ドラゴンボールGT スーパーベビー編~第30回天下一武道会 戦闘力

DRAGON BALL GT #7 [DVD]



 -概要-

 1年近い究極ドラゴンボール探索の旅から帰還した悟空・パン・トランクス・ギル。だが、地球はすでにベビー ―ツフル王の遺伝子を継ぐマシンミュータント― の手に落ちていた。悟空の敵として牙を剝く悟飯・悟天。トランクスまでも寝返らせた敵の中枢には、ベジータの姿があった。ベビーがベジータに寄生しパワーアップした「ベジータベビー」には、超サイヤ人3悟空でも敵わない。さらに進化した「スーパーベビー」を倒すため、悟空の超サイヤ人形態は新たなステージへ―

 ドラゴンボールGTは第2章に突入し、いよいよZのスケールを超える域に到達。Z戦士最強クラスの超3ゴテンクス(やアルティメット悟飯)でも勝てない強敵が出現したのだ。スーパーベビーから変化した「大猿ベビー」に至っては、あの超ベジットでも危ういこと間違いない。そこまでの難敵を倒す戦闘力を秘めた「超サイヤ人4」悟空は、まさに最強の戦士といえるだろう。原作やドラゴンボールZでは不完全に終わった「悟空最強」表現を、GTは完璧に体現している。また、伝説に語られる「千年に一人現れる超サイヤ人」についても、超サイヤ人4をもって結論づけた。GTは、DB数々の謎・伏線に答えるだけでなく、掘り下げ、深化する役割を果たしてくれている…!?




-第25話~第27話 究極DB探索開始から8~9ヶ月後 地球- 赤数字:公式数値 紫数字:完全推定数値

*「神と神」が制作される前に考察した初期案。ドラゴンボール超を経た場合は未知数。ここでは悟空たちがビルスに出会わないままGTの時代を迎えたという前提で話を進める。(もしくは「神と神」までは経たが、ゴッド吸収が定着せず『復活の「F」』以降には繋がらなかったという前提も可)

・ツフルサイヤ年代記・ ~伝説の超サイヤ人から復讐鬼ベビー、そして~ パーフェクトファイル年表改
エイジ前1800年代以前? (「エピソードオブバーダック」。過去の惑星プラントに時空転移したバーダックが超サイヤ人となる。フリーザ一族の祖先・宇宙海賊チルドを倒し、原始ツフル人(?)を救う)
エイジ前238頃 伝説の超サイヤ人出現、破壊と殺戮の限りを尽くす。※悟空がナメック星で超1-1に目覚める1000年前。
エイジ550頃 原始サイヤ人がツフル人の住むプラント星に謎の宇宙船で漂着。
超サイヤ人ゴッド出現? 神龍によれば「神と神」における先代ゴッド出現は惑星ベジータでの出来事)
エイジ720~730頃 サイヤ人とツフル人の全面戦争勃発、ツフル人劣勢に。

(ドクター・ライチーが怨念増幅装置「ハッチヒャック」とともに宇宙の墓場へ→「サイヤ人絶滅計画」)

ツフル王の遺伝子を組み込まれた寄生型生物(後のベビー)が宇宙へ。

ベジータ王率いるサイヤ人がプラント星を占領し、惑星ベジータに改名。
エイジ731 さらなる戦いの場を求めたサイヤ人が宇宙進出し、フリーザと手を組む。
エイジ732 ベジータ誕生。
エイジ733 ブルマ誕生。
エイジ735 宇宙を漂流するベビーが幼生体に進化し、「全宇宙ツフル化計画」を立案。

サイヤ人同士の内乱多発。
(詳細不明)
エイジ737 カカロット(孫悟空)、チチ誕生。

ベジータ王、バーダックがフリーザに敗れ、惑星ベジータ消滅。(たったひとりの最終決戦

「銀河パトロール ジャコ」が大盛博士やブルマの姉・タイツと出会う~地球に送り込まれたカカロットが孫悟飯じいちゃんに拾われ、孫悟空と名付けられる。(「ドラゴンボール マイナス」では悟空が生まれてすでに3年が経過しており、エイジ739の可能性あり。悟空の母・ギネも登場)
エイジ740 ベビーがドクター・ミューを生み出す。
エイジ749~756 悟空とブルマの出会い~悟空とチチの結婚。
エイジ757 孫悟飯、ビーデル誕生。(大全集キャラクター事典ではエイジ756生まれ。超全集の同項目ではエイジ757)
エイジ761 ラディッツが地球に来襲。 エイジ760
~770
ドクター・ミューがリルドを将軍に任命、惑星M2を完成させる。
エイジ762 ナッパ、ベジータが地球に来襲。

ナメック星での戦い。
エイジ764 フリーザ父子が地球に来襲。
エイジ766 トランクス誕生。
エイジ767 人造人間出現~セルゲーム。

孫悟天誕生。
エイジ774 魔人ブウ出現~純粋ブウ消滅。
ウーブ誕生。
エイジ775 ドクター・ミューがドルタッキーを配下にし、ルード教の教祖に据える。
エイジ775? PSP用ゲーム「ドラゴンボールZ 真武道会 」ドラゴンロード(ラストバトル:ゴジータ選択)

(「真武道会2 」アナザーロードで未来トランクスの世界へ)
エイジ776? 劇場版ドラゴンボールZ「龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる
エイジ776 ジャンプスーパーアニメツアー08 オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!!
エイジ778 (映画「ドラゴンボールZ 神と神」/ドラゴンボール超 破壊神ビルス編)
エイジ779 (映画『ドラゴンボールZ 復活の「F」』/ドラゴンボール超 フリーザ復活編~“未来”トランクス編)

パン誕生。
エイジ780 (ドラゴンボール超 宇宙サバイバル編)

ブラ誕生。※大全集/超全集掲載の公式年表でも同じだが、大全集/超全集のキャラ事典ではエイジ778生まれとなっている。ドラゴンボール超のブラはエイジ780に生まれた。
エイジ782~783頃? 悟空と仲間たちで海水浴。悟空とパン、共通の思い出であり、後に悟空が黄金大猿から理性を取り戻し、超サイヤ人4に進化するきっかけとなる。※大全集/超全集年表ではエイジ784~788の出来事となっているが、それでは原作(Z/改)最終回まで悟空とブルマが5年会っていないという発言に矛盾する。
エイジ784 5月7日 第28回天下一武道会。悟空がウーブを弟子に。
エイジ789 5月初旬? 悟空が子供に。究極ドラゴンボール探索開始。(正確な月日は不明だが、ウーブとの修行開始から丸5年経過したものとする)

?月 悟空、トランクス、パンが地球を旅立って数ヶ月後、ベビーと遭遇。
エイジ790 1~2月頃? ベビーが地球に出現。

4月? 究極ドラゴンボールをそろえた悟空、トランクス、パンが地球に帰還。
(「GTパーフェクトファイル」ではエイジ789の出来事だが、年をまたいでいる可能性が高い)

5月初旬? 地球爆発~復活。(ベビーを倒して2週間後に地球爆発)

5月7日? 第30回天下一武道会。

超17号編~邪悪龍編。(超サイヤ人4ゴジータ登場)
エイジ850 (ドミグラ事件。「ゼノバース」のタイムパトロールが拠点とする時代)
エイジ852 (「ゼノバース2」のタイムパトロールが拠点とする時代)
エイジ890 初頭? 「悟空外伝!勇気の証しは四星球」。(アニメコミックス「悟空外伝!勇気の証しは四星球」内掲載の『悟空クロニクル』ではエイジ889頃)

5月7日? 第63回(?)天下一武道会。
エイジ1000 (「ドラゴンボールオンライン」のメインとなる時代。※DBオンラインは2013年10月末にサービス終了)


ベビー(少年体2) 800億(最大)

 地球来襲時のベビー。同じ「少年体」でも、数ヶ月前の惑星ピタル出現時よりも成長している。以前は悟空(子供)より小さかったが、この段階ではパンと同程度に身長が高くなっている。ハンマー(地球人の一般男性)に寄生し、サイヤ人を探し求めているうちに、サタンシティで悟天と遭遇。アクス・ニドル・ロンゲ(いずれも地球人の一般男性)への寄生を経て、悟天の前に本体を現した。悟天いわく「おめえちょっとはやりそうだな。並の敵じゃねえ、並の上ってとこだなあ」。

 この時点での悟天の最大戦闘力は、超1-4変身時の900億。悟天の言う「並の上」とは、「楽には勝てないが負けることのない相手」という評価と見ていいだろう。よって、この段階でのベビーの戦闘力は、最大で800億。リルドの基本最大値(750億)を超えてはいるが、超サイヤ人(1-4以上)と直接戦うにはまだ力不足といえる。(完全体セル〔超1-1〕=M化ダーブラの戦闘力と並んでいるが、サイヤ人全般がレベルアップしているので)

 だが、この時のベビーの目的はサイヤ人(の血を引く者)に寄生してパワーを奪うことであり、倒すことではない。ヒットアンドアウェイ戦法で悟天の右腕上部に裂傷を負わせ、悟天の怒りと超サイヤ人変身を引き出す。さらに挑発して超1-4悟天にかめはめ波を撃たせ、「最高の気の発散=肉体の最開放」状態をつくりだした。ベビーは悟天のかめはめ波を逆流し、右腕裂傷から悟天の体内に侵入、寄生を完了した。数ヶ月前のトランクスでは失敗したが、パワーを蓄えた今度は、完全に制御化に置くことに成功する。

 悟天の記憶を読み、西の都はカプセルコーポレーション、最強のサイヤ人・ベジータに狙いをつけた。まずは「悟天ベビー」として悟飯を襲い、悟天の時同様に超化の隙を突いて悟飯に寄生。悟天の体には離脱前に卵を植えつけており、ベビーの意志で動く手駒として洗脳済みだった。続いて「悟飯ベビー」と、ツフル人化した悟天が、ブラとショッピングに出かけていたベジータを急襲。ベビーはベジータを最終宿主と定め、通常の寄生よりも融合を進めた「ベジータベビー」へと変化する。ベジータ支配後は全地球人に寄生し卵を植えつけ、「全宇宙ツフル化計画」の第一歩とした。

 なお、ベビーはツフル王の遺伝子と記憶(特にサイヤ人への恨み)を継いでいるが、ツフル王そのものではない。悟天ベビーとしてチチの前に立った時、「母親」という存在と、えもいわれぬ威圧感を感じ取っている。あくまでツフル人がサイヤ人に復讐を果たすためにつくりあげた戦闘用生物ということだろう。ツフル人化して仲間にした悟空の家族や地球人でさえも、容赦なく切り捨てることのできる非情なる王(まるでかつての戦闘民族サイヤ人を思わせる蛮行だ。ツフル人はそれとは対照的な科学民族だったはず)。その本性は、ベジータベビーから進化したスーパーベビー、大猿ベビー、そして完全体ベビーへと受け継がれる。(他にいい名がなかったのか、当初は嫌っていた「ベビー」も頓着せずに受け入れ、皆に「ベビー様」と呼ばせていた)


悟天 18億(基本最大)900億(超1-4)〔→1800億(超2)

 22歳(GT初期)~23歳(GT後期)。5~6年前(DBZ最終回)から髪型も性格も大きく変化した。強引に悟空との差別化を図っていたグシャグシャの髪は、短く切りそろえられてスッパリサッパリ(そのまま伸ばせば悟空と同じ髪型になるような具合。サイヤ人の髪質が強いのか、何もしなければ変化しない?)。まるでちびトランクスと性格を取り替えでもしたかのように、小憎らしく気の強い青年に転身している(一人称は「ぼく」から「オレ」になったが、昔の癖が出るのか「ぼく」と言うこともある)。チチのつくるパオズイモリの姿焼きが大好物。ベビーに寄生されるまでは病気一つしたことのない健康体。

 性格の変化はパンと似通っており、同じくトランクスを呼び捨てにするようになった(以前は「トランクスくん」)。悟空・チチのことは「父さん・母さん」と呼ぶこともあれば、以前のように「お父さん・お母さん」と呼ぶこともある。悟飯のことも以前のように「(悟飯)兄ちゃん」と呼ぶこともあれば、丁寧に「(悟飯)兄さん」と呼ぶこともある。趣味というか仕事というか、彼女とのデートのことで頭がいっぱいなのは、5~6年前から見られた傾向だ。姪っ子パンいわく、新しい彼女ができてはすぐにフラれてを繰り返している様子(パンに影響を与えた可能性大)。サイヤ人の血というか悟空譲りの放蕩っぷりが別方向に出たというか、プレイボーイのいわゆる遊び人。自立した悟飯とは対照的に、(悟空のように)フラフラしているものだからチチの心配の種になっている。

 ベジータの提案で究極ドラゴンボール探索に駆り出されるところだったが、パンのおかげで地球に留まった。その時に携帯電話で話していた彼女とは別れたのか、9ヶ月後にはパレスというお嬢様をデートに誘っている。サタンシティでのパレスちゃんとのデート中にベビーの襲撃に合うも、彼女にいいところ見せようと奮闘。ベビー(少年体2:800億)を「並の上」の敵と言い放つその戦闘力は、超サイヤ人(1-4)変身で900億に達する。基本値で18億。立場が対等になったトランクス(地球出立時)とは、強さの上でも互角ということだ。(悟空に戦いを挑んだ際には、一瞬だがスパークを生じさせて超化した。超2変身レベルには達している)

 トランクス同様、修行を怠っていたため、GT初期~後期にかけて戦闘力に変化はないものと思われる。そのため、力をつけたベビーが最初に体を乗っ取るサイヤ人として格好の標的にされてしまった。悟天ベビーとして悟飯を襲撃し、ベビー離脱後は卵を植えつけられてツフル人化する。再会した悟空には「ちょっと見ない間にたくましくなった」と言われたが、サイヤ人への敵意がそうさせたのだろう。超神水で元に戻り、対大猿ベビーにトランクスとフュージョンしようとするが、悟空には無駄だと言われてしまう。悟空にサイヤパワーを送り、フルパワーの超サイヤ人4に回復させる役割を果たしただけに終わった。

