ドラゴンボールZ/改 魔人ブウ編 3 フュージョン/究極化/ポタラ合体~純粋ブウ 戦闘力

ドラゴンボール改 魔人ブウ編 Blu-ray BOX4



-フュージョン- 赤数字:公式数値 紫数字:完全推定数値

ミスター・ポポ 1030(ジャンプ付録)0.000515キリ

 悟天とトランクスのフュージョンを提案した張本人。魔人ブウからデンデを守るために地上に放り投げるなど、重要な働きをした。

 アニメでは、悟天とトランクスが天界に来たのは初めてだったらしい。ポポとも初対面のようで、超サイヤ人に変身して襲いかかったりした。ポポはポポで、超サイヤ人の悟天とトランクスの攻撃をさばききるというスゴ技を見せた。超1-4悟天がチチを蹴り飛ばしても大丈夫だったように、悟天とトランクスが気を抑えていたのだろう(第242話「悟飯復活 界王神の秘密兵器!?」)。

 悟空と出会った当初のポポの戦闘力は270(推定)。だが、その後の悟空やクリリンたちに稽古をつけているうちに、自分も伸びたのかもしれない。ジャンプ付録に記載されている1030という数値はそういうことだろう(サイヤ人編終盤時点での戦闘力。サイヤ人との戦いに参加しなかったのは、天界を守るという事情からか?)。



悟天 8億(基本最大)400キリ
トランクス 8億(気を抑える)400キリ
 ↓ フュージョン
ゴテンクス 800億4万キリ

悟天(超1-4) 400億(最大)2万キリ
トランクス(超1-4) 400億(気を抑える)2万キリ
 ↓ フュージョン
ゴテンクス(超1-4) 4兆200万キリ

 フュージョンとはメタモル星人の特技であり、力と体の大きさが近い二人が融合する技だ。融合後に生まれる戦士はメタモル星人の服装となり、劇的にパワーアップするとともに性格も高飛車になる。体の大きさはある程度融通が利くが、気の大きさは両者一致の必要がある。悟天とトランクスでは、トランクスがやや気を抑えて悟天に合わせた。

 フュージョンによるパワーアップ率はどれほどのものだろうか。悟空は超サイヤ人(1-4)同士のフュージョンなら必ず魔人ブウ(1兆)を倒せると見込んでいた。超1ゴテンクス>超3悟空 の図式が成り立つわけで、それを満たすアップ率はざっと100倍(推定)。つまり、フュージョンによるパワーアップは超サイヤ人2変身に相当するものがあるのだ。アニメでは、ピッコロがフュージョンと自分の「ネイルと同化」を比較している。

 なお、「Dragonball Z 孫悟空伝説 テレビアニメ完全ガイド」ではゴテンクスは悟天・トランクス単体時の数倍とある。また、DBGT公式サイト、 「GTパーフェクトファイル vol.2」では超4ゴジータを超4単体の数十倍としている。

 通常悟天と通常トランクス、8億同士のフュージョンで800億。ダーブラに並ぶ戦闘力となる。

 超悟天と超トランクスのフュージョンにより誕生した超(スーパー)ゴテンクス。超1-4悟天と超1-4トランクス、400億同士のフュージョンで戦闘力は4兆に。悟空の見込んだとおり、超3悟空(1兆2000億)を超え、魔人ブウ(1兆)を必ず倒せる戦士が誕生した。ゴテンクスの性格も考慮し、フュージョンの制限時間30分でブウを倒すにはこれくらいの実力差が必要。レイジングブラスト等ゲームのキャラ図鑑では、超1ゴテンクスでも変身時間が短くなるとあるが、それは誤り。

 しかし、またしてもそうは問屋が卸さず、簡単には行きそうもない事態になってしまう。


ゴテンクス(太/細) 800万(最大)4キリ

 フュージョンに失敗すると、激太りしたり激痩せしたり、大幅なパワーダウンとなる。デブのゴテンクスは通称「デブンクス」、ガリガリのゴテンクスは通称「ガリンクス」? 成功すれば100倍(推定)のパワーアップだが、失敗すれば逆に1/100にパワーダウンするだろう。太っているほうは走るとすぐに息切れし、痩せているほうは最初から死にそうなくらい疲れている(超サイヤ人変身もできまい)。ヤムチャは太ったゴテンクスに対し「目には目を、デブにはデブなんだ」と、ふとっちょ魔人ブウと対比した。これは言い得て妙で、痩せたゴテンクスに対応するかのように、ガリガリ魔人ブウが出現することになる。



-無邪気、純粋悪、善、悪- 紫数字:完全推定数値

バリー・カーン 5

 ドイツ出身のサッカー選手、オリバー・カーンをバリカンで刈り上げたような男性? バビディから解放された直後の魔人ブウが襲った町で、女の子が持っていたファッション雑誌に特集記事があった。ブウは食欲だけかと思えば、女の子にも興味がある素振りを見せ、その娘にチューを迫る。嫌がる娘にブウはそのファッション雑誌(SUPER GUY)を見て、バリー・カーンの面相になって再びチューを迫る。それでも嫌がる娘に怒り、ブウはその娘をキャラメルにして食べてしまい、退屈しのぎに町を吹き飛ばした。ドラゴンボール超で本格登場。


盲目の少年 2

 生まれつき目の見えない病気にかかっていた少年。ちょっと小汚い格好をしている。バビディの全世界通信は脳に直接ビジョンを送るのではなく、あくまで視覚に訴えるものらしい。この少年はバビディのことも魔人ブウのことも全く知らない様子で、山道を歩いていた。魔人ブウはこの子を怖がらせようと目を治してやるが、怖がるどころか感謝されてしまい困惑する。少年からカッコイイと褒められ気をよくしたブウは、ミルク(人間を変化させたもの)を少年に渡して去るのだった。

 魔人ブウが優しい気持ちを持つ最初のきっかけとなった少年。直後にブウはまた町を一つ消し飛ばしてしまったが、何かしら心境の変化があったことには間違いない。アニメには第249話「悟飯はどこだ!?界王神界の猛特訓」に登場し、林原めぐみが声をあてた。林原めぐみはこの少年役がドラゴンボールシリーズ初出演であり、いかに重要な役どころかが分かる。ドラゴンボール改の魔人ブウ編では、エピソードオブバーダックのベリー役・桑島法子が声を担当した。


ミスター・サタン(マーク) 6.660.00000333キリ

 第25回天下一武道会が終了し、魔人ブウ出現後は王立シェルターで厳重に保護されていた。名目は天下一武道会の疲れを癒すことで、ブウ出現の翌日には世界を救う英雄として立ち上がる。ひょんなことから無邪気な魔人ブウの心をつかみ、誰も殺さない、どこも壊さないという約束を取り付けた。心無い人間の銃弾でサタンの苦労(?)は水泡と帰してしまったが、サタンの活躍(?)はまだまだ続く。界王神界での最終決戦、全地球人から元気を集めることができたのは間違いなくサタンの功労だ。悟空がベジータにナンバーワンと認められたように、サタンは悟空から世界の救世主(かもな)と認められた。

 疲れを癒したところで戦闘力が変わったわけではないが、サタンは対魔人ブウ用の秘密兵器を色々用意していた(トランクスに殴られ壁に激突して「死ぬ死ぬ」言いながらも、すぐに戦える状態にまで回復したタフネスは凄い)。アニメ第243話「抜けたァ~!! 伝説のゼットソード」では、人は元々空を飛べるものだと舞空術(?)の特訓をした。マスコミには、その舞空術(?)を対魔人ブウ用に開発している新必殺技としてアピールしていた。ブウに贈ったゲームポーイ型爆弾は、PS2用格闘ゲーム「ドラゴンボールZ」シリーズで究極技として活躍。プレゼント・フォー・ユー(プレゼントボム)でブウをはじめ、数々のZ戦士をなぎ倒すことができる?


