ドラゴンボールGT 究極ドラゴンボール探索編 戦闘力

DRAGON BALL GT #4 [DVD]



 -概要-

 ドラゴンボール原作連載終了後、ジャンプ誌上でアニメドラゴンボールの続投が報じられた。主要キャラデザイン及び初期原案は鳥山明だが、完成したストーリーはアニメ完全オリジナル。原作者の手を離れたドラゴンボールワールドは、アニメスタッフによって大いなる飛躍を遂げた。

―かつて、誰一人として見たことも聞いたこともない、驚天動地の悟空伝説が今、始まろうとしている―

 ドラゴンボールZ最終回の時代からさらに5年。ウーブとの修行を終えた悟空の身に異変が起きた。究極のドラゴンボールで子供にされた悟空は、元凶たるその究極DB探索の旅へ宇宙に飛び出す。大人になったトランクス、成長した孫娘パン、オジャマロボのギルを加えた冒険(アドベンチャー)。未知なる旅の果てに待ち構えていたのは、サイヤ人と因縁深いツフル人との壮絶な戦闘(バトル)だった。

 GTというタイトルには、鳥山明自らが「グレート(グランド)・ツーリング」(壮大な旅)や「ギャラクシー・ツーリング」(銀河の旅)という意味を込めた。




-第1話 ZからGTへ 究極のドラゴンボール出現- 赤数字:公式数値 紫数字:完全推定数値

*「神と神」が制作される前に考察した初期案。ドラゴンボール超を経た場合は未知数。ここでは悟空たちがビルスに出会わないままGTの時代を迎えたという前提で話を進める。(もしくは「神と神」までは経たが、ゴッド吸収が定着せず『復活の「F」』以降には繋がらなかったという前提も可)

・純粋ブウ消滅から10年後(ドラゴンボールZ/改 最終回)までの時系列・ ~ドラゴンボールGTへの流れ~
半年後 DBZ第287話「戻った平和!!正義の味方魔人ブウ!?」
1年後? DBZ第288話「遅いぜ悟空!みんなでパーティ!!」
1年半後? PSP用ゲーム「ドラゴンボールZ 真武道会」ドラゴンロード(ラストバトル:ゴジータ選択)

(「真武道会2」アナザーロードで未来トランクスの世界へ)
1年10ヶ月後? 劇場版ドラゴンボールZ「龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる
2年後 ジャンプスーパーアニメツアー08 オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!!
4年後 (映画「ドラゴンボールZ 神と神」/ドラゴンボール超 破壊神ビルス編)
5年後 (映画『ドラゴンボールZ 復活の「F」』/ドラゴンボール超 フリーザ復活編~“未来”トランクス編)
6年後 (ドラゴンボール超 宇宙サバイバル編)
10年後 DBZ第289話「悟空おじいちゃん!私がパンよ!!」
DBZ第290話「オイラはウーブ!今10歳で元魔人!?」
DBZ第291話「もっと強く!!悟空の夢は超でっけえ」(DBZ最終回)

DB改 第158話「そして10年後…久しぶりの天下一武道会!」
DB改 第159話「もっと強く! 悟空の夢は終わらない!!」(DB改 最終回)
15年後 ドラゴンボールGT「究極ドラゴンボール探索編」開始


悟空(大人) 75億(基本最大)750億(10倍界王拳)
〔→3750億(超1-4)7500億(超2)3兆(超3)


 51~52歳(計8年間の死亡期間、精神と時の部屋での修行期間を差し引くと44~45歳)。純粋ブウ消滅からの10年で基本戦闘力を30億から50億に、約1.7倍に伸ばした。魔人ブウ編以後は基本戦闘力の爆発的アップは見られないが、着実に戦闘力を伸ばし続ける。

 DBZ最終回の時代からさらに5年、ウーブに稽古をつけながら、自身も鍛えて腕を上げた。5年前の1.5倍。伸び率でいえば、純粋ブウ消滅後の10年よりもこの5年間の成果のほうが大きい。悟空がウーブを鍛えた最大の目的は、成長したウーブと戦うことにあったのだから、気合も入るだろう。ウーブの卒業試験を兼ねて、天界の神殿で大激戦を繰り広げた。(超サイヤ人変身はせず、基本状態のまま)


ウーブ 70億(基本最大)700億(10倍界王拳)

 15歳。純粋ブウの生まれ変わりの少年が、たくましい青年の姿に成長。褐色の肌もより色黒になった。5年前、10歳の時点の最大戦闘力は35億。当時は「気」の扱いもままならず突発的な力でしかなかった。今ではその倍の戦闘力を自在に操ることができ、基本状態の悟空に比肩する強さを持つに至っている。(悟空の弟子にしては非常に礼儀正しい。これは両親の教育の賜物だろうか)

 悟空の直弟子ということは、界王拳(や元気玉)を教わっていることもじゅうぶんに考えられる。10倍界王拳までなら肉体に過度の負担をかけることなく、白いオーラのままで使用できるだろう。さすがに超サイヤ人に変身した悟空には敵わないが、超1悟天や超1トランクスには迫る勢いだ。死力を尽くした悟空との戦いはほぼ互角という結果に終わり、さらなる成長を期待させる好戦士。悟空とは1年後に再戦を約束し、故郷の南の島へ戻っていった。

 格闘ゲーム「ドラゴンボールZ Sparking! NEO」「同 METEOR」に参戦。悟空直伝のかめはめ波を使用することができ、彼もまた亀仙流を汲む戦士の一人だ。海外版GBA「DRAGONBALL GT Transformation」では、隠しキャラとして使用できる。


デンデ 2000(最大)

 地球の神の座を継いだナメック星人。地球人でいえば20代後半くらい? 戦闘型ではなく、強くなるための修行をしているとは考えられないので、戦闘力はDBZ最終回時のまま。悟空とウーブの本気の対戦に地球では耐えられないと見て、神殿の基底部内に特別の部屋を用意させる。死力を尽くし戦い倒れた悟空とウーブを治療した。(描かれてはいないが、デンデの回復能力だろう)

 1年後には究極ドラゴンボール探索から帰還した悟空・トランクス・パンを出迎える。だが、悟空たちが苦労して集めた究極ドラゴンボールを封印すると見せかけ、ベビーに差し出してしまう。ベビーに卵を植え付けられ、ツフル人化させられていたのだ。超17号編ではピッコロと協力し、地獄に閉じ込められていた悟空を救出する。100年後の世界ではドラゴンボールが存在していることから、神として健在の様子だ。


ミスター・ポポ 1030(ジャンプ付録)

 地球の神の付き人として、1000年以上もの長きに渡り天界の神殿を守り続けてきた。物づくりの才があり、ボロボロになった神殿の修復もお手の物。悟空とウーブの対戦用特別室を用意したのもポポだろう。(耐久性にはそれなりの自信があっただろうが、それでも危険だとデンデに忠告していた)

 究極ドラゴンボールのことを知っており、通常のドラゴンボールとの差まで詳しい。先代の神がつくったドラゴンボール(デンデが継承)の神龍に形を与えたのはポポだ。ということは、究極DBの神龍(赤)の模型をつくったのもポポである可能性が高い。ならば究極DBの存在を知っていてもおかしくはない。

 1年後にはベビーによってツフル人化され、デンデとともに悟空や界王神の敵にまわる。100年後の世界でもおそらく存命しており、デンデの付き人を続けていることだろう。


ピラフ 2
シュウ 3
マイ 4


 ピラフ一味。魔人ブウによる地球人絶滅から生き返ることができており、根っからの悪人ではない? 原作への最後の登場がピッコロ大魔王編(アニメではウェディング編)。作中の年数では実に36年ぶり(アニメを含めると33年ぶり)となる久々の登場。大全集によればピラフの年齢は原作初登場時で34歳。GTでは74歳の高齢となり、シュウとマイともども痛々しいほどにヨボヨボになってしまった。(各戦闘力は全盛期の-1とした)

 だが、ドラゴンボールを集めて世界征服の願いを叶えるという野望は捨ててはいなかった。何十年にも渡る研究と努力と執念と血と汗と涙と、ちょっとばかりの運で、ついに究極ドラゴンボールにたどり着く。悟空とウーブの凄まじいバトル余波にもめげず天界に侵入し、実物を手に入れることに成功した。(本来ならばカリン様の許しがない限り飛行機などでの天界への侵入は不可能。それもこれも運がよかったのか)

 だがしかし、ドラゴンボールを持ち帰ればいいものを、功を焦ってその場で神龍を呼び出したのがまずかった。悟空に見つかり、神龍には願いを聞き間違われ、ン十年の苦節は瞬く間に徒労と化してしまう。特に罰せられることなく地上に戻り、砂漠の居城で元の生活に戻った様子。1年後には消滅する地球から超サイヤ人4悟空の瞬間移動で救われることになる。(が、城は崩壊していた。超サイヤ人4悟空と一悶着起こしたか)


ピラフマシン(ピラフ専用機) 20
ピラフマシン(シュウ専用機) 30
ピラフマシン(マイ専用機) 40


 ピラフ一味が究極ドラゴンボールを求めて天界に侵入する際に使用したマシン。単独飛行能力、スカウターのようなバトルレーダーを搭載しており、部分的な性能は過去のマシン以上。ただし、デザインはレトロで駆動音は油が切れたようにギシギシで、新型なのか旧型なのかよく分からない。戦闘力(パワー値)は現在のピラフたちの10倍がいいところだろう(過去のピラフマシンのほうが強い)。悟空に向けて放ったロケット弾も軽く受け止められ、まるで用を成さなかった。


究極神龍 200億

 先代の神がピッコロ大魔王と分離する前(カタッツの子の時)につくりだした「究極(の)ドラゴンボール」から出現する神龍。サイヤ人編で神が「初めてつくったのに妙に懐かしい気がした」というドラゴンボールは、この究極DBのことか。初期設定ではダークドラゴンボールおよびダーク神龍と名付けられていた。

 赤い鱗、がっしりと太い角、ポルンガよりも遥かに巨大な体、頭一つで天界の神殿に相当する大きさがある。神と大魔王が分離している間は石になっていたが、ピッコロが再び神と融合したことで復活したものと思われる。究極ドラゴンボールは天界の神殿の奥深くに封印されていたが、ピラフ一味によって日の目を見ることになった。現在は創造主がピッコロという扱いになっているために、かなり強力な願いを叶えることが可能だ。悟空自身の了承なく悟空を子供にすることができたのはそのためだろう。(ピッコロ>通常悟空)

 以下に究極ドラゴンボールの特徴を挙げる。

 1.サイズは地球の通常DBより少し大きい。(ナメック星ほどではない)
 2.通常DBの中の星は赤いが、究極DBの星は黒い。(ダークドラゴンボールとも呼ばれる所以)
 3.叶えられる願いの数は一つ。
 4.願いを叶えてもボールが飛び散るだけで石にならない。(すぐに集めなおして願いをかけることが可能)
 5.ただし、ドラゴンボールは地球内におさまらず宇宙全体にまで飛び散る。
 6.しかも、1年以内に7つのボールを元の場所に戻さないと、使った星が消滅してしまう。
 7.究極ドラゴンボールで叶えた願いを他のDBで打ち消すことはできない。(悟空が元に戻るには究極DBに願うしかない)
 8.生体に囲まれても(ボールを動物が飲み込むなどしても)キャッチできる強力な電波を発している。

 特に6は5の特徴とあわせて危険極まりなく、カタッツの子も使用を控えたようだ(究極DBは神殿の壷の中に、多数の人骨とともに押し込められていた。究極DBを狙った者たちか?)。悟空・トランクス・パンはタイムリミット前に究極DBをそろえなおすことに成功する。だがベビーがツフル星(旧プラント星)を願ったことで究極DBはまたしても宇宙に散る。悟空たちの苦労の甲斐なく地球は消滅してしまったが、ナメック星のDBでどうにか復活できた。ピッコロだけは地球と運命をともにし、究極DBは石となり二度と使用されることはなくなる。

 『ドラゴンボール アルティメットブラスト 』では、アバターモードの巨大ボスとして登場。(邪悪龍を除けば)神龍そのものとのバトルは、ドラゴンボールゲーム史上でも初めてのこと。


界王(北銀河の界王) 3500(ジャンプ付録)