 超17号編では、地獄から甦ったプイプイを撃破するが、ヤコンに不覚を取る(トランクスに救われた)。トランクスとともに人造人間19号を破壊し、その後も二人で協力して地獄の亡者退治に邁進。ゴキブリのように増殖氾濫した栽培マンを見て気味悪がるが、ウーブに続いて戦闘を再開した。しかし、超17号相手には手も足も出ず、もはや超サイヤ人1レベルでは着いていけない次元の戦いに突入。邪悪龍編では再びサイヤパワーを送り、ゴジータへのフュージョンを援護するなど、全てを父に託すほかなかった。(苦戦する悟空の助けに入ろうと真っ先に飛び出したり、少しでも役に立ちたいという思いはあるのだが)


〔ゴテンクス 1800億
(基本最大)9兆(超1-4)18兆(超2)72兆(超3)

 第38話、対大猿ベビー戦で実現しかけた青年ゴテンクス。超サイヤ人3になれば、魔人ブウ編当時のアルティメット悟飯(60兆)を上回る。だが、大猿ベビーはフュージョン超3変身(アルティメット化)の遥か上を行く強さだった。悟空にはフュージョンしても無駄だと指摘され、悟天・トランクスは悟空にサイヤパワーを与える道を選んだ。フルパワーとなった超サイヤ人4悟空もまた、フュージョン超3変身(アルティメット化)の遥か上を行く強さなのだ。

 ドラゴンボールヒーローズ邪悪龍ミッション1弾からゴテンクス:青年期が登場。通常、超1、超2、超3のカードがある。必殺技は、トランクスのバーニングアタックと悟天のかめはめ波が合体した「バーニングかめはめ波」。とよたろうが描く漫画「ドラゴンボールヒーローズ ビクトリーミッション」の外伝として青年ゴテンクス誕生の経緯が描かれた(ミッション超融合!!「爆誕!! ゴテンクス:青年期」 Vジャンプ2013年10月号の応募者全員サービス特別限定冊子「ドラゴンボールヒーローズ アルティメットビクトリーブック」収録)。

ドラゴンボールヒーローズ/UP3-02孫悟天:GT(最強ジャンプ付録ドラゴンボールヒーローズ/UP3-03トランクス:GT/Vジャンプ付録 ドラゴンボールヒーローズGDM03弾/HGD3-54 ゴテンクス:青年期 R


悟飯 25億(基本最大)〔→1000億(擬似超1)〕→1250億(超1-4)
2500億(超2)5000億(超2×怒り)
→→→
100兆(アルティメット悟飯)


 31歳(GT初期、32歳間近)~32歳(GT後期、33歳間近)。精神と時の部屋での修行期間を含めると33~34歳間近。悟空やチチには「僕」、悟天やトランクスには「オレ」、ベビーの前では「私」と、場面に応じて一人称を使い分ける。悟空・チチのことは「父さん・母さん」と呼ぶこともあれば、「お父さん・お母さん」と呼ぶこともある。義父であるサタンのことは「サタンさん」と他人行儀だが、パンに両親をパパ・ママと呼ばせるのはサタン家の影響。妻のビーデルには「悟飯くん」ではなく「あなた」と呼ばれるようになっている(パンの前ではパパ)。おそらく悟飯のほうも「ビーデルさん」ではなく、二人きりの時は「ビーデル」「おまえ」と呼んでいることだろう。(対等)

 几帳面な学者らしいフォーマルなスーツである以外、性格・容姿に5~6年前から大きな変化はない(メガネは伊達ではなく本物の近視用だろう。だが、気を高めることで一時的に視力が回復するのか戦闘時は外す)。修行をサボりがちの悟天・トランクスとは異なり、学者の合間にも定期的な鍛錬を続けていることも間違いない。基本戦闘力は6年前の20億から25億に、1.25倍の伸び率とした(ベジータに次ぐ数値と伸び率。上記戦闘力はGT後期の悟飯を想定。GT初期は若干低く、基本値で24億あたりとすることができる。アルティメット悟飯になれば、魔人ブウ編当時の通常ベジットと並ぶ100兆には達することだろう。しかも、当時は不可能だった超サイヤ人変身を上乗せすることができ、超1ベジット(5000兆)に匹敵する!

 ―ということは、残念ながら、「ない」ように見受けられる(「ある」とした場合の解釈は限界突破案へ)。GT悟飯は、見た目はアルティメット悟飯でも、アルティメット悟飯としての戦闘力はない様子なのだ。アルティメット化前の基本形態の強さしかなく、超サイヤ人変身はアルティメット化に大きく劣る低位の変身段階。ドラゴンボールGT最大の謎といっても過言ではないこの現象。何故このような状態になっているのか? アルティメット悟飯の力が消失したとでもいうのか? いや、修行を続けている身でアルティメット悟飯の力が消失するとは考えにくい。考えられるのは、悟飯が意図的にアルティメットの力を封印しているということぐらいだろう。

 考えてもみてほしい。ベジータベビー(超1ベース)でさえ超サイヤ人3悟空を上回る戦闘力となったのだ。もしアルティメット悟飯をベースにベビーが完全体化したならば、超サイヤ人4悟空でも太刀打ちできまい。悟飯は悟天ベビーとの戦いの中で、その危険性を客観的かつ本能的に察知していたのだろう。ベビーに寄生される瞬間には、あえて超サイヤ人変身することでアルティメットを意識下に封じたのだ。おかげでベビーにアルティメット悟飯の力を悪用されることもなく、最悪の結末だけは避けることができた。GT悟飯が超サイヤ人変身する理由には、こんなにも深いドラマが隠されていたというわけだ。

 キビト神のもたらした超神水でツフル人化から解放され、大猿ベビーの前に立つ悟飯。悟天・トランクスのフュージョンに合わせ、アルティメット悟飯の封印を解き放とうとしていたはずだ。しかし、悟空にはゴテンクスでも(アルティメット悟飯でも)、みんなで束になろうが無駄だと止められる。それも仕方ないことで、大猿ベビーや超サイヤ人4悟空の強さは、アルティメット悟飯の遥か上を行くのだから。悟飯は悟空にサイヤパワーを送り、フルパワーの超サイヤ人4に回復させる役割を果たすに留まった。

 超17号編から邪悪龍編にかけても、悟飯はアルティメットの封印を解くことなく超サイヤ人変身して戦う(対リルド戦では戦闘力差の関係から、擬似超化レベルの力を引き出して戦っていたものと思われる。対超17号戦では「久々に心の底から頭に来たぜ」と激怒しているが、やはり超サイヤ人止まり)。邪悪龍編ラストでは、「父さんはこの世で一番、いや、全宇宙で一番強いんだ」と単体最強の称号まで返上した。悟飯は幾度となく悟空を超えてきた最強の戦士だが、やはり悟空こそがナンバーワンであると認めたのだ。魔人ブウ編でのベジータの言葉だけでは足りない、「悟空最強伝説」は、悟飯のこの一言をもって完成する。超一星龍とのラストバトルでは、悟飯は父・悟空を信頼し、サイヤパワー供給と全面的なバックアップに回った。(ラストバトルには、魔人ブウ編・アルティメット悟飯の再来を思わせる「悟」マーク入りの亀仙流道着で参戦)

 なお、「神と神」やドラゴンボール超でも、見た目アルティメットの悟飯が超化するというGT現象が見られたが、宇宙サバイバル編において前髪が垂れて完全なアルティメット悟飯に戻るという演出がなされた。(前髪が垂れていない状態はノーマル扱い)


ドラゴンボールヒーローズGDM05弾/HGD5-44 孫悟飯:GT UR

〔悟飯(超サイヤ人4) 500兆(基本)
5000兆(10倍パワー)1京(×怒り)

 ドラゴンボールヒーローズGDM5弾から登場。ついに悟飯が超サイヤ人4に覚醒した。悟空、ベジータ、ブロリーに続く4人目の超4だ。瞳の色は超4悟空と同じ金色だが、道着はピッコロのものになっている。往年のアルティメット悟飯を思わせる髪型をしており、セル戦の超2悟飯以上に好戦的な態度をとる。必殺技は「究極龍翔拳」。超4悟空、超4ベジータとの「解き放たれた本能ユニット」による超ユニット技では、勢い余った悟飯が地球を破壊しかけるのを2人に止められる場面が見られる。

 ここでの超4悟飯の戦闘力は、悟空のように尻尾を再生させてからの通常覚醒を想定。悟飯は幼少期に大猿化しても半分地球人としての意識が残っていたので、黄金大猿から理性を取り戻して超4化するのはアニメ本編でも理論上はじゅうぶん可能だ。ベジータと同じく超ブルーツ波発生装置を使えば超フルパワー4以上への限界突破もありうるだろう。さらに、悟飯独自の怒りパワーの上乗せによって戦闘力を倍化できるものとする。


超サイヤ人ベジータ
ベジータ 40億(基本最大)2000億(超1-4)4000億(超2)〔→1兆6000億(超3)

 57歳(GT初期)~58歳(GT後期)。精神と時の部屋での修行期間2年を加えると59~60歳。GT初期の髪型は頭頂部を一直線に切りそろえたホウキカットで、口ヒゲを生やしており多少老けて見えた。しかし9ヶ月後、娘のブラに「パパ、そのヒゲ全然似合ってないわよ」と面と向かって言われ、改める。その時の衝撃といったら、かつてフリーザから与えられた恐怖、人生初の挫折と涙以上のものがあった。ともかくヒゲを剃ったことと、ホウキ頭が短く逆立った髪にバラけたことで、むしろ以前より若々しく精悍さを増した。ヒゲ剃り直後、悟天には無視されたが、ブルマに褒められ機嫌よくなり、チチがいたのに気付いて照れる場面がある。(またそのすぐ後にチチとブルマに「ヒゲが似合ってなかった」と笑われ、壁の陰で「ぶっ殺す」とつぶやく場面も)

 修行は欠かしていない。ヒゲの時(GT初期)でも、サンドバッグやウェイトリフティングのある部屋が私室代わり。ブルマによれば、行き先を告げずにフラッと出かけることが多々あるという(人造人間編前後も同様。修行の旅)。ヒゲ剃り後(GT後期)には娘のブラとショッピングに行くついでにシェービングクリームを買いに行ったりもしている。ショッピングにはベジータ自ら車の運転。悟空はチチに免許を取らされたが、ベジータはブルマかブラの強い要望? (その帰りにベビーの寄生した悟飯と遭遇し、「思い出してきたぜ、この惨めな気をな、ツフル人」と言った。ツフル人はベジータ誕生の数年前に絶滅しており、ベジータ自身はツフル人と接触したことはない。そもそもベジータは「気」を知る前であり、どちらにせよツフル人の気を覚えているわけはない。おそらくベジータは噂に聞いたツフル人と、ベビーの話、および感知した気を総合してそう判断したのだろう)

 基本戦闘力は6年前の30億から40億に、約1.3倍の伸び率とした(悟飯以上、悟空以下の数値と伸び率。戦闘力はGT後期のベジータを想定。GT初期は若干低く、基本値で38億あたりとすることができる)。超サイヤ人2に変身すればミスター・ブウ(善ブウ)と並ぶ戦闘力になるが、超1悟空とも並んでしまう(レベル的には超サイヤ人3変身可能段階。GTの超3ベジータならば純粋ブウに勝つことができる)。魔人ブウ編以後のベジータはカカロットの後を追うことをやめ、自らの限界を究め続けるようになった。だが、ライバル意識全てが消滅したわけではなく、折に触れ悟空への対抗心をあらわにしていた。対超17号戦では「悟空悟空ってバカヤロー! この地球を守るのに、カカロットなんかお呼びじゃねえ!!」と。「サイヤの誇りを持った地球人」へと進化したベジータは、強さへの探求方法も広がりを見せる。

「カカロットめ、超サイヤ人4でも5でもなりたきゃ勝手になりやがれ、オレはこのままでは終わらんぞ!」

 邪悪龍編では、ブルマの発明した超ブルーツ波発生装置を使い、超サイヤ人4に変身。自分の力だけにこだわらず、他人の協力を受け入れてでも強くなろうとする貪欲な姿勢。悟空にフュージョンを提案し、超サイヤ人4ゴジータというドラゴンボール史上最強の戦士を生み出した心。それらはひとえに、ベジータが地球を第二の故郷と定め、地球を守る戦士として誇りを持った証だろう。(だがそれゆえ、バビディの洗脳を拒絶したベジータも、GTではベビーの支配を許してしまうことになった)

 新必殺技「ファイナル・シャイン・アタック」の初披露は、対超17号戦、金髪の超サイヤ人状態で。片手(右手)から放つ様子はビッグ・バン・アタックのようだが、威力は数段増しているだろう。超サイヤ人4状態でのファイナル・シャイン・アタックは、ファイナルフラッシュの要領で両手から放ち、より威力を増した。

 海外版GBA「DRAGONBALL GT Transformation」では、超サイヤ人ベジータが隠しキャラとして使用できる。対戦ゲーム「ドラゴンボールZ インフィニットワールド」にも登場するが、超サイヤ人2には変身できない。(GTでは超サイヤ人1と2の差が不明瞭。基本的に超サイヤ人1で戦っていたものとされている)

 ドラゴンボールヒーローズGM4弾から超サイヤ人2のGTベジータが登場(カード裏面に状態:超サイヤ人2と記載)。GM7弾からは超サイヤ人3のGTベジータも登場している。


ブラ 5億(最大)