ベエ(子犬) 0.1

 魔人ブウが拾ってきた子犬。大全集によればエイジ774生まれ。0歳。盲目の少年と同じく、傷で弱っていたところを治してもらい、ブウに懐いた。ブウの心優しさをサタンとともに引き出すが、心無い人間の銃弾で強大な邪心まで引き出してしまう。地球消滅をサタンとともに生き延び、界王神界にまで足を踏み入れた何気に凄い動物。戦いの後はサタンの家でブウとともに暮らすことになった。名前はその時名付けられる。


ライフル銃の男 5.3
召し使い 5

 魔人ブウ騒動の混乱に乗じ、ライフル銃で人間を撃ち殺して愉しむ男とその付き人。マシンガンを乱射して人間狩りをしたり、強力なバズーカで魔人ブウを家ごと吹き飛ばそうとした。名称はアニメエンディングより。大全集キャラクター事典では「人間を撃つ男」「人間を撃つ男の付き人」とインデックスされている。

 主人のほうは長い金髪を後ろで束ねた目つきの悪い男で、サタンに打ちのめされる。サタンには「地球のゴミ」と言い捨てられ、戦闘力はまさに5.3(ゴミ)に違いない。子犬とサタンを撃ち殺そうとしたことで、優しくなりつつあった魔人ブウが善と悪に分離する原因となる。魔人ブウ(純粋悪)のエネルギー波で消し飛ばされ、おそらくドラゴンボールでも生き返れなかっただろう。

 召し使いはハンチング帽をかぶった初老の男性。主人の坊ちゃんに言われ仕方なく付き合っていたが、次第に人間狩りを愉しむようになった。液状化した魔人ブウ(悪)に口から体内に侵入され、内部から膨張破裂して死亡した。


魔人ブウ(無邪気) 1兆50万キリ
 ↓ 分離
魔人ブウ(善) 4000億20万キリ
魔人ブウ(純粋悪) 6000億30万キリ

 無邪気なふとっちょの元祖魔人ブウから、純粋悪のガリガリな新魔人ブウが分離した。善の魔人ブウと、純粋悪の魔人ブウ。善悪ブウブウ対決を制したのは、純粋悪のほうだった。分離の際、ブウ(純粋悪)が大半の力、6000億分の戦闘力を奪い取っていったためだ。残されたブウ(善)の戦闘力は4000億。起死回生を狙ったチョコレートビームを跳ね返されてしまう。

 格闘ゲームには魔人ブウの多数の形態が登場しているが、ガリガリの純粋悪が登場するものは少ない。「ドラゴンボールZ Sparking!」「同 NEO 」「同 METEOR」で、その貴重な姿を見ることができる。


魔人ブウ(悪) 6兆300万キリ

 ブウ(純粋悪)がブウ(善)のチョコレートを食べた。そうすることで、純粋悪をベースにした新たな「悪」の魔人ブウが誕生した。ガリガリだった体は引き締まった筋肉質となり、より戦闘向きの液状体質ともなった。ピッコロには「破壊獣」と呼ばれたように、獣のように激しく咆哮し、荒々しく気を開放する。戦闘力は純粋悪(6000億)の10倍、無邪気な元祖ブウ(1兆)の6倍に跳ね上がり、6兆。現時点での超1-4ゴテンクス(4兆)を上回ってしまった。

 悪ブウは気を探る能力を身に着けており、強いヤツを求めて天界の神殿に到達。エネルギー波のシャワーで地上に残る人類を瞬く間に絶滅させ、一刻も早い対決を迫る。



-フュージョン超サイヤ人3- 紫数字:完全推定数値

悟天 11億(基本最大)550キリ →550億(超1-4)2万7500キリ
トランクス 11億5000万(基本最大)575キリ →575億(超1-4)2万8750キリ

 このままでは勝てないと悟ったピッコロは、悟天とトランクスを精神と時の部屋で修行させた。ピッコロがどうにか稼いだ時間が30分、精神と時の部屋では1週間が経過していた。悟天は魔人ブウに母・チチを卵にされ踏みつぶされた怒りを全て修行にぶつけた。トランクスは初めは乗り気ではなかったが、悟天に負けじと修行したのだろう。結果、ピッコロが(ゴテンクスに)感じたように大きくパワーアップを果たすことに成功する。


悟天 11億(基本最大)
トランクス 11億(気を抑える)
 ↓ フュージョン
ゴテンクス 1100億(基本最大)5兆5000億(超1-4)

キリ換算 550キリ(フュージョン前)5万5000キリ(フュージョン)275万キリ(フュージョン超1-4)

 トランクスは通常状態のフュージョンで魔人ブウとトントンの強さになっていると思っていた。800億から1100億へ、確かに大きくパワーアップはしていたが、さすがに悪ブウ(6兆)相手には無理がある(アニメ第287話「戻った平和!!正義の味方魔人ブウ!?」では、超1悟空〔1500億〕にやり込められた。風呂で)。幸い、フュージョン後でも超サイヤ人変身は可能であり、ゴテンクスは一気に50倍にパワーアップ。戦闘力は5兆5000億となり、悪ブウ(6兆)ともほぼ互角に戦えるようになった。

 多少不利な戦いではあったが、ゴーストカミカゼアタックなど独特の必殺技で善戦する。一度は魔人ブウの破片全てを焼却するところまで行ったが、その方法では再生されてしまった。ゴテンクスは場を盛り上げようと、わざともう打つ手がないような素振りを見せる。するとピッコロは精神と時の部屋の入り口を破壊し、魔人ブウを時の異次元に閉じ込めようとした。


魔人ブウ(悪) 6兆36兆
(最大)1800万キリ

 お菓子がないと生きていけない。お菓子がない世界なんて嫌だ(直前でどこからかクリームソーダを出してきたにもかかわらず)。お菓子大好き魔人ブウの悲痛な叫びが、とてつもない気の波動となって次元の壁を貫いた。超1ゴテンクスと互角近かった悪ブウの戦闘力 6兆は、ほんの小手調べに過ぎなかったのだ。叫びとともに開放された悪ブウの最大戦闘力は、先ほどまでの6倍、ロクロク眠れもしない36兆。精神と時の部屋から脱出したブウは、神殿にいたクリリンやブルマたちをチョコにして食べてしまう。


