ドラゴンボールGT 超17号編 戦闘力

DRAGON BALL GT #8 [DVD]



 -概要-

 超サイヤ人4という力と姿を得て、名実ともにドラゴンボール最強の戦士に返り咲いた悟空。だがGT世界でも戦闘力インフレーションは留まらず、さらなる強敵が悟空の前に立ちふさがるのだった。地獄に落ちたドクター・ゲロとドクター・ミューが共同開発した、究極の人造人間にして究極のマシンミュータント。超(スーパー)17号。実はあのセル(超完全体)をも上回る力を秘めていたという人造人間17号の新生再来だ。永久エネルギー炉にエネルギー吸収能力をあわせ持つ超17号には、超4悟空でも苦戦を免れなかったが―

 ドラゴンボールGT第3章。究極DB探索~ベビー編では、サイヤ人編~フリーザ編の原点ともなるツフル人に焦点が当てられた。この超17号編では、セルやフリーザを初めとする過去の強敵たちが地獄から甦っている。ドラゴンボールZ以前とGTのフュージョン、ドラゴンボールシリーズ集大成といえるストーリー展開だ。また、劇場版「復活のフュージョン」(対ジャネンバ戦)やPSP用ゲーム「真武道会」とリンクする部分でもある。続くGT最終章に向けて、ゴジータ登場への布石となるとともに、邪悪龍出現の予兆が描かれる。




-第42話 地獄から甦る強敵たち- 赤数字:公式数値 紫数字:完全推定数値

*「神と神」が制作される前に考察した初期案。ドラゴンボール超を経た場合は未知数。ここでは悟空たちがビルスに出会わないままGTの時代を迎えたという前提で話を進める。(もしくは「神と神」までは経たが、ゴッド吸収が定着せず『復活の「F」』以降には繋がらなかったという前提も可)

・ドラゴンボールGT後期 主要キャラクター戦闘力まとめ 比較一覧表・
  基本最大 超1-4 超2 超3 超4
悟空 80億 4000億 8000億 3兆2000億 →→→1600兆(基本)
1京6000兆(10倍)
ベジータ 40億 2000億 4000億 〔→1兆6000億
悟飯 25億 1250億 2500億 〔→→100兆
(アルティメット悟飯)
トランクス 19億 950億 〔→1900億 〔→→72兆
(超3ゴテンクス)
悟天 18億 900億 〔→1800億
パン 7億5000万 15億
(乙女の怒り)
ブラ 5億
ウーブ 77億 770億
(10倍界王拳)
→→120兆
(合体ウーブ)


ドクター・ゲロ&ドクター・ミュー


ドクター・ゲロ(人造人間20号) 1億(初期値)
ドクター・ミュー 40

 悪の天才科学者コンビが、孫悟空への復讐を誓い、地獄の底で手を結んだ。人造人間に懸けた執念ゆえか、ドクター・ゲロは生身ではなく人造人間20号としての肉体を得ている。ドラゴンボールZでは、純粋ブウと超3悟空の戦いを悔しそうに眺めるゲロの姿があった。地獄に落ちても人造人間の研究を続けるとともに、悟空の戦いをスパイし続けたのだろう。ゲロはドクター・ミューの存在を掴んでおり、出会える日を心待ちにしていた。究極の人造人間完成のために、ツフル人の科学力、マシンミュータント理論を欲したのだ。

 「地球一の天才科学者」を自称するゲロ最大の目的は、自分をのけ者にした地球人を皆殺しにすること。もはや世界征服など二の次で、悟空への復讐も、地球人全員に対する復讐の一部のようなものだった。ゲロとミューの出会いは、ミューがベビーに殺害され、地獄の荒野をさまよっていた数ヶ月前にさかのぼることだろう。それから数ヶ月、ベビーが倒れ、爆発した地球も元通りになり地球人が平和な日々を取り戻していた頃。ゲロとミューは新17号(ヘルファイター17号)を共同開発し、「地球侵略計画」という大胆かつ巧妙な作戦を練り上げていた。

 作戦第一段階。新旧17号の共鳴で地獄の門を開き、あの世とこの世をくっつける。作戦第二段階。地獄におびき寄せた悟空をそのまま地獄に閉じ込め、まさしく生き地獄を味わわせる(この時点で悟空は子供のままでも瞬間移動できる。通常ならば地獄から瞬間移動で脱出することも可能。だが、邪悪龍出現の予兆となるドラゴンボールの異変が結界となり、地獄からの瞬間移動を封じたようだ。ピッコロとデンデの共鳴パワーが地獄の門を開き、悟空はようやく地獄から抜け出し地上に戻ることができた)。作戦第三段階。悟空不在の地上に降り立ち、新17号(ヘルファイター17号)を率いて総攻撃を仕掛ける。作戦最終段階。新17号のウォーミングアップ終了、呼び寄せた旧17号と合体させ、超(スーパー)17号完成。ドクター・ゲロが長年夢見みてきた究極の人造人間が、ベジータらGT戦士を死の淵まで追い詰めた。

 ゲロ自身は人造人間20号として、戦闘力1億に相当する初期パワー値を有している。パンのことも小娘と侮っていたが、後ろでに拘束されると振りほどけず、その力に驚きを隠せなかった。しかも、ゲロの左手はパンの左腕を掴んでおり、エネルギーを吸収しようと思えばできたはずだ。しかし、それが通じなかったということは、パンのエネルギー量が想像を超えていたということだろう。パンの力がフリーザやかつての超1-1レベルを超え、超1-4覚醒前段階の“億越え”であることを示している。ゲロは頭にギルの内蔵銃を突きつけられて怯みもしたが、さすがにギル(最大2000)には倒されまい。パンの力に恐れをなして冷静な判断ができなくなり、思わず超17号のベジータに対する攻撃命令を取り消そうとした。

 だが、超17号はゲロの命令に従わなかった。超17号はミューだけの命令で動くように細工されていた。ミューはゲロの世界征服の野望を一笑に付し、超17号を全ギャラクシー征服のための究極のマシンミュータントとした。ミューの命令を受けた超17号は、ゲロに向けて容赦なくエネルギー波を放った。

「また、ワシを裏切るのか、17号…」

 ゲロは自分の生み出した17号に愛情のようなものを抱いていたのか。ゲロは超17号のエネルギー波にバラバラにされる直前、何ともいえない悲しげな表情を見せた(ここでもエネルギー吸収せず。二度に渡る17号の裏切りに思考停止したか、吸収できる量ではないと諦めたか)。ミューもまた、18号への攻撃をためらう超17号を罵ったことで反感を食らい、ゲロと同じ末路をたどる。悪の天才科学者コンビは、ともに己が創造物(と思い込んだ者)に、二度も殺されたのだ。

 海外版GBA「DRAGONBALL GT Transformation」では、エンディング後にゲロとミューの邂逅シーンが挿入される。(残念ながら続編はつくられておらず、超17号編および邪悪龍編、GT単独でのゲーム化はされていない)


パオズザウルス ?

 パオズ山の珍味の一つ。尻尾が一番美味しい肉料理。ブルマも舌鼓を打ったが、名前を聞いて仰天した。名前からすると恐竜のようだが、チチ自ら捕まえたのだろうか? 調理された後なので戦闘力不明。


ナナイロイボガエル ?

