ドラゴンボール 第23回天下一武道会~ウェディング 戦闘力

DRAGON BALL #26 [DVD]



-さらなる飛躍に向けて それぞれの出発- 赤数字:公式数値 青数字:推定数値 紫数字:完全推定数値

〔参考戦闘力:地球人一般男性 5  女性 4  子供(10歳) 2  ミスター・サタン 6.66


幼マジュニア 260(通常時 推定)

 ピッコロ大魔王が死ぬ直前に己の全てを込めて産み出した分身であり息子。初代ピッコロが龍族だったのに対し、この二代目ピッコロは戦闘型へと転身を遂げている。(ナメック星人で卵を産むことができるのは龍族だけ。戦士型のマジュニアは卵を産むことはできないと考えられるが、マジュニアは魔法のように物を生み出す創造の能力も一部受け継いでいるのであるいは?)

 タンバリンなどピッコロの産み出した魔族は誕生直後すぐに成体へと成長した。それに対し、二代目ピッコロはいったん幼生態で成長が止まっている(初登場時のデンデのような姿)。しかし戦闘力はすでに初代ピッコロと同等で、体とともに力もより大きく成長していくことになる。3年後には、ナメック星人の若者と呼べるくらいに急成長を遂げる。(普通のピッコロ魔族と比べれば遅い成長速度だが、普通のナメック星人に比べれば異常に早い)

 原作での登場は1コマだけだったが、アニメでは出番が増えている。アニメ第123話「如意棒の秘密」では、桃太郎のように老夫婦に卵を拾われた。老夫婦は神からの授かりものだと思ったが、大魔王の落とし子に家を燃やされてしまう。第124話「雲の上の神殿」では、タイちゃんという子供のいる家族をねたむかのように襲った。後に悟飯に対して「このオレのように運命を恨むんだな」と独白する場面につながる感情だ。第125話「神様登場!!」では、自然公園で巨大熊を撃退し、パトロール隊員2名を怯えさせた。第126話「よみがえる神龍!!」では、海の上を歩き魚を獲るとともに、近くを通った漁船を沈める。



チューリー 2(推定)

 アニメオリジナルキャラクター。第127話「カミナリよりも速く!!」に登場。悟空が神殿の瞬間移動装置(神の移動用)で移動した先の岩山で出会った少女。茶色い髪をお団子に結った中国風の少女で、ちょうど10歳くらい。ピッピという小鳥を飼っており、母親とともに暮らしている。悟空にゴロゴロ山の場所を教えた。

 悟空はゴロゴロ山の聖なる冠を取りに来たのだが、冠を狙う者には雷が襲う。雷に撃たれた悟空は山から落ち、川を流れてチューリー母子に助けられた。その地方の伝説では、聖なる冠を手に入れた者は世界一強い男になるという。聖なる冠を手に入れるためには雷より速く動かなければならない。悟空はそのヒントをチューリーから学んだ。

 チューリーは戦闘力的には普通の子供だが、鋭い感覚を持っている。何となくだが細かい気配を感じることができ、悟空でも気付かなかったピッピの接近を察知した。五感に頼るだけでなく、ただ「気」を感じるだけでもなく、微妙な「気の動き」を捉えること。悟空は空のように静かに構え、心を無にすることで雷よりも速く動いた。雷をかわすことができたのは一度だけだが、心を無にする感覚はつかんだだろう。


ムース(父) 5(推定)
エクレ(母) 4(推定)
シューク(長男) 4(推定)
クッキー(長女) 3.5(推定)
チョコ(次男) 3(推定)
ババロ(三男) 3(推定)
ビスケ(四男) 2(推定)
ゼリ(次女・ビスケと双子) 2(推定)
ドナッツ(五男) 1.5(推定)
クレプ(三女) 1(推定) 
プーリ(四女) 0.5(推定)

 アニメオリジナルキャラクター。第128話「空のように静かに」に登場。
 森の中に住む猟師の一家。ムースが仕掛けた罠に悟空がかかったことで知り合う。
 みんな森の中で暮らしているだけあって、元気いっぱいでにぎやかだ。
 悟空は一晩泊まらせてもらい、兄弟姉妹の一員となって仲良く家族を楽しんだ。
 ナレーションでも「3年間の修行生活の中で、悟空が最もよく笑った一日であった」と語られている。

 一家の大黒柱、父・ムースは細身ながら浅黒い肌、短く刈り込んだ髪は男らしい。
 母・エクレはふくよかな体型のまさにお母さんといった女性。
 長男・シュークはヤムチャをちょっとひ弱にした真面目そうなお兄さん。
 次女・クッキーは赤毛のアンのような三つ編みのお姉さん。
 次男・チョコは礼儀正しい10歳くらいの男の子。
 三男・ババロはチョコとそっくりな顔立ちだが、拳法をやっているのかちょっと粗野。
 四男・ビスケと次女・ビスケは、8歳くらいの可愛らしい双子の兄妹。
 五男・ドナッツは長い前髪で目元を隠している5、6歳の男の子。
 三女・クレプはアラレちゃんを小さくしたような3、4歳の女の子。
 末っ子四女・プーリはまだまだ赤ちゃんといった感じの1、2歳女児。


ヤオチュン 6.5(推定)

 アニメオリジナルキャラクター。第128話「空のように静かに」に登場。ムース家から北へ5里ほど行った山奥に小屋を建て、ひとり山ごもり修行をする武道家。髪とヒゲは伸び放題の野人のような大男で、ムース家では「すっごく強い」とうわさされていた。ヒグマの心臓を掴み取ったとか、めちゃくちゃ素早くて雷も避けられるとか。悟空に「心を無」にする修行の一環として挑まれるが、あっさり倒されてしまった。うわさはあくまでうわさであり、雷を避けることはできないと本人が否定する。ヒグマの心臓を掴み取るというのも怪しいもので、ミスター・サタンでも勝てそう?