ゴテンクス 5兆5000億(超1-4)〔→11兆(超2)44兆(超3)
キリ換算 275万キリ(超1-4)550万キリ(超2)2200万キリ(超3)

 次元の壁を破るには、少なくとも悪ブウ(36兆)と互角以上の戦闘力が必要だ。ゴテンクスはいよいよ取って置きの大技、超サイヤ人3変身を披露する。超1から超2を飛び越え、一気に戦闘力8倍化の超3へ。超サイヤ人3となったゴテンクスの戦闘力は、正義の死神に相応しい44兆という数値となった。フュージョン前の通常悟天(11億)からは、実に4万倍のウルトラ超パワーアップを果たしている。超3ゴテンクス。アニメでは超ゴテンクス3(スーパーゴテンクススリー)とも呼ばれた。

 悟天とトランクスは悟空の超サイヤ人3を間違いなく見ており、その存在を認識しているはずだ。しかし、悟天はゴテンクスの超3で「超サイヤ人の上があったなんて」と驚いていた。トランクスは「ウルトラ超サイヤ人」と勝手な名前を付け、はしゃいでいた。もっとも、超サイヤ人3も悟空が勝手に名付けたものといえるのだが。

 超3ゴテンクス(44兆)VS悪ブウ(36兆)。力関係は逆転し、ゴテンクスが圧倒的に有利な立場でブウを追い込んでいく。しかし、ゴテンクスがブウにとどめを刺す直前で超サイヤ人3が解けてしまった。

 ただでさえエネルギー消費の激しい超3を、フュージョンで保つには5分が限界だったのだ。修行中は超3解除と同時に(制限時間の30分経たなくても)フュージョンも解けていた。今はまだゴテンクスの姿でいるが、超サイヤ人1に変身する力も残っていないだろう。しばらくするとフュージョンも解け、悟天・トランクスには打つ手がなくなってしまった。再び超3ゴテンクスとなるには1時間の自然休息が必要で、その間をブウが待ってくれるとは思えない。

 だが、ブウは突然居眠りを始めた。そこへ飛来したのは、界王神界での修行を終えた悟飯だった。



-最強の戦士、究極パワーアップのアルティメット悟飯- 紫数字:完全推定数値

悟飯 15億(基本最大)750億(超1-4)1500億(超2)3000億(超2×怒り)→→→60兆(アルティメット悟飯)

キリ換算 750キリ(基本最大)3万7500キリ(超1-4)7万5000キリ(超2)15万キリ(超2×怒り)→→→3000万キリ(アルティメット悟飯)

 すんごく重いゼットソードを自由自在に振り回せるようになり、悟飯の腕力は上がった。とはいえ、悟空も言ったように魔人ブウ以上には程遠く、せいぜい全盛期の力を取り戻した程度だろう。だが、ゼットソードに封印されていた老界王神の潜在能力開放儀式を受けたことで、本当の最強戦士となる。

 目つきや性格は超サイヤ人2の悟飯と同じだが、髪や目の色は通常時と同じ黒のまま。アルティメット悟飯と呼ばれるその形態は、超サイヤ人同様の変身形態の一つだと考えられる。漢字で「究極悟飯」ということもあれば、フルネームで「アルティメット孫悟飯」と呼ぶ場合もある。また、海外では『ミスティック悟飯』(Mystic Gohan:神秘的な悟飯)と呼ばれることもある。アルティメット悟飯を極限まで短縮して「アル飯」と呼ぶこともあるとかないとか? ごく稀に、「覚醒悟飯」という呼称も用いられる。劇場版「龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる」では、通常形態とアルティメット形態を使い分けている。格闘ゲーム「ドラゴンボールZ2Z3」「真武道会12」「インフィニットワールド」でも同様の扱いだ。

 この状態から超サイヤ人(1、2)に変身することも可能だろうが、それは変身段階を下げたも同然。アルティメット形態は超サイヤ人3よりも上位の変身であり、パワーアップ率はフュージョン超3に相当する。それはアルティメット悟飯の強さが超3ゴテンクス以上(悟天の言)だということからも明らかだ。よって、アルティメット悟飯の戦闘力は通常時の4万倍となり、60兆に達する。しかも、フュージョン超3のような過大なエネルギー消費や時間制限は一切ない。安定した究極パワー、(単体)最強戦士としての力を発揮できるのだ。

 「勝てんぜ、お前は」

 アルティメット悟飯(60兆)が断言したように、悪ブウ(36兆)には勝ち目がなかった。悪ブウは自爆したように見せかけて気を消し、いったん姿をくらました。そして1時間後。

 ※アルティメット悟飯がアニメに初登場する第262話のサブタイトルは、「まさにグレート!!新生悟飯地球へ」。悟飯扮する正義の味方「グレートサイヤマン」と、アルティメット悟飯を引っかけたものだろうか。グレートサイヤマンと引っかけるあたり、アルティメット悟飯の早すぎる没落を暗示しているようで皮肉だ。


魔人ブウ(ゴテンクス吸収) 80兆0260億4001万3000キリ

 魔人ブウは悟天とトランクスを挑発し、超3ゴテンクスに変身させる。狙いはその超パワーを吸収し、我が物とすることにあった。ブウはアルティメット悟飯の誕生を予期しており、それを超えるための手段をすでに画策していたのだ。ピッコロの頭脳も吸収し、魔人ブウの戦闘力は目論見どおりアルティメット悟飯を上回ってしまう。その強さは、ブウ自ら「未来においても二度と現れぬであろう最強の魔人」と評したほどだ。

 36兆(悪ブウ)+44兆(超3ゴテンクス)+ピッコロ(260億)=80兆0260億(ゴテンクス吸収ブウ)

 超3ゴテンクスの制限時間は5分のはずだ。だが、ゴテンクス吸収ブウはフュージョンのタイムリミット30分の間、超3ゴテンクスの力を発揮しつづけた。重りを着けたまま吸収されたピッコロ(205億)も、重りを外したのと同じ戦闘力(260億)がプラスされているだろう。アニメでは魔貫光殺砲、スーパーブウカミカゼアタック(スーパーゴーストカミカゼアタック)を披露。アルティメット悟飯(60兆)を圧倒し、助けに現れた超3悟空(1兆2000億)にも「ふはははムダだ」と殴りかかった。


魔人ブウ(ピッコロ吸収) 36兆0282億5000万1801万4125キリ

 吸収したゴテンクスのフュージョンが解け、ピッコロの特徴が強く出た姿。悟天とトランクスの超サイヤ人(1-4)の力は引き出せていない。

 36兆(悪ブウ)+ピッコロ(260億)+悟天(11億)+トランクス(11億5000万)=36兆0282億5000万(ピッコロ吸収ブウ)

 ピッコロとの差がありすぎて、戦闘力的には吸収前の悪ブウ(36兆)とほとんど変わらない。それでも超3悟空(1兆2000億)にはとても倒せる相手ではないが、アルティメット悟飯(60兆)なら余裕だ。だが、ブウはもしもの時のために保険をかけていた。