 死後22年目を迎えるが、相変わらず後継者はいない模様。究極ドラゴンボールのことを知っており、悟空を元に戻すには究極DBを集めて願うしかないと伝える。追跡調査で、願いをかけてから一年以内に究極DBを集めないと使った星、つまり地球が消滅することを突き止めた。地球の属する北銀河の界王として、また悟空の師匠として、いつも地球の平和には目をかけてくれているようだ。超17号編、邪悪龍編でも事件の発端を説明した。(邪悪龍編では老界王神に割り込まれる)

 悟空には普通「界王様」と呼ばれるが、子供の悟空からは「界王のじっちゃん」と呼ばれることもあった。超17号編では死んでいるにもかかわらず風邪をこじらせるなど、お茶目な界王様、いや界王のじっちゃん? 邪悪龍編のラストでは、東西南の界王に声をかけて全宇宙からの超ウルトラ元気玉を募った。100年後にも肉体を持った死者として存在しているだろうが、いいかげん新たな北の界王は誕生しているだろうか。(第42話では、界王星らしき場所が描かれた。セルの自爆で吹き飛んだ北の界王星を復活させたのか)


亀仙人 139(通常時)

 359歳。魔人ブウ編ではクリリン一家とともにカメハウスで暮らしていたが、今はウミガメと二人きりの様子(クリリン一家がカメハウスを出て暮らし始めたと考えられる。相変わらずのスケベが年頃マーロンに嫌がられた?)。余生というには長い余生を楽しんでいるが、最低限の基礎訓練ぐらいは続けているだろう。(武道で心身ともに健康がモットー)

 第1話で都会に繰り出したその日、銀行強盗騒ぎに巻き込まれたパンと悟空に遭遇。究極ドラゴンボールで子供になってしまった悟空のことも、「気」で間違いなく悟空だと感じ取って喜んだ。1年後にはベビーによってツフル人化されるが、普通に暮らしていた。(サイヤ人を憎む以外は変化ない)

 邪悪龍編ラストでは、悟空の身に起きた異変に何か気付いたようだ。神龍に「ドラゴンボールをありがとう」と心の中でつぶやき、悟空を見送った。その時点での年齢は360歳。100年後も存命していれば460歳になっている。


銀行強盗(4人組) 55.5

 ヒゲ面の主犯格、大柄な兄貴分、太った弟分と細身の弟分、計4人の銀行強盗グループ。第1話に登場(地球人絶滅から生き返った地球人の中にも、やがて悪事に手を染めるグレーな者たちが大勢いるのだろう)。警官隊に取り囲まれても銃器を乱射して強気な姿勢を保ち、差し入れに来た婦人警官を人質に取った。(差し入れのカップラーメンが眠り薬入りであることに気付き、それまで人質に取っていた老警官と交換)

 パンによって一網打尽にされたはずだが、8~9ヶ月後(第25話)にはヒゲ面の主犯格を除く3人が再登場。サタンシティの銀行を襲っている最中、ハンマー(ベビーに寄生された男性)に「サイヤ人はどこだ」と詰め寄られる。知らないと答えると、銀行ごと爆破されてしまい生死不明に。


ポペル 2.5

 第1話でパンのボーイフレンドとして登場した少年。年齢は10代前半~中盤くらい。17号みたいな髪型で、おでこメガネ。すそだしTシャツには「SORRY,NOW PRINTTING」の文字。爽やかだがちょっとオタクっぽさのある少年で、可愛くて、優しくて、おしとやかな子が好み(映画はウェスタン)。パンに理想の恋人像を見出してデートに誘うが、パンが銀行強盗を撃退したのを見て逃げ出した。カードダス情報によれば、ポペルはパンのクラスメート。パンは学校の男子の間で人気が高いらしい。(究極ドラゴンボール探索のためとはいえ、パンは1年もの間〔無断で〕休学したことに?)

 ポペルという名前はGTパーフェクトファイル vol.1の超事典に記載されているもの。EDクレジットではポベル、カードダスや超全集ではボペルと、公式でも微妙に名前が定まっていない。声はデビュー数年目の神谷浩史が担当している。



-第2話 GTアドベンチャー開幕- 紫数字:完全推定数値

悟空(子供)
悟空(子供) 75億(基本最大)750億(10倍界王拳)3750億(超1-4)
〔→7500億(超2)3兆(超3)


 究極ドラゴンボールの神龍によって子供になった悟空。パン・トランクスとともに宇宙の旅へ。若返った肉体年齢は本編初登場時の12歳だが、見た目はパン(9~10歳)よりも幼い。「オラ、ガキじゃねえ」と言いつつ、当初は完全に幼児退行してしまったかのような言動が多かった。地球が消滅しても、いざとなったら別の星に移住すればいいという無責任な考えだった。だが後に、地球を思い出の詰まった「遊び場」、大事な「故郷」と思いなおすようになる。台詞の端々に大人の悟空が見え隠れし、やはり悟空は悟空であると実感できる。

 小さくなっても戦闘力自体に変化はなく、(アルティメット悟飯を除く単体)最強のサイヤ人としての力を保っている。大抵の敵は通常状態でひとひねり。多少の強敵も超1-4変身でじゅうぶんに対処することができる(惑星M2では、戦闘パワー計測不能と診断されてリルド将軍を戦慄させたほど)。ただし、若返った(体が小さくなった)ことで、一部能力やスタミナ面に影響が出た。(瞬間移動が思うように使えなくなり、超サイヤ人3への変身時間が大幅に短縮された。だが後に克服)

 Zまでの悟空とGT悟空を比較してみるのも面白い。本編初登場時の悟空はジュースを甘ったるいと嫌がったが、GT悟空は美味しそうに飲む。Zの悟空はビールが苦手な様子だったが、GT悟空は惑星ケルボの酒に興味を示した。GT悟空は悟空には珍しくジェットバイクを操ったり、剣を持って戦ったことがある(おまけに箸を持つ手は左利き?)。ZからGTに継承された設定としては、注射嫌いというのがある(悟空が最も苦手なものはチチと注射)。GTで新たに、一度戦った相手の気や技は忘れず、二度と同じ手は食わないものとされた。(リズム音痴であることも発覚)

 GT悟空(子供)の格闘ゲーム参戦はプレイステーション用「ドラゴンボール ファイナルバウト」から。プレイステーション2用では「ドラゴンボールZ Sparking! METEOR」および「インフィニットワールド」に登場している(変身形態は超サイヤ人1・超サイヤ人3・超サイヤ人4で、超サイヤ人2に変身することはできない)。「ゼノバース」「ゼノバース2」では超4悟空とは別枠で登場(超3まで変身可能)。

 ドラゴンボールヒーローズGM5弾から超サイヤ人2のGT悟空が登場。(カード裏面に状態:超サイヤ人2と記載)


パン
パン 7億(基本最大)14億(乙女の怒り)

 9歳(もうじき10歳)。悟飯とビーデルの娘であり、悟空の孫娘。頭に巻いたバンダナと顔立ちは「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」のリッカに似ている? 5年前の素直なおじいちゃん子は鳴りを潜め、勝気でワガママ、奔放なおてんば娘に成長した。一人称は「あたし」だが、パパ(悟飯)やママ(ビーデル)の前ではかわいこぶって「パン」と言ったりする。昔は悟空のことを親しみを込めて「じいちゃん」と呼んでいたが、GTでは「(悟空)おじいちゃん」に変化した。サタンのことは昔と変わらず「(サタン)おじいちゃん」と呼んでいる(本名の「マーク」では呼ばない)。悟天くん→悟天おじちゃん(おじさん)、トランクスくん→トランクス(呼び捨て)、ベジータおじちゃん→トランクスのパパ。

 子供になった悟空(12歳)よりは背が高いが、身長が低いことにコンプレックスを抱いている。子供扱いされるのが嫌いで、大人びた言動を取ることが多い(ブラックコーヒーを無理して飲んだり)。初めは悟空・悟天・トランクスで向かう予定だった究極DB探索に割り込み、宇宙に飛び出した。リーダーを気取って作戦を考えても結局は力ずくで動くことになり、ことごとくトラブルメーカーと化してしまう。他人に責任転嫁することが多く、威張っている割には泣き虫で、怒り方も自己中心的に偏っていた。だが、究極ドラゴンボール探索の旅で出会った人々や経験を通じて彼女なりに学び、成長していったことは確かだ。初めは仲が悪く単なる機械としか思っていなかったギルとも、ケンカするほど仲がいい関係になる。

 5年前までは悟空にみっちり鍛えてもらっておりやる気も高かったが、現在はそれほどでもない。現在のパンはボーイフレンドづくりに燃えており、修行からはやや遠ざかっている(悟天おじちゃんの影響?)。「やや」というのは、強すぎてフラれることが多いからか、サタン道場でストレス発散稽古を時折おこなっているため。戦闘力は5年前の5億から2億プラスの7億。伸び率でいえば1.4倍と、悟空に比べても決して低くはない。超サイヤ人(1-4)に目覚める一歩手前の段階といったところだろう(悟天・トランクスは8億前後で超1-4化)。見よう見まねか、あるいは悟空に型だけは教わっていたのか、ここぞと言うときにはかめはめ波を使用する。精神と時の部屋や重力修行を経験していないため環境の変化に弱く、熱砂の星ルーデゼでは死にかけた。

 悟飯の血を引くだけあり、怒りによって戦闘力を倍加できるようだ(トランクスには「オレより強いかも」と言われている)。「女の子はね、泣いてからが強いのよ!」。別名「乙女の怒り」が惑星M2で炸裂し、ナット(メガキャノンΣ)を破壊した。乙女の怒りは格闘ゲーム「ドラゴンボールZ Sparking! NEO」「同 METEOR」での技名。「インフィニットワールド」では、その発展形ともいうべき「乙女バースト」(戦闘タイプM2を吹き飛ばした技)が搭載されている。パンの格闘ゲーム参戦は「ドラゴンボール ファイナルバウト」が初。「ゼノバース」「ゼノバース2」にも参戦。


トランクス
トランクス 18億(基本最大)900億(超1-4)〔→1800億(超2)

 23歳にしてカプセルコーポレーションの社長に就任しており、社員からは「若社長」と慕われ親しまれている。難しい契約を簡単にまとめる優れた営業手腕があり、社員(特に女性)からの信頼が厚く人気は高い(しかし女性に対しては免疫力が低い。10歳前のパンに手出しできずからかわれたことがある)。出社時はスーツ・ネクタイ・メガネで決めているが、メガネは伊達メガネのようだ(裸眼視力は悪くない)。バリバリのビジネスマンに見えて、時々羽を伸ばしに社長室を抜け出しては秘書を困らせたりしている。

 真面目な未来トランクスと不真面目なちびトランクスの、ちょうど中間的な性格に仕上がっている。ちびトランクスの生意気さが失せているのと同時に、未来トランクスのような厳しさもない(要するに甘い)。5年前(DBZ最終回)までベジータ・ブルマのことをパパ・ママと呼んでいたが、今では父さん・母さんに変化している。悟空には「相変わらず心配性」と言われており、その点についても未来トランクスに近いだろうか。究極DB探索で立ち寄った最初の惑星イメッガでは、「その星にはその星のルールがある」と割り切ろうとした。だが、惑星ケルボでは「生け贄なんて非文明的」と住民への手助けを買って出ている。

 究極DB探索には、メカニック兼パイロットとして参加した。母ブルマの影響で機械工学やプログラム技術を学んだようで、ブルマほどではないがスキルがある。宇宙船の操縦は初めてだったが、父ベジータ譲りのセンスとテクニックでカバーした。「人工知能を持ったマシンは人間と同じ、体は冷たい金属でも温かい心がある」が信条。ギルといちばんに打ち解け、惑星M2ではドクター・ミューの野望を明らかにするために一芝居打った。医療惑星ピタルでは、高度な医療システムに興味を持ち熱心に見学をしている。

 戦闘力は5年前(15億4000万)よりも伸びているには違いない(成長率はパンに劣り1.2倍未満)。だが近頃は、若社長として多忙の日々を送っていたせいでろくに修行できずにいたらしい(特に反射神経の勘がガタ落ち。パンやギルを捕まえられなかったり、川で魚獲りに苦労したり)。究極DB探索に駆り出されたのも、ベジータにそのことを指摘されたからだった。カプセルコーポレーションはブルマ一人で何とかなる、いい経験になるからとたたき出されたのだ。惑星ルードでは、修行していなかったことを悔やむ場面が二つもある(超サイヤ人に変身するのも一苦労?)。しかし、ベビーに体を乗っ取られかけた際には「オレはトランクスだ」とベジータ張りのプライドの高さで対抗。黄金のオーラは一瞬だが激しくスパークし、超サイヤ人2目前という勢いを見せた。(変身可能レベルには達している)