カリント 0(気を消す)5(通常時 推定)

 アニメオリジナルキャラクター。第128話「空のように静かに」に登場。ムース家のおじいちゃんで、ボサボサの白髪と亀仙人のようなヒゲをたくわえている。一家の兄弟姉妹から親しまれており、一見頑固そうに見えるが気さくな老人。戦闘力的には常人レベルだが、足腰もしっかりしており、普通の老人よりは強いだろう。そして、普通の人間にはない特技も持っている。

 川釣りの名人で、毎日決まった時間に出かけ、決まった時間に帰り、必要なだけの魚を釣ってくる。ヤオチュンとの戦いに意気込む悟空を見て「体中に気が充満しておる」と、「気」を感じることもできるようだ。戦闘とは無縁だが「心を無」にすることができる達人で、隣にいても悟空がしばらく気付かなかったほど。「心を無」にすることで自然と一体となり、自らの気配を断つとともに周囲の気配を感じやすくなる。そうすることで必ず魚を釣り上げることができるのだ。

 悟空は最後まで気付かなかったが、神様やポポが悟空に会わせたかった達人はこのカリントだった。カリントから学んだ「空のように静か」に「心を無」にする技術は、「気を消す」(戦闘力を0にする)技術そのものだ。

 なお、「気を消す」ことと「気を抑える」ことは厳密には別の技術だと思われる。ラディッツ戦まで悟空たちは気を高めることはしても、抑えることはしていない。「気を抑える(⇔開放)」技術が完成するのはベジータ・ナッパ戦から。「気を消す」技術は前々からあったが、完全に浸透するのはフリーザ編からとなる。


亀仙人(18歳) 18(推定)

 アニメ第129話「時をかける悟空」。神殿にある「時の部屋」(精神と時の部屋ではない)。そこでは過去・現在・未来、あらゆる時間がつくられているという。時の部屋から時間旅行に出た悟空は、三百数年前の過去の時代へとたどり着いた。

 18歳の亀仙人は、スケベなのは相変わらずだが、口だけは達者な見栄っ張りだった。「天下の武泰斗様の一番弟子」を自称するも、鶴仙人には「瓦一枚割れない腰抜け」と言われる。実際に鶴仙人に戦いを挑まれれば、ミスター・サタンよろしく「腰が(抜けた)」と言い訳する有様。(見栄っ張りなのは現在も一緒で、修行時代は真面目に打ち込んだと主張した)

 しかし、数メートルの高さから落下しても「いてえ」で済む頑丈さなどから見て、それなりの強さはある。瓦が割れないのは、その腰抜けの性格からきているだけで、本当は岩だって砕けるかもしれない。他の門下生とは異なり、武泰斗流の道着ではなく頭も丸めておらず、自由な服装を許されている。武泰斗からある程度は実力を認められているのは確かで、戦闘力はちょうど年齢と同じ18とするのが適切だ。

 悟空の強さに感動し、これからは悟空を目標に心を入れ替えて修行に励むと誓った。2年後にはカリン塔を登りきるほどに強く(戦闘力 80~90 推定)なる(この間にイノシカチョウと出会った)。さらに3年後には超聖水を飲むことができ、当時の最大戦闘力 120(推定)が完成するのだ。うそから出たまこと。その頃には本当に「修行の鬼、拳の天才、驚異の亀ちゃん」と呼ばれたはずだ。


鶴仙人(20歳前?) 20(推定)

 第129話「時をかける悟空」に登場した若い頃の鶴仙人。亀仙人と全くの同年齢かは不明だが、とりあえず20歳前なのは間違いないだろう。戦闘力もその程度とするのが適切で、「腰抜け」亀仙人とは反対に攻撃的に自信過剰。多林寺ナンバー1と太った門弟そっくりな取り巻きから「鶴兄貴」と呼ばれていた。父親にも殴られたことがないといい、わがままなお坊ちゃん育ちであるのがうかがえる。

 現在の鶴仙人同様の悪党ぶりを見せる。武泰斗やファンファンが悟空を特別視するのに嫉妬心をあらわにし、悟空を亡き者にしようとした。ファンファンをさらい人質にとり、枯木ヶ原に悟空を誘い出してあたりを火の海にする。しかし悟空には脱出され、武泰斗には見つかってしまい、進退窮まった。武泰斗からはこのまま去るか、一からやり直すか問われ、沈黙のままうなだれる。

 この後の展開を見るに、鶴仙人は一からやり直す道を選んだのだろう。2年の間に鶴仙人は亀仙人とよきライバルとなり、イノシカチョウとともに写真にうつるほどいい仲になった。10年後には若き亀仙人とともに、正義の戦士としてピッコロ大魔王率いる魔族と戦った。しかし、武泰斗が敗れたことで正義に絶望し、悪の道に走ることになる。いや、悪の道に走るというよりは、20歳前の悪党に逆戻りしてしまったというべきかもしれない。


武泰斗(むたいと) 165(通常時 推定)
〔~330(気で攻防力増強)→→660(魔封波 推定)


 第129話「時をかける悟空」に登場した亀仙人と鶴仙人の師匠(武泰斗の髪型はジャッキー・チュンと同じ。つまり、亀仙人は武泰斗の髪と威厳を借りてジャッキーに変装した?)。18歳の亀仙人から「世界一の武道家」として尊敬されるその戦闘力は如何に? 若いピッコロ大魔王(フルパワー 650 推定)をどうにか封印できた魔封波から逆算してみよう。武泰斗の魔封波を戦闘力 660相当とし、魔封波による戦闘力上昇率を通常時の4倍とする。660÷4=165 で、武泰斗の通常時の戦闘力は165。第22回天下一武道会時の亀仙人(139)と天津飯(180)の間となり、描写的にも最適だ。(亀仙人は魔封波を失敗して命を落としたが、アニメの天津飯は辛うじて生き残った)

 では、戦闘力165の武泰斗が戦闘力270以上あるはずの悟空を軽くさばけたのは何故か? 悟空が手加減したとか弱くなったわけではあるまいが、悟空側の問題として考えるべきだろう。神やポポの下で修行を始めた悟空は、「気」の基礎から今までの戦い方を見直しているところだ。亀仙流やカリン流から「神流」への移行の段階にあるわけで、多少レベルが下がっても仕方ない。ピッコロ大魔王と戦った時とは勝手が違い、戦闘力的にはその半分も出せていないのではないか。つまり、「神流・初級」悟空(戦闘力 130~150 相当)VS武泰斗(戦闘力 165)と見ることができるのだ。

