-バビディの宇宙船- 赤数字：公式数値 紫数字：完全推定数値
スポポビッチ（魔人化〔M化〕） 8.55→ボンッ
ヤムー（魔人化〔M化〕） 8.61→ボ・・ン
超サイヤ人2悟飯の純粋で巨大なエネルギーをバビディのもとに持ち帰る。まだまだ働く気満々だったが、「ご用済み」で「ボンッ」「ボ・・ン」。バビディがフリーザだったらこう言うだろう。「見て御覧なさい、プイプイさん、ダーブラさん、汚い花火の二連発ですよ」
ヤコン（魔人化〔M化〕後） 16億＝800キリ
〔ヤコン（魔人化〔M化〕前） 約10億6600万＝約530キリ〕
バビディの宇宙船、ステージ2を守る宇宙の魔獣。一条の光も差さない暗黒星の出身で、暗闇を好むとともに、光をも好物として食すことができる。アニメの界王神の解説によれば、暗黒星は宇宙の外れにあるため日の光が届かないところだという。「光食」である前に普通に肉食で、アニメでは出番を伝えにきた兵士二名をもむさぼり食った。超サイヤ人（1-4）悟空の光を食うが、超2悟空の光エネルギーには耐え切れずに「ボンッ」と爆死する。
ステージ1のプイプイの戦闘力は後回しにして、まずはこのヤコンの戦闘力から求めよう。ヤコンのエネルギーは800キリという具体的な数値で表されており、貴重な指標となる。エネルギー値の大小で勝敗が決まることがバビディの口から述べられており、戦闘力への換算も可能だ。
ヤコンの戦闘力を求める上でもう一つ参考になるのが悟飯の台詞。「二人でなら超サイヤ人にならなくても勝てます」。つまり、ヤコンの戦闘力は通常時の悟飯（14億）に近いものということだ。ヤコンの戦闘力を16億とすれば、800キリと分かりやすく対応できる。
800キリ＝16億 すなわち 1キリ＝200万
アニメではダーブラが「200～300キリ（＝4億～6億）あれば星の一つや二つ壊せる」と言っている。フリーザ最終形態100％＝1億2000万＝60キリ や、それ以下の戦闘力でも星は壊せる。ここでダーブラが言った「星」とは、地球サイズの小型惑星ではなく、木星クラスの巨大惑星のことだろう。
地球人 5＝0.0000025キリ
キリ単位で表すと、普通の地球人は1000万分の25キリという極小数値になってしまう。これでは不便だろうから、キリ以下の単位もあるのかもしれない。バビディは「いちばん強力な測定器」でキリという単位を使った。武道会場でヤムーとスポポビッチが使った測定器は、超2悟飯を指してグルグルと何周もしていた。キリ＝キロみたいなもので、センチキリとかミリキリとかがあるとも考えられる。キリとは力〔リキ〕から来た単位であることは言うまでもないが。
なお、Vジャンプ 2004年8月号の「DB」魂では1キリ＝戦闘力5万というQ&Aが載っている。超サイヤ人悟空の戦闘力を1億5000万とし、3000キリと対応させた場合の数値だ。が、それでは800キリのヤコンは戦闘力4000万とフリーザ以下になってしまう。フリーザを一撃で倒せる界王神すら恐れる魔獣ヤコンが、実はフリーザ以下とは笑い話にもならない。
ヤコンはゲーム「ドラゴンボールZ Sparking! METEOR
」でバビディの技の一部として登場。プイプイ（魔人化〔M化〕後） 2億＝100キリ
〔プイプイ（魔人化〔M化〕前） 約1億3400万＝約67キリ〕
バビディの宇宙船、ステージ1を守る戦士。高重力惑星ズンの出身。惑星ズンの重力は地球の10倍、つまり界王星や惑星ベジータと同じような環境だ。しかし、そこへパッパラパーと瞬間移動されても悟空たちは何も異変を感じなかった。警戒していた界王神でさえ、「“たぶん”プイプイにとって有利な場所」と思った程度。数百倍の重力に耐えるベジータにとってはなおさら、どうということはなかった。