 パオズ山の珍味の一つ。唐揚げにすると美味い。パンの大好物。大きさは普通のカエルくらいだが、頭に2本角が生え、豚の尻尾のようなものが生えている? ブルマもブラも美味しいことは認めたが、ゲテモノ料理だと知って困惑した。「慣れちゃえばどうってことない」と、経験者ビーデルは語る。


ムガデウナギ ?

 パオズ山の珍味の一つ。その名のとおりムカデのようなウナギ? 見た目はグロテスクだが、濃厚で味わい深いスープがとれる。


(パオズイモリ ?

 パオズ山の珍味の一つ。姿焼きが美味しい。悟天の大好物。最終回でチチが夕食にご馳走として用意すると言ったもの。


バブルス 200
グレゴリー 300


 界王(北銀河の界王)様のペットの猿と、お供の妖精(らしい)。GTには第42話と第63話に登場。第42話では、いつの間にやら復活していた北の界王星で、死人のくせに風邪をこじらせた界王様の看病。第63話では、大界王星から悟空の超ウルトラ元気玉完成を支援する界王様の隣に控えていた。バブルスくんだけは第63話で「ウホッ」と一言(?)だけしゃべった(?)が、グレゴリーはずっと無言。100年後の世界でも、あの世で界王様(さすがに「元」になっているかどうか)と過ごしていることだろう。


地獄の鬼たち(ゴズ・メズ除く) 5200

 地獄で働いていた鬼の役人たち。ガタイのいい体育会系、線の細い文系、赤鬼、青鬼と様々。復活した地獄の悪人たちに捕まり、猿ぐつわと何重にも巻いた縄で拘束されていた。一部の鬼たちが、開いた地獄の門を通じてクレーンで下界に放り込まれ、地上の人々を驚かせた。ゴズ・メズなど捕まらなかった鬼たちもいたが、セルの気合砲に吹き飛ばされるなど痛手をこうむっている。最終回では、地獄の番人となって活躍するピッコロを尊敬する鬼たちの姿が描かれた。


クウラ(最終形態) 22億4000万
(最大)

 第42話のテレビ中継にワンカットだけ登場。大勢で飛来する姿が描かれた。劇場版「とびっきりの最強対最強」はGTとは直列にしにくいストーリーだ(パラレルに近い)。よって「とびっきり~」とは似て非なる状況で出現し、倒され、そしてGTに復活してきたのだろう。「復活のフュージョン」には登場しないが、「ドラゴンボールZ 真武道会」には登場する。GTに登場するクウラは、真武道会のクウラを踏まえて考える必要がある。(GTの時系列では真武道会のゴジータが邪悪龍編の超4ゴジータにつながるため)

 真武道会。魔人ブウ編直後の世界でも、ジャネンバの出現で地獄の悪人たちが地上に甦ってきた。クウラは生身に戻っていたが、メタルクウラの瞬間移動を習得しており、戦闘力も高くなっていたようだ。特に耐久力の強化が目覚ましく、当時の超1-4ベジータやパイクーハンをあしらうことができたほど。しかも、ジャネンバがいる限り何度倒されても何度でも復活することができるという便利な体になっていた。そのため、ドラゴンボールでジャネンバを不老不死してあの世とこの世が永久にくっついた状態を保とうとした。ビーデルを人質にとりもしたが、自分の命を捧げようとする悟飯の潔すぎる態度に悪のプライドを揺り動かされる。アルティメット悟飯と一対一の勝負に敗れ、悟飯を部下に欲しかったくらいだと笑いながら消滅するのだった。

 GTに復活してきたクウラは、やはり悟飯に倒されたものとしよう。真武道会ほどの耐久力はなく、戦闘力はよくて通常悟飯(25億)近く。クウラ最終形態の生前の戦闘力は最大 5億6000万 推定。GTクウラの戦闘力はせいぜいその4倍、22億4000万がいいところだ(「サイヤ人絶滅計画」のクウラは、怨念増幅装置ハッチヒャックで超強化されているが)。ジャネンバの影響下でパワーアップできるのは独自に悪の気を増産できる者に限られる。超17号編で復活した地獄の悪人たちで、強くなったのはクウラのほかはセルとフリーザのみとした。


プイプイ 2億(最大)

 第42話から登場。額に「M」の文字があり、バビディに支配され潜在能力を引き出された状態で復活。大勢で飛来し、人造人間19号とともにエネルギー波を乱射して町を破壊する様子がテレビ中継された。かつてのフリーザ最終形態100%(1億2000万)やメカフリーザ(1億6000万)を超える力を持つ。が、魔人ブウ編の対ベジータ戦の再現のようなもので、現在の通常サイヤ人の強さを示しただけだった。連続エネルギー弾で悟天(18億)を攻撃するが、あっさりすり抜けられ、蹴り飛ばされてビルの壁に激突死。第45話では、送り返された閻魔宮でイエロー大佐の前に並び、閻魔大王の沙汰を待った。結果は当然地獄行き。地獄行きのバス乗り場の列では、ドック(ブルー将軍の部下で小太りの男)の後ろに並んだ。


ヤコン 16億(最大)

 第42話から登場。腹部に「M」の文字があり、バビディに支配され潜在能力を引き出された状態で復活。クウラ・人造人間19号・メタリック軍曹・プイプイらとともに大勢で飛来する様子がテレビ中継された。東の界王神(シン:13億)さえ恐れさせた魔獣だが、やはり現在の通常サイヤ人の強さを示したに過ぎない。プイプイを倒して浮かれる悟天の背後から、ビルの壁面を派手に爆破して出現。倒れた悟天に腕部の刃で襲いかかろうとしたが、トランクス(19億)のエネルギー弾一発で消し飛んだ。第45話では、送り返された閻魔宮でメタリック軍曹の後ろに並んだ。体はメタリックより小さいことが分かる。


人造人間19号 9000万(初期値)

 第42話から登場。全人工製の完全なロボット型の人造人間だが、邪悪な魂が宿ったのか地獄から復活。大勢で飛来し、プイプイとともにエネルギー波を乱射して町を破壊する様子がテレビ中継された。ビルとビルの隙間に潜み、プイプイ・ヤコン撃破後の悟天・トランクスの様子をうかがっていた。気配を持たない人造人間の強みを生かした隠密行動のはずが、簡単に気配を察知される。得意のエネルギー吸収能力を使用する暇もなく、悟天・トランクスのダブルエネルギー波で爆死する。やられ方は人造人間編初期の超1-1ベジータ(8億)のビッグ・バン・アタックと同じで、破壊された頭部がゴロゴロと。現在の悟天・トランクスの戦闘力が、通常状態でかつての超1-1レベルを超えていることを示している。


ブラック参謀 6
バトルジャケット 140(本体のパワー)

 第42話から登場。バトルジャケットに搭乗して、メタリック軍曹と一緒に町を破壊する様子がテレビ中継された。その後はレッドリボン軍一同でサタンを追いかけ回したが、現れたパンの左パンチ一発で爆死する。送り返された閻魔宮ではブルー将軍の前に並び、「ドラゴンボール」当時の声(佐藤正治)で愚痴をこぼした。ブルーが「天国に行きたい」と言うと、「てめえが天国に行けるならオレは神様になれる」と皮肉った。逆戻りした地獄では、ブルー・メタリックに加え、ナッパと仲よさそう(?)に歩いていた。何度でも地獄から甦るつもりでいたが、地獄の番人となったピッコロに阻まれることになる。