 アニメのこの回では、武泰斗が原作よりも詳しく「気」の概念を解説している。「気」とは人間の根源的なエネルギーで、修行次第でその力を自在に操ることができるようになる。武泰斗は、かめはめ波ともどどん波とも違う「気」の技を披露する。手刀から放った気で、流れ落ちる滝の水を真っ二つに割って見せた。これまたかめはめ波とは勝手が違うのか、悟空は一回だけ偶然にこの技を使うことができた。


ファンファン 4(推定)

 アニメオリジナルキャラクター。第129話「時をかける悟空」に登場。18歳の亀仙人の憧れの女性で、鶴仙人には勝手に「未来の恋人」とされていた。顔立ち髪型はレッドリボン軍のバイオレット大佐に似ており、亀仙人好みの「かっこいいギャル」だ。性格は気の強いところもあるが、バイオレットとは異なり基本的にはおしとやか。戦闘力的には普通の女性。

 鶴仙人にさらわれてしまうが、悟空(と亀仙人)によって助け出される。亀仙人が悟空を目標に修行しなおすと決めた時、ちょっと見直した。その後の亀仙人・鶴仙人とどう付き合ったのか、恋の顛末は語られていない。


悟空人形 0(気を消す)270以上(通常時 推定)675以上(気で攻防力増強/かめはめ波 推定)

 アニメオリジナルキャラクター。第130話「悟空の敵は…悟空!?」に登場。悟空の髪の毛と粘土、あらゆる物に命を与える「命の水」からつくられた少年悟空のクローン人形。仮面を着けて登場し、素顔はポポのように何を考えているのかわからない表情をしていた。ポポが悟空の組み稽古の相手として用意したもので、基本能力は悟空と同じ。人形のために常に「心を無」にした状態で、一方「心を無」にできない生身の悟空を追い詰める。

 完全に「気を消す」ことに成功しており、悟空には「まるで気を感じない」と言われた。といっても、攻撃に移る一瞬には通常時の戦闘力に戻ることは間違いない。いわばスイッチのオンオフを高速でおこなっているわけだ。「心を無」にした悟空はその一瞬の気を捉え、悟空人形を倒すことができた。と思ったが、命の水の効果が切れてただの粘土に戻っただけだった。

 ゲームボーイ用ソフト「悟空飛翔伝」では3年間の修行の総仕上げとして、青年悟空のコピーが登場する。


ミント 3.5(推定)

 アニメオリジナルキャラクター。第131話「それぞれの道をめざして」、第132話「マグマより熱く」に登場。クリリン・ヤムチャ・天津飯・餃子が亀仙人の下を離れ、カリン塔を目指している途中の村で出会った少女。青いストレートの長い髪をした女の子で、年齢は10代前半から中盤くらい。クリリンが一目ぼれし、彼女にいいところを見せようと奮闘する。

 クリリンたちと出会った時には、山神様に捧げるお祭りの最中だった。山神様とは村の近くにある火山を神に見立てたもの。御神体は悪魔のような恐ろしい姿をしているが、村の大事な守り神として厚く信仰されている。しかし、突然山が噴火し、流れ来る溶岩で村が壊滅の危機に陥ってしまう。


パオル 25(推定)

 アニメオリジナルキャラクター。第131話「それぞれの道をめざして」、第132話「マグマより熱く」に登場。ミントの兄で、村の格闘大会で5年連続優勝を果たしている屈強な戦士。結った髻(もとどり)を頭巾(ときん)で覆った、古風な武将を思わせるレスラー系。

 天津飯を只者ではないと見抜き勝負を挑むが、祭りの酒で酔ったクリリンと戦うことに。酔ってフラフラとはいえクリリン(戦闘力 120 以上推定)の攻撃をかわして見せた。クリリンの頭突きでダウン、場外となってしまうがすぐに立ち上がる。戦闘力はアントン・ザ・グレート(推定 20)以上、パンプット(推定 30)以下と評価したい。18歳の亀仙人(推定 18)や、20歳前の鶴仙人(推定 20)よりも強いと見ていいだろう。

 しかし、クリリンたちが噴火を止めようとするのを見て、所詮人間の力など山神様に及ぶべくもないと非難する。クリリンたちは本物の「神」の下で修行する悟空を超えるべく、山神様に挑戦するような形となった。噴火自体を止めることはできなかったが、溶岩を塞き止め流れを村からそらすことはできた。パオルも最後にはクリリンたちの力を認め、人間の神をも超える可能性を見出したかのようだった。


 クリリン・ヤムチャ・天津飯・餃子がカリン塔を目指している頃、悟空は「気を広げる」修行をしていた。自分の気を周囲に大きく広げることで、範囲内にいる者の気を捉えるという修行だ。「気を読む」「気を探る」「気を感じる」能力の強化訓練、というか基礎練習段階だろう。これを発展応用すれば「遠くの気」も感じ取れるようになるに違いない。といっても、あと9年(ベジータ・ナッパ戦まで)は漠然としか「遠くの気」を感じられない期間が続く。この時点では、あくまで「近くの気」を感知する能力の強化となっている。


 そして3年。波乱の第23回天下一武道会が幕を開ける。



-VS マジュニア 第23回天下一武道会- 赤数字:公式数値 青数字:推定数値 紫数字:完全推定数値

〔参考戦闘力:地球人一般男性 5  女性 4  子供(10歳) 2  ミスター・サタン 6.66


チャパ王 120(推定)

 3年前の雪辱を晴らすべく修行を重ねてきた。戦闘力は3年前の100から20は伸び、かつての亀仙人や鶴仙人と並ぶくらいにはなっているだろう。しかし、「心を無」にし「気を消」した悟空の姿を捉えきれず、背後からの手刀一発でKOされた。アニメでは悟空の発する威圧感に耐えかねたように飛びかかり、悟空の姿を見失っている。通常時の戦闘力は鶴仙人と並んだが、気を扱えぬ以上、鶴仙人とも互角には戦うことはできない。


餃子 80(通常時 推定)160(どどん波/気でガード 推定)