通常状態のベジータに「ボンッ」（汚い花火）と敗れてしまったが、プイプイの戦闘力はいかほどだろうか? プイプイは姿も存在自体も、フリーザ第三形態とキュイを合体させたような雰囲気がある。バビディは曲がりなりにもベジータたちを「強いエネルギー」と認識していた。それらに勝てる者としてプイプイを送り込んだわけだ。アニメのダーブラが言った、星を破壊できる200～300キリの戦士を次鋒・中堅クラスとしよう。とすれば、先鋒プイプイは最低でも100キリのエネルギー値は有していると考えられる。
100キリ＝2億
プイプイの戦闘力は2億ということになる。魔人化（M化）前の数値を逆算すると約1億3400万。フリーザ最終形態100％（1億2000万）よりもやや強い。宇宙最強の一族にして宇宙の帝王を自称したフリーザ。あの世にはその現・宇宙最強よりも強い過去の列強がひしめいていた。だが、この世にもまだまだ最強を超える戦士たちがうごめいているのだろう。
プイプイは格闘ゲーム「ドラゴンボールZ Sparking! METEOR
」でバビディの技の一部として登場。シン（東の界王神） 13億（最大）＝650キリ
謎めいたシン（東の界王神）の戦闘力がようやくはっきりした。シンは魔獣ヤコン（16億）を恐れ、プイプイ（2億）をあっさり撃破した通常ベジータの強さに愕然とした。多く見積もっても、シンの戦闘力は現時点の通常悟飯（14億）以下しかない。ピッコロより強いとしても、それは超ナメック星人になったばかりの頃のピッコロ（12億）と比較してのこと。現在のピッコロ（260億）が次元が違いすぎると感じたのは、「神としての序列」だと考えるべきだろう。
神＜界王＜大界王＜界王神
同化は人格の影響を受けないどころか、思いっきり「神社会」に染まってしまった神コロ様だった。大全集キャラクター事典では「超ナメック星人のピッコロを遙かに凌ぐ強さ」と記載されているが…。
13億もあればフリーザ（1億2000万）を一撃で倒すことは可能だ。それは現在の悟空たちが超サイヤ人に変身しなくても言えることだが。では、武道会場でシン（13億）が超2悟飯（1400億）の動きを封じ込められたのは何だったのだろう? それは、バビディの魔術と同じように、界王神の超能力の威力が凄かったとしか言いようがない。動きを止めたのはわずかの間だけだったので、悟飯がその気になれば振りほどけたかもしれない。
シンは魔人ブウと戦い瀕死の重傷を負うが、ドラゴンボールで甦ったキビトによって救われる。悟飯を連れ界王神界に瞬間移動する際に、アニメではシンが「カイカイ」と呪文を唱えた。しかし、「星間の瞬間移動」はキビトの技であり、シンが呪文を唱える意味はなかったと後に発覚する。原作ではシンかキビトどちらが「カイカイ」と唱えたかは不明。設定どおりならキビトのはずだが、唱えたのはそれ一度きり。
悟飯 14億（基本最大）→700億（超1-4）→1400億（超2）〔～2800億（超2×怒り）〕
〔キリ換算 700キリ（基本最大）→3万5000キリ（超1-4）→7万キリ（超2）〈～14万キリ（超2×怒り）〉〕
ダーブラ戦から魔人ブウ出現までの悟飯。ファンの間ではこの時点の悟飯が超1か超2かで議論が交わされている。オーラの見た目から判断すれば超1だが、状況的に超2でなければおかしいという意見も多い。
悟空やベジータは、悟飯に超2変身以上のさらなる怒りパワーを期待している節がある。セル戦時、超2に目覚めたばかりの好戦的すぎる少年悟飯や、親子かめはめ波の終盤に見せた潜在能力爆発がそれだ。もし超2青年悟飯が潜在能力を爆発できれば戦闘力は2800億となる。奇しくもナッパに向けて放った怒りの魔閃光（2800）の1億倍だ。
魔人ブウに殺されてしまったと思われた悟飯だが、一度も死んでないので地球のドラゴンボールで復活できる。ベジータに殺された人たちを生き返らせた時の願いは「今日死んだ人間を生き返らせてくれ（悪人除く）」。たとえ悟飯が死んでいても生き返れたわけで、誰もそのことに思い至らなかったのだろうか。みんな何度も死んでいるから、てっきり悟飯も死の経験者だと勘違いされてしまったのか?
