劇場版 ドラゴンボールZ (オラの悟飯をかえせッ!!) 戦闘力

DRAGON BALL THE MOVIES #01 ドラゴンボールZ [DVD]



 -概要-

 劇場版 ドラゴンボールZ 第1作(劇場版DBシリーズ第4作)。1989年7月15日公開。DVDソフト、および劇場公開時の正式なサブタイトルはない。「オラの悟飯をかえせッ!!」はいわば仮称で、ビデオ版のみのもの。

 今をさかのぼること300年前、地球の「神」がまだ「神」ではなかった頃。次期「神」の座を巡り、「カタッツの子」とガーリックと呼ばれる男が対立した。「神」となれなかったガーリックは魔族の本性を現し地球侵攻を開始。しかし、ガーリックは先代の「神」によって封印されることとなる。それから300年後、父・ガーリックの無念を晴らすべくガーリックJr.が目覚めた。
 
 パラレル色の強い劇場版の中で、唯一明確に本編とリンクしたストーリー。フリーザ編後の「魔凶星(ガーリックJr.)編」が後を受ける形になっている。ただし、ラディッツ戦前後の展開に多少(というかかなり)矛盾が生じてしまう。悟飯の存在の認知、仲間ライバル同士の久々の再会、ドラゴンボールの使用条件等々。




-Z戦士と仲間たち- 赤数字:公式数値 青数字:推定数値

悟空 334(重り)416(重りを外す)924(かめはめ波)1040(気で攻防力増強 推定)
ピッコロ 322(重り)408(重りを外す)906(気功波 推定)1020(気で攻防力増強 推定)

 ガーリックJr.との戦いはラディッツ襲来の直前といえる時期。よって、ラディッツ戦時の戦闘力がほぼそのまま適用できる。悟空たちはまだ全身レベルの「気の開放」を覚えていないために基本値(通常時)は500以下と低め。しかし気功波など「気の一点集中」をすることで瞬間的に倍以上に高めることは可能だ。悟空・ピッコロともに最大瞬間戦闘力は1000前後まで引き出せるだろう。ピッコロの気功波 906は、悟空のかめはめ波と同率の割合で算出した(小数点以下、四捨五入)。時期的に魔貫光殺砲は完成していたはずだが、ガーリックJr.に対しては使用せず。


クリリン 206(通常時)412(かめはめ波・気で攻防力増強 推定)
〔→458(かめはめ波最大出力 推定)

 ガーリック三人衆の一人、巨大化したサンショ(推定230)のエネルギー波をかめはめ波で弾き飛ばした。とはいっても、悟空に向かって放たれた真上からのエネルギー波に、横から当てて反らしただけ。全力のかめはめ波ではなかった様子。クリリンは地球人の中で最高ランクに気の扱いが上手だ。気で攻防力を増強すれば、最大瞬間戦闘力は通常時の2倍。第23回天下一武道会のマジュニア戦で見せた時のような特大かめはめ波を撃てばどうだろう。きっと、悟空に並ぶ一点集中効果を得られるに違いない。それが458という数値だ(小数点以下、四捨五入)。


亀仙人 139(通常時)

 139という数値は通常時のもの。亀仙人には筋肉を肥大化させるMAXパワー状態がある。さらに、月をも破壊するかめはめ波最大出力には、悟空以上の一点集中効果があるかもしれない。さすが悟空とクリリンの師匠、天下の武天老師といえるだろう。


チチ 130(通常時 ジャンプ付録)

 牛魔王譲りの亀仙流武術を基礎に、独自の武者修行を経て亀仙人に迫る強さを身に着けている。カードダスを参考にしたという映画パンフレット(地球まるごと超決戦)によれば戦闘力は300(カードダス第4弾「大激闘!! ナメック星」での数値)だが、アニメ本編や映画に当てはめるには高すぎだろう。ジャンプ付録では戦闘力130となっており、そちらのほうが妥当だろう(130〔100+30〕というカードダスもある)。

 この強さに到達したのは5年前の第23回天下一武道会の頃で、「匿名希望」選手時代のこと。悟空と結婚し悟飯を授かってからは、戦いの一線からは退いたが、基本的な修行は欠かしていない。地球人女性の中では間違いなくトップクラスの実力であり、天下の武天老師も認める使い手だ。だが、魔族のガーリック三人衆が相手では分が悪かった。ジンジャー(巨大化前 推定200)が右手から発した衝撃波であっさりと倒される。母は強しとは行かず、息子とともにドラゴンボールの四星球を奪われてしまった。