 多少は身長が伸びたが、やっぱり18歳には見えない小柄な体。戦闘力(通常時)でも悟空たちの中で唯一、100を超えていない。(カリン塔に登りきることはできたが、カリン様の修行にはついていけなかったか? 5年後、ラディッツ戦後で93〔推定〕、さらに1年後ナッパ戦では610。唯一1000を超えていない)

 3年前は、得意の超能力で戦闘力3倍差はある悟空(180)の動きを封じたことがある。しかし、サイボーグ桃白白には技を見抜かれていたせいか超能力も通じず、予選で病院送りにされてしまった。アニメでは、全身打撲だが骨に別状はないと説明されている。


ヤジロベー 220(カードダス)

 20~21歳。覆面をかぶり正体を隠して予選に出場した。3年前の戦闘力(通常時)は、出会った頃の悟空と互角の190(カードダス)。今回もカードダスの数値をそのまま採用できる。通常時の戦闘力だけ見ればクリリンやサイボーグ桃白白以上で、天津飯に並ぶ。カリン塔を何度も登ったり降りたりしているうちに自然と力がついたのだろう。

 予選突破目前まで行ったが、シェン選手(の頭)とぶつかり敗退。誰もがシェンをただのドジで運がいいだけのオッサンと思っていた。そんな中で、直接戦ったヤジロベーだけが只者ではないと気付いていた。いざというときのために仙豆を持ってきたのは、さすが仙豆係というべきだ。(5年後、ラディッツ戦前後の戦闘力はこの時のまま成長していないだろう)


サイボーグ桃白白 170(通常時 推定)340(気でガード 推定)420(スーパーどどん波 推定)

 サイボーグとなって復活した桃白白、297歳。戦闘力は通常時で6年前の135(推定)から35アップの170。天津飯との力量差を考慮すると上記の数値が導き出される。以前の数倍のパワーを手に入れたと豪語していたが、3年前の天津飯(180)も超えてはいない。(餃子の超能力は受け付けなかった。アニメでのブルーの時もそうだが、超能力を打ち破るコツを身に着けていそうだ。ジャンプ付録では戦闘力210となっているが、その数値を倍にしてスーパーどどん波と合致するものとし。カードダスのBPは210と240。スカウター欄搭載のリメイク版では各+200、+300。全体的に高すぎる。ゲームボーイ用ソフト「悟空飛翔伝」では逆に、BP115とかなり低めに設定されている)

 アニメでは天津飯から力任せに場外に連れ出されそうになるが、機械の左手を外して回避。腕の中に仕込んでいた刃で天津半の胸を皮一枚切り裂いた。そして右手も外し、とっておきのスーパーどどん波をお見舞いしようとする。気の一点集中効果と機械の融合、スーパーどどん波の戦闘力上昇率は通常時の約2.5倍推定。かめはめ波最大出力やピッコロ大魔王の爆力魔波に匹敵する高出力なのは間違いない(ほんの少し劣る)。しかし、気の扱いに関しても天津飯との力量差がそのまま出て、ただの気合でかき消されてしまった。

 気絶させられた桃白白は鶴仙人に引き渡され、二度と天津飯たちの前に現れないよう念を押された。アニメではセルゲームまでの間に悟空・悟飯親子と再会するエピソードがあるが、原作には登場しない(ドラゴンボールZ 第170話「戦士の休息…少女と嘘と悟飯の決意」、174話「悟空に難問!?神龍球を取り戻せ」)。その後は魔人ブウの地球人絶滅に巻き込まれ、極悪人のため生き返ることができなかった可能性が高い。

 対戦ゲームには「ドラゴンボールZ Sparking!」から普通の桃白白が参戦。サイボーグ桃白白は「同 NEO(Wii版)」「同 METEOR」に参戦を果たしている。DS用ゲーム「ドラゴンボール改 サイヤ人来襲」では、鶴仙人が「TPP-EX」を引きつれ復讐に現れる(TPP-EXとは、サイボーグ桃(T)白(P)白(P)のデータから作成されたロボットで、桃白白本人ではない)。「スカウターバトルかめはめ波」では地獄に落ちていたが戦闘力2億となって復活を遂げる。ドラゴンボールオンラインの世界では存命していたのか、サイボーグ桃白白の強化版として「桃白白X」が登場した。


匿名希望(チチ) 130(通常時 ジャンプ付録)

 19歳。原作では悟空と7年ぶりの再会だが、アニメでは3年ぶり(ピッコロ大魔王編で16歳のチチ〔相変わらずのビキニアーマー〕と会っている。その時悟空はチチに「大人っぽくなった」と褒めたが、身長はそれほど伸びていない)。悟空同様、この3年で体も戦闘力も大きく成長したということだろう。

 亀仙人からは「かなりの達人」と評され、また「亀仙流に似ている」という武術を使う(亀仙流にはもともと決まった型はないはずだが、修行〔体力づくり〕を通して自然とその形になるのか?)。戦闘力は(通常時で)130と高く、鶴仙人(120)を超え亀仙人(139)に匹敵する強さがある(気を扱えるかは不明)。悟空と結婚してからは戦うことはなくなるが、最低でも現状維持の修行は続けている模様。(カードダスでのBPは100。スカウター欄搭載のリメイク版では+30の計130で、ジャンプ付録に一致する。ゲームボーイ用ソフト「悟空飛翔伝」ではBP144と、若干高めに設定されている)

 対戦ゲーム「超ドラゴンボールZ」では、少女期のトサカブーメランのような「気功スラッガー」を使用する。


ヤムチャ 150(通常時 推定)300(繰気弾/気でガード 推定)

 23歳。3年前、カリン塔から西の都に戻り、すぐに一人で修行の旅に出た。3年前の戦闘力は110(推定)。カリン様の超聖水修行は悟空と同じ3日か、もう少し時間がかかっただろう。通常時の戦闘力は5年後(ラディッツ戦前後)の177から逆算すると、150とするのが相応しい。3年前の110+40で150(のちの5年は平和になったこともあり、悟空たち全般の伸びが落ち着いている)。天津飯やクリリンには及ばないものの、師・亀仙人(139)を超えた強さには到達した。(ゲームボーイ用ソフト「悟空飛翔伝」ではBP154。ほぼ原作再現された数値といってよい。サイボーグ桃白白との力関係は悩むところだが、戦闘力だけ見ればこの時点では桃白白のほうが上となる。ただし、気に関してはヤムチャに分がある。桃白白では捉えられない天津飯の動きを、ヤムチャは少しは追えるのだ)

