆死してしまうが、一件だけ復活依頼があった。格闘ゲーム「ドラゴンボールZ Sparking! METEOR」で、スポポビッチの技の一部として登場する。


ジュエール 6.4

 長い金髪で中国風の拳法着を着た武道家。前大会の第24回天下一武道会では、決勝戦でミスター・サタンに惜敗している。戦闘力(パワー)ではプンター(6.5)に劣るが、総合的な技術力ではサタンに比肩する実力があるというところだろう。それでもキーラ(6.2)よりはパワー(瞬発力)があり、予選パンチマシンの得点は130点近くをたたき出せたはずだ。

 順当に行けば第8試合でヤムーと戦うことになっていた。悟空たちが離脱したことで残る選手5名によるバトルロイヤルになる。18号を食事に誘うが断られ、怒って飛びかかるも横蹴り一発で気絶KO&場外負けが決定した。

 原作での「女性に大人気」という設定に加え、アニメでは男性からも応援された。観客席の中にジュエール出身の町の住人がいて、「オレの町のチャンピオン」だと自慢していた。ビーデル対スポポビッチ戦をキーラと並んで観戦し、変わり果てたスポポビッチに驚きの感想を述べる。悪役で名を売っている(?)キーラとは正反対に、美形正統派ファイターとして有名(?)なジュエール。二人は意外と仲がいいのかもしれない?



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