ブルー将軍 90

 第42話から登場。ジェットフライヤーに乗り、レッドリボン軍一同でサタンを追いかけ回した。しかし、現れたパンの攻撃でイエロー大佐の軽飛行機と同時に撃破され、爆死する。第45話。送り返された閻魔宮では、リルド将軍とブラック参謀の間に並び、ブラック参謀と会話を交わした。「今度は天国に行きたい」と言うと、ブラック参謀は「てめえが天国に行けるのならオレは神様になれる」。ムッとふくれたブルー将軍の声は、「ドラゴンボール」当時の古川登志夫、現ピッコロ役がそのまま担当した。逆戻りした地獄では、ブラック・メタリックに加え、ナッパと仲よさそう(好み?)に歩いていた。地獄の番人となったピッコロと対面するが、古川登志夫同士の会話は不成立に終わる。


メタリック軍曹 30

 第42話から登場。邪悪な魂を持ったロボットとして地獄から復活。以前はなかった飛行能力も身に着けている。ブラック参謀のバトルジャケットと一緒になって、ロケットパンチでビルを破壊する姿がテレビ中継された。その後はレッドリボン軍一同でサタンを追いかけ回したが、現れたパンの蹴り一発で爆死する。第45話では、送り返された閻魔宮でイエロー大佐とヤコンの間に並んだ。ヤコンよりも大きい体をしている。逆戻りした地獄では、ブルー・ブラックに加え、ナッパと仲よさそうに(?)歩いていた。


イエロー大佐 7.5

 第42話から登場。軍用の軽飛行機に乗り、レッドリボン軍一同でサタンを追いかけ回した。しかし、現れたパンの攻撃でブルー将軍のジェットフライヤーと同時に撃破され、爆死する。第45話では、送り返された閻魔宮でプイプイとメタリック軍曹の間に並び、閻魔大王の沙汰を待った。


ザーボン(変身前) 2万3000(大全集)
ドドリア 2万2000
(大全集)

 第42話から登場。2人して大暴れし、町を破壊する様子がテレビ中継された。第47話では、頭に天使の輪を浮かべ、足が幽霊のようになったドドリアの後ろ姿が見られた。


リクーム 5万5000
グルド 1万
コルド 1億
(最大)
キュイ 1万8000
アプール 1500
バビディ 1


 第42話から登場。大勢で飛来する姿がテレビ中継された。第47話では、リクーム・グルド・キュイ・バビディの頭に天使の輪、足は幽霊という後ろ姿が見られた。PSP用ゲーム「ドラゴンボールZ 真武道会2」、未来トランクスの世界で猛威を振るったバビディもこの有様だ。魔界の王ダーブラは天国送りになっているので、そもそも復活できなかったものと思われる。


ラディッツ 1500(大全集など)
ジース 5万4000

 第42話に登場、したかどうかは微妙なところ。大勢で飛来する地獄の悪人たちの中に、長い黒髪と戦闘服、赤い肌で白い髪の戦士が描かれている。が、小さすぎて本当にラディッツなのか、ジースなのか、判別できない。第47話では、頭に天使の輪を浮かべた幽霊ジースの後ろ姿が見られる。その場にはギニューらしき人物の後ろ姿も確認でき、GTに登場しない特戦隊はバータだけ。



-第43話 地獄の魔戦士セル&フリーザ- 赤数字:公式数値 紫数字:完全推定数値

セル 24億(基本)1200億(完全体:超1-4)2400億(超完全体:超2)〔→9600億(超完全体2?:超3? 悟空吸収)

 GTには第42話から第44話にかけて登場。フリーザとともに地獄に残り、悟空を待ち受けた。閻魔大王に報告に走ったゴズ・メズら地獄の鬼たちを気合砲で吹き飛ばし、フリーザに続いて気を開放。小さくなっても中身は凄いという悟空に対し、「パワーアップしたのは自分だけと思わんほうがいいぞ」と凄んだ。「あの世一武道会編」でのパワーダウン(17号と数十万人分の生体エキス消失)から、どれだけ巻き返したのか? DBZ魔人ブウ編で再登場した時点の戦闘力は、「完全体?」状態の104億のままだったと考えられるが―。GTセルを紹介する前に、まずはPSP用ゲーム「ドラゴンボールZ 真武道会」のセルに触れておく必要がある。(GTの時系列では「真武道会・ドラゴンロード」のゴジータが邪悪龍編の超4ゴジータにつながると考えるとわかりやすいため)

 真武道会に復活したセルは、生前の完全体(超1-4)および超完全体(超2)の力を取り戻していた。魔人ブウ編直後の超2ベジータとも互角に戦え、超3ゴテンクスをあしらうことさえできた(耐久力と経験の差か?)。ドラゴンボールを狙う目的は、少年時代の超2悟飯を呼び出し、その顔を苦痛に歪めながら殺すことにあった。ジャネンバの影響で過去や未来と時空がつながったことで、その願いはドラゴンボールがなくとも叶えられた。セルは少年悟飯の怒りを誘発し、再び倒されるも、ジャネンバのもたらす悪の気に取り憑かれた少年悟飯に満足する。地獄から復活した際に回復パワーアップを果たし、今度は未来トランクスのタイムマシンに狙いをつけた。超サイヤ人を超えていないトランクスに負ける要因はないと侮るが、何故か敵わず倒されてしまう(トランクスの想いが超2レベルの力を引き出したのだろうか。セルを他の次元に放たないために)。おまけに超3ゴテンクスが生じさせた次元の歪みによって、別世界へと飛ばされてしまうのだった。

 と―、このままではGTにセルが不在となってしまうので、セルはこの次元の地獄に飛ばされたものとしよう(セルは瞬間移動できるが、ジャネンバが消えたことで、地獄からこの世への瞬間移動が封じられた)。真武道会を経たセルは、現在の悟飯(GT悟飯)と同等、より若干低い戦闘力を有しているものと思われる。確かにセルゲーム時よりもパワーアップしているが、悟空はその遥か上を行っていた。完全な超化なし、擬似超化レベルの悟空(3200億)でじゅうぶんにGTセルと戦うことができたのだ。GTでは超1と超2の明確な差はない。セルのオーラにスパークはなく、基本的に超1レベル(完全体:1200億)。もし超2レベル(超完全体:2400億)としての力を開放しても、擬似超1悟空には及ばない。

 魔貫光殺砲をピッコロのまねっことバカにされ、撃ったかめはめ波は跳ね返されて上半身が消し飛ぶ。地獄では何度倒れようともすぐに復活できる(地上に降りて倒された場合は閻魔大王にもとへ行く)。が、真武道会のように復活パワーアップは働かないようで、悟空との差は縮まらない。太陽拳で悟空の目をくらませ、背中に収納されていた尻尾を伸ばして悟空を丸呑みした。瞬間、激しすぎるほどのスパークが弾け、セルはいわば超完全体2、超3レベルにパワーアップした。だが、悟空は消化融合される前にセルの尻尾から這い出してきて、セルのパワーアップは失敗に終わる。

 そこで、フリーザとともに編み出した新必殺技「ヘルズバスター」で悟空を地獄の地獄(地獄の底の底)へ送った。冷凍地獄、地獄の怨念の雪で悟空をカチンコチンに凍らせてから、一気に砕いて殺すつもりだった。しかし生きている者に地獄の氷は効き目は薄く、逆に死者には効果覿面で自分たちが氷漬けに。悟空にチョンと触られて氷が倒れ、セルとフリーザはバラバラに砕け散った。すぐに元通りに復活するが、鎖に巻かれて檻につながれて、ゴズ・メズら地獄の鬼たちに運ばれていった。100年後の世界でも懲りずに地獄で暴れているかもしれないが、冥王ピッコロはそれ以上に強く?