 カリン塔での修行を終えたことで、気で瞬間的に防御力を上げる技術も身に着けたに違いない。気に関しては独自に研鑽し、気弾を指先で自由自在に操る「繰気弾」を開発した。狼牙風風拳にも磨きをかけたが、いずれの技もシェン(神)には大したダメージも与えれない。動きの荒削りさを指摘され、一方的にやられてしまったが、ヤムチャに悔いはなかった。この時点では舞空術を習得していないが、サイヤ人編で見せたようにすぐに物にしたはずだ。

 繰気弾はヤムチャ最大の必殺技として、アニメやゲームで発展強化されている。ドラゴンボールZ 第17話「明日なき街! 勝利への遠い道のり」。過去のサイヤ人(オニオン〔パンプキン〕・ブロッコ)に対して「特大繰気弾」を披露している。スーパーファミコン用ゲーム「ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説」でも特大繰気弾を使う。「レイジングブラスト」「レイジングブラスト2 」「ドラゴンボール改 サイヤ人来襲」には「超繰気弾」がある。


クリリン 180(通常時 推定)360(気で攻防力増強 推定)400(特大かめはめ波 推定)

 20歳。3年前、カリン塔からカメハウスには戻らず一人旅を続けた。3年前の戦闘力は120(推定)。カリン様の超聖水修行は悟空と同じ3日か、もう少し短くて済んだだろう。通常時の戦闘力はラディッツ戦前後の5年後、206から逆算すると180とするのが相応しい。3年前の120+60で180。亀仙人(139)を超え、3年前の天津飯に並んだ。(ゲームボーイ用ソフト「悟空飛翔伝」では、1回戦がBP172で、2回戦がBP217と設定されている)

 独自に磨いた気の扱いは、繰気弾を開発したヤムチャ以上に進んでいた。マジュニア戦では両手からババッと追尾エネルギー波を発射した。悟空たちの仲間うちで初めて使用した「かめはめ波以外」のエネルギー波、気功波の類だ。(ヤムチャの繰気弾はこの次の試合で繰り出された。悟空がピッコロ大魔王にとどめを刺す際に撃ったのは「片手かめはめ波」)

 マジュニアとの善戦ぶりを見るに、防御だけでなく攻撃時にも気で瞬間的に戦闘力をアップしていそうだ。最後に見せた特大かめはめ波は、ラディッツ戦時の悟空(416→924 約2.2倍)の威力はあるだろう。戦闘力 400相当の特大かめはめ波だ。もし直撃していればマジュニアにもダメージが通ったに違いない。鶴仙流の舞空術もいち早く独自習得し、気を扱うセンスの高さが光っている。(アニメ131話で、天津飯に「舞空術くらい習得したほうがよさそうだな」と忠告された。ヤムチャも一緒に忠告されたのだが、ヤムチャは舞空術まで手が回らなかったのか)


天津飯 220(通常時 カードダス)
440(エネルギー波/気で攻防力増強 推定)
660(気功砲 推定)

天津飯×4(四身の拳) 各55(通常時 推定)
110×4=440(エネルギー波/目から怪光線 推定)

 23歳。3年前、カリン塔に登った後、クリリン・ヤムチャと別れ餃子と二人で修行の旅を続けた。3年前の戦闘力は180(大全集など)。カリン様の超聖水修行は悟空よりずっと短くて済んだだろう。通常時の戦闘力はラディッツ戦前後の5年後、250から逆算すると220とするのが相応しい(カードダスではBP250とBP220の天津飯がいる。後者は四身の拳を使っている天津飯)。3年前の180+40で220。若返る前のピッコロ大魔王と並んだ。若返ったピッコロにも戦略次第で勝てるだろう。スーパーどどん波(戦闘力 420 推定)を気合一発でかき消すことができるほど、気の扱いが上手くなっている。気で攻防力を増強する戦い方もできるようになっているはずだ。(ゲームボーイ用ソフト「悟空飛翔伝」ではBP218)

 重い道着をつけたままの悟空と善戦し、最大スピードではわずかに上回った。重い道着を脱いだ悟空にも、12の目で死角をなくした「四身の拳」(ししんのけん)で対抗する。アニメでは、亀・鶴・新鶴仙流のいずれでもない「天流」秘奥義・四身の拳と自ら呼称した。どどん波、かめはめ波や気功砲ではない通常のエネルギー波や、目から怪光線を放ったりもした。しかし、戦闘力が4分の1になるという弱点を見抜かれ、悟空にかめはめ波一発も撃たせないまま敗北してしまう。気功砲はマジュニアの超爆裂魔波からの緊急避難場所をつくるときに使用した。

 ゲームでは数々の強化技が登場。ファミコン用「強襲!サイヤ人」「激神フリーザ!!」、スーパーファミコン用「超サイヤ伝説」。四身の拳から気功砲につなぐ「四身の拳・気功砲」という威力の高い技を使う(DBZ17話で過去のサイヤ人に対しても使用)。4分の1にした威力を合体させるのだから、実際の威力は単体気功砲とそれほど変わらないかもしれない。しかし、四身の拳、12の目が狙い撃つ「絶対避けられない」気功砲なのだ。

 DS用ゲーム「ドラゴンボール改 サイヤ人来襲」には四身の拳・気功砲はない。代わりに「新気功砲」を早期習得し「真・太陽拳」(敵全体暗闇+ダメージ)という新技を追加習得する。また、四身の拳の習得イベントとして武泰斗との関わりが描かれている。鶴仙流と亀仙流二つの流派に身を置いた者として、その源流である武泰斗流の教えをも受け継いだ。


悟空(重い道着) 0(気を消す)292(通常時 推定)
438(気で攻防力増強 重りによる負荷のため1.5倍までに制限 推定)