 GTトランクスが明確にGTトランクスとして参戦しているゲームは4本。プレイステーション用格闘ゲーム「ドラゴンボール ファイナルバウト」。そして海外版ゲームボーイアドバンス用アクション「DRAGONBALL GT Transformation」「ゼノバース」「ゼノバース2」。ファイナルバウトではアニメ同様、オープニングでは剣を振るっているが本編(ゲーム内)では未使用だ。GT Transformation では、トランクスの攻撃の中に剣を振るう動作が組み込まれている。鳥山明によるイメージボードでは、オートマチック型の拳銃でモンスターと戦うトランクスが描かれた。

 残りの主要メンバーについては、次項「スーパーベビー編」にて紹介。


誘拐犯兄貴 5.2
誘拐犯弟分 5


 第2話に登場した誘拐犯の2人組。鉤鼻・ニット帽の兄貴と、アフロ・トレンチコートの弟分。大富豪カプセルコーポレーション、ブルマ会長の一人娘、つまりブラをターゲットにしていた。が、間違えて悟空を誘拐(?)し、あまつさえ悟空をトランクスの隠し子(ブルマの隠し孫)と勘違いした。軽食のつもりで悟空に食わせた金額が70万ゼニー。72回のカード払いで支払う羽目に。

 何とか損失を取り返そうと、いよいよ身代金要求の電話をかけるが、ブルマには「迷子を預かった」程度に聞き流される。二度目に電話に出たベジータには50億ゼニーを要求するも、「煮るなり焼くなり好きにしろ、じゃあな」と電話を切られた。三度目に電話しようと車で公衆電話を探していると、悟空がふらりと飛んでいって、電話ボックスを運んで戻ってくる。そんなものだから驚いて退散することになり、結局は骨折り損のくたびれもうけ。(特に悟空の面倒を見た弟分が)



-第3話~第5話 惑星イメッガ- 紫数字:完全推定数値

ギルギル 1(通常時)2000(仲間への想い)

 ドクター・ミューが開発したマシンミュータントのうちの一体。惑星M2出身の小型ロボット。製造番号 DB4649T2006RS(ディービーよんろくよんきゅうティーツーゼロゼロろくアールエス)。それ以外の名前は持たなかったが、よく「ギルルル」と鳴く(?)ため、悟空にギルと名付けられた。鳥山明のデザイン画、オジャマロボ(仮)ではボディが緑色に塗られていたが、本編では純白になっている。ドラゴンレーダー他様々な機能を搭載した高性能マシンだが、説明・表現が大雑把なところがある(スカウターやパワーレーダーのように戦闘力を計測する機能も持っている)。同じ言葉を何度も繰り返すのが癖で、中でもいちばんの口癖は「パンキケン、パンキケン」。

 ガッちゃんのように金属や機械を食べてエネルギー補給する(人間の食物も試食して栄養や味のバランスチェック可)。当初は悟空たちのドラゴンレーダーを食べ、その機能を吸収したものと思われていた。だが後に、もともとドクター・ミューによって高性能のドラゴンレーダーとして開発されていたことが判明する。悟空たちと出会ったこともミューに仕向けられたことだったが、アクシデントでギルは記憶(データ)を失う。惑星イメッガから悟空たちの旅に加わり、トランクスにパンに、仲間としての絆を強めていった。故郷の惑星M2では悟空たちを裏切ったフリをして、ドクター・ミューの野望を解き明かすのに一役買った。

 マシンミュータントはただの機械ではなく、いうなれば機械ベースの生命体であり、「気」を持っている。通常時のギルの戦闘力は、常人レベルのドルタッキーに蹴られたくらいで故障してしまうほど低い。だが、仲間への想いに燃えたギルの戦闘力は急上昇し、パワー・スピード・耐久力が大幅に向上する。惑星ルーデゼでは、(気を抑えた)悟空やトランクスのエネルギー弾に耐えるアリジゴクモドキを独力で倒している。アリジゴクモドキの戦闘力は1500推定。それを倒すギルの最大戦闘力は2000はあるだろう。反射速度はパン以上で、対戦型シューティングゲームで51連勝記録を達成した。

 防水・防砂は完璧。熱には多少やられるが、冷気には強い。電気だけはショートの危険ありで弱点のようだ。超17号編以降もドラゴンレーダーとして活躍するほか、金属融解能力で悟飯のピンチを救ったことがある(リルド将軍の金属化光線に対抗するための能力。胸部に内蔵した装置で金属化した物体を元に戻す)。対戦ゲーム「ドラゴンボールZ Sparking! NEO」「同 METEOR」「インフィニットワールド」ではパンの技の一部として活躍。海外版GBA「DRAGONBALL GT Transformation」では、パンのオプションとして行動する(パンの攻撃方法を真似る)。

 マシンミュータントに寿命があるかは謎だが、100年後の世界にギルは存在していないようだ。GT本編ではベジータベビー・超17号・三星龍の攻撃でそれぞれ死(機能停止)に追い込まれている。最初の2回はトランクスの修理で、最後の1回は神龍の力で復活した。

 ドラゴンボールヒーローズギャラクシーミッションでは、ヒーローロボの名称でギル型ロボットが登場。ギルそのものではない別人(別ロボット)。「ポルルル」と鳴く(?)ので、通称は「ポル」(名前は変更可能)。サポート・アタック・ディフェンスの3フォームにチェンジ。「ロボパーツ」セットで様々にカスタマイズできる。胸にカプセルコーポレーションのマークをつけている。


ドン・キアードン・キアー 5

 惑星イメッガの王。ゴツい大男だが、派手なピンク色を逆立て、真っ赤な王族衣装、ピアスに口紅でめかしこんでいる。自分のことは「ボク」と呼び、話す時は気持ち悪いオネエ口調になる。風呂上がりに冷たくて甘いイメッガパフェを食べるのが趣味。

 前王の時代まではイメッガも平和な星だったが、ドン・キアーが即位してからはガメツい商業惑星に様変わりした。というのも、ドン・キアーが国民に家財一式をレンタルするという政策をとり始めたからだ。高いレンタル料を稼ぐために、国民は詐欺や押し売り同然の商売に手を染めるしかなかった。レンタル料が払えない国民は即、家を没収され野ざらしにされてしまうのだ。暴動などが起きないよう、王に従順な軍隊・警官隊が常に目を光らせていた。週に一度は拝謁式を開き、キアー宮殿から惑星イメッガ中に王の威光を轟かせていた。

 とにかくケチで貪欲な王で、骨までしゃぶりつくさないと気が済まない。異星からの観光客があれば、宇宙船を奪いイメッガに閉じ込め新たな徴収源としていた(一般人が宇宙船を持つことも法律で禁止しており、誰も星から逃げ出せないように徹底した)。悟空・トランクス・パンには各10万ガメッツ(イメッガの通貨)の賞金をかけ捕らえようとした。だが、頼みの用心棒レジックまで倒されてしまうと、あっさり土下座して命乞い。戦闘力的には一般地球人男性と同程度と見ていいだろう。

 巨大な金庫に保管していた全国民のレンタル契約書を破棄するとともに、異星人には宇宙船を返還。その後は王の座を下ろされ、牢屋に入れられた。邪悪龍編ラストではしょぼくれながら悟空に元気を送っている。


イメッガ兵士イメッガ兵士・警官 56

 ドン・キアーの宮殿に配備された軍隊に、イメッガの町を警備する警官隊。ヘルメットや銃器で武装している。ヘルメットの下の素顔は、人間型・動物型・モンスター型など様々。気功波や舞空術は使えないようで、戦闘力的には一般地球人と大差ないだろう。海外版GBA「DRAGONBALL GT Transformation」には、犬顔の兵士がステージ「Imecka」の雑魚敵として登場する。


レンタル回収ロボレンタル回収マシン 20

 レンタル料を払えない国民から家財一式を強制回収するマシン。見た目はドラゴンクエストシリーズの登場する「キラーマシン」に似ている。回収する前にレンタル継続料金を要求するが、レンタル延長なしと見ると速やかに撤去回収作業に入る。イメッガの一般人(戦闘力は一般地球人と同等)にはどうすることもできないパワー値のマシンだろう。本来戦闘型ではないが、海外版GBA「GT Transformation」には、ステージ「Imecka」の雑魚敵として登場する。


シーラ&ゲールシーラ 40
ゲール 50


 ドン・キアーに雇われた用心棒。コンビで行動することが多い。ゲールは小柄だが屈強なドワーフのような戦士で、シーラは長身のエルフのような(?)女戦士。エネルギー波を放つことはできるが、舞空術は使えないようで移動には車や飛行機を用いる。戦闘力はイメッガ一般人の10倍はあろうかと思われるが、しょせん悟空たちの敵ではなかった。

 ドン・キアーには無能と罵られ、悟空たちに破壊された宮殿の修理代(1145万7260ガメッツ)は給料から差し引かれ。一度は悟空たちを捕らえることができたが、それは悟空たちがドン・キアーに近づくための作戦だった。宮殿内に悟空たちを連行した途端、反撃に合い兵士ともどもだらしなく打ちのめされてしまう。しかし悟空にそれほど恨みを抱いていないのか、邪悪龍編ラストで牢屋の中から悟空に元気を送る姿が描かれた。

 海外版GBA「DRAGONBALL GT Transformation」には、ステージ「Imecka」の中ボスとして登場。


レジック
レジック 90億(最大)

 ドン・キアーに雇われた用心棒だが、雇い主のドン・キアーにも頭を下げさせる威圧感がある。他人から命令されるのを好まず、常に自分の意志で動く孤高の戦士。「オレは、オレ自身のために戦うのだ」。痩身、長身、水色の肌、ハンマーのようにせり出した頭部は耳朶と一体化しており、頭頂部と胸部に斑点が見える。赤い上着ジャケットの袖には鎖付きのクナイ、肩の突起部は剣や槍など様々な武器に変化する。シーラ・ゲールのような不完全な気の使い手ではなく、肉体そのものが強力な武器だ。

 初戦では、シーラ・ゲールの合体エネルギー波を打ち消した悟空のかめはめ波を軽く弾いて見せた。次戦では、飛びかかってきたトランクス(通常)を軽い右アッパーで撃退している。通常状態の悟空相手にも優勢に戦うが、超サイヤ人(1-4)となった悟空には圧倒的にやられてしまった。そこから推測できるレジックの最大戦闘力は、悟空の基本最大値 75億を上回る90億。悟空が宇宙に出て初めて出会ったワクワクする強敵であり、“百億越え”を目前とする猛者だった。

 レジックは過去にサイヤ人と接触を持った因縁があるようで、悟空をサイヤ人と見抜いた。実のところでいえば、悟空にとっては超サイヤ人にならずとも2倍界王拳で倒せるレベルだろう。だが、「サイヤ人」と指摘されたことで悟空の闘争本能に火がついたか、あるいはレジックへの敬意の表れか。悟空は超サイヤ人となってレジックとの第2ラウンドを開始し圧勝するも、「修行したらもっと強くなる」と認めている。レジックは見苦しいドン・キアーをゲス野郎と見限るとともに、悟空との再戦を誓い去っていった。

 海外版GBA「DRAGONBALL GT Transformation」には、ステージ「Imecka」の大ボスとして登場する。


フトパ 5
フトパの妻 4


 第3話に登場した惑星イメッガの庶民夫妻。幼い子供が二人いる。とがった耳をしており、あごにはチョンチョンとドジョウのヒゲのようなものが飛び出している。戦闘力は地球人の平均的な男女と大差ないだろう。

 悟空たちが雨宿りしていた家の壁が内側に倒れて顔を見せた。惑星イメッガの内情を語り、国王ドン・キアーの圧政を告白した。名前から察するに、元は体も懐も太っ腹な商人だったことだろう。しかし、ドン・キアーの敷いたレンタル制度に苦しめられ、やせ衰えた。悟空たちがやってきた時には家のレンタル料金を払うことができず、家を回収されてしまう。それでも他のがめつい庶民とは異なり、フトパ夫妻は人の好い笑顔を崩さなかった。自分たちのものといえるのは子供たちくらいだと、健気に耐えていた。

 トランクスはイメッガへの干渉をためらったが、悟空たちはドン・キアーとの対決を余儀なくされる。結果的に惑星イメッガの王政を打ち崩し、フトパ夫妻やイメッガの人々を救うことになった。