 さらなる吸収。


魔人ブウ(悟飯吸収) 96兆0282億5000万4801万4125キリ

 36兆0282億5000万(ピッコロ吸収ブウ)+アルティメット悟飯(60兆)=96兆0282億5000万(悟飯吸収ブウ)

 「未来においても二度と現れぬであろう最強の魔人」(ゴテンクス吸収ブウ)の誕生から、わずか30分後。舌の根の乾かぬうちに、早くもそれを上回る超最強の魔人、悟飯吸収ブウが誕生することとなった。アルティメット悟飯が持つ時間制限なしの究極パワーを我が物とし、ブウにもはや敵はいないかと思われた。


天津飯 4800万(基本最大)4億8000万(10倍界王拳)24億(気功砲 50倍界王拳相当)
キリ換算 24キリ(基本最大)240キリ(10倍界王拳)1200キリ(気功砲 50倍界王拳相当)

餃子 48万0.24キリ

 天津飯、41歳。餃子、36歳。魔人ブウ(悪)による地球人絶滅攻撃を逃れ、生き延びた。

 天津飯はゴテンクス吸収ブウと戦う悟飯が戦う場に駆けつけ、デンデの危機を救った。ブウがデンデに向けて放ったエネルギー弾を、気功砲でかき消したのだ(かき消したのは原作。アニメでは弾いて軌道をそらしただけで、かき消してはいない)。原作の天津飯はゴテンクス吸収ブウの蹴り一発で気絶してしまう。アニメではもう少し健闘し、ブウに気功砲を直撃させるが、やはり「次元が違いすぎる」(同じくアニメでは、デンデによってブウの蹴りから回復したが、純粋ブウの地球破壊で餃子とともに死亡してしまう)。

 さて、この天津飯の戦闘力はどれほどのものだろう? ゴテンクス吸収ブウからは「かなりの達人だけど雑魚」という両極端な評価を受けている。また、格闘ゲーム「ドラゴンボールZ2」では、悪ブウにヤムチャとともに吸収される技があるが、ブウにはガッカリされてしまう。しかも、「ヤムチャ&天津飯吸収ブウ」は通常の悪ブウよりもパワーダウンしていたりするから始末が悪い(服装は天津飯が強く出ており、ヤムチャの特徴は顔の傷に表れている)。

 天津飯の戦闘力については人造人間編で基本 600万、10倍界王拳を使用して6000万と完全推定した。新気功砲で50倍界王拳相当の3億をたたき出し、セル第二形態(気を抑えて40億)を足止めしたのだ。あれから7年、強さへの求道を続けた天津飯は、成長率では悟空・ベジータ(2.5倍)を抜いてもおかしくはない。(×7〔年〕+1)=8倍のパワーアップで、基本値を4800万とさせていただこう。餃子も7年前の15万から3.2倍サニーサイドアップ48万で、もっともっとFly!(心の羽根 チームドラゴン from AKB48~「ドラゴンボール改」エンディングテーマより)

 ―50倍界王拳相当の気功砲 24億でも、ゴテンクス吸収ブウ(約96兆)との差は4万倍。ちょうどフュージョン超サイヤ人3のパワーアップ倍率に相当する差があるわけだが―。エネルギー弾の軌道をそらすだけなら、AKB―あくびが出るような攻撃でも可能なのだ?

 ―直後に現れた通常悟空(30億)の気円斬で、ゴテンクス吸収ブウ(約96兆)を両断できたことを考えれば―

 西から昇ったお日様が東へ沈むほどの無理はない。これでいいのだ。



-ポタラ合体 究極を超えるベジット- 紫数字:完全推定数値

悟空 30億(基本最大)
ベジータ 20億(基本最大)
 ↓ ポタラ合体
ベジット 100兆(基本最大)5000万キリ

 界王神の至宝、「ポタラ」と呼ばれる耳飾りで悟空(カカロット)とベジータが合体。原作ではすぐに合体しているが、アニメではしばらく悟空・ベジータともに超1-4で悟飯吸収ブウと戦った。また、原作ではすぐに超ベジットに変身しているが、アニメでは通常時の姿でしばらく戦う。ベジットは超サイヤ人にならなくとも悟飯吸収ブウを圧倒するほどの力を発揮し、ポタラ合体の威力の高さを示した。

 悟飯吸収ブウのほうもまだまだ本気ではなかったようだが、通常ベジットとの実力は拮抗しているだろう。そこから導き出されるベジットの戦闘力は、確実にアルティメット悟飯(60兆)以上のものとなる。つまり、ポタラ合体によるパワーアップ率は、フュージョン超サイヤ人3相当の4万倍はあるということだ。基準となる数値は、合体する二人の平均値とするのがちょうどよい(ベジータは魔人化〔M化〕が解かれており、悟空とは互角ではなくなっている)。

 〔30億(悟空)+20億(ベジータ)〕÷2(平均)×4万(ポタラ合体)=100兆(ベジット)

 ベジットの戦闘力は100兆に達し、悟飯吸収ブウ(約96兆)をわずかに上回る結果となる。要は、悟空とベジータの中間の戦士(戦闘力25億)がアルティメット化したようなものだ(Vジャンプ 2004年7月号の「DB魂」記載の、ゴジータ25億という数値はここにこそ相応しい)。だが、ベジットはアルティメット相当のパワーアップを果たしているとはいえ、これでも通常状態。アルティメット悟飯には不可能だった、さらなる超化がベジットには可能となるのだ。まさに、究極を超えるベジット。

 なお、「超エキサイティングガイド ストーリー編」では、ポタラ合体によるパワーアップは戦闘力×戦闘力とされているが…。これは文字通り計算するよりも、それだけ凄まじいパワーアップであるという比喩表現として受け取るべきだろう。例えば、戦闘力×戦闘力では…悟空(30億)×ベジータ(20億)=ベジット(600京)? キリ換算では…悟空(1500キリ)×ベジータ(1000キリ)=ベジット(150万キリ=戦闘力3兆)!? 計算がメチャクチャになるだけだ。

 原作ではポタラ合体に制限時間はなかったが、ドラゴンボール超で界王神以外のポタラ合体は1時間が限度だという設定に上書きされた。


ベジット 5000兆
(超1-4)〔→1京(超2)4京(超3)
キリ換算 25億キリ(超1-4)50億キリ(超2)200億キリ(超3)

 超1で最大5000兆。本編で登場したのはここまでだが、さらに超2、超3と変身できるのは間違いない。超2になれば1京(けい)という、あまり馴染みのない単位に突入する(超ベジットになった瞬間だけスパークが弾けたが、あとは普通の超1オーラ)。超3になれば4京となり、魔人ブウにとっては確実な死刑宣告となったかもしれない。

 しかし、わざわざそこまでの力を見せる必要もなく、超1変身でもじゅうぶんすぎるほどだった。アニメではビッグ・バン・アタック、瞬間移動、かめはめ波を披露している。“兆”スケールをも超えた京兆ベジットは、軽佻浮薄にもブウをもてあそび、挑発する。