ダーブラ（魔人化〔M化〕後） 800億＝4万キリ〔→1200億（魔王の意地）＝6万キリ〕
〔ダーブラ（魔人化〔M化〕前） 約534億＝約2万6700キリ〈→800億（魔王の意地）＝4万キリ〉〕
バビディの宇宙船、ステージ3で早くも登場した暗黒魔界の王。「DRAGON BALL 超エキサイティングガイド ストーリー編
」には魔界王神と呼ばれる存在が示唆されている。魔界王神は界王神と対になる、悪の神の中の悪の神のこと。ダーブラの「魔界の王」を額面どおり受け取れば「魔界王」となり、魔界王神はその上に立つ神となる。しかし、界王神によってダーブラは魔の世界の完全なトップと証言されている。また力の上では 界王神＞魔界王神 が成立しており、ダーブラと魔界王神の関係は不明。魔界王神は地位の面で最高なだけで、界王神が必ずしも全宇宙最強というわけではないのと同じか。大全集や超全集のキャラクター事典には「超サイヤ人2悟飯と互角」とあるダーブラ。一方で、「Sparking! METEOR」公式サイトのキャラクター紹介では青年悟飯が超2になったのは武道会場が最後。ここでは悟飯がオーラの見た目どおり超サイヤ人1（700億）だったとしてダーブラの戦闘力を求めたい。
悟飯が超1ならば、悟空が言った「セルくらいの強さ」とは、悟空も戦った完全体セル（超1-1：800億）との比較だ。確かに、悟空はダーブラを「思ったよりずっと強い」と言い直している。だが、悟空の言ったセルを最高の超完全体（1600億）と考えた場合、甚大な矛盾が生じる。ベジータも言ったように、「（ダーブラは悟飯が）勝てない相手じゃない」といけないのだ。ダーブラが超完全体セルと同等以上だと、たとえ悟飯が超2になっても容易に勝てる相手ではなくなる。怒りによるさらなる倍加ができれば勝てるが、それでは悟空・ベジータも超2にならなければダーブラに勝てない。悟空やベジータの余裕から、ダーブラは超1レベルで充分に勝てる範囲内でなければならない。また、悟飯のダメージエネルギーが超2と比べると格段に少ないことも挙げられる。
アニメのダーブラは、超サイヤ人（1-4）悟空の3000キリという数値を知ってなお、こう言い放った。「3000キリであろうが4000キリであろうが、私のパワーに勝るものなど全世界に存在しません」。なるほど、ダーブラの最大戦闘力は4万キリに相当するのだから、その自信もうなずける。また、ほぼ互角だった超1-4悟飯の最大3万5000キリを前にしても、「少し戦った」「あんなゴミ」発言。悟飯が仙豆での回復を必要としたのに対し、ダーブラは魔人化（M化）によって限界以上のタフネスがある。（多少時間はかかっても）超1悟飯なら確実にたたきつぶせただろう。
あるいは、一部ゲームに搭載されている変身スキル「魔王の意地」のようなパワーアップも可能なのかもしれない。復活したばかりの魔人ブウ（戦闘力1000億）を「アタマもパワーもないマヌケ面の生ゴミ」と言い放ったダーブラ。セル完全体の「恐ろしい真のパワー」（1200億）に相当する力を、ダーブラも発揮できた可能性が無きにしも非ずだ。（M化前に魔王の意地を見せた場合、その戦闘力は800億となり、M化せずともセル完全体〔超1-1〕に並ぶことに）
ただ、ダーブラの「気の感知」能力には疑問が残る。「気を消し」た悟空たちの「エネルギー」を感じることはできるようだが。悟空の超サイヤ人（1-4）を「ただ光ってるだけ」と言ってみたり、「三人まとめてかかってこい」と言ってみたり。「気」と「エネルギー」は微妙に違うのかと思えば、アニメではバビディが「気」という言葉を使っている。アニメのダーブラもまた「気を高める」ことができ、悟飯の超化は「パワーアップ」と捉えていた。界王神の言う「エナジー」（パワーエナジー）も含めて、概念が多少込み入っているようだ。
また、バビディ一味が地球に来たことを感知されなかったのは何故かという疑問もある。「気を消す」技術を習得しているとも考えられるが、どうなのだろう。アニメでは、ダーブラが瞑想室で気を高めても悟空たちに感づかれた様子はなかった。バビディの宇宙船は、気を感知されない（されにくい）材質でできている可能性もある。あるいはそれら（「気を消す」「気を抑える」「気を感知されない材質」）を併用し、より隠密度を高めていたか。
ベジータ 20億（基本最大）→1000億（超1-4）→2000億（超2）