牛魔王 60(推定)

 娘には追い抜かれはしたが、亀仙人に鍛えられた体は衰えを知らない。生前の兄弟子・孫悟飯(推定戦闘力 90)にはやや水をあけられている。亀仙流武術をあらかたマスターしたが、かめはめ波だけは覚えられなかったという。亀仙人の修行を終えたばかりの悟空を孫悟飯とすれば、牛魔王はクリリンのようなものだろう。銃弾やミサイルでさえ跳ね返す鋼鉄の肉体だが、ガーリック三人衆が相手ではひとたまりもなかった。孫(マゴ)の悟飯にお土産を持ってきたところを、背後から一撃される。

 なお、カードダスを参考にしたという映画パンフレット(地球まるごと超決戦)によれば牛魔王の戦闘力は900もある。実際のカードダスでは第4弾「大激闘!! ナメック星」にBP1200の「チチ&父」として登場しているが、上記のチチ(BP300)を引いて牛魔王単独では900という計算だろうか。なんにせよアニメ本編や映画に当てはめるには高すぎだろう。


悟飯 1(通常時)710(潜在能力)1307(怒りによる倍加)

 頭飾りの四星球を狙われ、ガーリックJr.の城にまで連れて来られた。ガーリックJr.から秘めた摩訶不思議なパワーを見込まれ、家来になれと誘われる。ガーリック三人衆の一人・ニッキーがしばらく子守をすることになった。ニッキーはガキと侮っていたが、悟飯はニッキー好物の果実を食べて酔っ払うと、予想もしない動きに出る。その名を受け継いだ「悟飯じいちゃん」が得意だったという酔拳なみに、ニッキーを翻弄。やはりただの子供ではないとガーリックJr.に言わしめたほど。

 感情とともにガラリと戦闘力が変化するのは本編同様。戦いの後、悟飯はガーリックJr.を倒したのは父・悟空だと思っている。尊敬する父、世界一強い孫悟空が助けてくれたのだと。父を救い勝利の鍵となったのは、他ならぬ自分自身だということを全く覚えていなかった。


神(地球の神) 280(通常時 推定)700(気で攻防力増 推定)

 超神水でパワーアップした悟空と、若返ったピッコロ大魔王(初代)の戦闘力が260(大全集など)。戦闘力的には地球の神はそれよりもやや上のレベルではあるが、気の使い方において当時の悟空を凌駕する。ラディッツ戦以降、悟空たちが伸ばしていく「気のコントロール」技術の基礎は、この神がもたらしたもの。カードダスを参考にしたという映画パンフレット(地球まるごと超決戦)では戦闘力400と紹介されている(カードダス第1弾「格闘技大決戦」でのシェンの数値)。

 ナメック星人・カタッツの子で、龍族の天才児と最長老に称された。しかし、フリーザ編に登場した龍族の若者(3000)と比べても戦闘力が異様に低い。おそらく、神となるために悪の心を捨てたことで、同化(戦闘力推定10倍化)の逆の作用が起きたのだろう。実際、最長老は「神と大魔王が分離せずにいればサイヤ人にも負けることはなかった」と証言している。(分離前は「気の開放」で最大 2600推定。分離後は気の開放ができなくなり、「気の一点集中」で戦闘力を上げる)

 ガーリックJr.のもとに降臨し戦うが、先代の神のようにはいかなかった(アニメ本編で後に神自ら、歴代の神々よりも劣る神だと吐露する場面がある)。敵わないと悟ると己の命と引き換えにガーリックJr.を道連れにしようとする。だが、永遠の命を持ってしまったガーリックJr.はもはや殺すことができない。悟空とピッコロ、若き弟子と分身に全てを委ね、戦いの行方を見守ることに。



-VS ガーリック三人衆- 赤数字:公式数値 青数字:推定数値

ガーリック 1300(最大 推定)

 300年前、「カタッツの子」と「神」の座を争った男。純粋な地球人ではなく、5000年前に魔凶星から地球に移住した魔族の子孫である。ピッコロ大魔王と分離する前の神(推定戦闘力1300)と互角の力を持っていたと思われる(気の開放による最大値)。(魔族よりも恐ろしい暗黒魔界の王ダーブラが地球を調査したのはその13年後。先代の神は亡くなり、神と大魔王は分離し、鶴亀仙人の師・武泰斗が魔封波で命を落としており、戦闘力1000以上の者はもちろん、500を超える者すらすでに存在しなくなっていた)