リルカ 4.5
エスカ 3.5


 第5話に登場した惑星イメッガの老夫婦。小柄で太った妻のリルカに、長身で細身の夫エスカ。借りる、返すのデコボコ夫妻。元は異星からの観光客か行商人だったが、ドン・キアーに宇宙船を奪われてイメッガから離れられなくなった。指名手配され逃亡中の悟空たちが屋根を突き破って現れたので、リルカはモップを構えて威嚇する。エスカはリルカの背後で怯えており、カカア天下の夫婦であることがうかがえた。

 人を見る目があり、悟空たちが指名手配の凶悪犯ではないことにすぐに気付いた。腹を空かせていた悟空たちに自分たちの食事を抜いて与えるなど、フトパ夫妻のように心優しい。パンはその優しさに打たれ、ドン・キアーを懲らしめる決意を固めるのだった。エスカ・リルカ夫婦はレンタル契約書と宇宙船を取り戻し、晴れて自由の身となる。が、イメッガの生活が気に入っていたのか、邪悪龍編ラストではイメッガから元気を送る姿が描かれた。



-第6話 惑星モンマース- 紫数字:完全推定数値

巨人巨人 900

 何もかもが巨大な惑星モンマースに住む猟師。ドドリアや偽ナメック星人のライチ・ザークロを思わせる、硬そうな表皮をしている。身長サイズは地球人のざっと50倍。戦闘力(エネルギー)はその3倍量とするのがよさそうだ。地球人サイズでいえば、この巨人の戦闘力は6程度で、大柄なだけで常人レベルの強さだろう。

 6×50×3=900

 ラディッツ戦時の悟空(通常時 416)でも、気の集中を駆使して戦えばじゅうぶんに倒せるはずだ。といっても悟空たちの敵として登場したわけではなく、自然や動物を愛する温厚な猟師に過ぎない。究極ドラゴンボール(四星球)の埋まったリンゴを食い、虫歯に挟まって苦しんでいたところを悟空に救われる。かめはめ波で虫歯を抜いてもらい、「歯を磨けよ」と去っていく悟空に笑顔で手を振った。

 邪悪龍編ラストでは、動物たちとともに悟空に元気を送っている。海外版GBA「DRAGONBALL GT Transformation」には、ステージ「Monmaasu」の大ボスとして登場。(やはり敵ではなく、口が開いている隙にドラゴンボールの埋まっている虫歯を攻撃する)


巨大ワニ巨大ワニ 450

 惑星モンマースに生息するワニ。巨大ワニといっても、地球サイズでいえば小型なほう。背中が岩山のようになっており、悟空たちは陸地と間違えて宇宙船を着陸させた。危うく宇宙船ごと食べられそうになるが、トランクスの操縦テクニックで危機を脱出する。戦闘力は地球の小型ワニを3、巨人同様にサイズで50倍、さらにエネルギー3倍として算出した。

 3×50×3=450

 初代ピッコロ大魔王と戦った悟空(通常時 260)でも、気の集中を駆使して戦えば倒せるレベルだろう。海外版GBA「DRAGONBALL GT Transformation」には、ステージ「Monmaasu」の中ボスとして登場。Dr.スランプ世界の地球にも似たような島ワニ(ワニ島?)が登場している。


巨大グモ巨大グモ 9

 惑星モンマースに生息するクモ。巨大グモといっても、地球サイズでいえばちょっと大きいくらい。蜘蛛の巣に引っかかった女王バチを食べようとしていた。そこをトランクスに蹴り飛ばされて地面に落ちる。

 ミスター・サタン(戦闘力 6.66)には倒せないだろうが、本編初登場時の悟空(戦闘力 10)なら勝てるかもしれない。なお、巨人・巨大ワニと同じ計算式を適用すると、地球サイズでの戦闘力は0.06となる。が、ウミガメでさえ0.001なのにクモが0.06もあってはおかしい。昆虫や節足動物、モンマースの小動物に関しては、上記計算式を適用しないほうがよさそうだ。地球人との比較から戦闘力を求めると、モンマースのクモは9とするのが相応しい。

 海外版GBA「DRAGONBALL GT Transformation」には、ステージ「Monmaasu」の雑魚敵として登場。


巨大ミツバチ巨大ミツバチ 3
子ミツバチ 1

 惑星モンマースに生息するミツバチ(働きバチ)。巨大といってもパンよりは小さく、戦闘力も地球人の子供か老人並だろう。仲間の判別に匂いより見た目を優先するなど、かなりそそっかしい性格をしている。ハチっぽい格好をしたパンを女王バチと間違えて連れ去り、卵の世話をさせようとした。卵からかえるのは幼虫ではなく、可愛い小型のミツバチ。

 海外版GBA「DRAGONBALL GT Transformation」には、ステージ「Monmaasu」の雑魚敵として登場。(アニメ本編では悟空たちとは戦わない。本物の女王バチを引き取ると巣に戻っていった)


女王バチ 8

 巨大グモの巣に引っかかり、糸でグルグル巻きにされて衰弱していた。トランクスに背負われて飛んでいたところに、パンを追うミツバチたちと遭遇。仲間と出会ったことで元気が出たのか、瞳に光を取り戻して自力で翅をはばたかせる。ミツバチの大群を率い、自分たちの巣に戻っていった。



-第7話~第8話 惑星ケルボ- 紫数字:完全推定数値

ズーナマ 30(通常時)3000(酩酊時)

 惑星ケルボはケルボ山という火山の地下洞窟に棲むナマズ怪獣(エンディングクレジットでは「ズーナマー」)。「~(な)まんず」が口癖。惑星モンマースの巨人ほどではないがかなりの巨体で、歩くたびに地面が震える。気分屋で、さっきまで喜んでいたかと思えば、いきなり怒り出したりして手がつけにくい。ヒゲを震わせて地震を起こせるという超能力を有し、ケルボの村人たちを脅しては無理な要求をしていた。悟空たちが訪れた時には、美しい村娘を花嫁に欲しており、村長の娘レーヌがまさに生け贄にされるところだった。

 レーヌの身代わりにトレランス(トランクス)が立ち、酒に酔わせてヒゲを切るという作戦をパンが立てた。下戸のため酒を飲もうとしなかったが、トランクスが料理に酒をぶちまけてどうにか酔わせる。左のヒゲを切ることには成功したが目覚めてしまい、残った右のヒゲで地震を起こしてくる。ところが、地震が止まってもヒゲをブルブル震わせ続け、超能力の正体は地震発生ではなく「予知」だと判明。予知した地震の発生にあわせてヒゲを震わせていただけだったのだ。

 最近頻繁に村に降りてこられたのはケルボ山の火山活動が活発になっていたから。噴火したケルボ山は悟空がフライパン山よろしく消し飛ばしてしまい、棲家がなくなってしまう。改心し、地震予知を平和利用することを条件に、ケルボの村に住むことを許された。邪悪龍編ラストでは、野良仕事の手を休めて悟空に元気を送る姿が描かれている(切られたヒゲはそのまま)。海外版GBA「DRAGONBALL GT Transformation」には、ステージ「Gelbo」の大ボスとして登場。(同じくステージ3の雑魚敵には、スリムで引き締まったボディのズーナマ族が登場する)

 普段の戦闘力は大したことはなく、悟空でも「気」で居場所を探ることは困難な様子。せいぜい 30程度の戦闘力かと思われるが、飲めない酒を飲むと一気にパワーが上がる。油断していたとはいえ通常時のトランクスを殴り飛ばし、悟空にも「ちょっとワクワクしてきた」と評価された。パワーだけならラディッツ以上ナッパ未満というところだろうか(当然悟空は手加減して楽しむレベル)。また、ナマズだけあって、水中では地上とは比べ物にならないほどスピードアップする。

 ズーナマ


ドマ 5

 惑星ケルボの村に住む若者。村長の娘レーヌの婚約者。次期村長? 浅黒い肌に黒髪オカッパ頭をしており、インディアン(ネイティブアメリカン)のような印象がある。とがった耳、左頬に緑色のイナズマを模した刺青をしている以外は、戦闘力を含め地球人と大差なく見える。だが村の誰よりも勇敢で、レーヌを守るためにズーナマと戦おうとした。(止める村人を引きずり進む執念)

 パンが立てた「ズーナマのヒゲちょっきん」作戦に、大きなハサミを背負って同行する。悟空がパンの本当の祖父であることを知って首をかしげながらも、ズーナマの棲家に到着。酒に酔って寝込んだズーナマの左ヒゲを、恨みを込めて切断した。残る右のヒゲも切ろうとしたが、目覚めたズーナマのくしゃみで吹っ飛ばされてしまう。

 とにかく悟空たちのおかげで村に平和が戻り、レーヌと結ばれることができた。邪悪龍編ラストでは、遠目ながらレーヌや村長(義父)とともに悟空に元気を送る姿が描かれた。


レーヌ 4

 惑星ケルボの村長の娘。村の若者ドマと恋仲で、近々結婚を予定していた。長い黒髪を束ねて左肩に下げ、先端に究極ドラゴンボール(六星球)を飾っていた。村人同士の話し合いでズーナマの花嫁に決まったが、怒るズーナマに自らを差し出す献身さがある。おしとやかで品がありながら、村長の娘として、村を思う気持ちを強く心に秘めている。悟空たちがズーナマを懲らしめてくれたことで、六星球を心置きなく手渡した。邪悪龍編ラストでは、遠目ながら夫となったドマや父・村長とともに悟空に元気を送る姿が描かれた。


トレランス 4(レーヌ並みに気を抑える)18億(基本最大)

 パンのアイデアで、レーヌの花嫁衣装をトランクスに着せた姿。要するに女装したトランクス。レーヌ用に仕立てた花嫁衣装がピッタリという、意外なスタイルのよさがあることが発覚した。(初めは対ウーロン作戦同様、悟空を女装させようとしたが、衣装のサイズが合うわけもなく)

 化粧をし、黒髪のカツラをかぶり、市女笠(いちめがさ)のようなベールで顔を隠してズーナマに接近(しゃべり方がぎこちなく、ドマから「レーヌはあんな品のない女じゃない」と文句を言われる場面もあったが)。ズーナマに「奥ゆかしい、きゃわいい」と気に入られてスイートホームに連れて行かれる。レーヌ並みに気を抑えていたのか、悟空はトランクスの気を感じ取って居場所を探ることができなかった。

 カツラが取れてレーヌではないとバレてしまうが、「ショートカットのキミも好み」と気に入られる。名前を聞かれてとっさに「トレランス」を名乗り、キュートな名前とますます気に入られた。 下戸のズーナマに酒をぶっかけた料理を食べさせたものの、酒癖の悪いズーナマのご機嫌取りに一苦労。現れた悟空・パン・ドマからズーナマの気をそらそうとして、横殴りに吹っ飛ばされてしまう。酔っ払って寝たズーナマの隣で、「いきなり花嫁をぶっとばすなんて」と愚痴りながらトランクスに着替えるのだった。



-第9話~第10話 惑星ビーヘ- 紫数字:完全推定数値

ボンパラ 500
ダンパラ 300
ソンパラ 200


 歌って踊れるバトルチーム「パラパラブラザーズ」を名乗る3人組。赤い全身タイツのトンガリ頭グループ。大柄のボンパラをリーダーに、細身のダンパラ、小柄なソンパラが脇を固める。全員「~パラ」が口癖。ルード教祈祷師ムッチー・モッチーの命令を受け、ドラゴンボール探索の任務に就いていた。広い宇宙でレーダーもなしにボールを探すのは至難の業だが、張り込んでいた星で運よく悟空たちと出会う。ボンパラがケルボの民に化け紛れ込んでおり、パンの手からテレキネシスで六星球を奪い取った。舞空術で浮き上がり宇宙船に戻ると、ダンパラ・ソンパラとともに惑星ルードへ帰還しようとする。

 キノコ型の宇宙船はトランクスが驚くほどの高度な科学技術でつくられており、超高速飛行を可能とした。だが、悟空たちの宇宙船(トランクスがテクニックで性能をカバー)にしつこく追跡される。ふしぎな声のコンピュータのナビで、悟空たちを惑星ビーヘに誘い込み、まいたところで惑星ルードへ。ムッチー・モッチーには、お褒めの言葉と同時にお怒りの言葉も頂戴する羽目になった。悟空たちがもう一個ドラゴンボール(四星球)を持っていたことに気付かなかったからだ。