〔キリ換算 1000キリ（基本最大）→5万キリ（超1-4）→10万キリ（超2）〕
42歳（精神と時の部屋での2年間の修行を加えれば44歳）。これがベジータ7年間の修行の成果だ。期間を考えれば、精神と時の部屋ほどの劇的なアップではない。しかし、7年前のセルゲーム時の 8億（基本最大）→400億（超1-4）から確実な2.5倍のパワーアップを遂げた。さらに超2変身を会得しており、悟飯とは違い完全にコントロールできるようになっている。ベジータ自身が言ったように、悟飯との力関係は再び逆転していた。今のベジータならばヤコン（16億）は通常状態で倒せるし、ダーブラ（800億）にも超1でじゅうぶんに勝てるレベルだ。ダーブラがセル完全体の「恐ろしい真のパワー」に相当する「魔王の意地」を発揮できたら超1では危ないが。
PSP用ゲーム「ドラゴンボールZ 真武道会2
」のストーリーモード「アナザーロード」の未来トランクスと並ぶ強さだがそれでも悟空には届かない。そう感じたベジータは、わざとバビディに己の邪心を見つけさせた。何のしがらみもなかった昔の自分に戻り、宿敵カカロットとの戦いに打ち込むためだけに。
-VS 破壊王子ベジータ- 赤数字：公式数値 紫数字：完全推定数値
ベジータ（魔人化〔M化〕後）/悟空 30億（基本最大）→1500億（超1-4）→3000億（超2）
〔キリ換算 1500キリ（基本最大）→7万5000キリ（超1-4）→15万キリ（超2）〕
バビディに支配され、秘めたパワーを限界を超えて引き出されることで、戦闘力はそれまでの1.5倍（推定）となる。破壊王子ベジータ、魔人ベジータ、凶戦士ベジータ。呼び名は様々なれど、戦闘力は一つ。通常時で30億、超1-4に変身して1500億。さらに超2変身することで戦闘力は2倍となり、3000億にも達する。
これは悟空のあの世での7年間の修行の成果でもある（悟空が生まれてから36～37年。享年は29～30歳、精神と時の部屋での1年を含めると30～31歳だが、サイヤ人編の1年で±0）。7年前セルゲーム時の、12億（基本最大）→600億（超1-4）から2.5倍のパワーアップ。成長率の点ではベジータと変わらず、ベジータ自身も感じたように確かに「差は変わらなかった」。
悟空がヤコン戦で見せた3000キリ＝60億という数値でさえ、超1-4全開の4％でしかなかったのだ。その意味では、ダーブラの「なあに、ただ光ってるだけですよ」という台詞は的を射ていたことになる。悟空は本当にただ光るだけの感覚でしか超サイヤ人になっていなかったのだから。
超2悟空は「あの時の悟飯以上のパワー」（ベジータ言）、超2魔人ベジータは「セルと闘った時の悟飯、それ以上か」（ピッコロ言）。セルゲーム時の超2悟飯は基本パワーで戦闘力1500億、怒りによるさらなる倍加（潜在能力爆発）で3000億。
セルゲーム時の超2悟飯が見せた最大パワーと同じ力同士がぶつかった結果、生じたダメージエネルギーも凄まじい。超2悟空が超2魔人ベジータから受けたダメージは、魔人ブウ復活のためのエネルギーとして利用される（邪悪に染まりきったベジータのエネルギーは利用できない。悟空のみのダメージエネルギー）。ダーブラ戦の超1悟飯のダメージエネルギーの比ではなく、瞬く間にフルパワー充填させる勢いだった。
バビディ配下の戦士たち10名（魔人化〔M化〕後） 平均1億＝50キリ
〔バビディ配下の戦士たち10名（魔人化〔M化〕前） 平均約6660万＝約33.3キリ〕
アニメオリジナルキャラクター。第230話「待ってろバビディ!!野望は許さない」に登場。原作では不在だったステージ4で待ち受けていた10人の戦士たち。ジャガイモのような顔をしており、戦闘服はプイプイと同型のものを着用している。各戦士の腹部にI（1）～X（10）の番号が刻まれており、10人組のグループのようだ。フリーザ軍団におけるギニュー特戦隊のような一団なのかもしれない。
プイプイ以上、ヤコン以下の次鋒・中堅クラスの戦士、ではないだろう（いたとしても、もはや無意味。バビディの宇宙船がベジータに破壊されたことで死亡したか?）。界王神には雑魚扱いされ、通常悟飯の気の開放だけで全員気絶させられた。それでも各戦士、プイプイ（100キリ＝2億）の半分、フリーザ級の力はあるだろうに。ベジータが言ったように、今の悟空たちは「ぶっちぎりに強くなりすぎてしまった」のか?