 18~19歳。予選第1戦のチャパ王は、気を消したまま(戦闘力 0)で倒した。100kg以上の重りを着けたままで、3年前の通常戦闘力260(大全集など)を上回る。サイヤ人の力の源である尻尾を永久に失ったが、もはや戦闘力には影響がないだろう。気で攻防力を増強することもできるが、重りのせいか1.5倍(戦闘力 438 推定)までに制限されているようだ。同じく気で攻防力を増した天津飯(戦闘力 440 推定)にわずかにスピード負けしている。しかし、重りをつけたまま激しく動き回っても息一つ切らせないタフさがとんでもない。


神 280(通常時 推定)

(弱い人間の体に乗り移る)
 ↓
シェン 0(気を消す)260(通常時 推定)650(気で攻防力増強 推定)
910(魔封波 死なない程度に出力を抑える 推定)
4.5(神が分離 普通の人間に戻る 推定)

 神が魂を人間に乗り移らせた姿。チョビひげ眼鏡のオッサン。元の体は一般男性よりもやや弱そう。「弱い人間の体を借りている」ということから、神の戦闘力も多少弱まるのだろう。それでも若返ったピッコロ大魔王に並ぶ強さとなり、気で攻防力を2.5倍まで増強することができる。アニメでは、マジュニアと戦った時のシェンは「気を消す」こともやっていた。

 魔封波を使っても死ななかったのは、神自身の強さもあるが、おそらく出力をコントロールしたものと思われる。魔封波の戦闘力上昇率は通常4倍(推定)のところを、3.5倍に制限し気の消費を抑えたのだ。マジュニアを封じ込めるのに必要なエネルギーだけに留め、自らの死も回避したわけだ。しかし、マジュニアに魔封波返しをされて逆に封じ込められてしまう。

 原作ではヤムチャ・天津飯から「シェン選手」と呼ばれたが、アニメでは「シェン」と呼び捨てられている。ヤムチャから「まさか宇宙人」と問われて、後に事実であることが判明するのはご存知のとおり。アニメでは、ナメック語でマジュニアと口論する場面で、ブルマも「宇宙人」発言をしていた。


マジュニア(ピッコロ) 0(気を消す)357(通常時 推定)
892.5(気で攻防力増強/超爆裂魔波 推定)
365(仙豆で回復 通常時 推定)

巨身術 500900(推定)
超巨身術 7001000(推定)

 二代目ピッコロ大魔王、3歳。ターバンとマントはまだ重いものではない。先代のように寿命の縮む強引なフルパワー開放(通常時の2.5倍推定)はしない。代わりに、気を集中することで同等の力を瞬間的に、負担なく引き出すことができる。攻防力の最大値と超爆裂魔波の戦闘力数値は同じだが、肉弾戦と気功波、技の違いで威力も変わる。(ゲームボーイ用ソフト「悟空飛翔伝」ではBP335と若干低めに設定されている。ニンテンドーDS用「サイヤ人来襲」ではさらに低い戦闘力292)

 溜めた気を全身から一気に放出し周囲を大破壊に巻き込む「超爆裂魔波」には別名がある。フルパワー衝撃波、地球破滅波、魔光閃空、魔神結界など。また、ここでいう超爆裂魔波が別の技を指す場合もある。神と融合したピッコロがセルに対して使用した「激烈光弾」がそれだ。ここでは上記を激烈光弾で固定し、フルパワー衝撃波=超爆裂魔波としたい。アニメではマジュニア自ら「超爆裂魔波」と技の名前を言っている。

 マジュニアの巨身術は、巨大化しても元の大きさと素早さが変わらない。つまり、体の巨大化に合わせて戦闘力もアップしているということになる。「超サイヤ人だ孫悟空」のスラッグの超巨身術を元の3倍アップと推定した。マジュニアはそれにはやや劣り、悟空がどうにか戦える範囲で、巨身術が通常時の約1.4~2.5倍。超巨身術が通常時の約2~2.8倍で、1000に到達するかしないかのレベルだろう。

 ラディッツ戦の前後では、ピッコロの戦闘力は重りを着けた状態で322→329と変化している。激戦を経てレベルアップしたということで、悟空と戦った今回にも当てはまるだろう。その割合で行くと、今回は通常時の戦闘力で357から365にアップし、さらに腕と技を磨いて5年後には408となる。(戦闘力の伸びはしばらく落ち着き、新技「魔貫光殺砲」の開発に時間を取ることになるのだろう)

 ドラゴンボールヒーローズJM6弾では通常のピッコロとは別にマジュニアがカード化されており、巨大化してパワーアップすることができる。


悟空 0(気を消す)364(通常時 推定)
910(気で攻防力増強/超かめはめ波 ジャンプ付録)
380(仙豆で回復 推定)305(重り 推定)

 重い道着を脱いで全開になった悟空の戦闘力は、通常時で364(推定)。292→364という変化は、5年後の334→416と同率。また、5年後の悟空とマジュニア(ピッコロ)の戦闘力は通常時で416:408と、わずかに悟空のほうが上。よってこの時点でも悟空のほうがマジュニアを上回っているのは間違いないだろう。(マジュニアとの戦闘力差も同率計算)

 悟空自身も「それ(ピッコロ)よりもさらにもうちょっとだけ強くなったんだ」と言っている。悟空の「超(ちょう)かめはめ波」がピッコロの魔激砲を撃ち返したのもそう。悟空がピッコロの超爆裂魔波に耐え抜くことができたのもそのためだ。(ジャンプ付録にある910という数値を最大瞬間戦闘力に当てはめ、そこから逆算した。超かめはめ波は2.5倍推定)

 悟空は死闘の果てに舞空術体当たりでピッコロを場外(だった場所)に突き落とし、ついに念願の優勝を勝ち取る。仙豆で回復したことでパワーアップもしたはずだ。戦闘力は364(重り 292)から380(重り 305)へ、そして5年後の416(重り 334)へ。(平和になったことと結婚生活で、戦闘力の伸びはしばらく落ち着く。新技開発もなし)

 「ドラゴンボール」は終わり、「ドラゴンボールZ(改)」の時代が始まる。のはもうちっとだけ先なんじゃ。(アニメでは亀仙人が「もう終わりなのか」とため息ついたところに、ヤシの実が頭を直撃した)



-Wedding to Z- 赤数字:公式数値 青数字:推定数値 紫数字:完全推定数値

〔参考戦闘力:地球人一般男性 5  女性 4  子供(10歳) 2  ミスター・サタン 6.66


チチの母(牛魔王の妻) ?