 ガーリックは先代の神に邪悪な野望を見透かされ、神の後継者争いに敗れた。それを不服とし軍を起こして反抗するも、先代の神に力を封印されることとなる。300年後に必ず復活するという断末魔を上げ、命を落とした。(ガーリックの力を封じた宝玉は天界の神殿に遺されており、後にJr.は父の完全復活をも目論む)


ジンジャー 200400(通常時~気で攻防力増 推定)250500(巨大化~気で攻防力増 推定)
ニッキー 176352(通常時~気で攻防力増 推定)220440(巨大化~気で攻防力増 推定)
サンショ 184368(通常時~気で攻防力増 推定)230460(巨大化~気で攻防力増 推定)

 小柄で俊敏なジンジャー、大柄で少々鈍いサンショ、身長体格は平均的だがオカマのニッキー。三人合わせてガーリック三人衆(「Jr.」三人衆ではないのは、ガーリック(父)の代からの家来だからか?)。大声を上げて気合をこめることで筋骨隆々な肉体に巨大化し、パワーとスピードを向上させる。その際、ジンジャーは「ショウガヤキーッ」、ニッキーは「ノドアメーッ」、サンショは「ウナジューッ」と叫ぶ。体の一部から刃物を取り出す攻撃も持っている。

 巨大化せずともチチ(戦闘力130)を一蹴できるが、ピッコロに対しては三人がかりの不意打ちでやっと。ガーリック三人衆による高速の三位一体攻撃も、悟空に簡単に見切られた。真正面からでは、重い装備を身に着けたままの悟空(334)やピッコロ(322)にも到底敵わない。ガーリック三人衆と当時のZ戦士では、通常時ならヤムチャ(177)クリリン(206)といい勝負。巨大化時なら天津飯(250)といい勝負ができるレベルだろう。(気の一点集中効果により、瞬間的に2倍程度まで戦闘力を高めることができる)

 三人衆巨大化時の戦闘力はファミコン用ゲームソフト「ドラゴンボールZ 強襲!サイヤ人」を参考にした。ジンジャー BP 1500、ニッキー BP 1200、サンショ BP 1300。出現時期が劇場版と異なり、ラディッツ戦後となっているため、戦闘力はラディッツ並に強化されている。各戦闘力を1/10にし、100を加えたものが劇場版の適正数値(巨大化時)となる。巨大化時の戦闘力は通常時の1.25倍と定め、通常時の戦闘力を逆算して算出した。(ガーリックJr.に比べ、パワーアップ率もあまり大したことはない。仮にガーリック時代からの家来だったとすれば、ガーリック封印の影響で三人衆も弱くなったか)

 カードダスを参考にしたという映画パンフレット(地球まるごと超決戦)では戦闘力は各350と紹介されているが、実際のカードダスではガーリックJr.と合わせてBP1450のものしかない。スカウター欄搭載のリメイク版では、+3000の計3450にパワーアップしたが、全員合計としても高すぎるだろう。

 ドラゴンボールヒーローズではGM8弾から参戦。ジンジャーは「ショウガヤキバスター」、ニッキーは「ノドアメブラスト」、サンショは「ウナジューファイヤー」という必殺技を使う。



-VS ガーリックJr.- 赤数字:公式数値 青数字:推定数値

ガーリックJr. 350700(通常時~気で攻防力増 上限2倍 推定)
7001050(巨大化~気で攻防力増 上限1.5倍 推定)
1250(デッドゾーン発動時 推定)

 ガーリックの息子。小型のピッコロのような風貌で、デンデのようなナメック星人の子供に似ている。父・ガーリックから神への復讐と魔族復興を託され、現代によみがえった。父の復讐心を我が身のように感じていることから、親子というより、ピッコロのような分身に近いのかもしれない。復讐の権化、その狂気じみた笑いには、部下のガーリック三人衆もたじろぐほど。(DBZ本編の魔凶星編で、ミスター・ポポと面識があることが判明。いつどのように出会ったのかは不明)

 ガーリックJr.はドラゴンボール史上数多の敵の中でも初めて、「永遠の命」(不死身の肉体)の願いを叶えた稀有な存在。(ピッコロ大魔王が叶えた願いは「若さ」であり、不老不死ではなかった。スラッグは不死抜きの「永遠の若さ」。対戦ゲーム「ドラゴンボールZ Sparking! NEO」ではザーボンが永遠の命と美しさを得るIFストーリーがある。ドラゴンボール超のザマスはDB史上2人目の不死身)。「神」でさえ死ぬこの世界で、死を超越しまさに「神」を超えた絶対存在として君臨しようとする。その戦闘力や如何に?