魔人ブウ(悟飯吸収) 約96兆(基本最大)→約192兆(怒りによる倍加)=約9600万キリ

 アニメ第270話「次元に亀裂!!ブウがキレちゃった!!」での魔人ブウ。ベジットに「期待外れ」とバカにされ、怒りに我を忘れて次元に亀裂を入れるほどのパワーを発揮した。おそらく、悟飯を吸収したことで怒りパワーによる戦闘力倍加が働いたのだろう。異次元空間で地球や宇宙を押しつぶしかねない危険な状況をつくり出したが、ベジットに殴られ正気に戻る。

 アニメでは原作にはない数々の技でベジットに対抗した。超ベジットの体内に侵入して内部から破壊しようとしたが、気で動きを封じられる。スーパーゴーストカミカゼアタックを出したのは原作と一緒だが、ゴーストの出来が違った。ゴーストから誘導かめはめ波、魔閃光を発射しベジットを追い込んだが、瞬間移動で回避される。後は原作どおり、コーヒーキャンディベジットにまでボコボコにされ、吸収を狙うしかなくなった。


デンデ 8000.0004キリ

 地球の神。年齢は不明だが、悟飯より2、3歳低い程度か。地球人にすると14、5歳?

 魔人ブウ編初期はミスター・ポポよりも頭一つ分以上背が高かった。しかし、魔人ブウ編中盤にはポポよりちょっと大きい程度に縮んでいた。終盤、ポポと再会した時にはポポよりも小さくなってしまい、塩をかけられたナメクジみたい? ナメック星人の体質や巨身術を応用し、身長を伸ばしたり縮めることが可能なのかも? 衣装も先代の神のような姿から、普通のナメック星人のものに変更された。

 ナメック星初登場時の戦闘力は2で、最長老の潜在開放を受けて200(ともに推定値)。人造人間編では倍の400に成長し、魔人ブウ編ではさらに倍の800になったものとする。ナメック星人(龍族)としての資質を考えれば、このくらいはあって当然だ。アニメでは、悟飯とブウの超スピードの戦いを見切れており、サタンから尊敬される場面がある。悟飯から「かすかな気」と言われたこともあるが、その時はブウから身を隠すために気を抑えていたのだろう。


〔カカデンデ/デンデロット 30億08001500.0004キリ

 悟空(カカロット)とデンデがポタラで合体した姿。アニメ第268話「合体!!ベジータの誇りと悟空の怒り」に出てきたイメージ画像。

 戦闘力的には、サタンと合体するよりはじゅうぶん力になるはず。しかし、悟空はデンデが戦士(戦闘型)ではないことを理由に合体を見送った。アニメでは「(デンデと)合体しても力にならない」と断言している。ポタラによる合体のパワーアップ率が一律ではない証拠といえるだろう。

 カカデンデ、あるいはデンデロットの戦闘力は、二人の戦闘力をプラスしただけに留まりそうだ。悟空が回復能力や自己再生能力を持つようになるくらいしか、これと言った利点はない? 下手をすれば、地球のドラゴンボールが消滅することにもなりかねなかった。ピッコロが神と融合した場合と違い、デンデとしての個性は有しているから大丈夫かもしれないが。


〔ゴタン 30億0300万1501.5キリ 

 悟空とサタンがポタラで合体した姿。原作やアニメではイメージ画像で終わっているが、格闘ゲーム「ドラゴンボールZ2」では実現している。ヘナヘナ光線の「トリックビーム」の他、「ウルトラ元気玉」という技などを使用する。ただし、超サイヤ人に変身することはできない。

 本編の悟空は「1000の力が1001になっても勝てない」「下手すると今より弱くなる」と懸念を抱いた。しかし、曲がりなりにも戦士同士の合体ということで、カカデンデ(デンデロット)よりは強くなるはずだ? ここは悟空の台詞からゴタンの戦闘力を求めるとしよう。

 悟空を1000、ゴタンを1001とした場合、1000:1001=30億:30億0300万 となる。カカデンデよりはごくわずかに強くなったが、基本的に通常悟空と大差ない強さだ。いや、超サイヤ人変身能力を失っているかもしれない分、やっぱり弱くなってるかもしれない。

 ドラゴンボール改 魔人ブウ編の字幕では「サタン悟空」と命名されていた。


シン(東の界王神) 13億650キリ
キビト 9000万45キリ
 ↓ ポタラ合体
キビト神 585億2万9250キリ

 シン(東の界王神)とキビトがポタラで合体した姿。シンとキビトは互いの片耳のポタラを外すことで合体した。ポタラは対になっているわけではなく、とにかく片耳ポタラの者同士を引き寄せて合体させてしまうらしい。両者が均一に混じり合ったベジットとは違い、キビト神の人格はシン、体型はキビトという振り分けになった。主従関係が合体に反映された結果だろう。

 キビト神のパワーアップ率は、ゴタンよりは高いだろうが、ベジットほどには見込めまい。ベジットはサイヤ人同士、しかもライバル同士が組んだ結果の超究極合体だ。「DRAGON BALL 超エキサイティングガイド ストーリー編」によれば、ポタラによるパワーアップは掛け算。つまり戦闘力×戦闘力となるわけで、キビト神にはそれを適用したい。ただし、戦闘力そのままでは効果が大きすぎるので、キリ換算した数値を掛け合わせる。(ベジットではキリ×キリでは少なすぎ、戦闘力×戦闘力では大きすぎる)

 650キリ(シン)×45キリ(キビト)=2万9250キリ(キビト神)=戦闘力 585億

 キリ×キリ。得られる解は、厳密には「キリ2」という単位にすべきだろうが…。戦闘力×戦闘力にしても抽象的・比喩的な概念に過ぎないので、ここは目を瞑ろう。

 さて、キビト神。元のシン(東の界王神)からすれば45倍のパワーアップだ。キビト神が「凄いパワー」と自覚し、「これなら私も戦える」と錯覚したのも無理はない。実際のところは、7年前のセルゲーム時の超1-4悟空に近い程度で、現時点での戦力としては不足している。しかし、これでようやくピッコロ(260億)に「次元が違いすぎる」と言われるのに相応しくはなった。老界王神にはブウへの吸収を危ぶまれているが、“兆越え”には至っていないだろう。“兆越え”を果たしているなら最後の純粋ブウに勝つことだって可能。だが、そうはなっていない。

 キビト神はゲーム「ドラゴンボールZ2Z3」「Sparking! NEO」「同 METEOR」に参戦。Sparking!シリーズでは、「真激烈神王砲」という大仰な名前のフルパワーエネルギー波を使う。キビトから継承された「星間の瞬間移動」は、戦闘用ではないためゲームには搭載されていない。本編では、疲労時には瞬間移動を使用できないと自ら語っているが、その場には回復できるデンデがいた。どうやらデンデに回復してもらっても駄目なようで、自然な回復を待つしかないらしい?