 9歳(GT初期)~10歳(GT後期)。ブルマとベジータの娘、トランクスの妹。パンより1歳近く年下だが、パンよりも背が高く、一見すると10代中盤以上。大人の男性からナンパされたことも(スレンダーでスタイルはいいものの、名前はブラでもまだまだノーブラ年齢? 数年後に期待??)。第2話では、ビーデルがパンの居場所を尋ねた際、悟飯が「ブラちゃんと一緒じゃないのか」と返答した。パンとは女の子同士の付き合いはあるようだが、やはり悟天・トランクスほどの親友というわけではなさそうだ。

 趣味はショッピング。お洒落にうるさく、ベジータのヒゲが似合ってないと駄目出しした張本人。第27話では、ヒゲを剃ってカッコよくなったパパと、生まれて初めて一緒にショッピングをした(家でファッションショーを予定)。その帰りに悟飯ベビーの襲撃に合い、「そういえばこいつもサイヤ人の端くれだったな」と目をつけられる。ベジータに空中高く放り投げられ、車の上に落ちても「いったーい」で済む頑丈さは確かにサイヤ人。ベビーに卵を植え付けられツフル人化した際には、舞空術を使い、サイヤパワー(気)を操っている。自ら好んで戦いに参加することはないが、一応最低限の訓練は経ているようだ(美容の一環として?)。戦闘力はパンには及ばなくとも、同じく超1-4覚醒前段階(数億レベル)にはあるだろう。

 超17号編では、チチとビーデルが悟空の救援に行こうとしているのを見て、自分たちも行こうとブルマを誘った(サイヤ人の血が騒いだのかと思えば、「まさか本気で戦いに行くとは思っていなかった」と他人事)。超17号編ラスト(47話)で神龍を呼び出す場面に居合わせたが、邪悪龍編の同場面(48話)では忽然といなくなる(黒煙の龍に驚いて逃げ出してしまったか、あるいはベジータのところにでも行ったか? (この場面ではベジータも不在。超17号との戦いのダメージが深く、室内で休んでいたのかもしれない)。その後は邪悪龍編のラストにも姿を見せず、ブラの登場は超17号編が最後となってしまった。(100年後の世界に登場するベジータJr.およびその母親は、ブラの直系になるということも考えられるが)

 大全集年表およびGTパーフェクトファイル年表ではエイジ780生まれ。パンの1歳下だ。しかし、大全集キャラクター事典ではエイジ778生まれとなっており、パンの1歳上。どちらが本当に正しいのかは不明だが、ここではGTパーフェクトファイル年表を優先した。ドラゴンボール超ではパンのあとに生まれている。


チチ 130(通常時 ジャンプ付録)

 52歳(GT初期)~53歳(GT後期)。悟空の最愛にして最恐の奥さん。お淑やかな雰囲気のあった5~6年前(DBZ最終回)に比べ、髪を短くしており活発さを増した。戦闘力にも衰えはないように見えるが、本人はひとりだけ老けていくことを気にしている。そんなところへ悟空が子供になって帰ってきたものだから、もう嫌がらせとしか思えない。(「どっかのカワイコちゃんとよろしくやろうってんだべ」と浮気を疑ったことさえある)

 悟空には早く元(大人)に戻ってほしい、夫として父親として一家を支えてほしいと願っていた(悟飯と悟天がベビーに寄生され反抗的になった時、特に悟空の不在を嘆いていた)。結局悟空は小さいままなのだが、「大きかろうと小さかろうと悟空さは悟空さ」と懐の深さを見せもする。超17号編では悟空の援護に行こうと、鍋やホウキで武装してグレートサイヤマン2号とともに出撃した。(ビーデルに舞空術で運んでもらったのだが、高く飛びすぎて怯える。着いたころには戦いが終わっていた)

 邪悪龍編ラストでは悟空の戦いを見届けに繰り出し、超サイヤ人4悟空の勇姿を目の当たりにする(超サイヤ人4の悟空とベジータ、どちらがカッコイイかでブルマと言い争いにもなった。「オラの悟空さ」)。一度はともに超一星龍から逃げてきた悟飯・悟天を、孫悟空の息子として戦いの場へ送り出す母の覚悟。神龍とともに去った悟空もいつかは戻ると信じ、美味しい夕飯をつくり、待ち続けたことだろう。(本人いわく、ブルマのようなお洒落な料理はできないが、家庭料理なら得意。パオズ山の幸をご賞味あれ)


ビーデル 66.6(通常時)99.9(戦闘時)

 32歳(GT初期)~33歳(GT後期)。悟飯の妻、パンの母。腰まで伸びた長い髪を襟足で三つ編みに束ね、後ろに垂らしている。前髪も数束残して後ろに流しており、額を出したいわゆる「ひっつめ髪」に近い。服装はデニムのジャケットにミニスカート、黒のタイツ、黄色のシャツ。お洒落を演出すると同時に、動きやすさを考慮した格好となっている。第2話では宇宙船内部の機能テストを担当した。(悟飯が外部テスト。夫婦そろって理工学系?)

 家庭では「お義母さん」ことチチとの関係は良好で、嫁姑というより本当の母娘のように見える(チチ・ビーデルともに早くに実母を亡くし、また女性武道家という共通の経歴を持つ)。旦那の違いで、余裕のないチチを余裕のあるビーデルが支えるという場面がしばしばあった。母親としてしっかり落ち着いてしまったビーデルだが、昔取った杵柄、正義の味方の強さは健在。ベビーに卵を植え付けられツフル人した際には、パン(当然気を抑えていただろうが)を強烈に蹴り飛ばした。超17号編では、グレートサイヤマン2号のコスチュームがぴったりでハイスクール時代の体型を保っていることも判明。邪悪龍編ラストでは、悟空の戦いを見届けに一家総出で繰り出している。

 戦いの後は「パパ」ことサタンを食事に誘った。ヒーローとして調子に乗る父を仕方ないと思いつつ、愛しているのだ。サタンはサタンで、ビーデルのことを「美しく優しく、そして親孝行」な娘としていつまでも溺愛している。ビーデルの振る舞う食事はチチ譲りのパオズ山の幸。ゲテモノぞろいだが、彼女いわく「慣れてしまえばどうということはない」。


ブルマブルマ 4

 56歳(GT初期)~57歳(GT後期)。カプセルコーポレーションの会長(トランクス不在の間は社長兼任)。髪型は5~6年前(DBZ最終回)と同じ、ボリュームのあるショートヘア。普段はオレンジ色の丈の長いスカートスーツを着用している。マダムっぽさ、熟女の色気を醸し出していた(?)5~6年前に比べると、露出度は減り落ち着いた。しかし、全体的にはDBZ最終回前後よりも生き生きとしており、若返ったという印象を受ける。第2話では宇宙船の製造開発にメガネと作業着を着用し、かつてのブリーフ博士のような雰囲気を見せた。

 天才発明家としての頭脳はGTでも健在で、要所要所で悟空たちの重要なサポート役となっている。ブルマがいなければ、宇宙に飛び散った究極ドラゴンボールを探索に行くこともできなかっただろう。究極DB探索の切り札となったともいえるタコのような宇宙船は、水を燃料とするクリーンエネルギーだ。ベビーに寄生されツフル人化された際には、ベビーの参謀役というポストを与えられている。ブルーツ波増幅装置でベビーを大猿化したり、悟空の勝利を阻む最大の障害になったといっても過言ではない。邪悪龍編ラストでは、超ブルーツ波発生装置によってベジータを超サイヤ人4の領域へと導いた。ベジータ+ブルマ=ベジタブル。まだまだフレッシュ熟年カップル!?

 「ドラゴンボール」という物語を動かす大きなきっかけになったのもこのブルマだ。GTの時代からさかのぼること40年前、儚い夢(?)を追い求める16歳の少女がいた。家の蔵にあった二星球からドラゴンボールを知り、ドラゴンレーダーを開発して未知なる冒険の旅へ。今と変わらぬ少年の姿の悟空と出会い、ドラゴンボールにまつわる摩訶不思議な物語を紡いでいった。だがそれは、最終的に邪悪龍の出現という、「ドラゴンボール」の存在自体を根本から問い直す事態に直面する。老界王神に責任を追求されたブルマは、つい悟空に押し付けてしまうが、本心では「今」を後悔してはいまい。「ドラゴンボール」に始まり「ドラゴンボールGT」に終わる。全てを含めて『ドラゴンボール』の世界なのだから。


パレス 4

 第25話から登場した悟天の彼女(第2話で悟天が電話していた彼女とは別人のようだ)。ややウェーブがかった栗毛(ブリュネット)の髪に、黄色いミニのワンピースがキュートな女の子。西の都在住、いわゆる深窓の令嬢で、世俗的なことを何一つ知らない、「超」がつくほど純粋なお嬢様(ミスター・サタンのことも直接会うまでは全然知らなかった様子。テレビでも「あのおじ様」程度の認識だった)。悟天とはどこでどう知り合ったのかは謎だが、とにかくパレス(宮殿)と悟天(御殿)つながりの奇妙な縁が働いた? 門限は5時、父親以外の男性に抱っこされたことがないという、これまた天然記念物級の箱入り娘だった。だが、悟天の猛烈なアタックを受け、ついに殿方との初デート(?)に踏み切る。

 初デートの場所は、西の都から程近い(と思われる)サタンシティ。場所は彼女のご指名だ(「龍拳爆発」では西の都近郊にランドセルタワーがあった。ランドセルタウンはサタンシティの隣町)。悟天のことを「悟天様」と丁寧に呼び、悟天の勧めること一つ一つを従順にこなそうとする。ソフトクリームを見るのも初めてで、舐めて食べるという食べ方も全くの未経験。ハンバーガーを「ハンガー何とか」と言ったり、サイヤ人を「八百屋で買える物」と思ったり。(サイヤ人は野菜のもじりなので間違いとは言い切れないが。というか八百屋は知っているのか)

 ベビーの襲撃を受け、戦う悟天の姿、特に金色に輝く超サイヤ人には心を魅了された。悟天ベビーに邪険にされると、かえってクールな後ろ姿に惚れ直したと述べている。天下一武道会開催中に悟天との2度目のデート、ハンバーガーに初挑戦。ナイフとフォークを使おうとした。超17号編では、デート中に地獄から甦ったプイプイの襲撃を受け、悟天の勇姿を再び目の当たりにする。直後に現れたヤコン(トランクスが退治)の攻撃で負傷した悟天に駆け寄り、心配そうに見つめた。邪悪龍編には登場しなかったが、悟天との仲が進展すればそのまま結婚した可能性は高いだろう。(チチ・ブルマ・ビーデルといい、サイヤ人の血筋はお金持ちのお嬢様を引き寄せずにはいられないのか?)


ハンマーハンマー 6(通常時)800億(最大・ベビー寄生時)

 第25話に登場した地球人の一般男性(名前はエンディングクレジットより)。刈り上げた金髪、日焼けした筋肉質の体、半そでYシャツ、緩めたネクタイ姿のパワフルなビジネスマン。ベビーに寄生されており、半ば自我を失った状態でサイヤ人を探し求めていた。サタンシティで銀行強盗ごと銀行を吹き飛ばした後、ミスター・サタン、の弟子ということになった悟天と遭遇。パレス(悟天の彼女)に攻撃しようとして、悟天に蹴り飛ばされて洋服店に突っ込み気絶した。アクス・ニドルとともにお縄になり警察に連行されそうになるが、ベビー出現でそれどころの騒ぎではなくなる。

 ベビーに寄生されている最中は、目から怪光線を撃てたり、耐久力も常人より遥かに高まっていた。ベビー離脱後、卵を植えつけられてツフル人化した後は、常人並みの戦闘力に戻ったものと思われる。身長体格、銀行強盗のアニキ(戦闘力5.5推定)を恐れさせたパワーからすると、ハンマー自身の戦闘力は6。サタン(戦闘力 6.66)は、ベビーが寄生したハンマーは無理でも、普通のハンマーなら倒せる自信があったようだ。海外版GBA「DRAGONBALL GT Transformation」には、ステージ「Earth」「Tuffle」の雑魚敵として登場。


アクス 5(通常時)800億(最大・ベビー寄生時)

 第25話に登場した地球人の一般男性(名前はエンディングクレジットより)。短く刈りそろえた抹茶色の髪、体にフィットした赤い半そでシャツ、ピアスで決めたスタイリッシュな若者。悟天同様にサタンシティで彼女とデート中だったようだが、ハンマー(ベビー)が暴れる現場には一人で現れた。ハンマーが悟天に倒されると、ベビーに寄生され卵を植えつけられ、ツフル人と化して悟天を襲う。悟天にあっさり倒されたところを見ると、すでにベビー離脱後の常人並みの戦闘力だったのだろう。ハンマー・ニドルとともにお縄になり警察に連行されそうになるが、ベビー本体出現でそれどころではなくなった。


ニドルニドル 4.5(通常時)800億(最大・ベビー寄生時)

 第25話に登場した地球人の一般男性(名前はカードダスより)。黒髪オカッパ頭にメガネ姿、線が細く安っぽいサラリーマン風のお父さん。サタンシティでは営業回りをしていたのか、ハンマー(ベビー)の暴動に巻き込まれる。ベビーに寄生され卵を植えつけられ、ツフル人と化してアクスとともに悟天に襲いかかった。悟天にあっさり倒されたところを見ると、すでにベビー離脱後の常人並み(よりちょっと弱い)戦闘力だったのだろう。ハンマー・アクスとともにお縄になり警察に連行されそうになるが、ベビー本体出現でそれどころではなくなる。海外版GBA「DRAGONBALL GT Transformation」には、ステージ「Earth」「Tuffle」の雑魚敵として登場。


ロンゲ 5(通常時)800億(最大・ベビー寄生時)