 対戦ゲーム「ドラゴンボールZ Sparking!」では、超17号と真の究極の人造人間の座を賭けて戦うIFストーリーがある。ドクター・ゲロが追い求めた究極の人造人間とは? 超17号編を超える「真・究極の人造人間編」が開幕する。


フリーザ(最終形態) 90億

 GTには第42話から第44話にかけて登場。セルとともに地獄に残り、悟空を待ち受けた。「しばらく見ないうちに、随分と可愛くなってしまいましたね」とからかうと、小さくなっても中身はスゲーという悟空。「では、そのスゲーところを見せてもらいましょうか」と気を開放し、悟空を挑発、威圧しかえそうとした。どうやら筋肥大なしにかつての100%以上のパワーを発揮できるようになったようだが、どれだけアップしたのか? DBZ魔人ブウ編で再登場した時点の戦闘力は、50%パワー 6000万のままだったと考えられるが―。GTフリーザを紹介する前に、まずはPSP用ゲーム「ドラゴンボールZ 真武道会」のフリーザに触れておく必要がある。(GTの時系列では「真武道会・ドラゴンロード」のゴジータが邪悪龍編の超4ゴジータにつながると考えるとわかりやすいため)

 真武道会に復活したフリーザ。この段階では50%⇔100%と姿を使い分けている。大味な超1-4ゴテンクス相手には、圧倒的な耐久力と不屈の復活力で立ち向かうことができた。だが、「あと2回の変身を残した」超1-4悟空には耐久力の限界を超えて追い詰められ、自決を選ぶ場面もあった。再び地獄から甦ると、ドラゴンボールを狙って動き出す。クウラと共謀し、ジャネンバの影響を永久に保つためだ。ドラゴンボールを巡って18号、ブロリーと戦った。ブロリーには惑星ベジータ破壊を逆に感謝され、敗北する。サル(サイヤ人)どもへの恨み、自分をコケにした18号への怒りから、自分自身で邪悪なエネルギーを生産し強化。地球を破壊しようとしたが、何とクリリン(悟空とベジータの元気を授かった)と18号との連係に敗れ去るのだった。かつては宇宙最強を誇った悪の帝王が、虫けらと侮った者たちに倒される姿は、一種の悲哀すら感じさせる。

 真武道会の時点では、フリーザの最大戦闘力は18号(9億)と同程度かと思われる。GTではさらにパワーアップして、「サイヤ人絶滅計画」の怨念増幅ゴーストフリーザ並み(90億)にはなっているだろう。悟空の基本最大値 80億を上回ってはいる。だが、所詮その程度では悟空の完全な超化を引き出すこともできなかった。デスソーサーをクリリンの気円斬の真似とバカにされ、筋斗雲のように乗り回され、皿回しで跳ね返される。ナメック星でのように真っ二つにされるが、地獄では何度倒れてもすぐに元通りに復活できる。一度見たり聞いたりした技は効かないという悟空に対し、悟空が見たことも聞いたこともない技を披露した。

 セルとともに地獄で覚えたとっておきの技「ヘルズバスター」で悟空を地獄の地獄(地獄の底の底)にたたき落とす。そして冷凍地獄で悟空を氷漬けにし、「イチゴシロップのかき氷にして食ってやる」と息巻いた。だが、結局は自分たちが氷漬けにされて粉々のバラバラ。鎖に巻かれて檻につながれ運ばれていく。かつては大人の悟空を恐れさせた者が、子供の悟空にあっさり倒される姿は、もはや悲哀すら通り越している。おもしろうて、やがて悲しき、セル&フリーザかな。インフレを常とするDB世界の無常さ上手く表現した一戦だったといえよう?

 ここでは、GTフリーザは復活の「F」やドラゴンボール超で登場したゴールデンフリーザにはならなかったものとする。


ゴズ(青鬼) 220
メズ(赤鬼) 210
(カードダス)

 第42話から登場。閻魔大王に次ぐパワーとスピードを誇るという鬼(サタンに対するピロシキ・カロニーのようなもの?)。悟空とセル&フリーザの戦いを閻魔大王に知らせようとして、仲間の鬼たちごとセルの気合砲で吹っ飛ばされる。第45話では、牢につないだセル&フリーザを運んでいたところに、悟空から声をかけられて食事の支度をした。骸骨がケタケタと踊る地獄鍋はうるさくて、デンデと念を同調させて地獄の門を開こうとするピッコロの集中力を乱してしまう。


閻魔大王 2000

 GTには第43話から第47話まで登場。あの世の法則(ルール)全てをつかさどる存在。「復活のフュージョン」(GTの時系列では「真武道会」を想定)では、ジャネンバの出現であの世の法則が乱れた。GTでは新旧17号の共鳴パワーの陰に、邪悪龍出現の予兆となるドラゴンボールの異変が影響していた。ヒビ割れたドラゴンボールが発するマイナスエネルギーが、ジャネンバの結界のような役割を果たしたのだ。そのために閻魔大王は「あの世の法則をつかさどる」力を発揮できず、悟空を地獄から出すことができなかった。

 しかし、ジャネンバの時と事態が違うのは、天国は正常に機能していたということ。天国にいるピッコロを地獄に送ることは可能だったが、役人としてのプライドがそれを許さない。天国行きか地獄行きか、一度書類にハンコを押したら二度と変更できない。それが地獄が誕生したときからの決まりごとだと、頑として譲らなかった。ピッコロは仕方なくわざと天国を荒らすことで悪人となり、閻魔大王の怒りを買うことで地獄に落とされた。(ピッコロは本来敬うべき閻魔大王を呼び捨てにしており、初めからその気だったのだろう)

 ドラゴンボールZまでは地獄の悪人も死者の証として頭に天使の輪を浮かべていた。対して、GTや「復活のフュージョン」、「真武道会」では、頭のわっかが取れて無くなっている。それは、地獄から出て行った死人は「生き返った」も同然であるからだ。「真武道会」では閻魔大王がジャネンバの結界に封印されたことで、何度でも生き返り放題だった。GTでは閻魔大王の職分は部分的に生きており、倒された死者を再び裁く羽目に。「すぐ戻ってくるなら地獄から出て行くなよ」と、涙ながらに書類にハンコを押し続けた。(長蛇の列の死者たちは、頭に天使の輪を浮かべていた。地獄では再び天使の輪が消える)

 異変の元凶DBの災厄はこれからだが、超17号が倒れたことであの世とこの世の混乱はひとまず解消された。閻魔宮にずらりと並んだ死者たちは、頭に天使の輪を浮かべているのに加え、幽霊のように足がない。ドラゴンボールZ魔人ブウ編での天国のブルマ・チチ・ビーデル・ダーブラと同じような格好だった。悪人たちの力が弱まり、有していた肉体もいわゆる「魂」に近い状態に戻ったのだろう。こうなると戦闘力は0も同然で、死者が閻魔大王に逆らうことは完全にできなくなる。(魂の力が強い邪悪な者は、ある程度は暴れたりもするようだが、やはり閻魔大王の前には無力)