 ドラゴンボール超でナメック星のドラゴンボールを使ってキビトと界王神に分離した。


15代前の東の界王神 13億
魔法使いのクソババア 3
 ↓ ポタラ合体
老界王神 13億0003650.0000015キリ

 ゼットソードに封印されていた、シンから数えて15代前の東の界王神。大界王神とも呼ばれる。7500万歳以上の超高齢で、(それでも)寿命による自然死まであと1000年くらい。悟空に命を与えて生き返らせた際、自分の今の姿もポタラで合体したものだと明らかにした。漫画を読んでいる最中に近寄ってきた魔法使いのクソババアにポタラを取られてしまい、こんな結果に。ナメック星人とも接触を持ったことがあり、ドラゴンボールの使用をナメック星内に限定するよう注意した。(ナメック星も7500万年以上の歴史を持っているということで、異常気象で滅びるまでは高度な文明を栄えさせていた)

 元はシン同様の若い界王神であり、戦闘力も同程度だったと考えられる(通常悟空〔30億〕が放った、軽~い、エネルギー弾に耐えるだけの頑丈さはある)。魔法使いのクソババアは、バビディ同様に魔力が強いだけで戦闘力は普通の老人並だろう。その二人が合体した結果、戦闘力はプラスされただけだが、強い魔力を持った界王神が誕生した。人格と性別は界王神が基本であり、魔法使いのクソババアは魔力と老化だけを残して消えてしまった形だ。その意味では、キビト神同様の合体パターンといえる。

 老界王神の特技は「潜在能力の開放」だ。悟空には「わりとよく聞く能力」と言われてしまった。だが、威力は最長老(悟飯・クリリンで10倍程度)やバビディ(1.5倍推定)のものよりも遥かに高い。儀式に5時間、パワーアップに20時間もかけるだけのことはあった。何せ、悟飯はフュージョン超サイヤ人3変身に相当する4万倍のパワーアップを果たすことができたのだから。


やたらめったら強くて悪いヤツ ?

 7500万年前、ゼットソードに老界王神を封印した何者か。魔人ブウほどではないが、やたらめったら強くて悪いヤツだったらしい。老界王神の潜在能力開放が使われるのを恐れていたという。

 ゼットソードの封印は、ただ「重い」だけでは説明がつかない。剣を抜くだけなら、刺さった岩場を破壊すれば済むだけのこと。しかし、歴代14人の東の界王神、他の方位を含めれば数十人もの界王神でも抜くことはできなかった。やはり、選ばれた勇者にしか抜けないようになっているのだろう。PSP用ゲーム「ドラゴンボールZ 真武道会2」では、そのように描かれている。未来トランクスのいる次元のゼットソードは、未来悟飯にしか抜くことができなかった。(別次元の過去からやって来た悟飯にはそのゼットソードは抜けなかった)

 最強ジャンプ2014年6月号で、老界王神をゼットソードに封印したのはビルスだと判明。星を生む界王神(創造神)と、破壊する破壊神は元々あまり仲がよくないという。1000年に一度互いの世界を訪れて調整会議をするのだが、些細なことから口論に。気の短いビルスが老界王神をゼットソードに封印してしまったのだとか。(「鳥山明先生 魔人ブウ編〈秘〉一問一答! 12〈トゥエルブウ〉の謎」より)

 ブウほどではないが、やたらめったら強くて悪いヤツ。当時のビルスはブウ未満の強さだったのか、それとも「悪い」という点においてブウほどではないということなのか。



-ブウの体内- 紫数字:完全推定数値

腸内細菌 200万1キリ

 アニメオリジナルキャラクター(?)。第273話「魔の迷宮!!ブウの腹に何がある!?」に登場。わざとブウの体内に吸収されたベジット→悟空・ベジータが、ブウの腸内で出会った細菌群。黄緑色の球状をしており、触れた物を溶かす性質がある。ブウの腸内で消化を助ける役割を果たしているようだ。集団で悟空にまとわりつき、電撃を発して動きを封じたが、気合で吹き飛ばされる。ブウの体内スケールで戦闘力を考えた場合、細菌一粒で1キリ=200万はありそうだ?


父回虫 20億1000キリ
兄回虫 10億500キリ
弟回虫 5億250キリ


 アニメオリジナルキャラクター(?)。第274話「悪夢か幻か!?悟空と悟飯の親子対決」に登場。魔人ブウの腸内に寄生する巨大回虫の一家で、他にも「群れ」が存在するらしい。知能を持っており、人と会話することができる。ベジータは「こう見えてもオレはニョロニョロしたものは大嫌いなんだ」と嫌悪感をあらわにした。

 兄回虫は、腸内細菌にまとわりつかれた悟空を食べようとして、悟空の気合に吹き飛ばされた。弟回虫は、倒れた兄回虫に駆け寄り、父回虫を助けに呼んだ。父回虫は、しかし兄回虫と弟回虫をぶち、悟空とベジータに息子たちの非礼を詫びた。息子たちは動いているものを見るとすぐに飛びかかる癖があり、父回虫も手を焼いているのだとか。回虫一家は悟空とベジータに吸収された悟飯たちの居場所を教えた後、ブウの排泄に巻き込まれた。

 父回虫は通常ベジータ(20億)の連続エネルギー弾を平気で食べてしまうほど強い(腰は低いが)。ブウの体内スケールで見れば、戦闘力は父 1000キリ、兄 500キリ、弟 250キリはありそうだ?


アルティメット悟飯 1500億7万5000キリ(超1悟空と同等)
ゴテンクス(超3)/ピッコロ 1000億5万キリ(超1ベジータと同等)

 悟空とベジータがブウの脳内で出会った、ブウの記憶がつくり出した幻影。アルティメット悟飯と手合わせした悟空(通常)は「パワーは本物」と言った。しかし、超1悟空でアルティメット悟飯と渡り合えるなど、現実の強さには程遠い。超1ベジータは一人で超3ゴテンクスとピッコロを相手に戦った。ピッコロの魔貫光殺砲で超3ゴテンクスが倒れる場面もある。

 現れた幻影三体は、悟空およびベジータの影でもあるのだろう。幻影実物の戦闘力とは関係なく、対峙した者と同等の戦闘力を写し取って姿を現したのだ。幻影であるため、倒れても何度でも甦ってくることができ、悟空とベジータを苦戦させた。ブウがケーキのことで頭をいっぱいにしたことで、悟飯たちの幻影はケーキに化けた。(悟飯はショートケーキに、ピッコロはシュークリームに、ゴテンクスはチョコレートケーキになった)



-あの世- 赤数字:公式数値 紫数字:完全推定数値

ブルマ 0
チチ 0
ビーデル 0
ダーブラ 0

 アニメ第269話「壮絶パワー!!究極を越えるベジット」から登場した、魂だけの状態。魂同士だとお互いの姿が確認できるのか、足はなく幽霊のようだが上半身は生前のまま。死後のブルマ・チチ・ビーデルは天国行きとなり、悟飯の行方を捜していた。

 どういう経緯か、邪心は失われてすっかり改心したダーブラが捜索を協力する(魔界の王を地獄に落としたのでは喜ばれてしまうので、閻魔大王の判断で逆に天国に昇らされた)。ナメック星のドラゴンボールでブルマ・チチ・ビーデルは生き返ったが、ダーブラはそのまま天国に残った。(PSP用ゲーム「ドラゴンボール タッグバーサス 」では、改心したダーブラが界王神界で純粋ブウと戦うIF展開がある)

 一緒に天界にいた18号・マーロン・亀仙人・牛魔王・ウーロン・プーアル・ポポの所在は不明。


クリリン 130万(最大)0.65キリ
ヤムチャ 60万(かつての最大)0.3キリ →→→60億??=3000キリ??

