超こち亀 こちらナメック星ドラゴン公園前派出所 戦闘力

超こち亀 (ジャンプコミックス)



 -概要-

 こちら葛飾区亀有公園前派出所(秋本治)×DRAGON BALL(鳥山明)。伝説のウソ最終回(あらたなる旅立ちの巻)の続きが今!! 16年越しのコラボ9P(ページ)!! 「こち亀」連載30周年記念、2006年9月刊行の『超こち亀』で実現した夢の共演。「こち亀 第69巻(ジャンプ・コミックス)」収録の『新たなる旅立ちの巻』(週刊少年ジャンプ 1990年 第17号 掲載。その頃ドラゴンボールはナメック星編真っ只中)のその後、ということになるらしい。タイトルは「こちらナメック星ドラゴン公園前派出所」、略して『こちドラ』!?

 新たなる旅立ち(ウソ最終回)の後は、心機一転、新装開店「こち亀Z」の始まりだ? 「こち亀」でウソの最終回という紛らわしいことをやらかした「両さん」こと両津勘吉巡査長。両さんは大原部長ら上司や仲間の警察官の怒りを買い、別の漫画に追いやられてしまう。上のコマから下のコマへ、落ちた先はナメック星で、フリーザ・ザーボン・アプールに囲まれた。その時点ではフリーザにたじろいだ両さんも、時を経て逆にフリーザをたじろがせる存在に! 宇宙の帝王フリーザ様を現実逃避させ、ベジータも裸足で逃げ出すような両さんの実力とは!?

 なお、こち亀本編は週刊少年ジャンプ 2016年 第42号掲載の1960話をもって40年の連載に幕を下ろした。全200巻。上記のウソ最終回とは異なり、本当の本当に完結した。両さん、長い間お疲れ様でした。最終話掲載のジャンプが発売された2016年9月17日(土)の翌日には、ドラゴンボール超とワンピースを休んでスペシャルアニメ「こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE FINAL 両津勘吉 最後の日」が放送されている。




-こち亀Z- 赤数字:公式数値 紫数字:完全推定数値

両津勘吉 7.77(ギャグ補正による無敵ラッキーマン?)

 亀有公園前派出所(交番)勤務の巡査長。永遠の35歳。両さん。こち亀 第677話「新たなる旅立ちの巻」(第69巻収録)に引き続き登場。「新たなる旅立ち」ではフリーザにたじろいだが、『超こち亀』では立場が逆転している。アプールのスカウターには「おそろしく低い戦闘力」と計測されたようだが、何があっても死なない。ギャグ漫画の人間(キャラ)特有のギャグ補正により、あらゆる攻撃を無効化してしまうのだ。

 アプールの言った「おそろしく低い戦闘力」とはいったいどれほどのものなのか? 両さんは常人離れ、常識外れの体力・体質の持ち主で、「こち亀」世界の神と張り合ったこともある。だがそれでも、ドラゴンボール世界のレベルでは常人の範囲内に収まってしまうことだろう。おそらくミスター・サタン(戦闘力 6.66)よりは強く、7.77(スリーセブン)とするのがよい? ギャンブラー両津勘吉。ノッてる時は7.77連荘フィーバーだが、調子にノリ過ぎスベッて7.76南無ナナメ??

 『超こち亀』以前も以後も多数の作品・キャラクターと共演・コラボレーションしている。「ファミコンジャンプ 英雄列伝」では脇役だったが、「ファミコンジャンプII 最強の7人」は主役に昇格(戦闘力パラメータがある。両さんの戦闘力は初期でさえ750、最終戦闘力は何と48万。しかしあまり意味のない数値)。ニンテンドーDS用ソフト「ジャンプスーパースターズ」「ジャンプアルティメットスターズ」や、ジャンプ45周年記念作品「Jスターズ ビクトリーVS」でも活躍。アニメではゴムゴムの実を食ってゴム人間になったこともある。(こちら葛飾区亀有公園前派出所 第307話 ゴムゴムの両さん【動画配信】