 第25話に登場した地球人の一般男性(名前はエンディングクレジットより)。外側にカールするようにはねたセミロングの茶髪で、サングラスをかけたクールな青年。サタンシティを散歩していたようで、ハンマー(ベビー)の暴動に巻き込まれる。暴動を治めた(と思い込まれている)サタンに声援を送る群集の中にいた。ベビーに寄生されて悟天に襲いかかり、悟天に膝をつかせるパンチを見舞う。狂ったように笑うが、すぐに苦しみだし、中からベビー本体が出現した。ベビー離脱後は気を失う。元の常人並みの戦闘力に戻ったが、ツフル人化は完了しているだろう。声はデビュー数年目の神谷浩史が担当している。



-第28話~第29話 VSベジータベビー~スーパーベビー- 紫数字:完全推定数値

超サイヤ人悟空(子供・尻尾なし)
悟空(子供・尻尾なし) 80億(基本最大)
800億(10倍界王拳)3200億(擬似超1)
4000億(超1-4)8000億(超2)3兆2000億(超3)


 生まれてから52~53年(計8年間の死亡期間、精神と時の部屋での修行期間を差し引くと45~46歳だが)。究極ドラゴンボール探索の1年を経て、12歳に若返った肉体が13歳になったかは不明(悟空は究極ドラゴンボールの封印を優先し、大人に戻ることなく子供の姿のままでいることを決意した)。しかし戦闘力は確実に伸ばしていることだろう。基本値で75億から80億に、1.06倍強の成長とした。(この1年で、悟飯が24億から25億の1.04倍弱、ベジータが38億から40億の1.05倍弱の成長率)

 ベビーによってツフル人化された超1悟飯(1250億)・超1悟天(900億)を、通常状態のままで圧倒している。10倍界王拳(800億)では届かないので、瞬間的に擬似超サイヤ人レベルの力を引き出したと考えるべきだろう。(悟空の気弾が黄金に輝いており、擬似超化の可能性を示唆している。悟飯が超2〔2500億〕でも対応可能。超17号編では、地獄の魔戦士として復活したセル&フリーザを相手に、紛れもなく擬似超化を披露した)

 対ベジータベビー戦ではいきなり超サイヤ人3変身で対抗するも、ゴテンクスより短い時間で変身解除してしまった。GTでは超3でもオーラのスパークは変身時のみに留まっており、超2と超1の差がほとんどなくなっている。悟空はまだ、超3への変身の瞬間だけだが超2の段階を経ていることは確認できるが、悟飯・ベジータは確認不能。原作、およびアニメでも本編においては超1・超2の区別にオーラのスパーク有無は必須だが、例外はある。劇場版「龍拳爆発」はストーリー展開上、スパークなしでも悟空・ベジータは超2としても構わないのだ。「龍拳爆発」の流れを汲むGTならば、その例外適用が可。ただしGTで超1・超2の区別にあまり意味はないが。(注意:「復活のフュージョン」のベジータは超2か微妙、「危険なふたり」の悟飯に至っては完全に超1止まり)

 スーパーベビー(最強形態2)のリベンジ・デス・ボールのエネルギー余波で、次元の狭間「スゴロク空間」へ。崩れるスゴロク空間からキビト神の瞬間移動で界王神界に到達し、打倒ベビーに向けての修行に入る。老界王神の課した修行は、大量のコーヒー豆を巨大な臼で挽くという訳の分からないものだった。臼を挽く悟空は自然と腰に力が入り、そのうち何だかお尻がムズムズとし始める。老界王神の目論見は、先代の神によって切り捨てられた悟空の尻尾を甦らせることにあった。悟空の尻尾が再生したその時にこそ、悟空に眠る潜在パワーが目覚めベビーに打ち勝つ力となるのだ。


パン&ギル
パン 7億5000万(基本最大)15億(乙女の怒り)

 10歳(もうじき11歳)。愛用のバンダナと大事なファーストキスをギルに捧げる。究極ドラゴンボール探索の1年を経て、基本戦闘力は7億から7億5000万にアップ。成長率は1.07倍弱と、悟空の1.06倍強を上回っており、いよいよ超サイヤ人(1-4)覚醒前段階に近づいた。だが、意気揚々と地球に帰還した彼女を待ち受けていたのは、変わり果てた家族たちの非情なる出迎えだった。叔父・悟天には「オレにも勝てない」と笑われ、父・悟飯には本気で殺されそうになってしまう。悟空が倒れ、しばらくはミスター・ブウの体内に避難していたが、サタンに励まされてベビーへの反抗を開始した。

 ツフル星では、ツフル人化された地球人に下剤を飲ませてベビーの卵を吐き出させようとした。母・ビーデルの強烈な蹴りを食らい、再び悟飯に殺されそうになるが、ウーブに救われる。ツフル人化した悟飯でさえも容赦なく傷つけるベビーに乙女の怒りが爆発するも、一蹴。復活した悟空も大猿となって暴れまわるだけで、もはや地球を救う手立ては残されていないと思われた。だが、パンのリュックの中に詰まっていた思い出と、パンの流した涙が悟空に理性を取り戻させる。

 パンのリュックの中には、ベビーに壊されたギルと、丸めた赤い道着が収められていた。6年前(DBZ最終回前後)、天下一武道会に初めて出場した時に悟空が着せてくれた赤い道着だ。赤い道着には一枚の写真が挟まっていた。さらに数年前、みんなで海水浴に行った時の集合写真だ。2~3歳のパンは海の波に飲まれ、しょっぱいと怖がったが、悟空にあやされ笑顔になる。しょっぱい海の水の思い出と、パンの流した涙のしょっぱい味が、大猿悟空の心に響いたのだ。超サイヤ人4となった悟空を見てパンは殊の外喜び、逆に元の小さい悟空にはちょっとガッカリするのだった。(対大猿ベビー戦では、微力ながらサイヤパワーを与え超サイヤ人4悟空の回復に尽力した)

 第30回天下一武道会では大人の部で快進撃するが、サタンの後継者となった自分を想像し、嫌がり棄権。平和そうに大好物のナナイロイボガエルの唐揚げを食べているところに、地獄の門が開き超17号編が開幕。パンは甦ったレッドリボン軍(メタリック軍曹・イエロー大佐・ブルー将軍・ブラック参謀)を地獄に送り返した。ドクター・ゲロ(人造人間20号:初期パワー値 1億)を取り押さえ、力の高さを示しもする。(20号には左腕を掴まれており、エネルギー吸収の危険もあったはずだが、それをものともしなかった)

 邪悪龍編前後にかけては地球のドラゴンボール探索、邪悪龍退治にと活躍。地球の神龍を直接見たことは一度もないはずだが(ポルンガはあり?)、話で聞いて知っていたのか。神龍の代わりに出現した黒煙の龍に、しかめ面で「いつものように『さあ願いを言え』と言ってよ」と催促した。悟空一人で向かった邪悪龍退治にはギルを連れて押しかけ、「誰に似たんだ」と突っ込まれている(パンの一度言い出したら聞かないところはチチ譲り。では好奇心は悟空の影響が最も強い?)。邪悪龍編ラストでは、落ちていた悟空の道着を拾い、ベジータから「大事に取っておけ」と言われた。ドラゴンボールの復活と悟空の帰還を待ち続け、100年の歳月が流れる―


トランクス(勇者タピオンの剣)
トランクス 19億(基本最大)950億(超1-4)〔→1900億(超2)

 24歳。究極ドラゴンボール探索の1年を経て、基本戦闘力は18億から19億にアップ。成長率は1.05倍強で、悟空(1.06倍強)・パン(1.07倍弱)には劣るが、ベジータ(1.05倍弱)は上回る。ベジータに言われたように、修行不足も解消されて、いい経験になったことだろう。しかし、地球に帰還したその日に、ピタル星でベビーに植え付けられていた卵が孵り、ツフル人化してしまう。ベジータベビーの忠実な下僕となり、サイヤパワーを捧げてスーパーベビーへの進化を促した。

 キビト神のもたらした超神水で正気に戻り、ベビー(悟空とダブルKO)のとどめを託される。駆けつけた際には大猿ベビーは復活しており、悟天とのフュージョンでゴテンクスになって戦おうとした。だが、悟空に無駄だと諭され、悟空にサイヤパワーを与えてフルパワーの超サイヤ人4に回復させるに留まる。戦いの後はカプセルコーポレーションの若社長に復帰し、多忙な毎日に戻っていった。スケジュールの合間を縫ってパーティに顔を出すなど、悟空たちとの付き合いは大事にする。(会議中に天下一武道会のラジオ放送、サタンの引退会見を聴くなど、相変わらず秘書泣かせでもある)

 超17号編では、パーティに向かう途中に17号の襲撃を受け、リムジンの運転手をかばって負傷。悟空に17号の「地獄に来い」という伝言を伝え、回復後は地獄から甦った悪人退治に奔走した。ヤコンにやられそうだった悟天を助け、19号を倒し、ゴキブリみたいに増殖した栽培マンを消していく。しかし、対超17号戦以降は戦力として圧倒的に不足し、対超一星龍戦ではそれを自覚して悟空への支援を優先。サイヤパワーを限界以上に送ることによって、悟空の超サイヤ人4のマックスパワーを引き上げることに成功した。邪悪龍編ラストでは、これからはドラゴンボールに頼らず地球と宇宙をよくしていくのだと決意している。100年後の世界に登場するベジータJr.は、トランクスの直系にもつながる血筋なのだろうか。


〔トランクス(超サイヤ人3) 7600億

 「ドラゴンボールヒーローズギャラクシーミッション」第1弾から登場したオリジナル形態。未来トランクスに続き、現代トランクスも超3化を達成した(同時に超2化も完全決定?)。本編に即した戦闘力を想定した場合、GTトランクスは未来トランクス(最終)に若干劣る。もしトランクスがGT本編内で超サイヤ人3になったとしても、活躍の場はなかっただろう…


ベジータベビー 20兆
(最大)

 ベビー(少年体2)がベジータに寄生し、より融合を進めた姿。ベジータの意識はなく、体はベビーの完全支配下にある。ベジータの超サイヤ人1がベースとなっているが、金髪ではなく白髪。目と顔にマシンミュータントを象徴するラインが入る。ツフル人のサイヤ人に対する復讐として、まずは王族ベジータの体を乗っ取ることでそのプライドを踏みにじった。そして、サイヤ人最強の戦士である悟空を、サイヤ人の体をもって打ち滅ぼすことで、最高の復讐劇へと昇華させるのだ。続く野望は全宇宙ツフル化計画。ベビーは2ヶ月あまりでほぼ全て地球人に卵を植え付け、ツフル人化を完了した。

 ベジータの記憶を読み違えでもしたのか、ファイナルフラッシュの構えでビッグ・バン・アタックと叫んだこともある。しかし、ベジータとベビーの融合した戦闘力は凄まじく、気の開放で悟空の超サイヤ人3変身を引き出すほど。しかも超3悟空(3兆2000億)に互角以上の戦いを挑むことができ、明らかに単体超1レベルを超えていた。おそらくフュージョン級(100倍)のパワーアップを果たしており、ベジータベビーの最大戦闘力は20兆に達するだろう。そのままでもじゅうぶんに悟空を倒すことができたが、冥土の土産にと、さらなる進化を見せるのだった。

 対戦ゲームには、「ドラゴンボールZ Sparking! NEO」「同 METEOR」に参戦している。


スーパーベビー(最強形態1) 40兆
(最大)

 ベジータベビーが悟飯・悟天・トランクス・ブラのサイヤパワーを受けて変身した姿。髪はDBZ以前のベジータと同程度にまで伸び、ベジータの特徴を残しつつベビーの要素が強くなった。目の全体をグラス状のカバーが覆い、両肩にウイング状のパーツが大きく突出した。ベジータの超サイヤ人2がベースとなっていると考えられ、よって戦闘力はベジータベビーの2倍、40兆。「力だ、オレは今最強のサイヤ人パワーを身に着けたのだ」と豪語したが、ベビーの進化は止まらない。

 対戦ゲーム「ドラゴンボールZ Sparking! NEO」「同 METEOR」では、スーパーベビー1(ワン)の名で参戦している。


        スーパーベビー(最強形態2)
スーパーベビー(最強形態2) 160兆
(最大)

 ツフル人化した全地球人からサイヤ人に対する恨みのパワーを集め、この形態に進化した。ベジータの体内ではベビーが完全体(青年体)に成長を果たしており、外見にはベビーの特徴が強く出ている。角のように大きく前に迫り出した髪、眉毛の消えた強面は、ベビー本体の頭部触覚と輪郭の影響だろう。同時に超サイヤ人3を思わせる顔つきであり、ベジータ未覚醒の超3ベースのボディでもあるのかもしれない。よって、戦闘力は前段階(超2ベース)の4倍、160兆には確実に達していると考えられる。これはベジータが単体でフュージョン超3変身したも同然の数値であり、いわばアルティメットベジータ級の強さだ。(「スカウターバトル体感かめはめ波」では、戦闘力が13億に設定されているが…)

 全地球人から集めたパワーは邪悪玉「リベンジ・デス・ボール」として凝縮された。悟空を倒しサイヤ人への復讐を完了した(と思った)後は、ツフル人化したデンデに究極DBを献上させる。呼び出した究極神龍の力で地球のそばに旧プラント星を復活させ、ツフル人第二の故郷「ツフル星」と命名。ブルマを参謀に迎え、全宇宙ツフル化計画の手始めとして、地球人のツフル星移住計画を始動した(ブルマを片手で抱き寄せる姿は、まるで悪の帝王夫婦とでもいったような雰囲気)。ツフル星では全宇宙ツフル化計画の会議の前に、悟空の敵討ちに現れたウーブを返り討ちにする。ミスター・ブウと合体し新生したウーブ、尻尾を生やし戻ってきた超3悟空をも退けた。