 アニメ第270話「次元に亀裂!!ブウがキレちゃった!!」から再登場した二人。天国には行かず、肉体を得て大界王星で修行に励んでいた。北の界王が万が一を考え、閻魔大王(なぜか「様」付け)に頼んでおいたのだ。北の界王とクリリンは初対面、ヤムチャとは約10年ぶりの再会だ。

 ヤムチャは眠っていた武道家の血に目覚め、張り切って組み手修行に打ち込む。相手は同じく北の銀河出身(と思われる)キドモと、同じく地球出身のオリブーだ。オリブーは7年前のあの世一武道会で悟空(通常時)以上の強さを見せた達人。ヤムチャはそんなオリブーとキドモを二人まとめて一蹴するほどに強くなったのか?

 クリリンとヤムチャはドラゴンボールで生き返った際、大界王星ではなく天界の神殿に戻った。アニメのフリーザ戦後も、ヤムチャは同様に界王星ではなく地球で甦っていた(サイヤ人編の悟空は界王星で生き返り、わざわざ蛇の道を戻る必要があったのに)。ナメック星のポルンガが融通を利かせてくれたようで、餃子と天津飯も地球で生き返った。ということは、クリリンの魂を移動してもらわずともよかったということになる?


キドモ 1億50キリ
オリブー 30億1500キリ

 二人の人物詳細はあの世一武道会編を参照のこと。7年前のあの世一武道会から戦闘力に変化なし、と言うことはないだろう。キドモはあの世の武道家としてはあまり強いほうではないが、9000万から“億越え”を果たし1億に。オリブーは悟空とパイクーハンに触発され、20億から30億には伸びているだろう。通常時の悟空と並ぶ強さにはなっているということだ。北の界王から界王拳を習った可能性だってある。

 そんなオリブーとキドモをまとめて一蹴できるヤムチャの戦闘力は? ヤコン戦の超1悟空と並ぶ3000キリ=60億はあるだろうか?? いや、死後数時間で修行を始めて間もない段階で、いくら何でもそれはないだろう。ヤムチャはせいぜい全盛期(60万)を取り戻せたくらいのはずだ。キドモとオリブーが気を抑えていたと考えるしかない。


西の界王 32000.0016キリ

 魔人ブウ編にはアニメ第278話「ブウ来襲!!界王神界で決着だ」から登場。詳しくはあの世一武道会編を参照のこと。


パイクーハン 300億(重り)〔→1800億(重りを外す)
キリ換算 1万5000キリ(重り)9万キリ(重りを外す)

 魔人ブウ編にはアニメ第278話「ブウ来襲!!界王神界で決着だ」から登場。人物詳細はあの世一武道会編を参照のこと。魔人ブウ編での戦闘力については劇場版「復活のフュージョン!!悟空とベジータ」で解説する。


フリーザ(最終形態50%) 6000万(大全集など)30キリ
セル(完全体?) 104億5200キリ


 魔人ブウ編にはアニメ第280話「ベジータ脱帽!!悟空おまえがNo.1だ」から登場。ドラゴンボールGTでは地獄の魔戦士としてパワーアップ復活を遂げる二人だが、今はまだ変化なしとした。セルとフリーザは、魔人ブウと超3悟空の戦いを見て、それぞれに何かを感じ入っていた。おそらく、この戦いを見たことがGTセル&フリーザにつながっていく要因になったものと思われる。セルの戦闘力低下については、はあの世一武道会編を参照のこと。なお、映画『ドラゴンボールZ 復活の「F」』およびドラゴンボール超のフリーザ復活編とは地獄の様子もフリーザの扱いも異なっているが、一切説明はない。


コルド 1億50キリ
グルド 1万0.005キリ
リクーム 5万50000.0275キリ
バータ 5万30000.0265キリ
ジース 5万40000.027キリ


 魔人ブウ編にはアニメ第280話「ベジータ脱帽!!悟空おまえがNo.1だ」から登場。彼らは一言もしゃべらずに突っ立っていただけで、戦闘力も生前のまま変化なし。


ドクター・ゲロ(人造人間20号) 9000万(初期値)45キリ

 魔人ブウ編にはアニメ第280話「ベジータ脱帽!!悟空おまえがNo.1だ」から登場。ドクター・ゲロもしゃべらずにいたが、ブウと悟空の戦いをとても怨めしそうに眺めていた。体はフリーザのように生身ではなく、人造人間20号としての肉体を得ている。人造人間にかけた執念ゆえだろうか。地獄でも研究を続けており、その成果はドラゴンボールGTで実を結ぶ。


バビディ 10.0000005キリ

 アニメ第280話「ベジータ脱帽!!悟空おまえがNo.1だ」から再登場。巨大な水晶玉で悟空・ブウ戦を見守る地獄の面々が、魔人ブウが誰かと盛り上がったところに姿を現した。ブウは自分の部下だと自慢し、自分を兄のように慕っていた、どこにでも着いてきたとホラを吹く。今戦っている技も自分が手ほどきしたが、ブウは飲み込みが悪かったと、自分の凄さをアピールした。地獄の面々からは凄い人だと尊敬されるが、内心は複雑だった。自分が殺された恨みから、ブウには負けてほしくて陰で悟空を応援する。でもやっぱりブウに勝ってほしいのか、元気玉の時はブウを応援した。しかし、ドラゴンボールで悟空の体力が回復し、駄目だとへたり込む。



-邪悪への逆変身- 紫数字:完全推定数値

魔人ブウ(ピッコロ吸収・タイプ2) 36兆0260億1801万3000キリ

 魔人ブウが悟飯・悟天・トランクスを引き剥がされた直後に変身した姿。ゴテンクス吸収状態から変身したピッコロ吸収ブウとは服装が若干異なっている。上記をタイプ1とすると、タイプ1はマントの下は上半身裸だが、タイプ2は上着を着ている。原作ではタイプ1のズボンは白、タイプ2は上着、ズボンともにベタ塗りされている。アニメでは、タイプ2の上着はブウの肌色と同じで、ズボンは白。


魔人ブウ(悪) 36兆1800万キリ

 ピッコロも引き剥がされ、吸収前の悪ブウに戻った。吸収後(最大約96兆)よりパワーがかなり落ちた。とはいえ、悟空がベジータに説明したように、「今のオラたちではとても勝てない強さ」。自分の脳内に意識を移し、小さくなった悟空・ベジータと対峙する。

 アニメでは瞬間的にオーラがスパークした場面もあるが、基本的に悟空たちは原作どおり超1で迎え撃った。その際、悟空はベジータと頬をくっつけるほど近寄って合体光線を放ち、ベジットへの名残惜しさを表現した? ブウは悟空とベジータを吸収しようとしたが、試みは失敗し、「オレがオレじゃなくな」った。


魔人ブウ(善) 4000億20万キリ

 悪ブウが理性を保つためのリミッターとして頭脳につなぎとめていた。無邪気ブウ(1兆)はガリガリの純粋悪ブウ(6000億)と分離したことで善ブウ(4000億)にパワーダウンした。しかし、純粋悪ブウに吸収されることで、純粋悪ブウ(6000億)から悪ブウ(36兆)に強化するきっかけとなった。ベジータによって悪ブウから引き剥がされ、普通ならばガリガリの純粋悪ブウに戻るべきところが―


魔人ブウ(南の界王神吸収) 72兆3600万キリ

 悪ブウはガリガリになるどころか筋肥大し、えらくごつい姿に変化した。おまけに悟空は「気が増えている」と感じており、明らかに戦闘力を増大させている。善ブウとの分離はパワーダウンではなく、悪ブウのパワーアップを招く事態となってしまったのか?