フリーザ(第一形態) 53万(最大)

 こち亀 第677話「新たなる旅立ちの巻」(第69巻収録)に引き続き登場。「新たなる旅立ち」では、上のコマから落ちてきた両さんを見て「なんだ!? このキャラクターは?」。直立姿勢で腕組みをしながら地上からやや浮遊し、横目で両さんを威圧して後ずさりさせている。この時点では、宇宙最強、宇宙の帝王としての威厳、恐ろしさが両さんにも有効だった。(ここまでは原作者・鳥山明による作画ではなく、こち亀作者・秋本治画によるフリーザ様)

 『超こち亀』では、ドラゴンボール本編とは異なる行動をとっている(ここから鳥山明画)。DB本編では自らドラゴンボール収集に加わっていたが、超こち亀では全て部下任せ。自分は宇宙船の近くで不機嫌そうに残りのドラゴンボールが運ばれてくるのを待っていた。手元にあるボールは二・三・五・六星球の四つ。残り三つはまだ見つからないのかイライラと。アプールから退屈しのぎに「しりとり」を誘われるが、「宇宙の王者はそんなことしません」と断る。

 そこへ両さんが現れ、宇宙船の駐車違反だ、道交法が厳しくなったと注意された。減点の代わりに罰金を現金で要求してくる両さんには、指先から軽いデスビームを支払う。しかし両さんは立ち上がりレッカー移動すると叫ぶので、右手からちょっと強めのエネルギー波。またしても立ち上がる両さんに公務執行妨害・罰金3倍を言い渡され、いよいよ本気になった。宇宙最強のプライドをかけて「ほっほほほーーーっ!!!!」と連続エネルギー波を見舞うのだった。

 よほど力を込めたのか息切れして着地し、虫けら相手にムキになった自分を少し恥じる。ところが、ギャグ漫画の人間である両さんにはいかなる攻撃も効かず、瞬時に回復されてしまう。したり顔の両さんには「刑務所に入れられたくなかったら特上寿司をおごれ」と迫られる有様だ。打つ手なしと見て、ドラゴンボール(とDB探索中の部下)を放置し、宇宙船に乗り込んで逃亡。「私は何も見ていない…私は誰とも会っていない…」とブツブツ現実逃避するフリーザ様だった。宇宙の帝王は伝説の「ギャグ漫画人間」に敗れたのだ。ナメック星(フリーザ)編、完。


アプール 1500

 こち亀 第677話「新たなる旅立ちの巻」(第69巻収録)に引き続き登場。「新たなる旅立ち」では、上のコマから落ちてきた両さんを見て「どうも怪しいな」。(ここまでは原作者・鳥山明による作画ではなく、こち亀作者・秋本治画によるアプール)

 『超こち亀』では、ドラゴンボール本編とは異なる行動を取っている(ここから鳥山明画)。DB本編ではフリーザとともにドラゴンボール収集に加わっており、それなりの働きをした。超こち亀では宇宙船近くに待機し、全て部下任せのフリーザ様のご機嫌をとる。部下たちのDB収集が遅れイライラするフリーザ様に、「しりとりでもしますか?」と持ちかけた。冷静に断られたところに両さんが登場。フリーザ様の怒涛の攻撃にも耐える両さんに驚く。

 本編とは異なりスカウターを破壊されておらず、両さんの戦闘力を測ることができた。「おそろしく低い戦闘力」なのに、フリーザ様53万の攻撃を受けても立ち上がりすぐに元通り。両さんの手にさっきまで持っていなかった武器(ロケットランチャー)が突然現れたのを見て思い至る。