魔人ブウ 1000億＝5万キリ
復活した魔人ブウの気は、確かにとてつもないものがあった。だが悟飯は、どうしようもないというほどでもない、とも感じていた。
「実力さえ出し切れれば」
つまり、悟飯が超サイヤ人2（1400億）に変身できればじゅうぶんに勝てるレベルだったのだ。しかし、そうは問屋が卸さなかった。
-VS 魔人ブウ- 紫数字：完全推定数値
魔人ブウ 3000億＝15万キリ
ダーブラに「頭もパワーもない間抜け面の生ゴミ」呼ばわりされ、カチーンと来た。ピーッと頭から蒸気を吹き出して、爆発的に気を上昇させる。おそらく、復活のために注ぎ込まれたエネルギー相当の戦闘力が開放されたはずだ。超2悟飯（1400億）のエネルギーで半分近く。大体3000億のエネルギーが使われたものと思われる。現時点での超2悟空・超2魔人ベジータと同等の戦闘力となったわけだ。ダーブラ（800億）を一蹴し、クッキーにして食べてしまう（石にされたクリリン・ピッコロが元に戻る）。悟飯とシン（東の界王神）も瀕死の重傷を負った。
魔人ブウ 6000億＝30万キリ
破壊王子ベジータ 3000億（超2 最大）→9000億（ファイナルエクスプロージョン）＝45万キリ
ベジータに不細工呼ばわりされムッとしたブウは、またしてもピーッと気を上昇させた。先ほどまで互角の戦闘力だった超2魔人ベジータ（3000億）のさらに倍、6000億。ベジータの攻撃は効くには効くのだが、セルを超える不死身の再生力で倒すことができない。魔人ブウを倒すには、二度と修復できないよう粉々に吹っ飛ばすしかない。
通常、「気を開放」した状態から、さらに気を集中して戦闘力を高めることはできない。それを可能とするのは界王拳・気功砲など一部の技か、悟飯の怒りパワーくらいなもの。だがベジータはそのどれでもなく、「気の開放」とは全く別の方法を選び取った。「命」そのものを光のエネルギーに変え、超高威力の自爆衝撃波と化す最終最後の技。格闘ゲーム「ドラゴンボールZ2
」「Z3
」ではファイナルエクスプロージョンと名付けられた技だ。戦闘力倍加率は気功砲と同じ3倍（推定）だが、開放されるエネルギーの総量が桁違いだろう（ベジータの通常エネルギー波とギャリック砲が戦闘力的には同数値なのと一緒）。命を燃やし尽くしたベジータの体は、真っ白な灰となって燃え尽きた。
だが、魔人ブウは粉々になりはしたものの、完全には消滅していなかった。細かい破片が小さな魔人ブウとなり、上空の一箇所で集合、合体。元通りの魔人ブウとして復活してしまった。9000億の大爆発をもってしても倒せなかったのは、魔人ブウの最大戦闘力がそれよりも上回っていたからだ。
魔人ブウ 1兆（最大）＝50万キリ
悟空（超サイヤ人3*） 1兆2000億（超2の4倍 超1の8倍 通常時の400倍）＝60万キリ
*これ以降「超サイヤ人3」を「超3」とも表記。
悟空は打倒魔人ブウの秘策として、悟天とトランクスにフュージョンを教えることにした。その前に、トランクスが西の都へドラゴンレーダーを取りに行く。バビディと魔人ブウも西の都を目指しており、それを食い止めるために悟空が時間稼ぎを買って出た。
魔人ブウの最大戦闘力は1兆にも達する（「スカウターバトル体感かめはめ波
」では戦闘力が10億に設定されているが…）。それを食い留めるために、悟空は禁断の変身を解禁。エネルギー消費が激しすぎるため、本来はあの世でしか使ってはいけないといわれていた姿。超サイヤ人を超えた超サイヤ人を、さらに超えた超サイヤ人。超サイヤ人3。
腰まで伸びた長い金髪、眉毛が消え大きく張り出した額、まるで悪役のような凶悪なマスク。オーラは超サイヤ人2よりもまばゆき光り輝き、スパークも激しさを増している。「DRAGON BALL 超エキサイティングガイド ストーリー編