 だが、黄金大猿となって暴走する悟空には圧倒され、脳裏に刻まれたツフル滅亡の悪夢が甦る。それを覆そうと、ベビーはサイヤ人を抹殺し、二度と悲劇を繰り返さぬよう全宇宙をツフル化するという夢を抱いた。悪夢を大いなる夢で塗り替えるためにベビーが取った道は、ベジータの体を大猿化させるというものだった。ベビーには凶暴な大猿を制御する自信はなかったが、さらに強力な超サイヤ人4悟空の登場で事態は急を要する(いくら攻撃を受けようと、傷つくのは宿主のベジータだけで、中のベビーはノーダメージだというが)。超サイヤ人4悟空との戦闘のさなか、ブルマの開発したブルーツ波増幅装置で大猿ベビーへと強制進化するのだった。

 対戦ゲームには「ドラゴンボールZ Sparking!」から参戦(名称は「ベビーベジータ」)。続く「Sparking! NEO」「同 METEOR」ではスーパーベビー2(ツー)の名で登場し、大猿ベビーを含む全形態が操作可能になった(寄生前のベビー本体除く。「ドラゴンボールZ インフィニットワールド 」にはスーパーベビー2のみの登場)。海外版GBA「DRAGONBALL GT Transformation」には、「BABY VEGETA」の名で初めからこの形態で登場している(ステージ「Earth」の大ボス。また、クリア後にプレイヤーキャラクターとして使用することができる)。


〔スーパーベビー(トランクス) 19兆

 ドラゴンボールヒーローズ ゴッドミッション6弾から登場したオリジナル形態。トランクスに寄生したベビーがスーパーベビー1に進化した姿。戦闘力は、この時点の超2トランクスをベースに強化されているものと想定。

ドラゴンボールヒーローズGDM06弾/HGD6-56 スーパーベビー:トランクス UR



-第30話~第33話 スゴロク空間~界王神界~ツフル星- 紫数字:完全推定数値

スゴロク空間 ―

 第30話~第31話の舞台。その名のとおり、空間全体が大きなスゴロク場となっている不思議な世界。リベンジ・デス・ボールのエネルギー余波が異次元空間を歪め、キビト神の瞬間移動を阻んだ。その結果、キビト神は悟空を次元の狭間に落っことし、このスゴロク空間に追いやってしまう。悟空はスー五郎というヤクザ者と出会い、生死を賭けた、割にはどこか間抜けなスゴロク勝負をおこなった。

 スー五郎いわく「三途の川」より厄介なところ。三途の川は死者の通り道。死にたくなければ要は渡らなければよく、運がよければ生き返ることもある。しかし、このスゴロク空間はそうは行かない。一対一のスゴロク勝負で勝った者が生き残り、負けた者は死ぬ。空間内で厳格に定められたルールだった。

 空間自体が(複数の)意志を持ち、常にスゴロクの進行を管理・監視している。スゴロク内では「気」を使うことができず、舞空術で飛んだり、マスを破壊するなどの力技での移動は不可能。界王神の力さえ及ばない閉じられた空間で、侵入は容易でも脱出には困難を極めるつくりになっている。迷い込んだ者をスゴロクで(ほとんど永遠に)競わせて面白がるという、曲がった根性の空間。そのくせ、スゴロクに関しては曲がったことは大嫌いと来ているから始末が悪い。スゴロクでイカサマ・インチキをした者がいると、空間を自己崩壊させ、次元の狭間に突き落とすのだ。

 スー五郎のイカサマがバレて悟空も巻き添えをくらうが、空間が崩壊したことで「気」を使えるようになる。悟空は舞空術で態勢を整え、かめはめ波で空間を破壊し脱出、キビト神に拾われて界王神界に到達した。崩壊したスゴロク空間だが、完全に消滅したわけではあるまい。どこかで復活し、今もまた次元の放浪者を待ち構えているかもしれない。(意志を持った空間、ということで一種の生命体のようなものだが、空間の戦闘力を計測することはできないだろう)


スー五郎 4.56
スー小五郎 0.4556

 第30話から登場した宇宙タヌキの親子。スー五郎ダヌキ(正体を現したのは第31話。スー小五郎の名はEDクレジットより)。ウーロンやプーアルのような変身術の使い手で、様々なものに化けることができる。スー五郎の戦闘力は常人より多少弱い程度だろう。よって4.56(スーゴロー)が妥当。スー小五郎は戦闘力 1以下と見て、小数点以下4556(スーコゴロー)とした。(スー小五郎は、自分の鼻にとまった蝶を捕まえようと、自分で自分の鼻をたたいて気絶するほど弱い)

 どんな経緯かスゴロク空間に迷い込み、54万連勝すれば出してやるといわれたという。親ダヌキのスー五郎は人型のヤクザ者に化け、子ダヌキのスー小五郎はサイコロに化けた。イカサマ嫌いのスゴロク空間の目を盗み、イカサマによる連戦連勝を続けてきたのだ。(悟空と出会った際には、3297万4572連勝を達成したと言ったが、それもハッタリだろうか)

 悟空がサイコロ(子ダヌキ)を誤ってスゴロク場下の溶岩に落としたことで、とうとうイカサマがバレる。怒ったスゴロク空間の自己崩壊によって次元の狭間に突き落とされそうになるが、悟空に救われる。気を感じることができ、初めは子供とバカにしていた悟空が驚くべきパワーを発揮して見る目が変わる(「悟空坊ちゃん」と呼んでいたのが「悟空さん」になり、尊敬するような態度をとるようになった)。悟空の一か八かの賭けに乗り、スゴロク空間を破壊してどこでもいいから別の次元に脱出することを承諾した。隕石群に衝突しそうになるが、キビト神の瞬間移動に拾われて悟空とともに聖地・界王神界に足を踏み入れた。

 界王神界では悟空へのお礼として、悟空の修行(尻尾の再生)に進んで協力した。子ダヌキを尻尾を引っ張り出すためのヤットコに化けさせたり、悟空を岩に縛り付ける縄を用意したり(黄金大猿となって暴走する悟空の尻尾を切るためのハサミにも化けたが、それは最後の手段として見送られる)。悟空の超サイヤ人4化が成功したのを見て、「あれが悟空坊ちゃん!?」とさらに目をパチクリさせた。超17号編以降は登場せず。そのまま界王神界に居ついたか、キビト神に元の棲家へ送ってもらったか。


老界王神 13億0003(最大)

 15代前の東の界王神(と、魔法使いのクソババアがポタラ合体した姿)。7500万歳以上。昔は悟空に「大界王神様」と呼ばれたが、GTでは第30話の登場時に「界王神のじっちゃん」と気安く呼ばれた(魔人ブウ編でも「じいちゃんの界王神様」「じいちゃん」「ホラ吹きジジイ」「くそジジイ」とか呼ばれたことはある)。キビト神からは「ご先祖様」「大界王神様」と呼ばれることが多いが、普通に「界王神様」と呼ばれたこともある。

 ベビーを魔人ブウ以上、全宇宙規模の脅威とみなし、対策を講じ始めた。頼みの綱は悟空。悟空を界王神界に呼び寄せ、修行によって潜在パワーを引き出そうとした。その方法は、悟飯に施した潜在能力開放(アルティメット悟飯)の儀式とは全く異なる。サイヤ人について研究したのか、かつては邪道と罵った超サイヤ人のさらなる進化形態を見出したのだ。(「超サイヤ人4」という言葉を初めて使ったのは老界王神)

 当初は大量のコーヒー豆を巨大な臼で挽かせることで、悟空の腰を刺激し自然と尻尾を再生する予定だった。しかし緊急事態となり、生えかけた悟空の尻尾を強引に引っ張り出すという荒療治に変更する。暴走する黄金大猿に一時は失敗かと肝を冷やしたが、目論見どおり見事に超サイヤ人4悟空が誕生。大猿ベビーと超サイヤ人4悟空の壮絶なダブルKOの際には、平和を取り戻すための次の手を考えていた。超神水によって地球人のツフル人化を解くように、キビト神に命じたのだ。おかげで迅速に事態は収拾に向かう。

 邪悪龍編の冒頭に再登場。北の界王の通信に割り込み、怒鳴り散らしながら説教した。「ドラゴンボールなんぞおいそれと使ってはならない、大自然の混乱を招くもの」とは魔人ブウ編にも言ったことだ。邪悪龍の出現はその最たる例で、全責任はドラゴンレーダーを開発したブルマにあるとまで言い出した。「ドラゴンボール」という物語を根底から揺さぶる問題発言だが、最終章GTだからこその切り口といえよう?

 その後しばらくは地球がマイナスエネルギーで覆い尽くされたことで、悟空たちとの通信が不能になる。超サイヤ人4ゴジータがマイナスエネルギーを晴らし、通信は回復したものの依然危機は続いていた。邪悪龍によるマイナスエネルギーの汚染は界王神界まで及ぶと分かっていたが、見守るしかなかったのだ。それから100年、世界は平和を取り戻し、老界王神も残り寿命900年の短い(?)余生を過ごしていることだろう。

 海外版GBA「DRAGONBALL GT Transformation」には「Elder Kai」(年上のカイ)の名で登場。「Kai」(カイ)とは界王全般を表す称号。北の界王は「King Kai」あるいは「North Kai」と呼ばれる。大界王は「Grand Kai」、界王神は「Supreme Kai」(至高のカイ)とそれぞれ訳されている。


キビト神 585億(最大)

 東の界王神シンと、その付き人キビトがポタラ合体した姿。シンとしては500万歳以上。全世界、全宇宙の頂点に立つ神の中の神、界王の中の界王だが、誰にでも「さん」付けして敬語でしゃべる。悟空たちからは「界王神様」、老界王神からは「キビト界王神」と呼ばれる(「キビト」と省略されたこともある)。海外版GBA「DRAGONBALL GT Transformation」には「Kibitokai」の名で登場(Kaiが小文字に)。

 GTでは第30話から登場。老界王神の命を受け、ピンチの悟空を救出しに地球に瞬間移動した。リベンジ・デス・ボールの余波で悟空をスゴロク空間に落っことしてしまうが、自力で脱出してきた悟空を拾う。悟空(とスー五郎親子)を界王神界に連れ帰り、今度こそ老界王神の命令を果たした。界王神としては頼りなく、ほとんど老界王神の使い走りとして働いている。「悟空に大猿ベビーを界王神界に連れてくるのを止めさせろ」という命令には唯一反抗した。が、その理由は「お猿さんを見ると蕁麻疹が出る」という仕様もないものだった。

 キビト由来の回復能力は健在だが、超サイヤ人4となった悟空を回復させる力はない。超神水でベビーが人々に植え付けた卵を浄化するという役目を負うも、超神水のある場所を知らなかった。老界王神には「今まで何をしていた、少しは勉強しろ」と叱られてしまう。天界神殿では超神水を求めてコソドロまがい。お世辞にも界王神の仕事とは言いがたい雑用ばかり。

 地球人を地球爆発前にツフル星に移動させたり、瞬間移動は重宝されるものの、それも元はキビト由来の能力。界王神本来の力で特筆すべきは超2悟飯の動きをも止める金縛りだが、GTでは使用の機会がなかった。邪悪龍編冒頭では勉強した成果か、ドラゴンボールの知られざる性質を丁寧に分かりやすく説明してくれた。だが、邪悪龍編ラストでは界王神界も危ないと聞いて逃げ出そうし、ちょっと情けない姿をさらしてしまった。100年後の世界でも界王神として存在しているだろう。少しは威厳がついているだろうか。

 なお、ドラゴンボール超ではナメック星のドラゴンボールによってキビトと界王神に分離している。


牛魔王 60

 チチの父、悟飯の祖父、パンの曽祖父。GT本編に台詞つきの出番はないが、いちおう登場している。5~6年前から衰えたような様子はなく、姿はDBZ最終回と変わらない。第31話では、ツフル星移住船に亀仙人とともに乗り込む姿がワンカット描かれている。第40話では、打倒ベビー&地球復活記念のパーティ(会場カプセルコーポレーション)に参加した。「絶望への反抗」登場の憔悴した牛魔王とは異なり、家族や仲間に囲まれて幸せそうな笑顔を見せる。



-第34話~39話 黄金大猿~超サイヤ人4悟空VS大猿ベビー- 紫数字:完全推定数値

ウーブ
ウーブ 77億(基本最大)770億(10倍界王拳)

 16歳。第31話から再登場し、第1話よりも「一段とたくましくなった」とナレーションされている。悟空と交わした1年後の再戦の約束を励みに、故郷の南の島に戻ってからもさらに修行を重ねていた。2ヶ月前、ベビーが地球人のツフル化を開始した時は、弟妹を守るために修行の場を深山に移したという。そのためツフル人化されることなく正気を保ち、悟飯がパンを殺そうとしている場面に駆けつけ、パンを救った。この数年、悟空たちの家族とは少しは親交があったらしく、全くの見ず知らずというわけではないようだ。

 DBZ最終回からGT第1話まで、5年間の成長率を適用すると、この1年で戦闘力は70億から77億には伸びている。この1年での成長率を見れば、1.1倍と悟空の1.06倍強を上回り、基本戦闘力では悟空とは僅差、ほぼ互角。スーパーベビー(最強形態2)にも「少しはやるようだな」と認められるが、無論、ベビーを倒すには力不足。結局は「これが悟空から教わった戦闘力か? ハエほどのパワーも感じんぞ」とやり込められてしまう。スーパーベビー2のエネルギー波の直撃は避けたものの、かすった程度で瀕死の重傷を負ってしまった。

 リベンジ・デス・ボールでとどめを刺されそうになるが、ミスター・ブウに守られ一命を取り留める。ブウの破片が漂う不思議な空間の中、ブウと出会ったウーブは、初めてなのに懐かしい気持ちになる。ウーブはブウの口から自身の出生の秘密を知るも、魔人としての前世を自然と受け入れていた。横たわるウーブの体にブウの破片が集まり、染み込んで行き、合体ウーブとして新生パワーアップを遂げる。