 超特急で惑星ビーヘに戻り、悟空たちと対峙するパラパラブラザーズ。彼らはリズム体操で敵の動きを封じ、その隙に攻撃してダメージを与えていくという戦法を取る(ボンパラの戦闘服がスピーカー、ダンパラ・ソンパラの戦闘服がライトになり、リズム演奏を開始)。戦闘力差など関係なしに、機械のギルまで巻き込んで、ジワジワと悟空たちを追い詰めていった。いつの間にか「ダンシングパラパラブラザーズ」を名乗り、調子に乗ってさらにテンポアップしたところ。悟空たちが倒した獰猛な肉食獣ムーマの大群まで復活させてしまい、驚いて動きを止める。かかっていた術が解け、悟空たちの反撃を受けてあっさりお縄になった。

 悟空たちに連れられ惑星ルードに戻ると、ムッチー・モッチーに人形にされルード神の生け贄に捧げられた。パラパラブラザーズのエネルギーは何と、常人数十人から数百人分のエネルギーに相当するようだ。確かに、動きを封じて手が出ないとはいえ、悟空たちにダメージを与える攻撃力はあなどれないものがあった。悟空たちでもヘロヘロになるリズム体操を延々と踊り続けられる体力も、かなり鍛えられているという証拠だ。体格差から判断すると、戦闘力はボンパラ 500、ダンパラ 300、ソンパラ 200とすることができるだろう。

 吸収されたルードの精神内では、ドルタッキーの口を滑らせてルードの弱点を聞き出すことに成功。また、外の悟空と連絡を取るためにテレパシー能力を披露した。気功波は無理でも、様々な超能力が使えるのだ。合唱用の制服を着込み、マイクで「デュワ~」と歌わないとテレパシーを送れない? いや、そんなまどろっこしいことせずとも普通に声を届けることができたのだが。パンと悟空、内と外、精神と肉体両面からルードの弱点(赤い細胞)を破壊する手助けをした。邪悪龍編ラストでは、ルード教の元信者たちを率いてダンスの練習をしていた(パラパラ教?)。悟空の声を聞き、信者たちとともに超ウルトラ元気玉の完成に協力した。


ムーマ 0(気を消す)6000(最大)

 ME367ポイントにある惑星ビーヘに棲む獰猛な肉食生物。マムシ(ヘビ)とムカデ、ミミズかイモムシを合体させたような生物で、眼は真っ赤な単眼。パラパラブラザーズの乗るキノコ型宇宙船のふしぎな声のコンピュータが、悟空たちを惑星ビーヘにおびきよせた。惑星ビーヘは穴だらけの岩の惑星で、奥に入れば入るほどトンネルが入り組み、迷路のようになっている。コンピュータの推測では、悟空たちが惑星ビーヘを抜け出せる確率は、0.00000000112%(約10億分の1)だった。

 それというのも、惑星ビーヘに巣食うムーマの大群がいかにも恐ろしいからだ。悟空の気弾をかわす俊敏性。岩穴に「気」を消して潜む隠密性。赤い単眼のある体前面は、悟空・トランクス・パンの気弾直撃をも弾く頑強さがある。「こいつら結構強いぞ、宇宙にはまだまだ強いやつがいるもんだな」と悟空をうならせた。だが、体が長い分、尻尾のほうが守りが甘いという弱点を悟空に見抜かれる。弱点を突かれ始めると意外と間抜けになり、ムーマ同士を結び付けられて、頭をごっつんこ。確実に仕留められていった。(パラパラブラザーズのリズム体操で復活し、今度は逆に悟空たちを助けることに)


悟空・トランクス・パン 5006000(惑星ビーヘを破壊しないように気を抑えた戦い方)

 ムーマとの戦闘時における悟空たちの推定戦闘力。悟空たちは、惑星ビーヘにはパラパラブラザーズの持ち込んだ究極DBがあると思っていた。そのため、気を全開にして惑星を崩壊させるような無茶な戦い方はできないと考えたはずだ。いかにも強力だったムーマだが、実のところはナッパ以上悟空(当時)以下程度の戦闘力だろう。



-第11話~第14話 惑星ルード- 紫数字:完全推定数値

ルード教上級信者ルード教信者 36

 惑星ルードに本拠を構える邪教団「ルード教」の信者たち。覆面で顔を覆っている。東西南北の全銀河から集まってきた者たちで、老若男女様々だが、戦闘力的には地球人と大差ない。一般信者は布製の覆面だが、祈祷師の警護や教祖と謁見できる上級信者は鉄仮面をかぶっている。鉄仮面の上級信者は剣の使い手だが、やはり戦闘力的には常人レベル。

 破壊神ルードの復活と、ルード教教徒たちによる新たな宇宙秩序構築を心待ちにしていた。だが、教祖ドルタッキーによってまとめて人形にされ、ルード起動のためのエネルギー源とされてしまう。ルードの体内で目覚め、後から吸収されてきたドルタッキーに詰め寄り、激しく責めた。ルード教崩壊後は、パラパラブラザーズを新たな教主としてパラパラ教に入信したようだ? 邪悪龍編ラストで信者そろって悟空に元気を送る姿が描かれている。

 海外版GBA「GT Transformation」には、剣を使う上級信者がステージ「Luud」の雑魚敵として登場。


ムッチー・モッチー 600

 惑星ルードに本拠を構える邪教団「ルード教」の祈祷師。その名が示すとおり、ムチ使い。冠、フード、ローブで全身を覆い、恐ろしい目元だけを覗かせ、野太い声を響かせる大男。この20年近く姿を見せない教祖ドルタッキーに代わり、実質的に教団信者を取り仕切ってきた。ドルタッキーからの指令をルードのお告げと称し、部下の信者たちに究極ドラゴンボールを探索させる。任務を遂行できなかった者は人形に変え、ルード神の生け贄に捧げ、信者の恐怖と畏怖をあおった。実は手に持っていたムチ、神官ムッチーこそが本体であり主人であり、人間のモッチーは下僕に過ぎない。


モッチーモッチー 600

 ルード教祈祷師ムッチー・モッチーその人であると思われていた人間。ムッチーの下僕。ムチに姿を変えた神官ムッチーを携え、二人合わせてムッチー・モッチーを名乗っていた。破壊神ルードを復活させ乱れきった宇宙を破壊し、ルードの使徒が新たなる秩序を築くと唱える。戦闘力はパラパラブラザーズのボンパラ(500)よりも高いと見て、600とした。(悟空たちの動きにある程度反応できる)

 「あ!」と気をそらせてトランクスの足をムチで絡め取ったり、懐に飛び込んできた悟空に光線銃を発砲したり。勝つためには手段を選ばないというのがルードの教えらしく、卑怯な戦い方を厭わない。悟空とトランクスにとどめを刺そうと、ペットのマシンミュータント・レーオンを投入した。だが、あっさりやられたレーオンの爆発に巻き込まれ、これまたあっさり爆死してしまう。

 海外版GBA「DRAGONBALL GT Transformation」には、ステージ「Luud」の小ボスとして登場。


レーオン 25(通常時)〔~2500(最大)

 ムッチー・モッチーの可愛いペット、巨大なライオン型マシンミュータント。ドラゴンクエストシリーズに登場する「キングレオ」に似ている(手足の数は普通のライオン)。激しく咆哮しながらサーベルタイガーのように牙を伸ばし、悟空とトランクスを威嚇した。だが、悟空の軽いエネルギー波で砕かれた岩の下敷きになって潰れてしまう。主人のモッチー(600)より弱いとは考えにくいので、気を抑えたままやられてしまったか。あるいはよほど打ち所が悪かったかのどちらかだろう。ギル(最大 2000)に危険を感知されていることから、内在する最大パワーは2500はあったはずだ。(しかし、ムーマ〔6000〕や酩酊ズーナマ〔3000〕ほどの脅威はないことが、悟空・トランクスの表情から読み取れる)


ムッチー
ムッチー 160億(最大)

 ルード教神官。普段はムチに化けてモッチーの手に握られており、二人でムッチー・モッチーを名乗る。モッチーが敗れたことで正体を現し、ウルトラ怪獣「グドン」のような両手ムチの戦闘形態に変化した。ドクター・ミューが開発したマシンミュータントの中でも上位に入るパワーを秘めている。トランクスに「凄い気です」と言わせ、悟空には「オラ、ワクワクしてきたぞ」と評価された。戦闘力では通常時の悟空(最大75億)・トランクス(最大18億)を完全に上回っている。間違いなくレジック(90億)以上の猛者だ。何となく顔つきが似ているセル第二形態(120億)をも超える。

 モッチーのムチさばき以上で操る両手のムチは、無生物を意のままに操ることができる。ありとあらゆるものを操る悪魔のムチ、コントロールのムチの恐ろしさ。石床をピラミッドのように積み上げ、トランクスの動きを封じて見せた。さすがに超1-4悟空相手では分が悪かったが、両手のムチはエネルギー吸収も可能だった。エネルギーを吸収して悟空を元の姿に戻し(自身の最大パワーはアップしない?)、追い詰める。だが、久々に超サイヤ人(1-4)と化して危機を脱したトランクス(900億)のエネルギー弾を受け、爆発消滅した。(ムッチーを倒した時のトランクスが超サイヤ人に変身していたかは不明だが、レベル的には変身する必要あり)

 海外版GBA「DRAGONBALL GT Transformation」には、ステージ「Luud」の中ボスとして登場。


ドルタッキードルタッキー 5

 ルード神の代弁者を豪語するルード教教祖。オランウータンそっくりな顔立ち。美少女ドール集め&着せ替えが趣味で、人形になったパンを着せ替えて遊ぼうとした変態オタク。元はケチな宇宙の詐欺師だったが、ドクター・ミューにその才能を買われてルード教の教祖に抜擢された。得意の口先で銀河中から人々をだまし集め、ルードに吸収させるパワー源とするために利用されたのだ。信者の一人によれば、20年前に次々と奇跡を起こして迷える使徒を導いたという(ルードの力を利用しただけ)。(「ドラゴンボールGTパーフェクトファイル vol.1」年表では、ルード教創設は純粋ブウ消滅の翌年。14年前のこと)

 「気」を感じることができるのか、あるいは測定装置でも使ったのか、悟空のエネルギー量に目を見張る。ムッチーには勝ち目がないと見て、ルードを起動させるために全信者をホールに集め、人形に変えた。ルードに悟空・トランクスの相手を任せ、自分は人形のパンと遊ぼうとした時にドクター・ミューから連絡が入る。ミューからルードを不完全なレベル2で起動したことを咎められ、パンとともにルードに吸収されてしまった。レベル3の完全状態となったルードの中(精神)で目覚め、先に吸収されていた信者たちに詰め寄られる。ルードの弱点を知っており、口をつぐんでいたが、パラパラブラザーズに乗せられて白状した。

 ルードが倒れ人形から解放されると、信者たちから責められる前にさっさと簡易宇宙ポッドで逃走。マシンミュータントの総本山である惑星M2に赴き、ドクター・ミューに得意の口先で言い訳しようとする。だが、待ち受けていたのはミューではなくリルド将軍で、「死ね」というメッセージとともに気弾を顔面に受ける。ルードの精神内ではパンの気弾が当たってもアフロヘアになるだけだったが、現実の肉体はそうはいかなかった。やはり戦闘力的には常人並の、口先だけが達者な人形オタクだったということだろう。


ルード


ルード 0(レベル0~1 ご神体)
300億(レベル2 起動)
500億(レベル3 最大パワー)


 ルード教で崇められていた唯一絶対神。破壊神ルード、またはルード神と呼ばれる。その実態は、ドクター・ミューが開発した、生物のエネルギーを集めて動くマシンミュータントだ。吸収方式は独特。生物を人形に変えた上で専用の壷に入れ、その魂を取り出し自己の精神内に封印する。起動レベルは3段階。レベル移行に必要なエネルギー量は、戦闘力 3000推定。フルパワーで1万推定。元は一個の赤い細胞で、ミューが分子レベルでの改造を施してルードの巨体をつくりあげた。その心臓部の赤い細胞を内と外、肉体と精神両面から全く同時に攻撃しない限り、ルードを破壊することは不可能。ドクター・ミューいわく「我がミュータントの中でも、最高とは行かないまでも傑作の一つ」。