」によれば、超3のパワーアップ率は超2の4倍。つまり超1の8倍で、通常時からすると400倍の超パワーアップを果たしたことになる。超サイヤ人3となった悟空の戦闘力は1兆2000億。その凄まじい気はエナジーの波動となって遥か遠い聖域・界王神界まで届くほど。界王神界では悟飯が伝説のゼットソードを抜き、修行を開始していたところにこの超衝撃。戦闘力インフレーションは“兆越え”、まさに“兆”スケールの新時代到来を予兆していた。
悟空は後に言う。「ほんとはあの時、ふとっちょの魔人ブウなら超サイヤ人3で倒せていたんだ」。超3悟空（1兆2000億）VSふとっちょ魔人ブウ（1兆）。だが、この時点での悟空は若い世代に希望を託し、自らは身を引くことにした。
バビディ 1＝0.0000005キリ
500万年前、魔人ブウを生み出した魔導師ビビディの息子。最近までシン（東の界王神）にもその存在を知られていなかった（最近、といっても界王神の時間スケールだとどれくらいの期間か見当もつかない）。
シン（東の界王神）によれば、非力だが恐ろしい魔術を使うとのこと。ここでいう非力もまた、界王神のスケールだと判断しにくい。仮にバビディのエネルギー値を単位最低の1キリとすると、それでも戦闘力は200万になってしまう。シン（13億）にとってみれば200万でも非力には違いないが、クリリン（130万）からすれば強力だ。
原作ではピッコロ（重り 205億）に為す術なく切り裂かれてしまったが、アニメではある程度健闘している。ピッコロの攻撃をバリアで防ぎ、スライム状の物体でピッコロの体を膨張爆発させようとした。スライムはピッコロの気で吹き飛ばされ、二度目のバリアは強引に打ち破られる。三度目のバリアは張る暇もなく、原作どおりに切り裂かれて倒された。そんな状態でもベジータのファイナルエクスプロージョンをバリアでしのぐなど、なかなかにしぶとい。魔人ブウが跳ね返した超3悟空のエネルギー弾を避けたりもしており、反応もいい。シン（13億）に勝つ自信もあったようだ。
しかし、やはり戦闘力200万、エネルギー値 1キリでも多すぎだろう。シン（東の界王神）も言っているように、バビディは非力だが魔術に厄介さがあると考えるべきだ。どの程度の非力さか迷うところだが、ここはアニメを参考にバビディの戦闘力を求めたい。
第241話「悟天 トランクス 全世界に指名手配」で、ブウとともにとある町のケーキ屋に立ち寄った時のこと。ブウが食べまくったケーキ代と壊した店の修理代を、女性店員がバビディを捕まえて請求した（女性店員は二人いて、一人は「ドラゴンクエストV 天空の花嫁
」ビアンカそっくり。バビディを捕まえたのはもう一人のほう）。バビディは女性店員に捕まれたマントを引っ張るが、力では敵わないようだ。つまり、単純な力ではバビディは地球人女性（戦闘力
4）にも劣るということになる。普通の子供（戦闘力 2）にも負けそうな、老いぼれた小犬のようなナリは、整数最低の1が相応しい。もう一度いうが、バビディの恐ろしさは戦闘力ではなく、その魔術、魔力にある。魔界の王さえ屈服させ、そして魔界の王さえ用済みの捨て駒にできる残忍さ。その残忍さゆえに、ブウの反感をも買い、殺されることになった。
アニメでは地獄に再登場し、魔人ブウ（純粋）と超サイヤ人3悟空の戦いを見守った。格闘ゲーム「ドラゴンボールZ Sparking! METEOR
」ではプレイヤーキャラとして登場している。プイプイやヤコンを召喚したり、エネルギー吸収装置からエネルギー放出するなどして攻撃する。
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