-500万年前- 紫数字:完全推定数値

ビビディ 10.0000005キリ

 魔導師バビディの父親にして、魔人ブウを生み出した張本人。バビディには「パパ」と呼ばれていた。原作では名前のみだが、アニメ第277話「地球消滅!!ブウ邪悪への逆変身」でキビト神の回想に登場。バビディを老いぼれた小犬とすれば、ビビディはそれにカエルとナマズを加えたような姿。「パッパラパー」という掛け声で瞬間移動したりするのは息子バビディと一緒。バビディによれば、魔力は息子であるバビディのほうが高い。

 初めて生み出した魔人ブウ(純粋)は全く手に負えない失敗作だった。大界王神を吸収した魔人ブウ(無邪気)でようやく少しコントロールできるようになる。しかし、それでも手に余るようになり、休息の時には呪文で玉に一時的に封印していたという。(封印から解くたびに超サイヤ人2悟飯二人分、戦闘力3000億相当の莫大なエネルギーを集めていたのか?)

 封印したブウの玉は次のターゲットに定めた地球に持ち込まれたが、ビビディはシン(東の界王神)に倒される。戦闘力はバビディと同じく、普通の女、子供にも敵わない程度のものだろう。(ブウの玉はそのまま地球に放置され、500万年後にバビディが復活させた)


西の界王神 19億950キリ

 原作では名前だけだが、アニメでは第277話「地球消滅!!ブウ邪悪への逆変身」でキビト神の回想に登場した。五人の界王神の紅一点。モヒカン長髪のお茶目で可愛い界王神。彼女もフリーザを一撃で倒せる力の持ち主であり、東の界王神(13億)よりも強い。18号を超える“十億越え”の戦闘力を持ち、ドラゴンボールZ/改までに登場する女性キャラクターでは2番目の強さとなる(最強はザンギャ)。とはいえ、東の界王神からレベル的にそうは離れていないものと思われる。せいぜい、18(号)+1×億の戦闘力だろう。界王神の中で魔人ブウの最初の犠牲者となった。

 500万年後の現在も西の界王神の座は空席のままで、後継者となる界王神は不在。


北の界王神 20億1000キリ

 原作では名前だけだが、アニメでは第277話「地球消滅!!ブウ邪悪への逆変身」でキビト神の回想に登場した。「ドラゴンクエストIV 導かれし者たち」に登場する武器屋トルネコをモヒカン頭にして少し老けさせたような姿。普段は釣りなどを楽しむのんびり屋だが、いざ戦いとなれば剣を持って勇猛果敢に敵に立ち向かう。女性である西の界王神(19億)よりも強いだろうが、それほど差はついていないものと思われる。魔人ブウを一刀両断するが、切り裂かれたままのブウ上半身から放たれたエネルギー弾一発で亡くなった。

 500万年後の現在も北の界王神の座は空席のままで、後継者となる界王神は不在。


南の界王神 30億1500キリ

 原作にも姿が描かれている。「ドラゴンクエストVI 幻の大地」に登場する武闘家ハッサンそのもののような姿の界王神。5人の界王神の中ではいちばん強くたくましい力を持っており、魔人ブウとも善戦した。だが、いくら強いといっても、ゼットソードを抜くほどの力はないことは歴史が証明している。スピードでは西の界王神に劣るようで、奪われた巨大おにぎりを取り返せなかった。完全にパワー型の戦士であることを考慮しても、戦闘力は最大で30億といったところだろう。魔人ブウに吸収され、あの「えらくごつい」姿へと変化させる。

 500万年後の現在も南の界王神の座は空席のままで、後継者となる界王神は不在。


大界王神 25億1250キリ

 原作にも姿が描かれている。東西南北4人の界王神の頂点に立つ偉大な界王神。戦闘力は北の界王神(20億)と南の界王神(30億)の中間といったところだろう。優しく温和な性格であり、姿はふとっちょ魔人ブウ(無邪気/善)とそっくり。それもそのはずで、南の界王神吸収ブウにさらに吸収されることで、あの無邪気なブウを生み出したのだ。

 500万年後の現在、老界王神(15代前の東の界王神)が大界王神の座に就いた?



-純粋ブウ- 紫数字:完全推定数値

魔人ブウ(純粋)/悟空(超サイヤ人3) 120兆???=6000万キリ???

 純粋ブウ。ビビディによって生み出された最初の姿。界王神いわく、自制心というものを全く持たない、いちばん初めのいちばん厄介なブウ。悪ブウ(36兆)から「南の界王神吸収ブウ」(72兆)に戦闘力を増大し、この姿へと逆変身した。このブウは果たして前より強くなったのか弱くなったのか? 悟空やベジータは「縮んだ。あれなら何とかなるかもしれない」と思っている。

 しかし、アニメ第278話ではキビト神が「元のいちばん厄介で、パワーのある魔人ブウ」と言った。第279話では悟空が「パワーもスピードも回復力も凄い。今までのブウとは段違いだ」と言った。第280話では悟空が「魔人ブウは強い。オラが今まで戦ってきた中の誰よりも強い」と言った(形態には限定していない。また、ベジータが超サイヤ人の出現は「一千人に一人」とも言っている)。第285話では冒頭ナレーションで「純粋悪にして絶対最強の究極魔人ブウ」とまで言われている。

 原作でもアニメでも、超ベジットでは楽勝の相手ということは共通している。老界王神から「もう一度合体すればあんなの楽勝じゃろ」と言われているからだ。ただし、原作では「ポタラなら一発」というところが、アニメ第281話では別の言葉に置き換わっている。ベジットで純粋ブウを倒せるかは別問題に、「ベジットになった時やっつけておくべきだった」と。

 もし純粋ブウが強くなっているとしても、通常ベジット(100兆)より少し上、120兆辺りが上限だろう。となると、合わせて悟空の超サイヤ人3も、普通は超2の4倍のところ、400倍まで上限を引き上げるしかない。ベジータの「カカロット、お前がナンバーワンだ」という言葉は、そのまま悟空最強を意味するものなのか? そして、この純粋ブウ最強説を採用すべきか否か、答えをもう魂は知っているのさ?



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