 対戦ゲーム「ドラゴンボールZ Sparking! NEO」「同 METEOR」に参戦。


ミスター・ブウ(善ブウ) 4000億(最大)

 500万歳以上を数える元・魔人。GTには第28話が初登場。いわゆる「元祖魔人ブウ」であり、善と悪を兼ね備えた「無邪気」ブウから「善」が分離した存在(善ブウ)。純粋ブウ消滅後も存在を許され、ミスター・サタンの弟子「ミスター・ブウ」を名乗るようになった。魔人ブウ編では「気」を探る能力を持たなかったが、GTでは身に着けており悟空たちの帰還を察知。吸収能力を応用してサタンを体内に匿い、ベビーの地球侵略を悟空に伝えるという大事な役割を果たした。(ベビーに寄生され卵を植え付けられたが、体内にも気を配り卵をグルグル巻きにして孵るのを防いだ)

 スーパーベビー2(160兆)には雑魚扱いされてしまったが、Z以前の旧世代では最強クラスの戦闘力を誇る。ベビーに乗っ取られる前の超2ベジータと同等であり、悟空(超2以上)やアルティメット悟飯を除けばまさに最強。だが、サタンとパンをチョコレートにして食べ、体内に匿うという避難所的な役割しか果たしていない。バリー・カーンの顔を模して移住船に潜入しツフル星に至り、サタンからはパンを助けてくれと頼まれる。「サタンの大事なもの、ブウの大事なもの」。ベビーに吹き飛ばされたパンを抱きとめ、サタンに渡した。(サタンには普段は「ブウさん」と呼ばれたが、いざ別れとなると「ブウ」。パンにも呼び捨てにされるほど仲のいい家族)

 サタンにはウーブを見捨てて逃げようと言われ、サタンとパンを安全区域まで運ぶ。サタンも大事な友達だが、ウーブのことが気になって仕方がなく、どうしても見捨てて置けない。6年前(DBZ最終回)には特に何の印象も持たなかったウーブに対しても、今でははっきりと分かる。ウーブと自分の関係、そしてこれからウーブに為すべきことを知り、戦場に戻るのであった。ウーブに向けて放たれたスーパーベビー2のリベンジ・デス・ボールを吸い込み、破裂。しかしウーブへの衝撃は全て遮断し、ウーブを守り、心も体も一つになることで新たな存在へと昇華するのだった。


〔ベエ(老犬) 1

 「サタン、殺された子犬のために悪いヤツやっつけてくれた」。GT第32話で語られた子犬のこと。「殺された」と言っても死にかけただけであり、ブウの治癒能力に救われた(魔人ブウ編本編。GT開始の15年前)。GT第32話の時代から6年前(DBZ最終回前後)には、貫禄のある老犬(10歳以上)として登場した。GT本編には登場しないが、GT第3期ED(テーマ曲「Blue Velvet」歌:工藤静香)の集合絵には描かれている。GT本編では存命していれば15~16歳、人間でいえば80~84歳換算となる。(対戦ゲーム「ドラゴンボール ファイナルバウト」OPでは、パンとベエらしき子犬が戯れる場面がある。ベエの子孫?)


合体ウーブ 120兆
(最大)

 第32話から登場。ウーブの体をベースに、ミスター・ブウが合体することで新生パワーアップした姿。色黒だった肌はより筋肉質に、色は合体前より薄く、ほんのりとピンクがかった褐色に変化した。オーラの色も白からピンクに変化しており、扱う「気」の性質が合体前と異なっていることを示している。対戦ゲーム「ドラゴンボールZ Sparking! NEO」「同 METEOR」ではスーパーウーブと呼ばれる変身形態。超サイヤ人変身や悟飯のアルティメット化と同様で、潜在能力を全て引き出す形での気の開放をするタイプだろう。よって、界王拳の併用は基本的に不可能。(できたとしても超界王拳のように低倍率の上にリスクが高すぎる)

 合体ウーブの戦闘力はどれほどのものだろうか? 対超17号戦では、超サイヤ人ベジータ以下、よくて超サイヤ人悟飯と互角のように描かれている。しかし、スーパーベビー2に挑むには、その程度の実力では力不足もいいところ。少なくとも、かつての純粋ブウ(1兆2000億)以上、今の超3悟空(3兆2000億)を超えなければ話にならない。

 実際の戦闘を見てみると、スーパーベビー2(160兆)とも張り合えるほどにパワーアップしていることが分かる。スーパーウーブどころか、いわばアルティメットウーブと呼べるほどの大パワーアップを果たしたといえるのだ(アルティメット悟飯の通常時からのアップ率は4万倍だが、合体ウーブは1万5000倍程度)。魔人ブウ編3で仮想した「最強の純粋ブウ」(悟飯吸収ブウ以上)と同等の120兆。ドラゴンボールZにおける純粋ブウ最強説がGTで実現したような形だ。

 ブウの得意とした「お菓子化光線」を継承し、主に標的をチョコに変える「チョコレートビーム」を使用する。スーパーベビー2をチョコにしようとしたが、最大パワーの差でビームを押し返されて逆に自分がチョコに変えられた。「チョコレートのように甘いヤツだったな」とベビーの口に放り込まれてしまうが、それは作戦だった。「これ以上ないくらい熟知している自分の得意技でやられるバカはいない」と、第38話で復活。大猿ベビーを体内から攻撃し、超サイヤ人4悟空が回復するまでの時間稼ぎをした。(しばらくして吐き出される)

 ブウと合体しても恥ずかしがり屋の性格は直らず、天下一武道会には正体を隠してパパイヤマンとして出場。超17号編では栽培マン退治とリルド撃退に活躍したが、それ以降は敵との戦力差が開きすぎて役に立てない。師匠の悟空に全てを託すしかなく、邪悪龍編では身を挺して超一星龍の足止めをするのが精一杯だった。悟空とベジータのフュージョンに触発され、自分もフュージョンしてもっと強くなりたいと悟飯たちに声をかけた。邪悪龍編ラストでは悟天からチチや家族のことを頼まれ、最終決戦の場には赴こうとはしなかった。だが、悟空が元気玉とともに復活したことで戻り、決着を見届けた後「皆さんお元気で」と別れを告げた。

 数百万年の時を生きる魔人ブウの力を受け継いだとはいえ、寿命は普通の地球人と変わらないだろうか? 100年後の世界には、魔人ウーブの血と力を引く一族が繁栄していたりするかもしれない?? 海外版GBA「DRAGONBALL GT Transformation」には「Mjuub」の名で登場。(姿のみ。操作はできない)


超サイヤ人3悟空(子供・尻尾あり)


悟空(子供・尻尾あり) 80億(基本最大)
800億(10倍界王拳)3200億(擬似超1)
4000億(超1-4)8000億(超2)3兆2000億(超3)


 GT第33話からの悟空。界王神界で尻尾の再生に成功し、以後最終回までこの姿。ツフル星での対スーパーベビー2戦では、生まれ変わった強さを見せようといきなり超3化。確かに変身時間は延びていたが、ベビーには「お前全然強くなっていないぞ」と断言されてしまった。尻尾を生やしただけは基本戦闘力に変化はなく、少しも強くなってはいなかったのだ。悟空がその潜在パワーを目覚めさせるには、いったん大猿化する必要があった。

 黄金大猿を経由して超サイヤ人4に目覚め、それ以降は自由自在に超サイヤ人4へと変身可能になる。超サイヤ人4覚醒後は、一気に超サイヤ人4に変身することが多くなり、超2・超3は封印されたも同然になった(小手調べとして超1-4変身することはあっても、エネルギー消費の激しい超3に変身する意味がなくなったため)。なお、超3状態では尻尾が金色になるが、超1では元の茶色のままだということが確認されている。(黄金大猿がただの超サイヤ人版大猿ではなく、超サイヤ人3と密接に関係した特殊形態だという証拠? 海外版GBA「DRAGONBALL GT Transformation」では、超3状態でも尻尾は茶色のままだが)

 続く超17号編、邪悪龍編でさらに数ヶ月の鍛錬期間があるものと思われる。が、悟空の基本戦闘力上昇はここで打ち止めとし、以上をもって分かりやすく、GT後期悟空の数値としたい。(他の主要キャラクターについても同様。この項で紹介した数値が、基本の最終戦闘力となる)


黄金大猿悟空



悟空(黄金大猿) 320兆

(通常時の4万倍=アルティメット化相当)


 第33話、第34話で登場した悟空の大猿形態。通常の大猿と異なり、全身の体毛が黄金色に染まっている。サイヤ人の大猿化は、満月光に含まれるブルーツ波を目から吸収し、尾に反応することで起こる(なお、大猿化には1700万ゼノを超えるブルーツ波が必要だが、ベビーは1万7000ゼノと言っている。ベビーはファイナルフラッシュの構えでビック・バン・アタックと言ったり、ベジータの記憶が混乱している節がある。1万7000ゼノもベビーがベジータの記憶を読み違えたものであり、やはり1700万ゼノが正しい数値だろう)。ツフル星から見た地球にもブルーツ波が含まれており、悟空は地球を満月代わりにして黄金大猿化した。

 大猿の戦闘力は通常時の10倍だが、黄金大猿はそれに超化50倍をかけたパワーアップ率、では済まない。超3化(通常時の400倍)を10倍にしたところで、スーパーベビー2(160兆)の戦闘力には及ばないのだ。だが、黄金大猿と化した悟空はスーパーベビー2を圧倒しており、パワーアップ率は超3のざっと100倍。フュージョン超3変身相当、すなわちアルティメット化相当、通常時の4万倍のパワーアップを果たしている。言い換えればアルティメット化とは、黄金大猿の力を変身せずに引き出すこと、とできるかもしれない。「龍拳爆発」でヒルデガーンを倒した悟空は、アルティメット悟空というよりは黄金大猿としての戦闘力だったのだ。

 この凄まじいパワーアップ率は、大猿と超サイヤ人3の相乗効果によるものだろう。サイヤ人は大猿が理性を持ち人間の姿になったものだという説もある。黄金大猿は超3変身可能レベルの者だけがたどり着く、新たな進化段階といえよう。暴走する黄金大猿が理性を持った時、まるでその進化の系譜をたどるかのように、超サイヤ人4が姿を現すのだ。(一度超サイヤ人4に目覚めれば、黄金大猿を経由せずに超サイヤ人4に変身することが可能となる。邪悪龍編では、悟空が超サイヤ人4の限界を突破した際に黄金大猿のシルエットが出現した。第58話)

 黄金大猿と化した悟空は、だが、理性を失い暴走するだけの破壊獣となってしまった。老界王神の修行を途中で止めて無理矢理尻尾を引きずり出したために、コントロール不能となってしまったのだ。舞空術や気弾を使わず、代わりに口から強力な火炎放射をしたり、火山を噴火させて面白がったり。「火」や「赤」に関する技を使うのは、赤き戦士・超サイヤ人4への布石となっているのだろう。普通の大猿と同じで尻尾が弱点であり、尻尾を切れば悟空の黄金大猿化は解除される。老界王神はそれを最後の手段として見守った結果、悟空は理性を取り戻し超サイヤ人4へと進化する。きっかけは地球への郷愁と、パンや家族、仲間たちと過ごした思い出だった。悟空は「地球育ちのサイヤ人」ではなく、地球を遊び場とする「地球生まれの地球人」として、黄金大猿を克服したわけだ。


超サイヤ人4悟空
悟空(超サイヤ人4* 1600兆
(基本・黄金大猿の5倍)
1京6000兆(10倍・ポタラ合体超1相当)
*これ以降「超サイヤ人4」を「超4」とも表記。

 黄金大猿(超サイヤ人3×大猿)が理性を持つことで誕生する、超サイヤ人の新たなるステージ。超サイヤ人3から受け継がれたような長い髪は、サイヤ人元来の黒髪に戻っている。体を覆う赤い体毛は大猿ベースの頑強な肉体という証で、超3の欠点であったエネルギー消費問題は解決。黄金大猿の巨体が凝集された戦闘力は、黄金大猿時のさらに5倍にまで高まっている。しかも、大猿化と同等の10倍のパワーを自由に引き出すことができことができるのだ(例:10倍かめはめ波。10倍界王拳の応用ともできるが、ベジータも同様ならば大猿ベースの力とするのが妥当)。そのパワーアップ率は、サイヤ人同士のポタラ合体超1変身、通常時の200万倍に相当する!(やはり尻尾が弱点なのだろうが、もはや弱点にならないほど尻尾も強化されている)

 「ドラゴンボールGTパーフェクトファイル vol.1」によれば、超サイヤ人4は1000年に1人現れる伝説の超サイヤ人そのもの(また、「破壊と殺戮を好む」という点は黄金大猿こそ伝説の超サイヤ人と符合するともされている)。超サイヤ人4は通常時よりも興奮状態が高く、荒っぽい性格になる(超1-1のように凶暴性が増す。目の周りの隈取、体毛、瞳の色は変身する者によって異なるのも特徴。超4悟空の体毛は赤、瞳は金色)。通常時の姿が基本となる金髪の超サイヤ人系統とは異なり、子供が変身しようが大人の姿になる(この点については、超4悟空の力が究極神龍を上回ったために起きた現象だともいわれる)。オーラの色は超サイヤ人の系譜であることを示す黄金に輝き、時折スパークもする。

 悟空の超サイヤ人4は第34話の終盤で姿を現し、第35話から本格的な登場となった(超サイヤ人4の命名は老界王神だが、悟空も超サイヤ人4が相応しいと感じていたのか第37話で自ら名乗る)。超サイヤ人4となった悟空の戦闘力は、基本値でスーパーベビー2の10倍となる1600兆。スーパーベビー2の攻撃をノーガードで受けてもノーダメージで、リベンジ・デス・ボール直撃にも耐えた。しかし、黄金大猿と化したベビーには最大10倍時の戦闘力(1京6000兆)にまで追いつかれ、壮絶なダブルKO。ブルーツ波を浴びて完全復活した大猿ベビーの隣で、わずかにパワーを取り戻しただけ。