 チチを生んで間もなく他界しており、詳細は不明。アニメ第149話「炎の中のウェディングドレス」で、赤ん坊のチチを抱く母の肖像画が出てきた。牛魔王の左腕を椅子代わりに腰掛けており、サイズ的には普通の女性。顔までは映らなかったが、成長したチチ同様の美人らしい。牛魔王からは「かあちゃん」と呼ばれていた。もしかすると、西遊記に登場する牛魔王の妻・羅刹女(鉄扇公主)のように強かったかも?

 牛魔王は、妻の形見のウェディングドレスをチチに着せて悟空との結婚式を開こうとした。だが突然、フライパン山(涼景山)の城を炎が包み込み、牛魔王はそのドレスとともに城に取り残されてしまう。牛魔王は悟空に芭蕉扇を探してきてくれるように頼み、悟空は占いババを頼った。占いババは200年ぶりに風邪を引いたとかで調子が悪そうだったが、芭蕉扇の場所を占う。それによると、「八角形」に関係ある場所に芭蕉扇はあるという。


ジャスミン 2(推定)
ウンナン 2(推定)
八角村の住人たち 25(推定)

 アニメオリジナルキャラクター。第149話「炎の中のウェディングドレス」に登場。万病に効く「バショ温泉」で有名な八角村の住人で、ウーロンと同族のブタ型人間。服装と声が違うだけで、ジャスミンとウンナンはウーロンと見分けがつかない。変身能力はない。他の村人には黒豚や白豚、茶色い豚、ノッポや体格のいい者もいた。

 ジャスミンは八角村一の紳士を自称し、ウーロンとは違うと断固否定した。しかし、ジャスミンどころか村人全員がウーロン同様のスケベだった。温泉に入ろうとするチチを覗こうとして、脱衣所の壁とともに将棋倒しになる。(当然集まってきたのは男ばかりだか、男覗きが趣味の女版ウーロンもいるかもしれない?)

 バショ温泉の中には芭蕉扇のつくり方が刻まれた石柱があった。その石柱の情報は不完全で、完全な芭蕉扇のつくり方はカメハウスにあると占いババがいう。悟空とチチはまだ亀仙人の帰らないカメハウスに赴き、ウミガメから古い文献を見せてもらった。


火喰い鳥(親鳥) 19.1(推定)
火喰い鳥(ヒナ鳥) 1.91(推定)

 アニメオリジナルキャラクター。第150話「幻の火喰い鳥」に登場。南方の果て、キウイ山の火口に棲む幻の鳥。その羽根が芭蕉扇の原料になる。40年前の噴火で岩崩れに巻き込まれ、絶滅したかと思われたが卵が一つ残されていた。卵は悟空の背丈並に大きく、ヒナからして巨大な鳥であることが分かる。確かに、成鳥の羽根なら数枚もあれば芭蕉扇の大きさにはなるだろう。

 その卵は、ジングル村の村長そっくりな老学者が見守り、研究を続けていた。40年、その卵は生きていたが、未だに孵化する様子はなく、悟空とチチは別の方法を探そうとした。その時ピラフ一味が現れ、卵を奪い取って行こうとする。卵をマニアに売りつけ1億ゼニーの大金をせしめ、世界征服の資金にしようと企んでいた。が、悟空とチチに阻止される。

 悟空とチチが去ろうとした時、火喰い鳥の成鳥が現れた。卵の親鳥が生き残っていたのだ。親鳥が卵の殻をつつくと中からヒナ鳥が誕生した。悟空とチチは火喰い鳥の羽根を手に入れることができ、なかった。火喰い鳥の羽根は抜け落ちると幻のように消えてしまう。また、火喰い鳥の羽根が芭蕉扇になるというのも全くのでたらめだった。よく考えれば火を喰う鳥の羽根が火を消したら、火喰い鳥もおまんまの食い上げだ。カメハウスの文献は亀仙人が酔った勢いで書いたウソ八百だったのだ。

 火喰い鳥の親は岩の下敷きになって死んだと思われたが生きていた。伝説どおり火を食べて生きるだけはあり、戦闘力(生命力)はかなり高いものがあるだろう。ピッコロ大魔王の体に押しつぶされたピアノ(推定 10)以上あると見て、19.1(ヒクイ)としたい。また、火喰い鳥の卵の殻は、八角形の形に割れる特徴がある。悟空とチチは美しく輝く一つのかけらを拾い、老学者に聞いた芭蕉扇のあるという場所を目指す。


歯っかけばあさん 3(推定)

 アニメオリジナルキャラクター。第151話「チチの花嫁修業のおかげです」に登場。遥か北に、火喰い鳥も恐れて近づかない氷の山、フラッペ山がある。そのフラッペ山のふもとの村に、八角形ならぬ歯っかけばあさんがいた。(歯が一本しかない)

 フラッペ山の雪は火をも凍らせるほど冷たく、もしかするとフライパン山の火も消せるかもしれない。悟空は歯っかけばあさんに聞いた情報を頼り、ひとりフラッペ山に向かった。フラッペ山は女人禁制で、女が入ると祟りとして猛吹雪になってしまうため、チチは歯っかけばあさんの所に残った。悟空はフラッペ山の雪を大きな雪玉にして持ち帰ろうとしたが上手くいかない。

 しかし、悟空が戻った時にはチチが芭蕉扇を手に入れていた。歯っかけばあさんが昔海岸で拾ったものをチリトリ代わりに使っていたのだ(その昔、亀仙人が鍋敷きに使っていて汚れたので海に捨ててしまったもののようだ)。チチが花嫁修業として歯っかけばあさんの家を掃除していた時に見つけた。ピラフ一味がピラフマシンに乗って芭蕉扇を奪いに来たが、自滅(シュウが芭蕉扇でピラフとマイを吹き飛ばしてしまった)。悟空とチチは急ぎフライパン山に戻る。

 別れ際、歯っかけばあさんはチチにお礼として蜂蜜入りの小ビンをくれた。八角形の巣をつくる珍しい蜂の蜜で、色々な効用があるという。DS用「サイヤ人来襲」では伝説のあま~い蜂蜜とされ、ピラフ一味が世界征服の資金源にしようとしていた。また、歯っかけばあさんはこの蜂蜜をフラッペ山の雪にかけてカキ氷にして食べるのが好きらしい。