・レベル0~1 吸収エネルギー量(戦闘力量) 0~3000~5999  ルード戦闘力 0

 この段階ではルード自身の戦闘力は0。ルード教のご神体として安置されており、動くことはできない。できることといえば、ドルタッキーのリモコンによって動作し、目から光線を発して生物を人形に変えることくらい。ご神体は四本腕の邪神の姿で、「ドラゴンクエストII 悪霊の神々」に登場する破壊神『シドー』に似ている。

・レベル2 吸収エネルギー量(戦闘力量) 6000~9999  ルード戦闘力 300億

 この段階になると、フルパワーではなくとも起動可能となる。ご神体を砕き現れたのは、邪悪な巨大「キューピー」人形だった。パンには「なんて凄い気なの」と言われ、トランクスには「物凄い気を感じます」と言われた。確かにパワーは凄いが知能は低く、攻撃方法が子供のように単純(超風圧のグルグルパンチなど)。悟空・トランクスが超化したのは踏み潰されそうになった時だけで、後は通常状態で応戦できた。

・レベル3 吸収エネルギー量(戦闘力量) 1万  ルード戦闘力 500億

 パンの人形を吸収することで、一気に最大パワーに到達。全身を赤熱させ、とうとう悟空にも「こりゃとんでもないパワーだぞ」と危険視させた。だが悟空・トランクスは相変わらず通常状態で戦い続けており、暴走に拍車をかけただけのようだ。外側の悟空と内側のパンが、「カツ丼、天丼、親子丼」の掛け声で見事に弱点の赤い細胞を同時攻撃。ルードは関節部から火花を散らし、自ら四肢切断するように崩壊、最後に頭部が転げ落ち、機能を停止した。

 海外版GBA「DRAGONBALL GT Transformation」には、ステージ「Luud」の大ボスとして登場。パンが吸収されるイベントはないが、レベル3状態のルードを力押しで倒す展開になっている。


ドクター・ミュー 40

 M2(マシンミュータント)の創造主にして、全ギャラクシー支配の野望に取り憑かれた狂気の天才科学者。ネオマシンミュータント・ベビーを研究開発する傍ら、旧来のM2軍団による武力に任せた征服活動をおこなってきた。だが実は、ベビーが自らを進化させるためにドクター・ミューをつくりだしたのであり、全く逆の立場だった。「GTパーフェクトファイル vol.1」年表によれば、誕生は惑星ベジータ消滅(悟空誕生)の3年後(GT本編で55歳)。ミューはベビーの手駒に過ぎないことを忘れ、いつしか自分がベビーの生みの親だと思い込むようになる。しかしベビーの狙い通り、ミューはベビーの進化に必要なエネルギーを着々と宇宙中から集め続けた。

 ラディッツ地球襲来1年前からセルゲームの3年後にかけ、リルド将軍とマシン惑星M2を完成。純粋ブウ消滅の翌年には、ドルタッキーを配下にしてルード教を創設し、惑星ルードを第2の本拠地に。M2軍団やルード起動のために収集されたエネルギーは、ベビーの進化育成にも用いられた。そしてGTの時代となり、ミューは偶然にも宇宙に飛び散った究極ドラゴンボールの一つ(一星球)を手にする。ミューは一星球を頭脳にデータ変換して保存するとともに、高性能ドラゴンレーダーとしてギルを開発。究極DB探索を効率化するためか、ギルを悟空たちの仲間になるよう仕向けた。

 悟空たちサイヤ人のパワーにも目をつけ、生け捕りにしてマシンミュータントに改造しようとした。しかしギルの造反によってベビーの存在も知られるところとなり、ベビーを倒され、野望達成が遥かに遠のく。ミューはベビーの培養カプセルがあった秘密の部屋から、宇宙船で緊急脱出し、態勢を整えなおそうとした。その気になれば数ヶ月でベビーを再生できるとミューは考えていたが、ベビーはミューの体に寄生して復活。ミューはベビーにもはや不要と切り捨てられ、頭をつぶされて一星球を取り出され、無残な最期を遂げた。

 超17号編で再登場。地獄でドクター・ゲロと協定を結び、究極の人造人間開発に乗り出す。ドクター・ゲロが少数精鋭の人造人間を生み出したのに対し、ミューは大量のM2軍団を製造した。ゲロは自身も強力な人造人間につくり変えたが、ミューは生来のマシンミュータントでありながら非力。ミューはベビーの気の開放だけで大ダメージを負う貧弱な体なのだ(破片のベビーを少年体に復活させるエネルギーはある)。ギリシャ数字のμ(ミュー)=40という数値を当てはめ、ドクター・ミューの戦闘力とするのがよかろう。ゲロを裏切り超17号を究極のマシンミュータントとして我が物とするが、結局はベビーの時同様再び殺されてしまう。



-第15話 惑星ルーデゼ- 紫数字:完全推定数値

アリジゴクモドキ 0(気を消す)1500(最大)

 熱砂の惑星ルーデゼ(企画段階ではカラカラの惑星カーラ)に生息する獰猛な肉食生物。アリジゴク・サソリ・ムカデを合体させたような生物で、鳴き声は惑星ビーヘのムーマと同じ。ムーマほどではないが強固な体をしており、悟空とトランクスの撃った気弾に耐えた。おそらく悟空たちは暑さによる消耗を避けるため、惑星ビーヘよりも戦闘力を下げていたはずだ。そこから推測できるアリジゴクモドキの戦闘力は、ラディッツと同等の1500で、ムーマ(6000)の1/4。

 砂の中を自由自在に動き回り、流砂を起こして獲物を引きずりこむ。しぶとい獲物には、口から砂を噴射したり、長い体で絡み付いて弱らせたりする。砂の中に潜った後は悟空たちの追撃を逃れていることから、ムーマ同様に気を消すこともできるようだ。宇宙船を狙ったアリジゴクモドキは悟空に、パンを狙ったアリジゴクモドキはギルによって倒された。子供扱いされたことで家出ならぬ宇宙船出したパンだったが、ギルを見直し仲良くなるきっかけとなる(ギルはこの星にあった五星球を回収し、オアシスを見つけ宇宙船の燃料となる水の補給にも役立った)。また、ドクター・ミューという巨大な敵を前に、悟空たちが仲間としての結束を強める出来事となった。

 海外版GBA「DRAGONBALL GT Transformation」には、ステージ「Rudeeze」の敵として登場。アニメに登場したアリジゴクモドキはもちろん、大サソリや、二足歩行型に進化したものまで登場する。

               アリジゴクモドキ


-第16話~第22話 惑星M2(エムツー)- 紫数字:完全推定数値

プロトタイプM2プロトタイプM2 1

 第16話から登場した、ギルと同系統の小型ロボ(マシンミュータント)。惑星M2の金属と同化してすり抜けることができる。(プロトタイプという分類は「ドラゴンボールGTパーフェクトファイル vol.1 」より。アニメ本編での用途は特に触れられていない)

 ボディは濃い緑色(デザイン段階のギル、オジャマロボのボディカラー)で、頭部にアンテナが立っている。量産型。惑星M2に帰還したDB4649T2006RS(ギル)を英雄と称え、街中が集団でにぎわった(ギルは記憶喪失のフリをしていたが、この時点からトランクスと立てた作戦が始まっていた)。マシンミュータント(M2)における一般市民のようなもので、戦闘力は皆無と思われる。が、海外版GBA「GT Transformation」では、ステージ「Planet M2」他で雑魚敵として登場。


サーチャータイプM2 1

 第17話から登場したマシンミュータント(分類は「ドラゴンボールGTパーフェクトファイル vol.1」より)。多数のプロトタイプM2や戦闘タイプM2とともにリルド将軍の会見に列席した。ギルやプロトタイプM2と似ているが、ボディは薄い緑色、センサーアイが一回り大きくなっている。やはり量産型。その名のとおり捜索(サーチ)に特化したタイプで、警備や見回りを担当。暗いところでは目がライトになる。プロトタイプM2や普段のギルと同程度の強さで、戦闘力は皆無だろう。

 第17話では、不良品M2捨て場に壊れた録音再生機のようなサーチャー型M2が登場。第22話では、ギルの回想でトランクスの金属板を見回りにきたサーチャータイプM2が登場した。ギルは物陰に隠れてやり過ごし、トランクスを金属板から戻し、偽の金属板を用意してミューを欺いた。


戦闘タイプM2戦闘タイプM2 3000(最大)

 第17話から登場したマシンミュータント。ギルを二回りほど大きくしたようなロボット。ギルが「ギルルル」と滑らかに鳴く(?)に対し、戦闘タイプM2は「ギギギル」と引っかいたように鳴く。

 別名「M2コマンドー」(戦闘タイプという分類は「ドラゴンボールGTパーフェクトファイル vol.1」より)。ボディは濃い紫で、背部から尻尾のようなパーツが伸び、胸部には銃器類が内蔵されている。惑星M2のタワーを隊列を組んで行進し警備したり、ドクター・ミューの警護をしたりする。本気モードのギル(戦闘力2000推定)と張り合い、押しのけるパワーがある。よって戦闘タイプM2の戦闘力は3000と推測できる(パンにとっては雑魚。乙女バーストの餌食となった)。「スカウターバトル体感かめはめ波」では、戦闘力が1500と1800に設定されている。

 タワー内のM2工場で製造される量産型で、パンは戦闘タイプM2の外装をかぶってタワーに侵入した。金属同化能力で壁をすり抜けることができるが、パンの化けた戦闘タイプM2ではそれは不可能だった。他の戦闘タイプM2たちはパンを指差して不良品と笑い、不良品M2捨て場に引きずっていった。海外版GBA「GT Transformation」では、ステージ「Planet M2」他で雑魚敵として登場。


科学者タイプM2 5

 第17話から登場したマシンミュータント。形状は人型に近く、色や種類も豊富(EDには「科学者ロボ」とも)。リルド将軍の命令で悟空・トランクスの分析をおこない、ギルからの戦闘データをメガキャノンΣに移行した。ドクター・ミューの助手としても働き、金属板となった悟空・パンに解析改造手術をおこなおうとした。ギルに押しのけられて解析改造手術はストップ。戦闘力はよくて地球人一般男性程度だろう。


学者ロボ 4

 第17話と第20話に登場した科学者タイプM2。おしゃべりな癖に重要な情報が欠落している。不良品捨て場で処理されようとしていたところをパンに救われた(ボロボロな分、戦闘力低下)。パンに惑星M2の歴史を語り、悟空・トランクスがタワー最上階に捕らえられていることを教える。

 第20話でパンと再会し、最上階の時空転送機の緊急排除システムについて教えた。だが肝心の緊急排除システムの止め方を知らず、パンに「あんた、だから不良品なのよ」と殴られてしまう(金属同化能力があり、パンに勢いよく殴られても天井から床にすり抜けるだけでダメージは少なかった)。それでもパンへの恩返しに身を挺して緊急排除システムを解除してくれた。(が、結局戦闘タイプM2に取り押さえられてしまう。その後の安否は不明)


ナット 0(気を消す)10億(最大)

 M2コマンドー(戦闘タイプマシンミュータント)の中でも最強部隊と名高い「メガキャノンΣ(シグマ)」の一体。マシンミュータントは機械でありながら「気」と同質の体内エネルギーを有していることはギルの項で述べた。メガキャノンΣクラスになると、体内エネルギーを操作して戦闘力を自在にコントロールすることができる。体内エネルギーを開放する前後のメガキャノンΣに対し、悟空は終始称賛にも似た驚きを述べている。(開放前には「変わった気だがパワーは凄い」、開放後には「おめえたちみたいに凄ぇ奴には久しぶりに会った」。だが、実際に戦って感想は「大したことない」に一変する。最大値ではルードやムッチー、レジックにも及ばない)

 メガキャノンΣ部隊は合体してスーパーΣにパワーアップすることができるが、ナットは数に入っていない。ナットはメガキャノンΣの中でも最弱(体格も小柄)のM2らしく、新入りか補欠のようなものなのかもしれない。ギルから悟空たちの戦闘データをインプットした際には、取り逃がしたパンの捕獲を単独で買って出る。戦闘力ではパンの基本最大値(7億)を上回っており、動きを予測してパンを追い詰めることができた。だが、乙女の怒りを爆発させたパンにデータ以上の破壊力(14億)を発揮され、大破し機能を停止する。ナットの技には金属同化、ハンドミサイル、ワイヤーアーム、腹部ミサイルランチャーがある。