 超サイヤ人4は超サイヤ人3のように変身のタイムリミットはないが、一度消耗してしまうと即効回復は困難。キビト神の回復能力でも回復できないといわれる(デンデや仙豆での回復も無理かもしれない? あの世に戻らなければエネルギー補充できないといわれた、肉体を持った死人状態での超3化と似ている)。即効回復には大猿化を促すほどのブルーツ波を浴びるか、あるいはサイヤ人からサイヤパワーを分けてもらうほかない。悟空は悟飯・悟天・トランクス・パンのサイヤパワーを受けることでフルパワーの超4に復活。悟飯はその際「凄すぎる。もはやどのくらい凄すぎるのかも測りかねるくらい、僕らとはレベルが違う」と述べた。大猿ベビーの放ったリベンジ・デス・ボール・ファイナルのエネルギーまで吸収し、格の違いを見せ付ける。超4悟空は超3ゴテンクスやアルティメット悟飯、超1ベジットさえも凌駕する力で、大猿ベビーを撃退するのだった。

 悟空は超サイヤ人4になることで、子供の姿では使えなかった瞬間移動を使用できるようになる。地球爆発直前には大勢の地球人をツフル星に瞬間移動させたが、最後の2人というところで元に戻ってしまう。2週間近く連続で瞬間移動を繰り返したせいで、さすがに超4のエネルギーも底をついてしまったのだろう(ピッコロに同化もどきの力と自分を信じる勇気を与えられたことで、子供のままでも瞬間移動を使えるようになる)。超17号編では自爆、邪悪龍編では超4状態での龍拳を披露している。邪悪龍編ラストでは、サイヤパワーを限界以上に取り入れることで超4の戦闘力上限を引き上げることに成功。見た目は以前の超4のままだが「超フルパワーサイヤ人4」を名乗り、遥かにパワーアップしたことを示した。

 超4悟空の対戦ゲーム参戦は「ドラゴンボール ファイナルバウト」から。以降も人気の高さから、ドラゴンボールZ名義のゲームに続々参戦を果たしている(「ドラゴンボールZ3」「インフィニットワールド」「真武道会2」「Sparking!同 NEO同 METEOR」「ゼノバース」「ゼノバース2」)。海外版GBA「DRAGONBALL GT Transformation」では、イベントで超4に進化する(クリア後にステージ最初から超4悟空でプレイできるようにもなる)。


大猿ベビー


大猿ベビー 1京6000兆
(最大)

 ベビーがベジータの黄金大猿をベースに変身した姿。スーパーベビー(最強形態2)のさらなる進化形態。ベビーが読み取ったベジータの記憶では、サイヤ人は1万7000ゼノを超えるブルーツ波で大猿化するとなっていた。本来は尻尾がなければ不可能な大猿化を、その1000倍に増幅したブルーツ波を浴びて強制的に実行した。(ブルマの開発したブルーツ波増幅装置。これで原作・DBZ通りの1700万ゼノとなるわけだが。ベビーがベジータの記憶を読み違えていた場合、170億ゼノものブルーツ波が照射されたことになる)

 黄金大猿悟空のように口から火炎放射する。威力を高めた火球を発射することもできる。ベジータとしての必殺技にはスーパーギャリック砲、連続スーパーギャリック砲がある。ベビーオリジナル技としてファイヤー・デス・ボール、リベンジ・デス・ボール・ファイナルを有する。また、照準を定めやすいよう指先からエネルギー弾を放つことが多い。

 戦闘力はスーパーベビー2(160兆)の100倍に高まり、超4悟空の最大値と並ぶ1京6000兆の強さを手に入れた(「スカウターバトル体感かめはめ波」では、戦闘力が15億8000万に設定されているが…)。もし超4ベビーが実現すれば超4ゴジータ級の化け物になったはずだが、大猿ベビーがベジータベビーの最終形。ベジータの体を超4化するにはベジータ自身の意識が目覚めねばならず、ベビーの支配下では不可能だった。逆にベビーが黄金大猿のパワーに影響され、理性を失いかけ興奮・暴走状態に陥りそうになった。(ベビー自身はブルーツ波も尻尾も関係ないと高を括っていたが、ベジータとの融合支配を進めた結果だろう)

 超4悟空の10倍かめはめ波が直撃してもピンピンしており、スーパーギャリック砲でツフル星ごと潰しかけた。が、それは大猿化した影響でテンションが高まっていたからで、10倍かめはめ波のダメージも遅れてやってきた。超4悟空との壮絶なダブルKOの後、ブルマが放ったブルーツ波を浴びて完全回復する。しかし、チョコにして食べたはずのウーブが復活し、体内から攻撃されてダメージを受ける。ウーブを吐き出した時には、サイヤパワーを受けた悟空がフルパワーの超4に復活していた。ダメージ差のせいか、今度は超4悟空に決定打を与えることもできず、10倍かめはめ波で倒される。尻尾を消し飛ばされ、ベジータの体が縮み始めたことで、大猿化とともに巨大化していたベビーは圧死寸前。ベビーは慌ててベジータの体を離脱し、完全体(青年体)としてのベビー本体を現した。

 格闘ゲーム初参戦は「ドラゴンボール ファイナルバウト」から(スーパーベビーの名で登場)。「ドラゴンボールZ Sparking! NEO」「同 METEOR」「ゼノバース」「ゼノバース2」では大猿ベビーの名で参戦している。海外版GBA「DRAGONBALL GT Transformation」では、ステージ「Tuffle」の大ボスとして登場。『ドラゴンボール アルティメットブラスト』では、アバターモードの巨大ボスとしてパラレル地球で大暴れだ。


ベビー(完全体) 9000億
(最大)

 第39話に登場。ベジータの体内で少年体から青年体に成長していたベビー。これがドクター・ミューやトランクスの言った「完全体」のベビーだろう。身体的特徴はスーパーベビー2に近い。「完全体にまで成長したら、おそらくパワーの面においては、この世にある全てをものを上回る存在になる」とトランクスには言われたが、さすがに大猿ベビーや超4悟空ほどの戦闘力はあるまい。完全体ベビーの真価は、寄生によって宿主を支配するとともに、その力を限界以上に引き出すことにある。いくら完全体といっても、ベビーだけではせいぜいメタルリルド本体(6000億)を上回る程度、“兆越え”未満だろう。

 大猿から元に戻るベジータの体内に留まっていられなくなり、球状形態で離脱した。サタンに追いかけれられベビーとしての姿をとり脅すも、悟飯・悟天・トランクス・パンに行く手をふさがれる。戦闘力的には一掃もできたはずだが、後ろに迫る超4悟空から逃げるべく、惑星ピタルのように目を発光させて逃亡した。「全ツフル人の力を合わせ戦いましょう」と言うブルマを退け、宇宙船で一人ツフル星から脱出。ツフル王の遺伝子を受け継いだ寄生生物は、王としての責任や誇りまでは受け継いでいなかったようだ。宇宙船がツフル星と太陽の直線上に至ると、超4悟空のかめはめ波を食らい太陽に落とされる。「孫悟空!」という断末魔を上げながら、再生することも分身を残すことも叶わず消滅するのだった。

 究極ドラゴンボールを使用したことで、地球爆発というとんでもないう置き土産だけは残していった。だが、ベビーの遺したツフル星が、爆発する地球からの避難所として役立つことにもなった。地球はナメック星のポルンガで復活。ツフル星はおそらくそのまま残されることになっただろう(究極ドラゴンボールで叶えた願いは他のDBで打ち消すことはできないため、ポルンガでもツフル星を消すことはできない)。ベビーは地獄に落ちたと思われるが、超17号編で復活した様子はない。(リルドやミューは復活している)

 ドラゴンボールヒーローズGM(ギャラクシーミッション)4弾では、ベビーがジャネンバ最終形態に寄生。ジャネンバベビーというオリジナル形態で地獄から復活(?)している。GDM(ゴッドミッション)6弾ではハッチヒャックに寄生したハッチヒャックベビーが登場。



-第40話 地球爆発- 赤数字:公式数値 紫数字:完全推定数値

国王 3.5

 在位57年目を迎える犬の王様。年老いてはいるが、姿自体は初代ピッコロ大魔王編の頃から変わっていない。ミスター・サタンの呼びかけに応じ、王立軍を総動員して地球からの避難を手伝った。瞳に宿す強い意志。正義と平和を信条とし、国民の安全を第一に考える立派な国王だ。(ベビーとは対照的)

 超17号編(第42話)では、空に開いた不気味な黒い穴に怯える国民を落ち着けようと会見を開いた。邪悪龍編(第63話)でも、天変地異に怯える全国民に向けてキングキャッスルから緊急会見しようとした。そのさなか、超一星龍の広げたマイナスエネルギーの影響で城が落雷を受け、爆発炎上する。さらに大きな爆雷に飲み込まれ、中の都ごと消滅してしまう。(神龍の力で甦ることはできただろう。国民の先頭に立ち復興に尽力したはずだ)


ドラ(少年) 1.5
ゴン(小犬) 0.2


 「DOLA'S FARM」という農園を営む夫婦の息子と飼い犬。合わせてドラゴン。ドラは10歳にも満たない金髪の小柄な少年(子供の悟空よりも小さい)。ゴンは子犬時代のベエよりは多少大きく、毛色は白、左耳だけが黒い小犬。ドラはその名のとおり(?)のドラ息子で、ゴンと遊んでばかりで農園の手伝いをしない。地球爆発が近いというのに緊張感もなく、ゴンを追いかけてツフル星への移住船に乗り損ねてしまう。地割れに巻き込まれるがピッコロに救われ、悟空の瞬間移動で移住船に飛び乗ることができた。よほど怖かったのか、両親(特に母親)との再会を泣いて喜んだ。


スノ 4
人造人間8号(ハッチャン) 120


 ジングル村の少女スノも、今や50を数える年になった(見た目は魔人ブウ編の頃、30代と変わらない印象)。人造人間のハッチャンは年を取らないのだろうか、悟空と初めて出会った40年前から全然変わっていない。スノはハッチャンに寄り添い、いい関係を築いている? スノの両親は健在で、ジングル村の村長もまだまだ元気のようだ。超サイヤ人4となった悟空と再会し、村人全員でツフル星に瞬間移動した。


ウパ 205
ボラ 70


 聖地カリンの少年ウパも、今や40代後半を数える年だろう。ボラの年齢は不詳だが、親子とも魔人ブウ編の頃から変わらず若くたくましい。ウパの奥さんらしき人物が、ウパの息子らしき少年の肩に手を置いている(魔人ブウ編から16年が経過。その時に抱いていた子では年齢が合わない。弟か?)。ウパは超4悟空と手を取り合って再会を喜び、聖地カリンの住人とともにツフル星へ瞬間移動した。


ヤジロベー 970(ジャンプ付録)
カリン 190(ジャンプ付録)

 ヤジロベー、54~55歳(GT全期通して)。カリン様は900歳近いかもしれない。ヤジロベーは魔人ブウ編の頃とあまり変わっていない(ヒゲ)が、羽織は着ていない。カリン塔の頂上からキビト神に連れられツフル星に瞬間移動することになった。が、何故かカリン様は嫌がって(?)逃げようとし、ヤジロベーがカリン様の尻尾を掴む(カリン様には界王神様様があまりに畏れ多くて、面と向かうのに耐えられなかった??)。仙猫カリン様なら、100年後の世界でもカリン塔を守り続けていることだろう。


天津飯 5100万(基本最大)〔→5億1000万(10倍界王拳)25億5000万(気功砲 50倍界王拳相当)
餃子 51万
(最大)

 天津飯、56~57歳。餃子、51~52歳(GT全期通して)。魔人ブウ(悪)の地球人絶滅攻撃を避けることはできたが、ベビーの卵を回避することはできなかった? 地球爆発直前、ツフル星に避難してきた姿がワンカット描かれた。天津飯は口元にシワがあるくらいで、後は年齢を感じさせない。餃子に至っては子供といっても通じるくらい何も変わっていない。

 同じく第40話では、打倒ベビー&地球復活記念のパーティ(会場カプセルコーポレーション)に参加。最終回では、滝に打たれて修行をしていたところに、神龍が空の彼方に去るのを目撃した(台詞はない)。滝の下のほうには小さな一軒家と畑が見え、二人で自給自足の生活を送っているのがうかがえた。(もしかするとランチさんも一緒だったりするかもしれない? GTにランチさんは登場しないが)

 戦闘力のほうはどうだろうか? 相変わらず厳しい鍛錬の日々のようだが、年齢的にピークは過ぎたものとした。ピークはGTの13~14年前に当たる「帰ってきた~」の天津飯 5000万、餃子 50万。GTではそれから少し伸びただけ、ごめんね天さん、5・10絡みの数値となりました。


ヤムチャ 60万(最大)

 ヤムチャ、56~57歳(GT全期通して)。5~6年前(DBZ最終回)と同じ髪型・服装。口元にちょっとシワがあるくらいで基本的に若い。戦闘力も以前のままを保っているだろう。地球爆発直前に、ツフル星に避難してきた姿がワンカット描かれた。同じく第40話では、打倒ベビー&地球復活記念のパーティ(会場カプセルコーポレーション)に参加。最終回では、荒野で車の修理をしているところに、神龍が空の彼方に去るのを目撃した。(台詞はない)


ウーロン 2
プーアル 1


 ウーロン・プーアル、ともに49~50歳(GT全期通して)。ウーロンは笑うと口元にシワができる程度。プーアルは初登場時と全く変わらない。地球爆発直前、ツフル星に避難して亀仙人と一緒にいる場面がワンカット描かれた。同じく第40話では、打倒ベビー&地球復活記念のパーティ(会場カプセルコーポレーション)に参加。プーアルのみ最終回に再登場。ヤムチャとともに荒野をドライブしていたようだ。(台詞はない)


ナムっぽい修行僧 76?