 100年後の世界でも、閻魔大王は死者の魂を裁き続けていることだろう。


栽培マン 1200

 第43話に登場。どこから湧いて出たのか、サイヤ人編に登場した6体どころか何十体にも増殖していた。集団で人々を苦しめていたが、トランクスは「ゴキブリみたい」、悟天は「オレ駄目こういうの」と手がつけられない。しかし真面目なウーブに触発され、悟天・トランクスも栽培マンをエネルギー波で一匹一匹的確に倒していった。律儀な閻魔大王も、わざわざ栽培マン一匹一匹に書類をつくり、ハンコを押して地獄行きを決定しているのだろう。


リルド(基本形態) 750億(最大)

 本格的な登場は第43話からだが、第42話にも大勢で飛来する中(テレビ中継)に小さく映っていた。元は宇宙人(人間)だったというが、改造後のマシンミュータントとしての体を得て復活している。ただしメガキャノンΣがおらず惑星M2もなく、ハイパーメガリルドやメタルリルドにパワーアップすることはできない。約1年前の10倍界王拳悟空と互角の750億が最大値の、基本形態で地球を荒らし回った。サタンを抱えて飛ぶパンを追跡し、放ったロケットパンチを悟飯に蹴り返される。ネクタイを緩め眼鏡を外した悟飯(基本最大 25億)を相手に、優勢に戦いを繰り広げた。

 悟飯は通常状態のままではつらいので、おそらく擬似超化レベルの力を引き出してリルドと戦ったはずだ。擬似超1悟飯の戦闘力は1000億。リルド750億を倒すのは造作もなかったはず。だが、悟飯はエネルギー波を撃とうとする一瞬の隙を突かれ、右腕を金属化されてしまう。完全な超化をしなかったのは金属化した腕をかばってのことなのか、防戦一方を強いられる。地面ごと右足まで金属化されて身動きが取れなくなり、悟飯は絶体絶命のピンチに陥った。

 しかし、駆けつけたウーブ(最大120兆)のエネルギー波を受け、リルドはあえなく爆死する(第44話)。送り返された閻魔宮ではナッパの後ろに並んだ。さらに後ろにはブルーがいて、何気に将軍2人(第45話)。地獄の番人となったピッコロ(最大 280億)にとって、リルド(750億)は厳しい相手ではないだろうか。フリーザはともかくセルもいる地獄を統べるために、ピッコロは地獄で強くなり続けたかもしれない。


ナッパ 4000(大全集など)

 第43話から登場。地球初襲来時同様、「クンッ」で町一つを消し飛ばした。直後に現れたベジータに「破壊するだけのノータリン」呼ばわりされてしまう。ベジータに憎しみをぶつけるように飛びかかるが、エネルギー波一発で全身を吹き飛ばされた。第45話では、送り返された閻魔宮でリルドの前に並んだ(ナッパ・リルド・ブルー・ブラックと続く)。逆戻りした地獄では、ブルー・ブラック・メタリックのレッドリボン軍3人と仲よさそう(?)に歩いてきた。「なあに、またすぐ地上に」と言いかけ、地獄の番人となったピッコロに驚いた声は、リルド将軍と同じ梁田清之。(「ドラゴンボールZ」当時のナッパの声は、ハッチャンこと人造人間8号役の飯塚昭三が担当)


地獄の地獄の老婆 3

 第43話と第44話に登場した、「地獄の地獄」(地獄の底の底)に住む老婆。セル&フリーザが仕掛けたヘルズバスターを受け、地獄の地獄に落ちた悟空を待ち受けた。初登場時は着物姿の少女のような後ろ姿で、賽の河原の石積みをやっていた。悟空が声をかけてくるとシワクチャの顔で振り向き、服装がドレスとハットに変化する。小さな旗を持った「地獄巡り」のツアーガイドとなり、悟空に地獄の責め苦を味わわせた。体格は子供並みだが、足腰も腕力もしっかりしており、占いババと同等の戦闘力とした。

 地獄巡りその1、釜茹で地獄。いい湯だな、と思いきや、巨大なおでんの鍋に放り込まれた悟空。地獄めぐりその2、くすぐり地獄。「オラおでんじゃねえ」と怒る悟空を拘束し、無理矢理笑わせた。地獄めぐりその3、灼熱地獄。笑いすぎて汗をかく悟空をサウナにぶち込み、さらに水分を搾り出す。地獄めぐり最後は冷凍地獄。冷凍マシンから猛吹雪を吹かせ、暑がる悟空を急速冷凍。しかし、地獄の怨念から成る雪は死者には効果覿面でも、生者には体温が高くて効き目が薄い。悟空の気の開放によって氷は砕け散り、老婆はスッテンコロリンと退場した。



-第44話 二人の17号- 紫数字:完全推定数値

新17号(ヘルファイター17号) 40億
(最大)

 第42話から第44話にかけて登場。人造人間17号と瓜二つの容姿を持つ新型17号。別名・地獄の戦士「ヘルファイター17号」。ドクター・ゲロの重ねてきた人造人間研究にドクター・ミューのマシンミュータント理論が合わさり誕生した。人造人間としては全人工製のロボット型だが、マシンミュータントとして感知可能な「気」を有する(エネルギータイプは不明だが、17号と全く同じなら永久エネルギー式で間違いない)。発するオーラは禍々しい黒色で、旧17号と共鳴することでその力を引き出し、支配コントロールすることができる。ドラゴンボールに起きつつあった異変の影響もあり、新旧17号の共鳴パワーで地獄の門を開くことが可能となった。

 あの世とこの世の境界が消え去り、地獄から地上に舞い戻ったゲロとミューは、ベジータに新17号をぶつけた。炎の中から現れた姿はさながら未来世界を滅ぼした17号で、ヘルファイターの名に相応しい冷酷非情の戦士。パワー値(戦闘力)では未来世界の17号(4億)、現在世界の17号(12億)、どちらをも上回っていた。ベジータは新17号を「少しはマシなヤツ」と感じ、実際に手合わせしてみて「オレと互角」「桁違いのパワーアップ」と感想した。そう、新17号のパワー値は、現在の通常ベジータの戦闘力と互角の40億。この次元での17号のパワー値、12億から3倍以上に跳ね上がっていたのだ。

 無論3倍程度のパワーアップで終わりではなく、究極の人造人間誕生への序曲に過ぎなかった。新17号は、元々セル以上のパワーを秘めいていたという旧17号の潜在能力を引き出す鍵となる。新旧2人の17号が合体することで体内のパーツが完全なものとなり、かつてない人造人間へと変貌するのだ。新17号はベジータとの交戦中、このままでは劣勢を免れないと焦ったのか、しきりに旧17号を呼び続けた。そしてようやく旧17号が到着し、合体、超(スーパー)17号へと進化するのだった。


人造人間17号 12億40億(地獄の力でパワーアップ)

 GTには第42話から第44話にかけて登場。人造人間18号の双子の弟。人間ベースの人造人間だが、特殊な有機質改造を施されており年を取らない。人造人間編から20年余りが経過するも、10代の少年の姿のままで在り続けている。ドクター・ゲロいわく、本来17号はセルをも上回る潜在パワーを秘めていたという。かつてゲロは、17号・18号を強大パワーに振り向けすぎたために制御に失敗したと言った。だが実際は、人間だった時の感情が邪魔をして、強大パワーの全てを引き出すことができなかったのだ。