 第19話では、他のメガキャノンΣメンバーとともに全員で復活し、悟空の動きを封じた。超サイヤ人(1-4)変身の爆風で吹き飛ばされるが、リルド将軍の一部となってハイパーメガリルドに。スーパーΣでは省かれてしまったナットも、リルドのパワーアップパーツとして貢献できたわけだ。海外版GBA「DRAGONBALL GT Transformation」には残念ながら(?)登場しない。


リベト 0(気を消す)13億(最大)

 M2コマンドー最強部隊「メガキャノンΣ」のうちの一体。頭部と胸部が一体化した円筒形のボディを持つ。小柄だが部隊最小最弱のナットよりは大きく、ナット(10億)以上の戦闘力がある。内部に強力なミサイルが内蔵されており、頭部と胸部を大きく展開して必殺の一発を発射する。周囲の金属と同化し、気を消すことによって敵を360度全方位から狙い撃つことができる。だが悟空の無差別連続エネルギー波で壁からたたき出され、隊長ネージの号令でスーパーΣへと合体した。

 スーパーΣでは胴体中央の正中線パーツに変形し、スーパーΣのバックボーン的役割を果たす。第19話では、ナットを含むメガキャノンΣメンバーとともに全員で復活し、悟空の動きを封じた。超サイヤ人(1-4)変身の爆風で吹き飛ばされるが、リルド将軍の一部となってハイパーメガリルド化に貢献する。海外版GBA「GT Transformation」では、ステージ「Planet M2」でスーパーΣ合体前に姿のみ登場。


ビース 0(気を消す)17億(最大)

 M2コマンドー最強部隊「メガキャノンΣ」のうちの一体。「キング・ザ・100トン 」を思わせる超重量級のM2。パン(7億)を一撃で気絶させるが、通常時のトランクスが本気(18億)になれば勝てなくはない相手だろう。単純なパワーファイターというわけではなく、敵の裏をかき意表をつく数々の技を有している。周囲の金属に同化することはもちろん、体を粒状に分解し敵に接近、針状に変化して檻のように拘束する。そのまま元に戻り、悟空とトランクスを体に埋め込んだ状態で研究所まで連行した(催眠ガスで眠らせた)。他に、腕部伸縮、アームバルカン、火炎放射の機能を搭載しており、ギルの戦闘データで悟空を翻弄した。

 悟空の無差別連続エネルギー波で同化していた壁からたたき出され、隊長ネージの号令でスーパーΣへと合体。スーパーΣでは胴体および腕部パーツに変形し、パワー溢れるスーパーΣのベース的役割を果たす。第19話では、ナットを含むメガキャノンΣメンバーとともに全員で復活し、悟空の動きを封じた。超サイヤ人(1-4)変身の爆風で吹き飛ばされるが、リルド将軍の一部となってハイパーメガリルド化に貢献する。海外版GBA「GT Transformation」では、ステージ「Planet M2」でスーパーΣ合体前に姿のみ登場。


ネージ 0(気を消す)22億(最大)

 M2コマンドー最強部隊「メガキャノンΣ」の隊長。リルド将軍から最も認められているM2。巨体ビースよりは小さく平均的な身長体格だが、戦闘力では無論、部隊最強を誇る。赤いボディが攻撃的。金属同化能力や、ギルからインプットした戦闘データで悟空の動きを予測し、翻弄した。悟空の無差別連続エネルギー波で同化していた壁からたたき出され、部隊に号令を出しスーパーΣへと合体。

 スーパーΣでは頭部及び脚部に変形し、スーパーΣのブレイン及びエンジン的役割を果たす。第19話では、ナットを含むメガキャノンΣメンバーとともに全員で復活し、悟空の動きを封じた。超サイヤ人(1-4)変身の爆風で吹き飛ばされるが、リルド将軍の一部となってハイパーメガリルド化に貢献する。海外版GBA「GT Transformation」では、ステージ「Planet M2」でスーパーΣ合体前に姿のみ登場。


スーパーΣ(ネージ・ビース・リベト)スーパーΣ(シグマ) 52億
(最大)

 ナットを除くメガキャノンΣ部隊(ネージ・ビース・リベト)が合体しパワーアップした姿。スーパーメガキャノンΣ。戦闘力はネージ(22億)、ビース(17億)、リベト(13億)の合計値。隊長ネージが頭部・脚部、パワーのビースが胴体・腕部、残るリベトが胴体中央の正中線パーツに変形。

 ビース譲りの腕部伸縮、流体金属変化による前部・後部の瞬時入れ替えで悟空の虚をついた。だが、基本形態のスーパーΣIは体が大きくなった分パワーは増えたが、逆にスピードが追いついていない部分がある。その弱点を補うために、空戦形態(フライングフォーメーション)のスーパーΣIIに変形し、悟空との空中戦に持ち込んだ。連続アイビーム発射で悟空を追い込み、背後から殴りつけ地面にたたきつけた。とどめに陸戦形態(ドリルフォーム)のスーパーΣIIIに変形するが、今度は軽く受け止めら投げ飛ばされてしまう。

 悟空はスーパーΣの力を測るために、わざと手を抜いて戦っていたのだ。スーパーΣの戦い方は結構面白かったが、思ったとおりあまり強くはなかったというのが悟空の感想だ。それはそうだろう。ムッチーやルードとは異なり、悟空の超サイヤ人変身を引き出すことができなかったのだから。全てをさらけ出したスーパーΣは、データにはない悟空のスピードとパワーに圧倒される。空中に投げ飛ばされ、かめはめ波で爆発。悟空にとってはただの運動でしかなかったようだ。

 海外版GBA「DRAGONBALL GT Transformation」では、ステージ「Planet M2」の中ボスとして登場。「スカウターバトル体感かめはめ波」では、戦闘力が1000万に設定されている。


リルド 750億(基本最大)ハイパーメガリルド
3000億(ハイパーメガリルド)
6000億(メタルリルド=ミスター・ブウ〔善ブウ〕以上)
〔~2兆4000億(惑星M2の総エネルギー量=純粋ブウ以上)

100億(ベビーに寄生されパワーを奪われる)

 惑星M2総司令。ドクター・ミューより将軍の座を賜り、マシンミュータントの頂点に君臨する。リルド将軍と呼ばれることが多いが、将軍リルドと呼ばれたこともある。「ドラゴンボールGTパーフェクトファイル vol.1」によれば、元々は宇宙人(人間)だったらしい。ラディッツ地球襲来の前年あたりから、ミューの改造手術を受けてマシンミュータントに生まれ変わったようだ。マシン惑星M2も元々は人間の住む星であり、もしかするとリルドがミューに差し出した星なのかもしれない。リルドは人類を愚かな種族とさげすみ、マシンミュータントこそ宇宙一の優良種であると信じている。

 メガキャノンΣ部隊が敗戦濃厚と見て、悟空たちを生け捕り(ミューの命令)に自ら出撃する。トランクスも「久々に燃えてきた」と感じたリルドの気は、悟空いわく「こりゃブウ以上だぜ!」。悟空のいうブウは、おそらく悟空が直接戦い倒した純粋ブウ(1兆2000億)のことだろう。だが、通常状態の悟空と互角に戦うリルド(基本形態)に果たして純粋ブウ以上の力があるものか? そうなると悟空の戦闘力も通常状態で純粋ブウ以上ということになり、いくらなんでも過剰インフレだ。インフレという問題以前に、トランクスやパンとのパワーバランスが大きく崩れてしまう。

 「ブウ以上」という評価を受け入れつつ、パワーバランスを崩さないためにはこう考えるべきだろう。悟空は体内エネルギーを消して接近してきたメガキャノンΣ部隊を、凄い気だと感じ取っている。かつてベジータがフリーザ第三形態の潜在パワーを探った時と同様の気の探知方法だ。悟空がリルドに感じ取った「ブウ以上」の気は、リルドの潜在パワーを含めてのことだった。そう考えれば、適度なインフレとパワーバランスを両立することができる。(無論、「ブウ以上」の可能性も捨てきれない。文字通り受け取った解釈、限界突破案を別項にまとめた)

 リルド基本形態の戦闘力は、ルード・レベル3(500億)以上は確実。超サイヤ人変身(通常時の50倍)前の悟空に対し、「半分のパワーも出していなかった」と評価している。50分の1のパワーを「半分以下」とは表現しないだろうから、悟空は10倍界王拳を使用していたはずだ。 よって、リルド基本形態の最大戦闘力は、10倍界王拳悟空と互角の750億とできる。ロケットパンチや金属化光線で戦うが、なかなか勝負はつかない。

 悟空の超1-4変身に合わせ、リルドも気を高めて形態を変える。メガキャノンΣのパーツをまとい、武装型となったハイパーメガリルドの誕生だ。悟空には「とんでもないパワー」と言われたが、超1-4悟空(3750億)相手にはやや劣勢を強いられた。10倍界王拳悟空から超1-4悟空へのパワーアップ率は5倍。ハイパーメガリルドのパワーアップ率はそれに劣り、基本形態の4倍と考えられる。よって、ハイパーメガリルドの戦闘力は3000億。スーパーΣIII(ドリルフォーム)を応用したハイパーメガリルドパンチも、超1-4悟空には大して効果がない。エネルギーバリアを張って悟空の連続エネルギー弾を防ぐも、耐え切れず吹っ飛ばされていった。

 だがハイパーメガリルドがリルドの最終形態ではなかった。全身を液体金属と化したメタルリルドこそ、最終形態であり真の姿。戦闘力はハイパーメガリルドの2倍、6000億に達することだろう(「スカウターバトル体感かめはめ波」では、メタルリルドの戦闘力が12億に設定されているが…)。超1-4悟空(3750億)でも逃げ回るのが精一杯になった。さらに、メタルリルドは惑星M2とリンクしており、大地の金属全てを意のままに操ることができた。いうなればメタルリルドは惑星M2そのものであり、これこそ悟空が「ブウ以上」と感じた気の全てだろう。

 惑星M2に内在する総エネルギー量は2兆4000億推定。現時点の悟空が超サイヤ人3(3兆)になれば、どうにか勝てる範囲内ではあった。だが、一瞬の隙を突かれ悟空はパンとともに金属板にされ、ミューの研究室へと送られた。ギルとトランクスの立てた作戦が成功し、悟空たちはM2を脱出しようとするが、再びリルドが立ちはだかる。しかし、そのリルド(基本形態)はネオマシンミュータント・ベビーに寄生されパワーを奪われた抜け殻同然だった。悟空・トランクス・パンの放った合体エネルギー波(合計100億相当)を受けてあえなく絶命する。

 超17号編で再登場。地獄より甦り、悟飯を金属化光線で苦しめるが、ウーブに倒される。 海外版GBA「GT Transformation」では、ステージ「Planet M2」の大ボスとしてハイパーメガリルドが登場。(最初から最後までハイパーメガリルドの姿。基本形態やメタルリルドの姿では登場しない)


ベビー(幼生体) 1

 ドクター・ライチーが立てた「サイヤ人絶滅計画」とは別の、ツフル人によるサイヤ人への復讐計画が始動していた。ツフル人はサイヤ人との抗争で疲弊していく中、残る科学力を結集して寄生型生物を完成。その生物にツフル王の遺伝子(と記憶、そしてサイヤ人への恨み)を組み込み、宇宙へと放ったのだった。単細胞だった寄生型生物も、宇宙を漂流するうちに胎児のような幼生体にまで進化。サイヤ人への復讐心を燃やしながら、ツフル人再興のための「全宇宙ツフル化計画」を思い描く。

 「GTパーフェクトファイル vol.1」年表によれば、「全宇宙ツフル化計画」立案が惑星ベジータ消滅の2年前。寄生型生物はその5年後に、マシンミュータントの製造方法をプログラムしたドクター・ミューを生み出した。ルードを初めとするM2軍団を創設し、さらなる進化成長を遂げるためのエネルギー集めに取りかかる。だがミューは己が手駒であることを忘れ、寄生型生物にベビーと名付け自身が創造主であると錯覚した。ベビーと名付けられた寄生型生物は、ミューにベビーと呼ばれるたびにはらわたが煮えくり返ったという。

 ベビー(幼生体)はドクター・ミュー研究施設、秘密の部屋にある培養カプセルで長い眠りに就いていた。トランクスによれば、ベビーは今までのマシンミュータントとは次元を異にするいわばネオマシンミュータント。完全体にまで成長したら、おそらくパワーの面においては、この世にある全てをものを上回る存在になるとまで言われた。だが、右腕も形成しきれておらず、カプセルから動くことのできない幼生体の段階では、戦闘力は無に等しい。トランクスにはプログラムに細工され、培養カプセルを管理するコンピュータの電源を落とされてしまった。悟空は悪い虫がうずいてベビーの強さに興味が湧いたが、トランクスは未来の自分同様甘さを見せず芽を摘んだ。