 少し小柄で豊かなヒゲを蓄えている以外、ナムそっくりの修行僧(もしかすると本当にナムだったのかもしれないが、詳細不明)。地球爆発直前にもかかわらず、山奥にこもり座禅を続けていた。超4悟空の瞬間移動でツフル星への移住船に飛び乗る。周囲が炎に包まれても動じなかったが、瞬間移動にだけは驚いた。


ピッコロ
ピッコロ 220億(重り)280億(重りを外す)

 36歳(GT初期)~37歳(GT後期)。精神と時の部屋で修行した1年を加えると37~38歳。GTには第26話で初登場。地球に出現したベビーの気に不吉な予感を抱いた。5年前の悟空に触発されたのだろうか、今は天界を離れひとり修行に打ち込んでいた様子(デンデも立派に成人し、神の後見人という務めが不要になったこともあるだろう)。戦闘力は10年前の270億(最大)に+10億で280億。重りをつけて220億。以前の10年よりも、この6年間での修行成果のほうが大きいものと考えられる。先代の神の戦闘力が 280(通常時)だった。それに億をかけた数値がピッコロの最終戦闘力となる。(上記戦闘力はGT後期を想定。GT初期には登場しないが、あえて求めるなら、重り 219億、最大 278億)

 同26話で、ベビーが悟天から悟飯に寄生した現場に駆けつけ、魔貫光殺砲で牽制した。だが、悟飯ベビーの放ったかめはめ波が大地に十字を刻み込み、その中心で吹き飛ばされてしまう(一緒にいた悟天のダメージは皆無。ピッコロが悟天へのダメージをかばったのだろう)。再登場はそれから2~3ヶ月後、ベビーとの戦いが終わり、究極DBの影響で地球がまさに爆発しようとしている時。ドラ(少年)とゴン(犬)を救い、瞬間移動が使えず困っている悟空に力と勇気を与え、自分は地球に残る。カタッツの子の生み出した罪、究極ドラゴンボールを永久に封印するために、自ら死を選んだのだった。

 ピッコロは最期に悟飯にテレパシーを送り、「おまえのかめはめ波、相当効いたぞ」と言い残している。強力な再生能力を有するピッコロでも、2~3ヶ月前の受けた悟飯のかめはめ波の傷が癒えていなかったのだ。ピッコロは悟飯の成長を喜びつつ、消滅する地球と運命をともにし、その生涯を閉じた。が、ピッコロ波乱の人生は死後になってもなお続く。超17号編では、わざと天国を荒らして地獄送りになる(本来敬うべき閻魔大王を呼び捨てにしたのもわざとだろう)。天界のデンデと念を同調させることで地獄の門を開き、地獄に閉じ込められていた悟空を地上に送り返した。その後は、復活しようとする悪人たちを懲らしめる地獄の番人となる。

 邪悪龍編ラストでは、地獄で暴れまわるモンスターを退治して、地獄の鬼たちから尊敬を集めていた。そこへ悟空が現れ、握手を交わすと軽い電撃が走り、ピッコロは悟空の身に何か異変が起きたと感じ取った。次の瞬間には悟空の姿は消えており、悟空はこの世からもあの世からも遠い存在になってしまったことを示した。100年後の世界でも、ピッコロはドラゴンボール世界の冥王として地獄に君臨し続けていることだろう。海外版GBA「DRAGONBALL GT Transformation」では、隠しキャラとして使用できる。

 ドラゴンボール超のピッコロは、フリーザ復活編では弱体化した超1悟飯未満の強さだったが、宇宙サバイバル編ではかつての力を取り戻した超2悟飯をも上回るパワーを身に着けており、アルティメット悟飯の隙を突くこともできる。


ムーリ 1000
ポルンガ 700


 ナメック星の現・最長老と神龍。魔人ブウ編同様、消滅した地球を復元してくれた(手間を省くため、残る願いで地球人をツフル星から地球に移動しなおしたとも考えられる)。地球のドラゴンボールに比べれば使用回数が少ないため、邪悪龍出現の危険性はまだ低いだろう。だが、もしこれ以降もドラゴンボールの使用が繰り返されたら、地球のより強力な邪悪龍が誕生したかもしれない。邪悪龍編ラストでは、最長老以下ナメック星人が超ウルトラ元気玉の完成に協力する姿が描かれている。ナメック星人の寿命は長い。100年後の世界でもムーリが最長老を続けていることだろう。



-第41話 第30回天下一武道会(大人の部・子供の部)- 紫数字:完全推定数値

ミスター・サタン(マーク) 6.66

 53歳(GT初期)~54歳(GT後期)。5~6年前(DBZ最終回)よりも頭髪の後退が進行している。悟空とは1歳違いにもかかわらず、超4悟空に「サタンのじっちゃん」と呼ばれたこともある(普段は「サタン」)。孫娘パンちゃんを「可愛い天使」、娘ビーデルを「美しく優しく、そして親孝行」と溺愛している。義理の息子である悟飯のことは「悟飯」あるいは「悟飯くん」だが、第43話では「悟飯ちゃん」と呼んだりした。(悟空・悟天・ブウ・ウーブのことも「くん・さん」付けで呼んだり、呼び捨てにしたりと、気分次第で変わるようだ)

 サタン道場はますますもって盛況で、多くの門下生を抱えている(パンのストレス解消に付き合わされたり)。第25話では、サタンシティで暴れまわるハンマー(ベビーが寄生した大男)を懲らしめるべく、ヒーロー見参。まだまだ現役で行けると思い、マントをなびかせながら建物の上から飛び降り、足をグキッとひねり顔面強打。観衆からは白い目で見られてしまうが、とっさにハンマーの先制パンチを食らったとごまかした。悟天を弟子という扱いにしてその場はやり過ごすのだが、悟天にベビーが寄生したことで地球に危機が迫りだす。

 ベビーが地球人をツフル化していった2ヶ月間は、ミスター・ブウの体内に避難していた(吸収された)。その間練っていた「超ウルトラスーパーすごいぞ計画」とは、要は悟空に助けを求めることだった。ブウに悟空を呼んでもらおうとしたが、悟空は家に帰ってしまいちょっとだけ作戦変更、悟空を迎えに行くことに。サタンハウスは暴徒と化したシティ住人に取り囲まれていたが、強さは普通の人間だという。普通の人間と聞いて強気になったサタンはブウの体内から出て、高速パンチで駆け抜け群集を薙ぎ倒した。悪魔の戦闘力 6.66は健在のようだ。が、ツフル人化した群集は耐久力が並ではなくすぐに立ち上がってくる。サタンはブウに抱えられてパオズ山を目指し、悟空に全ての事情を伝えるのだった。

 悟空が超サイヤ人4に覚醒することができたのはパンのおかげ。パンを励まし、ツフル星まで見守ったのはサタンだ。サタンも悟空超4化の功労者といえるだろう。地球爆発直前にはそのカリスマ性が再び重要な役割を果たし、全地球人をツフル星に移動させることができた。直後に開かれた第30回天下一武道会(DBZ最終回の28回から6年後。順当に行けば30回で間違いない)。ブウがウーブと合体したことでいなくなり、今までのようにイカサマ試合を組むことができなくなる。それ以上に喪失感を覚え、張り合いをなくし、今大会を最後に武道家を引退することを決意した。

 後継者としてパンを大人の部で優勝させようと、身長制限を言い訳に悟空を子供の部に出場させる。パンのベスト4進出は確実と、控え室で美人整体師のマッサージを受けていた(女遊びが趣味のようなもの?)。が、パンは嫌がって途中で棄権し、優勝したのはパパイヤマンことウーブで、危うく殺されかけてしまう。ところがウーブに眠るブウの意識がウーブの動きを止め、サタンは自力でウーブに勝ったと思い込む。「みんなのヒーロー」としての自信を取り戻したサタンは引退宣言を撤回し、武道家を続けるのだった。

 超17号編では荷物をまとめて避難したが、地獄から甦ったレッドリボン軍に追い回されたり、リルド将軍に追跡されたり。以前も以後もほとんど戦いを見守ることしかしていないが、パンを傷めつけられた怒りを悟空に託すなど、気持ちは戦士。邪悪龍編ラストでは、超一星龍の鉄拳を腹に深々と食らうも、どうにか死なずに済んでいる(ブウ編の悪運再来?)。そんなこんなで100年後の世界では、悟空とともに伝説の英雄として語り継がれている。


天下一武道会アナウンサー(兼 審判) 4.5

 悟空が初出場した第21回大会から40年もの間、現役でアナウンサー(兼 審判)を務める司会のプロフェッショナル。GTでの見た目は6年前(DBZ最終回)と変わらない(戦闘力は若い頃を5とし、多少衰えたものとした)。第30回となる今大会では、サタン引退会見のインタビュアーとしても活躍。サタン引退を盛り上げた。16年前の第25回大会では悟天に小さい頃の悟空の面影を見たが、今大会ではその本人が当時の姿で戻ってきた。子供の部、第1試合で勝利を飾った悟空の手を掲げ、「孫悟空くんの勝ち」と宣言した胸中や如何なるものか?(今大会は子供の部と大人の部の試合が交互におこなわれた。悟空vsマグーレ戦の後、サタンvsウーブ戦を実況)

 PSP用ゲーム「ドラゴンボールZ 真武道会2」では、未来トランクスの世界でも生存している(GTと同時期かもう少し後の時代)。100年後の世界では、子孫らしきアナウンサーが登場。悟空たちの戦いの、世代と時空を超えた生き証人だ??


竜の毛皮をかぶった巨人 100

 第30回天下一武道会・大人の部の本選出場者。パンの対戦相手。どこにどう収まっていたのか、それとも巨大化能力でもあるのか、ヒルデガーン並みの大巨人が出現した。パンを容赦なく踏み潰し、踏み潰した後は残酷そうに笑みを浮かべた。生粋のハンターなのだろう。竜を退治する力、気を抑えているとはいえパンの額から流血させる力は半端ではないものがある。ドラゴンボール最初期の大猿悟空(戦闘力 100)くらいの強さはあるかもしれない(亀仙人には劣りそう?)。地球人としてはかなり強いほうだが、パンの怒りを買っただけだった。「よくも女の子の顔に傷をつけたわね!」と、パン怒りの乙女バースト(上空に向けて凄まじい気を放出し、敵を吹き飛ばす技)が炸裂し、敗れ去った。


パパイヤマン(ウーブ) 120兆(最大)

 ウーブが覆面コスチューム(ヘルメット)で変装し、第30回天下一武道会・大人の部本選に出場した姿(天下一武道会会場の武道寺があるパパイヤ島になぞらえた名前。天下一武道会の化身的意味合い?)。変装理由はアガリ症(第25回大会ではグレートサイヤマンのヘルメットは禁止だったが、ルールに変更があった?)。気を極限まで抑えての出場だ(悟空いわく「実力の10億分の1も使ってない」)が、圧倒的な強さで勝ち進む(ボクサータイプの選手を、会場の壁を貫き車に追突するほどの勢いで蹴り飛ばしたり、結構無茶をやった)。決勝でエビッチ・リーを破るまでは悟空以外に正体を悟られることはなく、悟空にいわれてようやく変装を解いた。

 スーパーチャンピオンのミスター・サタンと戦えて嬉しいと本気で感動し、悔いのない試合をしようと気合を入れる。体当たり、顔面パンチ、エルボー、腕ひしぎ。常人ならとっくに絶命しているであろう(?)攻撃を繰り返した。しかし、とどめ寸前でブウの声が響く。

「サタンに勝っちゃだめだ。サタン、地球のヒーロー。サタン負けたらみんな悲しむ」

 ウーブの動きが止まり、隙だらけに。そこへサタンのパンチを腹に受け、場外に吹っ飛んで敗北した。初めはすっきりしない負けだったが、みんなが笑顔で称えるサタンの姿を見て、自分も笑顔で納得するのだった。


キットカッツ ?
スーパーワン ?


 第30回天下一武道会・大人の部の本選ベスト4進出者のうちの2人。名前だけの登場で詳細不明。パパイヤマン(ウーブ)かエビッチ・リーに敗退した。


エビッチ・リー 6

 第30回天下一武道会・大人の部の本選ベスト2進出者(名前の区切りはEDクレジットから)。ブルース・リー(死亡遊戯)のようなトラックスーツ姿(エビチリ色)の格闘家。タラコ唇で体格はちょっと太め。決勝進出を果たすだけはあり、身のこなしはなかなかのもの。しかし、しょせんは常人より多少強いレベルであり、ミスター・サタンにも劣るだろう。パパイヤマン(ウーブ)に軽く背後を取られ、バックドロップでリングに頭を強打、降参した。


マグーレ 2

 第30回天下一武道会・子供の部の本選決勝進出者(EDクレジットではマーグレ)。緑色のフチありメガネ、おかっぱ頭、ブカブカのシングレット(レスリング衣装)を着た貧相な少年。おそらくその名のとおり、マグレで決勝戦まで勝ちあがってきたのだろう。決勝では悟空と戦っ(?)た。

 会場に乱入してきたベジータが係員を吹き飛ばしたのを見てパニックに陥り、そのまま悟空に突進。場外に落ちかけた悟空の手を踏みつけ、最後にはくすぐり攻撃を仕掛けて優勝をもぎ取った。「くだらん、くだらなさすぎる」と、悟空と戦う気満々だったベジータの戦意を喪失させる。悟空のいう「これから強くなりそうなヤツ」の一人で、「すぐに追い抜かれちまうかも」(無理とクリリンが突っ込んだ)? ベジータはそこで再び悟空に勝負を挑むも、悟空の腹の虫が鳴ってまたしても中断した。(今度は笑顔)



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