「ギャグだ!!! あ、あいつはギャグ漫画の人間だ……!!!」

 両さんの不死身の秘密がギャグ漫画の人間だからと見抜き、しかもかなりのベテランと評価している。スカウターの数値を絶対指標とするフリーザ一味にあって、雰囲気から敵の強さを判断した稀有な例だ。殺しても死なない両さんからはもはや逃げるしか手はなく、フリーザ様とともに宇宙船に飛び乗った。宇宙船内では操縦桿を握りながら、ブツブツと現実逃避するフリーザ様を眺めていた。DB本編のようにベジータに殺されることなく生き延びることができたのは、アプールにとって幸いだったか。


〔ザーボン(変身前) 2万3000(大全集)

 こち亀 第677話「新たなる旅立ちの巻」(第69巻収録)に登場。超こち亀には登場しない。上のコマから落ちてきた両さんを横目でにらめつけながら「こんな敵はいたかな?」とつぶやいた。原作者・鳥山明による作画ではなく、こち亀作者・秋本治画によるザーボンさん。


ベジータ 0(気を消す)2万4000(最大)

 『超こち亀』から登場。ドラゴンボール本編とは多々状況が異なっている。DB本編ではフリーザの動向を探りつつ、独自にボールを手に入れようと動いた。超こち亀では、フリーザの持つボール四つを奪い取ろうと岩陰から様子をうかがう。その姿はDB本編における、フリーザとの戦い直前に着替えた肩当てなしの戦闘服。しかし、戦闘力はナメック星到達初期段階のままだろう(キュイを倒した24000)。アプールが生きており、ザーボンにやられた傷を回復した様子がないからだ。また、アプールのスカウターに反応していないことから、すでに気を消す技術も習得済のようだ。

 フリーザと両さんの戦い(?)に、踏み込んではならない世界(ギャグ漫画)があることを知る。両さんは宇宙最強フリーザの攻撃をいくらダメージを受けても瞬時に回復し、立ち上がってきた。ボロボロだった服も何事もなかったかのように元通りになり、まさに不死身の両津勘吉巡査長。ドラゴンボールで永遠の命という願いを叶えることさえバカバカしく思えてしまうギャグ漫画の世界。フリーザさえも撤退せざるをえなかった両さん相手には、とにかく関わりあいたくなかった。コソコソと逃げ出すところを両さんに「トンガリ頭」と呼び止められるが、どうにかごまかそうとしたほど。「ネコマジンZ3」に登場するベジータもギャグ漫画世界を嫌っており、もしかするとこのベジータの未来?

 ドラゴンボール超 第69話「悟空VSアラレ! ハチャメチャバトルで地球が終わる!?」ではベジータもアラレちゃんと一戦交え、本作のアプールのごとくこう漏らしていた。

「つ、強すぎる。 このデタラメな強さはおそらくギャグ漫画のキャラ!」


悟空 9万(基本最大 大全集など)〔→→→90万(10倍界王拳)

 『超こち亀』に登場。ナメック星に降り立った時にはフリーザが去った後だった。100倍重力修行を経て戦闘力は基本で9万、最大10倍まで耐えられるようになった界王拳で90万。一刻も早く修行の成果を試してみたかったのだろう。ベジータを見かけて声をかける。

「宇宙一強いフリーザってのはどこにいるんだ!?」

 だが、ベジータが答える前に両さんが話しかけてきた。

「こらツンツン頭のお前! 駐車違反だ駐車違反!!」

 宇宙船の駐車違反を注意された悟空は、この後どう両さんに対応したのだろうか? 「ネコマジンZ5」に登場する悟空はもしかすると、両さんのゴキブリ以上のしぶとさがトラウマになっている?

 両さんも出演の「ファミコンジャンプII 最強の7人」では、悟空の初期戦闘力は1000、最終戦闘力は120万。最高レベルでは必殺技時に超サイヤ人になるが、戦闘力には反映されず、やはりあまり意味のない数値。(普通のスカウターでは戦闘力30万までしか測れないが、ゴッドスカウターならば数百万でも計測可能)



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