 はずだった。ミューが必死に蘇生を試みるも、ベビーの命は風前の灯かと思われた。だが「サイヤ人」という言葉に反応し、目を見開いたベビーは急成長を遂げていく。形成途上だった右腕にも力が通い、爆発的な気を開放して培養カプセルから這い出してきた。


ベビー(少年体1・進化直後) 6億
(最大)

 少年、と呼ぶにはまだ幼い形態のベビー。進化したとはいえ不完全・未発達の域を脱していない。所々露出したメカパーツ、片言か咆えるだけしかできない知能、赤ん坊のようにハイハイで歩き回る姿。しかしそれでも凄まじい気を放ち、悟空には「ゾクゾクしてきた」と危機感と期待感を同時に抱かせた。立ち上がり、舞空術で空中に浮かび上がり、さらに気を高めるツフル王の遺伝子を継ぎし寄生型生物。次の瞬間には、だが、悟空・トランクス・パンの三方からのエネルギー波がヒットし、バラバラに砕け散った。

 この時点で悟空たちがベビーに感じた凄まじい気は潜在パワー、あるいは可能性のようなものだったのだろう。実際の戦闘力はパンの基本最大値(7億)以下、せいぜい6億(パンにとって「並の敵」ではない。悟天の言い方を借りれば、「並の上の敵」といったところ)。並といえば、ベビーの恐ろしさは魔人ブウ並みの再生能力にある。細胞一つでも残っていれば復活可能なのだ。ブウが敵(標的)を吸収してパワーアップするのに対し、ベビーは寄生することでパワーを奪う。

 わずかに残った破片をドクター・ミューに寄生させたベビーは、宇宙船内でミューの体を突き破り復活。ミューの頭部に保存されていた一星球を回収し、これからは自身の手で自身を進化させることを決意した。惑星M2に戻り、リルドに寄生しパワーを奪うとともに、悟空たちの宇宙船を捕らえようとするが逃げられる。悟空たちの宇宙船の航路を先回りし(転送装置を使ったか)、用意していた難破船に一星球を餌におびき寄せた。(宇宙客船を襲い、寄生用の隠れ蓑とする少年一人を残して待機し、悟空たちの油断を誘った)



-第23話~第24話 難破船~惑星ピタル- 紫数字:完全推定数値

難破船のロボット難破船のロボット 50

 ベビーに襲われ、難破船と化した宇宙客船内で暴走していたロボット。 2本の長い脚部に、透明なカプセルで覆われた頭脳部が乗っかっただけの原始的なロボット。 元の用途は不明だが、コードで宇宙船内から電力を引いており、何らかの作業ロボットだったのだろう。胸部にはグラウンド整備などに使われるようなトンボと、ミサイルランチャーを内蔵している。清掃兼外敵駆除のためのスイーパーロボとでもいったところか。

 ベビーにプログラムを書き換えられたのか、宇宙船内でミサイルをぶっ放す危険ロボと化した。しかしそのミサイルも宇宙船を破壊しない程度の威力で、ギルにも受け止められた。ロボット自体もパンの軽いエネルギー弾一発で粉々になるほどの耐久力しかない。迷うところだが、ドクター・ミュー(戦闘力 40)よりは強いものとして、パワー値 50と定めたい。なお、海外版GBA「GT Transformation」では大幅にパワーアップしている。(ステージ「Deserted Starship」の大ボス)


難破船の少年 2

 ベビーに襲われ、難破船と化した宇宙客船内で倒れていた少年。戦闘力は地球人の子供と同程度と見ていいだろう。ベビーの隠れ蓑として利用される。とがった耳、青い肌、カイワレのように逆立った緑色の髪、栽培マンに似たような(?)服装をしている。悟空たちでも気を感じ取ることができないほど体力が弱っていたが、ギルが生命反応を探知した。宇宙服を着てトランクスの背中に括り付けられ、地球の68.47倍の重力の恒星に落ちようとする難破船から脱出。ギルが緊急信号を発して呼びかけた惑星ピタルの病院に収容され、集中治療を受けることになった。

 集中治療室では寄生したベビーについ力が入り、医療機器を爆発させるという事故を起こした。そばにいた看護師ともども悟空に救われ、再び治療を受けて元気な姿を見せる。ベビー自身は気を消した状態でまずはパンに接近するが、悟空・トランクスが現れて襲撃未遂。少年の体を心配する医師長によって病室に戻されそうになり、ベビーは医師長に乗り換え寄生した。

 それから数ヶ月後にあたる邪悪龍編ラストでは、療養中ながらも悟空に元気を送る姿が描かれた。(ベビーには寄生した相手に卵を植え付けツフル人化する能力があるが、この少年にはおこなわなかった?)


仔鹿 1

 第24話に登場した惑星ピタルの仔鹿。ディズニー映画「バンビ」のように可愛い。パンのヘソ出しシャツに鼻先を突っ込んでオッパイを飲もうとした(?)エッチな鹿でもある。ベビーの寄生した少年が現れてパンが後ろを向くと、パンのお尻をつついた。


医師長 5

 医療惑星ピタルの病院で医師長を務める男性医師。戦闘力的には常人レベルだろう。とがった耳、スキンヘッド、額に赤いほくろ、ブルーレンズのメガネ、紳士っぽい口ヒゲ。あごには角が2本生えており、一見するとちょっと怖いが、患者思いの優しいお医者さん。少年の安否を気遣う悟空たちに、惑星ピタルの医療システムは宇宙一だと太鼓判を押した。

 病室を抜け出した少年を連れ戻そうとするが、その途中でベビーに寄生されてしまう。まずは注射嫌いで病院に寄り付こうとしない悟空を安心させ、病院の食堂に案内した。そして高度な医療システムに興味を持ったトランクスを誘い、一人きりになったところを狙う。いよいよベビーとしての本性を現し、医師長の体から抜け出しトランクスに襲い掛かろうとした。

 邪悪龍編ラストでは、療養中の少年とともに悟空に元気を送る姿が描かれている。


ベビー(少年体1・惑星ピタル出現時) 0(気を消す)→30億
(最大)

 ドクター・ミュー、リルド、宇宙客船の人々に寄生し、パワーを蓄えたベビー。最大戦闘力は通常時のトランクス(18億)を上回る30億には成長しただろう。(寄生した相手のパワーを直接プラスするのではなく、体を成長させるために用いるようだ)

 だが、悟空たち3人を同時に相手にするにはまだ不利と見て各個襲撃を計画。難破船の少年の体に寄生して運び込まれた惑星ピタルでは、まずパンを狙うが失敗。医師長に乗り換え寄生してトランクスを狙うが、たくらみは悟空たちに読まれていた。狙いはサイヤ人特有のサイヤパワー。サイヤ人は復讐すべき相手だが、そのエネルギーは利用できる。サイヤパワーを欲するあまり、気を消したつもりでも悟空たちを狙う際に邪悪な気がビンビンに発せられていたのだ。

 悟空・トランクス・パンに囲まれ、ミューの研究施設でやられた時の再現になるかと思われた。だがベビーの成長し高まった気が悟空たちを吹き飛ばし、トランクスの右上腕に裂傷を負わせる。ベビーは待ってましたとばかりに傷口からトランクスの体内に侵入し、寄生した。しかしトランクスは父ベジータ譲りのプライドをもって超化し、ベビーを体内から追い出す。(この時点でトランクスに卵を植えつけるとともに、トランクスの記憶から地球の情報をある程度引き出した)

 超サイヤ人レベルのサイヤパワーを制御するにはまだまだ力不足だということを思い知ったベビー。目から太陽拳のように発光し悟空たちの前から逃亡、まるでセル第一形態のように潜伏期間に入るのだった。惑星ピタル発アルタ星行きN75便に乗り込むオバサンに寄生し、乗客を餌食にする。悟空たちが残りの究極DB探索を続ける中、寄生パワーアップを繰り返し確実に力をつけていく。そして、サイヤパワーを求めていよいよ地球へとたどりつき―



-第25話 トラの惑星- 紫数字:完全推定数値

全身顔面のトラ 100

 究極ドラゴンボール探索から8ヶ月が経ち9ヶ月目に入ろうかという頃、悟空たちが冒険した惑星のトラ。体全体が顔面のようになっており、まさに「顔でかーい」を地で行く摩訶不思議なトラ。顔=体全体もかなりでかーくて、戦闘力もそれなりにでかーいのか、悟空たちはおそるおそる接近する。いびきをかいて眠るトラの足元には七星球が転がっており、悟空はそろーりそろりと拾い上げた。ホッと安心して喜んだのもつかの間、悟空は足元の石につまずいてトラのヒゲをつかみ、抜き取ってしまう。

 怒ったトラは悟空たちを追いかけるが、悟空たちは反撃もしようとせずただ逃げるだけ。いかにこのトラが強かろうが、悟空たちなら一発で気絶させることも可能だろうに、なぜかそれをしない。悟空たちはあえて冒険を楽しもうとしているか、あるいはベビーを警戒して気を抑えて行動しているのか。後者となると、悟空たちは常人レベルに気を抑えた戦い方、5~60の範囲内の戦闘力で行動していたはず。ということはこのトラは、最低でも戦闘力 100、すなわち本編最初期の大猿悟空と同等には強い。舞空術は使えないようで、崖の上に飛び出した悟空たちを追いきれず、地面に大穴を開けた。(でも無事。気絶したことを示すピヨピヨ鳥たちを咆えて追い払うという珍しい芸当を見せた)

 海外版GBA「DRAGONBALL GT Transformation」では、ステージ「Tigere」の大ボスとして登場。アニメ本編では惑星名が不明だが、ゲームの名称を正式採用すれば「惑星ティゲレ」となるだろうか。ゲーム中の惑星ティゲレ(?)には、このトラ以外にも顔でかーい鳥や顔でかーい狼が出没する。

              ティゲレ


-第26話 原始惑星- 紫数字:完全推定数値

恐竜恐竜 550(超巨大)0.055(トカゲ並みにしぼむ)

 いわゆる原始時代のような惑星に生息していた恐竜。究極ドラゴンボールの三星球を飲み込んだ。劇場版DBZ「危険なふたり~」でナタデ村を襲った怪物と瓜二つだが、大きさは十倍はある。戦闘力もナタデ村の怪物(ココを食べようとしたので55)の10倍と見ていいだろう。(ドラゴンボールGT後期アイキャッチに登場する恐竜とも似ているが、色が違う)

 湖の中から出現した時は上記のように超巨大恐竜だったのだが、三星球回収後に激縮みした。悟空が乱暴にも恐竜の腹を突き破って外に出たためで、風船のような体をしていた恐竜はプシューと破裂。命に別状はなく腹を絆創膏で塞ぐだけで済んだが、ちっちゃなトカゲ並みにしぼんでしまった。縮尺1万分の1とすると、戦闘力も1万分1に縮小したと見ていいだろう。

 海外版GBA「DRAGONBALL GT Transformation」では、ステージ「Cretaceous」の最終背景として登場。アニメ本編同様、悟空たちは恐竜の体内で戦いを繰り広げる。相手は恐竜から進化した「恐竜人」たちだ。なお、「Cretaceous」とは白亜紀のこと。ゲーム中の名称を正式採用すれば「惑星クレテ(イ)シャス」となる。

                 恐竜人



-第27話 冷凍惑星- 紫数字:完全推定数値

雪男雪男 100

 海外版GBA「DRAGONBALL GT Transformation」で、ステージ「Polaris」に登場する雪男。「Polaris」は悟空たちが最後の究極ドラゴンボール、二星球を見つけ出した氷点下の冷凍惑星。アニメ本編では寒さがきつい以外、悟空たちは特に何の困難もなく二星球を発見できた。ここではとりあえず惑星を紹介する項目が欲しかったので、とりあえずゲームのキャラを紹介。雪男の戦闘力はとりあえず、惑星ティゲレの顔でかーいトラと同じとした(最初期の大猿悟空と同等)。ゲーム中の惑星名を正式採用するなら「惑星ポラリス」。ポラリスとは北極星のこと。

 悟空たちはついに究極ドラゴンボールを七つそろえ、地球へと帰還するが―



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