 人造人間編では「気」を一切感じさせなかったが、GTではトランクスに「18号さんと同じ気だ」と言われた。魔人ブウ編で「元気」を送っていることから、普通の人間とは波長が違うだけでやはり「気」があるのだろう。地獄の新17号と共鳴することで、地獄の力が注ぎ込まれてパワーアップし、黒いオーラを放出するようになった。パワー値(戦闘力)は元の12億から、新17号と同じ40億にまで高まっているものと思われる。通常トランクス(19億)に死なない程度のダメージを与え、悟空に「地獄へ来い」とメッセージを残して去った。

 新17号のもとへ向かう途中、ハイウェイ渋滞に巻き込まれたクリリン一家周囲の車を無差別に攻撃した。人間を虫ケラと言い放つ様子はさながら未来の17号で、18号いわく「元のやんちゃに戻った」とのこと。未来の17号と唯一違う点は、ドクター・ゲロ「様」と敬っていること。昔は勝手に改造したゲロを恨んでいたのに。クリリンにそのことを指摘され感情が揺らぎ、雑念を振り払おうとエネルギー波でクリリンの心臓を貫いた。18号のことは仲間に誘う気だったが、逆らってきたので已む無くクリリンの隣に眠らせてやった。そしてゲロとミューのもとに辿り着き、ベジータたちが見守る中、新17号と合体して超17号へと生まれ変わる。

 フルカラーコミック 人造人間・セル編 6巻末の龍珠問答で鳥山明が17号、18号に関する新情報を答えていた。人間ベースである17号、18号は修行すれば強くなる。食事は不要だが水分補給は必要。細胞の劣化が遅く、年の取り方も緩やか(完全な不老というわけではないようだ)。17号にはラピス、18号にはラズリという本名があった(2人合わせてラピスラズリ〔和名:瑠璃〕という宝石名が由来)。本人がそれを覚えているかどうかは書かれておらず、不明。作中では17号、18号を名乗り続けている。そして、セル編後の17号は、巨大な王立自然公園の動物保護区で保護官(レンジャー)として働いているという。動物学者の妻との間に生まれた子供が1人、養子が2人、自然公園内の一軒家で静かに暮らしているとのこと。

 ドラゴンボール超の宇宙サバイバル編ではそれらの新設定も受けつつ、17号が以前よりも遥かに強化されている。その強さは、悟空も超サイヤ人ブルーにならざるを得なかったほど。GT17号の「セルをも超える潜在パワー」が早くも実現してしまった形だ!?


クリリン 130万(最大)

 53歳(GT初期)~54歳(GT後期)。5~6年前(DBZ最終回)よりも髪は短く、髪の色は薄くなり、口ヒゲを生やした。GTには第31話が初登場。ベビーによってツフル人化されており、ツフル星移住船の列に並んでいた。バリー・カーンの顔に変装したミスター・ブウが列に割り込んできたので注意するも、ブウとは気付かない。一家全員でベビーの全宇宙ツフル化に参加できることを光栄だと語るが、ブウまでが移住船の定員となる。地球に取り残されることになり、「おっかないウチのカーチャン」(18号)に「あんた、ホントにクリリンだねえ」と嘆かれた。

 GT第2期ED(「Don’t you see!」歌:ZARD)では、カメハウスの屋根を修理するクリリンの姿が描かれている。GT初期の頃まではカメハウスに亀仙人とともに暮らしていたが、ツフル星移住を機に家を出た? ツフル星に念願のマイホームでも建てるつもりだったのだろうか。だとすれば、その家族計画はいきなり破綻したわけだ。第36話では、18号とマーロンからツフル星に行けなかった責任を取らされ、衝動買いに付き合わされていた。移住船の列に並んだ時同様、しこたま荷物を持たされ、嫁にも娘にも尻に敷かれている肩身の狭いお父さん。だが、大猿ベビーの放ったスーパーギャリック砲の衝撃波で飛ばされた時は、娘に「パパ」と抱きつかれ頼りにされた。

 第39話で、天界の気流の穴から流された超神水でツフル化を解除され、正気を取り戻す。第40話では、爆発する地球からツフル星へキビト神の瞬間移動で移動するが、またしても荷物持ち。同話の打倒ベビー&地球復活記念パーティ(会場カプセルコーポレーション)には、ワインボトルを持って駆けつける。第41話の第30回天下一武道会では、出場はしないが悟空やパンの応援をするために来場。サタンとは同じ年。片や可愛い孫娘パン、片や愛娘マーロン。サタンがパンに肩入れする気持ちを察した。

 超17号編となり第43話、一家でハイウェイ渋滞に巻き込まれていたところに17号と遭遇する。17号の様子がおかしいこと、昔はドクター・ゲロに「様」なんてつけなかったこと指摘し、正気に戻そうとした。だが、17号のエネルギー波で心臓を貫かれ、DB史上最多となる生涯4度目の死を迎えてしまう。最終回で神龍の力によって復活し、亀仙人の好きなエッチな本を持ってカメハウスを訪れた。ウミガメがまだ生きていたことに驚き、そして悟空との再会、別れの組み手。

 今でも時々18号に鍛えられているといい、戦闘力の衰えはなさそうだ。だが、変わらない亀仙人、小さくなった悟空を見て、自分だけが老けてしまったと嘆息した。GTでは活躍することはなかったが、一家を支える父親として懸命に生きていることが伝わってくる。戦闘力のインフレの陰に隠れて霞んでしまいがちだが、ドラゴンボール世界でも戦闘力が全てではない。それぞれ力を振るう場所があるのだと、GTのクリリンはそんな印象を抱かせてくれる好キャラクターだ。

 ドラゴンボール超のクリリン一家は破壊神ビルス編の時点でカメハウスには住んでいない模様。とある町に立派な一軒家を構え、家長たるクリリンはフリーザ復活編のころには市民の平和を守る警官になっていた。“未来”トランクス編後の「おそろしの森」で無我の境地という独自の気のコントロール法を習得。宇宙サバイバル編では、力の大会に向けての練習試合で悟飯の隙を突く技巧の高さと、超サイヤ人ブルー悟空のかめはめ波とわずかに競り合うほどの底力を見せた。


人造人間18号 9億(最大)

 クリリンの妻、マーロンの母。17号の双子の姉。年齢不詳。人間ベースの人造人間としての体は年を取ることなく、見た目は若いまま。変わった部分といえば髪の長さくらい。5~6年前(DBZ最終回)のショートから若干伸ばしている。

 サイヤ人は若い期間が長いだけで寿命は地球人と大差ないというが、人造人間はどうなのだろう? ゲロは永遠の命が欲しくて人造人間になったと言った。ゲロやハッチャンの場合は人間+機械の改造だ(原作では全人工製)。機械部はパーツ交換で半永久的に保てるとしても、人間の部分が朽ち果てては永遠の命とは呼べないだろう。だとすれば、17号・18号に施された有機質改造とは、まさしく永遠の命を可能とする技術なのだろうか。

 GTには第31話から登場。ベビーによってツフル人化されており、ツフル星に移住するところだった。クリリンに荷物を持たせて移住船の列に並ばせて、自分とマーロンは少し離れた場所でゆったりとくつろぐ。だが、ブウの割り込みでクリリンまで順番が回らず、ツフル星には行けず地球に居残ることに。「あんた、ホントにクリリンだねえ」と冷たく呆れ、第36話ではマーロンとともに町で衝動買い。(DBZ第290話では同じような調子で、武道会に出場しないクリリンに「ホント、度胸がないねえ」)