魑魅魍魎(ちみもうりょう) 0(推定)

 アニメオリジナルキャラクター。第152話「いそげ悟空!五行山のなぞ」に登場。芭蕉扇でも消せなかったフライパン山の火は、五行山(ごぎょうざん)の八卦炉(はっけろ)が火元だった。フライパン山から見て地球の裏側に位置する八卦炉の底に穴が開き、炎が漏れ出ていたのだ。もともと芭蕉扇は八卦炉に火を起こすためのうちわで、フライパン山に向かって扇げば扇ぐほど逆効果となる。

 五行山に入るには、シュラのいた「魔界の門」同様の五行門を通る必要があった。悟空とチチは門を抜け五行山に向かうが、周辺に漂う浮かばれない魂が生者を取り殺そうと狙ってくる。それが魑魅魍魎であり、文字通りの恐ろしい妖怪たちが待ち受けていたのだった。魑魅魍魎は超神水を守る「ヤミ」と同様に実体はなく、来る者の心に潜む恐れを形にして幻影と成す。よって、戦闘力的には0。落ち着いて「気」を探れば、何もないことが分かる。悟空とチチは幻影すなわち己の心の恐れを克服し、五行山始まって以来の生きた客人となる。


アンニン(太上老君) 300(通常時 推定)1200(巨大化 推定)

 アニメオリジナルキャラクター。第152話「いそげ悟空!五行山のなぞ」、第153話(最終話)「燃えるフライパン山!一瞬の決死行」に登場。五行山(ごぎょうざん)の八卦炉(はっけろ)を管理し、あの世とこの世の均衡を司る天界の女仙。数万年の時を生き、あの世の役人としては閻魔大王に次ぐ地位といったところだろう。普段は普通の人間サイズだが、八卦炉の大鍋を持ち上げるために巨大化することがある。好物は八卦炉の大鍋でゆでたスパゲッティ。太上老君(たいじょうろうくん)とは西遊記にも登場する道教の神のこと。

 八卦炉の火で焚かれた大鍋の湯気が霧となり、上空に立ち込めることであの世とこの世の出入り口となる。死んだ者の魂は全てそこを通り、あの世へと旅立っていく。八卦炉の火を消すということは、その出入り口を閉ざすということ。再び火を起こすまでには軽く2000年かかり、その間この世は成仏できない魂であふれ返ることになる。ピッコロ大魔王のような魔族がはびこるも同然の暗黒時代が到来してしまうのだ。

 悟空とチチは運よく八卦炉の底に開いた穴をふさぐ道具を持っていた。ここに来る道中で手に入れた「火喰い鳥の卵の八角形の殻」と「八角形の巣をつくる蜂の蜜」。巨大化アンニンが大鍋を持ち上げている隙に、悟空が芭蕉扇で八卦炉の底までの道をつくる。時間にすれば瞬きするほどの一瞬の出来事だったが、悟空は見事八卦炉の修繕に成功した。

 アンニンの戦闘力は、通常時で悟空(重り 305 推定)とほぼ互角レベル(油断すると遅れを取る)。ニンテンドーDS用ゲーム「ドラゴンボール改 サイヤ人来襲」での戦闘力は330に設定されている。巨大化時で、悟空の最大瞬間戦闘力(推定 950)を上回るレベル。アンニンの最大戦闘力は、閻魔大王(推定 2000)には劣るが、蛇姫=蛇道神(900)は超えているだろう。(ラディッツ未満)


孫悟飯じいちゃん 200(通常時 推定)

 アニメ第152話「いそげ悟空!五行山のなぞ」、第153話(最終話)「燃えるフライパン山!一瞬の決死行」に登場。八卦炉の守衛のアルバイトをしており、アンニン様とは仲がよさそうな雰囲気だった。戦闘力は生前から悟空と再会した時の伸び(145-90=55)を、もう一度145に足したものとした。占いババの宮殿で悟空の成長を知りもう思い残すことはなくなっただろうが、修行は続けていたはず。アンニン様(通常時 300 推定)とつりあう男になるにはもう少し鍛える必要があるからだ?

 ニンテンドーDS用ゲーム「ドラゴンボール改 サイヤ人来襲」には、このウェディング編が丸々収録されている。孫悟飯じいちゃんが登場しなかったり、チチの代わりにクリリンたちと冒険したりと、アニメ本編とは多少異なる。アンニン様はしっかり登場するが、用もないのに巨大化してみたり、お茶目なところがある。

 孫悟飯じいちゃんに始まり、孫悟飯じいちゃんで終わった「ドラゴンボール」。初代悟飯の出番はこれで最後だが、次回からは二代目悟飯が登場、活躍する。



-5年後 ラディッツ戦前後- 赤数字:公式数値 青数字:推定数値 紫数字:完全推定数値

〔参考戦闘力:地球人一般男性 5  女性 4  子供(10歳) 2  ミスター・サタン 6.66



悟空 416(通常時)1040(上限2.5倍)
ピッコロ 408(通常時)1020(上限2.5倍)
クリリン 206(通常時)412(上限2倍)
ヤムチャ 177(通常時)354(上限2倍)
天津飯 250(通常時)500(上限2倍)
餃子 93(通常時)186(上限2倍)
ヤジロベー 220(気の集中によるアップはできない)
亀仙人 139(通常時)278(防御時のみ)

ラディッツ 1500(スカウター上の数値まで変動させるコントロール技術はない)

 サイヤ人編冒頭の戦いを、少し形を変えて紹介する。ラディッツがスカウターで計測した悟空・ピッコロの戦闘力は通常時のもの。かめはめ波・魔貫光殺砲使用時に、気の一点集中効果で戦闘力が高まる。それ以外の肉弾戦時にも、気を集中して瞬間的に攻防力を高めていることはこれまでの流れで説明した。「気の開放」ができれば、おそらく上記の数値を継続して発揮することができただろう。しかし、「気の開放」が完成し、同時に「気を抑え」られるようになるのはナッパ・ベジータ戦以後のことだ。



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