 通常時の小柄な体躯で神(通常時 280 推定)を追い詰める。重い装備の悟空(334)・ピッコロ(322)は上回ると見て、350。この数値は、「DBZ 強襲!サイヤ人」のガーリックJr.(巨大化)の戦闘力3500の1/10に一致する。(気の一点集中効果により戦闘力を瞬間的に2倍にまで高めることができるものとすると、神の最大瞬間戦闘力と同等)

 巨大化時の戦闘力は、ガーリック三人衆を超える倍率の2倍と見て、700。重い装備を脱ぎ捨てた悟空(416)・ピッコロ(408)二人がかりでならどうにか押し返せる。そして、悟空のかめはめ波(924)とピッコロのエネルギー波(推定906)の同時攻撃には爆死するレベル。作中の描写に合致する戦闘力といえるだろう。(気の一点集中効果で得られる戦闘力上昇率は、巨大化前より落ちて上限1.5倍とする。悟空・ピッコロの最大瞬間戦闘力をやや上回るレベル)

(カードダスを参考にしたという映画パンフレット(地球まるごと超決戦)では、巨大化前の姿で1450と紹介されているが、実際のカードダスではガーリック三人衆.と合わせてBP1450となっている。巨大化前の数値にしては高すぎるし、巨大化後の数値としてもやや高いように思われる)

 しかし、ガーリックJr.に宿る永遠の命が死と敗北を許さない。禁断の絶技、全てを飲み込む闇の空間「デッドゾーン」を発動することで、戦闘力はさらに高まる。気のシールドによって守られたガーリックJr.には、今度はピッコロのエネルギー弾も通用しない。デッドゾーン発動時のガーリックJr.、推定戦闘力 1250。この数値は、「DBZ 強襲!サイヤ人」のガーリックJr.(通常時)の戦闘力2500の半分に一致する。栽培マン(1200)より50上の数値なのは、魔族の支配者としての意地なのか。(最大値でも父 ガーリック〔推定1300〕に及ばないのは、やはり父が先代の神に力を封印された影響だろうか)

 しかし、支配者の意地を怒りの悟飯パワー(1307)が打ち破った。ガーリックJr.は悟飯の怒りのエネルギーに弾き飛ばされ、デッドゾーンに消えた。自らがつくりだした闇の地獄で、永遠の苦しみを味わい続けることになったのだ。だがそう遠くない未来、2年も経たないうちに、復活の時は巡り来る。フリーザたちを倒した悟飯・ピッコロ(100万以上)に迫るほどの驚異の超パワーアップを遂げて。

 対戦ゲームには「Sparking! NEO」「同 METEOR」に参戦。巨大化後の姿はスーパーガーリックJr.と呼ばれている。ドラゴンボールヒーローズでは変身前、変身後ともにGM8弾から登場し、「デスダンス」「デスインパクト」という必殺技を使う。


〔ガーリックJr.(赤) 10502100(通常時~気で攻防力増 上限2倍 推定)

 ドラゴンボールヒーローズGM8弾の期間限定スペシャルミッション「ガーリック城のお宝を狙え!」でごく稀に出現した赤いガーリックJr.(大きさは通常のガーリックJr.のままで巨大化変身はしない)。通常カラーのガーリックJr.より強く、経験値も高い。倒しても2分の1の確率で復活してくる厄介なボスだ。ガーリック三人衆を従えているので、この映画のガーリックJr.が赤くなったと想定。ここでの戦闘力は某「赤い彗星」で有名な3倍性能を適用した。

 なお、JM5弾からバビディに洗脳された破壊王ガーリックJr.なる強化形態が登場しているが、そちらは「魔凶星の接近」というアビリティを持つので魔凶星編のガーリックJr.が洗脳されたと想定したい。



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