 クリリンに対してこんな態度を取るのは、決して愛が冷めたからではなく、むしろ期待の裏返しなのだろう。凶暴化した17号に仲間に誘われた時は、洗脳されかけるもクリリンの「お前はオレの女房だろ」の声で正気に戻る。17号にクリリンを殺された時は、永久エネルギー炉の出力限界を超えて17号に殴りかかったのか、息切れした。クリリンの隣に倒れた時は、「好きだったよクリリン」とはっきり自分の気持ちを口に出している。対超17号戦にはクリリンの敵討ちのために赴き、血を分けた弟よりも夫への想いが大きいことを示した。しかし、その弟が爆破装置を恐れたからではなく、姉だから自分を殺せなかったと思い至り、涙をこぼしもした。

 邪悪龍編には第50話に登場。カプセルコーポレーションでマーロンとともに、悟空がドラゴンボールを持ち帰るのを待つ。最終回では、生き返ったクリリンの口から、今でも時々18号に鍛えられている(らしい)と語られた。上でも述べたように、18号はクリリンに期待しているからこそ、頼りない夫につい冷たく当たってしまうのだ。100年後、人造人間18号が存命している可能性もある。クリリンもマーロンもいない世界で、ひとり孤独に? それともパンのように子孫と? あるいは?? 永遠の命を持った人造人間は、どのような人生を送っているのだろう―。

 フルカラーコミック 人造人間・セル編 6巻末の龍珠問答で鳥山明が17号、18号に関する新情報を答えていた。人間ベースである17号、18号は修行すれば強くなる。食事は不要だが水分補給は必要。細胞の劣化が遅く、年の取り方も緩やか(完全な不老というわけではないようだ)。17号にはラピス、18号にはラズリという本名があった(2人合わせてラピスラズリ〔和名:瑠璃〕という宝石名が由来)。本人がそれを覚えているかどうかは書かれておらず、不明。作中では17号、18号を名乗り続けている。


マーロン 3.8

 18歳(GT初期)~19歳(GT後期)。クリリン(パパ)と18号(ママ)の娘。身長は18号よりやや低め。5~6年前(DBZ最終回)にはツインテールだった髪は、肩の辺から両サイドに垂らすようになった。服装は白とピンクのワンピースに、ピンクの丸いハットをかぶることが多い。

 GTには第31話から登場。ベビーにツフル人化されており、ツフル星行きを楽しみにしていた。しかしクリリンのせいで地球に居残りとなり、第36話では衝動買いしてツケを払わせようとした(大猿ベビーの放ったスーパーギャリック砲の衝撃波で吹き飛ばされ、「パパ」と抱きついて頼りもした)。第39話で超神水によって正気に戻り、第40話、地球爆発寸前に一転してツフル星に行きたくないとワガママを言う。

 戦闘力的には普通の成人女子、よりは華奢なくらいで、特に鍛えている様子はない。第43話では、天変地異から逃れるために車で移動し、ハイウェイ渋滞に巻き込まれている。18号から空を飛んでいけば早いと提案されていたのだが、「だって怖いんだもん」と断ったのだ(ドラゴンボール超のマーロンは逆に空を飛んでの移動は大喜び)。第44話、叔父にあたる17号との初対面が、父との別れ、母との別れになってしまう。17号がエネルギー波の構えを取った時、18号に逃げろと言われても嫌がるが、結局は泣いて走り去った。

 邪悪龍編には第50話に登場。カプセルコーポレーションで18号とともに、悟空がドラゴンボールを持ち帰るのを待つ。最終回でクリリンが生き返り、ケンカもするが仲のよい普通の家族に再び戻ったことだろう。第40話、打倒ベビー&地球復活記念パーティ(会場カプセルコーポレーション)には一家そろって出席している。



-第45話~第47話 超サイヤ人4悟空 VS 超17号- 赤数字:公式数値 紫数字:完全推定数値

超(スーパー)17号 200兆(初期値最大)
2京(超4悟空の気功波・10倍かめはめ波を吸収)

 第44話から第47話にかけて登場。ゲロとミューの合作、究極の人造人間にして究極のマシンミュータント。新旧二人の17号が合体することで、セルをも上回るとされた17号の潜在パワーを完全に引き出した姿だ。長身痩躯に変貌し、長い黒髪をオールバックにクールにかき上げ、未来の17号以上の凶悪さを発揮する。よく使う必殺技は、激しい光弾の雨を降らす「フラッシュボンバー」。指先か掌のエネルギー口から発射する。最強技の「電撃地獄玉」は、人造人間13号が放つ「S.Sデッドリィボンバー」のブラックバージョン的な技だ。16号のように腕を外し、内蔵されたガトリングガンを発射することもできる(ゲームでの名称は「ヘルズストーム」)。17号自身が得意とし、完全体セルにも受け継がれたエネルギーフィールド(バリヤー)も健在。

 マシンミュータントとして特有の「気」を有しており、誕生時の気の開放だけでベジータたちを吹き飛ばした。合体後のパワーアップ率とパワー値(戦闘力)は、合体前の40億の5万倍、200兆には達していると見込まれる(「スカウターバトル体感かめはめ波」では、戦闘力が15億に設定されているが…)。アルティメット化(通常時の4万倍)を超える、文字通り究極のパワーアップを果たしたということができる。スーパーベビー2(160兆)をも上回り、悟空を除くGT戦士の中でも最強の合体ウーブ(120兆)でも通用しない。GT超3ゴテンクス(72兆)やGTアルティメット悟飯(100兆)が実現したとしても、とても太刀打ちできないだろう。超1ベジータ(2000億)や超1悟空(4000億)は執念と経験である程度戦い続けることができたが、勝算はゼロ。悟空は一気に超サイヤ人4に変身してたたみかけようとするが、気功波を撃ち続けたことがまずかった。

 超17号は永久エネルギー炉搭載の永久エネルギー式人造人間ながら、エネルギー吸収式の性能もあわせ持つ。超4悟空の10倍かめはめ波(1京6000兆)のエネルギーも、限界ギリギリで吸収し最大パワー値を上げた。2京に達した超17号を相手に、不利と見た超4悟空は瞬間移動を使った撹乱戦法をとった。だが、微妙な空気の震えが悟空の出現地点を教え、超17号は自分の周囲に気を配っているだけよかった。とどめに放った電撃地獄玉の爆風爆音が空気を乱し、超17号は超4悟空に背後を取られ、自爆を仕掛けられる。危なかったが超17号はバリヤーを張って耐え抜き、元の姿に戻った悟空との勝敗は明らかかと思われた。

 だが、17号が倒しそこね、生きていた18号が現れたことで戦局が一変する。クリリンを失い、怒りと悲しみを乗せた18号の連続エネルギー弾が超17号の弱点をさらけ出すことになったのだ(この間、臆病者だの情けない奴だの罵られたことで、超17号の意識が乱れてミューを排除してしまった)。超17号のエネルギー吸収は全身でおこなうことができるが、そのためには一定のポーズをとる必要がある(19号・20号のように掌から直接相手のエネルギーを吸収することはできないようだ。あくまで気功波限定)。つまりエネルギー吸収中の超17号は完全に無防備になるということで、そこに悟空逆転の勝機が残されていた。18号が放つ途切れることなき永久エネルギー弾の流れに乗り、悟空は残る力を振り絞って龍拳を爆発させる。

 超17号の腹には風穴が開いたが、それでも悟空のかめはめ波を吸収しようとした。マシンミュータントの性質を持つ超17号のことだ。体を流体金属化して傷口を塞ぐこともできたかもしれない。だが一歩遅く吸収が間に合わず、悟空のかめはめ波三連発を受けて腹の穴がさらに開き、完全消滅する。敗因は17号が18号を生かしてしまったこと。18号は、17号が体内の爆破装置を恐れて手加減したと思っていた。だが悟空が言うには、17号は爆弾がもうないことを知っていたのではないか、姉弟だから殺せなかったのではないか。真実は超17号とともに消え去ってしまったが、17号の心だけは信じてやりたいと、悟空と18号は思うのだった。(DVD BOXブックレットでは邪悪龍編ラストで17号も生き返ったという設定だが、本編では描ききれなかったという)

 対戦ゲームには「ドラゴンボールZ Sparking!」「同 NEO」「同 METEOR」「インフィニットワールド」「ゼノバース」「ゼノバース2」に参戦(「スーパー17号」の名で登場。人造人間17号とは別人扱いで、17号から超17号に変身することはできない)。「Sparking!」では、セルと真の究極の人造人間の座を賭けて戦うIFストーリーがある。



ドラゴンボールヒーローズGM10弾 / HG10-47 超17号 URドラゴンボールヒーローズGM9弾 / HG9-SEC01 超17号 URドラゴンボールヒーローズ / HUM4-28 超17号

〔超17号(人造人間吸収/セル吸収/人造人間18号吸収) 400兆(初期値)~〕

 ドラゴンボールヒーローズで登場した超17号のオリジナル形態。

 超17号(人造人間吸収)はギャラクシーミッション9弾から登場。超17号が人造人間16号を吸収合体して筋骨隆々になった姿。アニメでエネルギー吸収時の膨張した超17号と同じで、16号らしい特徴は特にない。初めから吸収状態のカードと、バトル中に合体アクション「さらなる進化」を発動して進化させるカードがある。バトル中に合体した場合、毎ラウンド自分の戦闘力2倍&気力回復、さらに敵に与えるダメージ+1000という効果を得る。合体アクションは、アニメで17号とヘルファイター17号が超17号に進化したときのように、超17号と16号が1つに重なって行われる。強引な吸収ではなく、パートナーとして合意のうえで合体している。

 超17号(セル吸収)はギャラクシーミッション9弾から登場。超17号がセル(超完全体)を吸収合体した姿。筋骨隆々になったうえに、顔と肩にセルの特徴が現れる。最初から吸収状態のカードと、バトル中に合体アクション「完璧なる進化」を発動して変身させるカードがある。バトル中に合体した場合、毎ラウンド自分の戦闘力2倍&気力回復、さらに敵に与える気力ダメージが超アップ&攻撃による気力ダメージを受けなくなるという効果を得る。合体アクションは、アニメで17号とヘルファイター17号が超17号に進化したときのように、超17号とセルが1つに重なって行われる。強引な吸収ではなく、パートナーとして合意のうえで合体している。

 超17号(人造人間18号吸収)はゴッドミッション5弾から登場。超17号が18号を吸収合体した姿。超18号といっても通用しそうな金髪碧眼だ。必殺技は地獄雷光斬。高い回復効果を持つ「2つの永久エネルギー炉」や、ロックオンした敵に1.2倍のダメージを与える「冷静な分析」のアビリティが使える。自分チームとして使えるのは初めから吸収状態のカードのみ。しかし、ヘルゲート進撃編のボスミッションに暗黒トワとともに登場する超17号は、プレイヤー側の18号(GT)を強引に吸収して「究極を超える進化」を遂げてしまう。効果は気力全回復&戦闘力2倍、気力ダメージを受けなくなる。予告ムービーによればトワの魔術で可能となった合体か。

 もしアニメ本編でこれらの形態が実現したらどうなるだろうか。とりあえず合体時効果の戦闘力2倍を採用し、超17号の初期値(200兆)を倍化。そのままでは大差ないが、合体した相手によって潜在能力(気弾吸収能力の限界)が変わる可能性も考えられる。登場した順、レアリティ、キャラの相性を総合して格付けすれば 18号吸収>セル吸収>16号吸収 となるかもしれない?


悟空(通常状態・かめはめ波)悟空 3京2000兆(超4自爆・20倍相当)
1京6000兆(通常状態・龍拳=超4レベル)
80億(通常状態・かめはめ波)

 対超17号戦終盤から決着までの悟空の戦闘力変遷。2京にパワーアップした超17号を倒すため、超4悟空は自爆を敢行した。自爆といっても、超4の全エネルギーを一瞬でフルパワー開放し、ぶつけるというもの。エネルギーを使い果たして変身が解除されるだけで、死にはしない。戦闘力にすれば超4基本の20倍、3京2000兆相当の自爆エネルギーだろう。(邪悪龍編では、超一星龍を倒すためにファイナルエクスプロージョン級の自爆を試みようとした)

 エネルギー吸収の隙を与えず、決まれば超17号を倒すことができたはずだ。だが、密着状態にもかかわらず、超17号は爆発の瞬間バリヤーを張って回避。悟空には腕一本を上げる力も残っていなかったが、18号の気付かせてくれた最後の勝機に立ち上がる。通常状態ながら龍拳を爆発させることで、エネルギー吸収中の無防備な超17号の腹を貫通した。無防備とはいえ、超17号の体を貫くには少なくとも超4レベルの戦闘力が必要。よって、龍拳とは変身せずとも変身段階を含めた全潜在パワーを引き出し放つ技、とすることができるのだ。

 直後に放ったかめはめ波は、悟空の基本戦闘力 80億の威力しかなかったが、超17号にとどめを刺すには事足りた。かめはめ波三連発で龍拳で開けた風穴をさらに押し広げ、超17号を完全消滅させる。今度こそ本当の本当に力を使い果たした悟空は、ヘナヘナとその場に座り込むのだった。


ドック 5.5

 第45話に登場。レッドリボン軍ブルー中隊の仕官で、小太りの男。地獄行きのバスの列にいた(後ろ姿)。後ろにプイプイが並ぶ。


ギニュー 12万(最大)

 第47話に登場。あの世に送り返され閻魔大王の沙汰を待つ悪人たちの列にいた(頭に天使の輪を浮かべ、足が幽霊のようになっている後ろ姿)。ナメック星のカエルにボディチェンジしてしまったギニューは、DBZ魔人ブウ編にも登場している。果たしてこのギニューがギニュー本人なのか、あるいはギニューになったカエルが死んだものなのかは不明。(フリーザ編のギニューも、以前ボディチェンジして手に入れた体だということが判明している。ボディチェンジしたまま死んだ場合、魂の扱いはどうなるのか、非常に興味深いところだ)

 ドラゴンボール超ではフリーザ復活編にてカエルギニューがタゴマとボディチェンジすることに成功(タゴマに「チェンジ」と言わせて能力発動)。この体に慣れていないと言いつつ、フリーザのトレーニング相手として劇的にパワーアップしたタゴマのさらなる力を引き出し、悟飯たちを圧倒した。カエルになっている間にボディチェンジの能力を進化させたのだろうか。しかし、神の領域に達したノーマルベジータの一撃であえなく消滅してしまう。



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